研究領域「脳の機能発達と学習メカニズムの解明」事後評価(課題評価)結果

1.研究領域の概要

 本研究領域は、脳を育み、ヒトの一生を通しての学習を促進するという視点に、社会的な観点も融合した新たな視点から、健康で活力にあふれた脳を発達、成長させ、さらに維持するメカニズムの解明をめざす研究を対象とするものです。
 具体的には、感覚・運動・認知・行動系を含めた学習に関与する脳機能や言語などヒトに特有な高次脳機能の発達メカニズムの解明、及びそれらの臨界期(感受性期)の有無や時期の解明、発達脳における神経回路網可塑性に関する研究、高次脳機能発達における遺伝因子と環境因子の相互作用の解明、健やかな脳機能の保持を目指した研究、精神・神経の障害の機序解明と機能回復方法の研究等が含まれます。

2.事後評価の概要

2−1.評価の目的、方法、評価項目及び基準

 戦略的創造研究推進事業・CRESTにおける事後評価の目的、方法、評価項目及び基準に沿って実施した。

2−2.評価対象研究代表者及び研究課題

平成16年度採択研究課題
(1) 伊佐 正 (自然科学研究機構生理学研究所 教授)
神経回路網における損傷後の機能代償機構 神経回路網における損傷後の機能代償機構PDF(176KB)
(2) 大隅 典子 (東北大学大学院医学研究科 教授)
ニューロン新生の分子基盤と精神機能への影響の解明 ニューロン新生の分子基盤と精神機能への影響の解明PDF(159KB)
(3) 鍋倉 淳一 (自然科学研究機構生理学研究所 教授)
発達期および障害回復期における神経回路の再編成機構 発達期および障害回復期における神経回路の再編成機構PDF(162KB)
(4) 西条 寿夫 (富山大学大学院医学薬学研究部システム情動科学 教授)
情動発達とその障害発症機構の解明 情動発達とその障害発症機構の解明PDF(181KB)
(5) ヘンシュ 貴雄 ((独)理化学研究所脳科学総合研究センター チームリーダー)
臨界期機構の脳内イメージングによる解析と統合的解明 臨界期機構の脳内イメージングによる解析と統合的解明PDF(157KB)

2−3.事後評価会の実施時期

 平成21年12月16日(水)

2−4.評価者

研究総括
津本 忠治 (独)理化学研究所脳科学総合研究センター シニアチームリーダー
領域アドバイザー
渥美 義賢 (独)国立特別支援教育総合研究所発達障害情報センター センター長
岡野 栄之 慶應義塾大学医学部生理学教室 教授
小泉 英明 (株)日立製作所 役員待遇フェロー
田中 啓治 (独)理化学研究所脳科学総合研究センター 副センター長
丹治 順 玉川大学 脳科学研究所 所長
塚田 稔 玉川大学 脳科学研究所 副所長
宮下 保司 東京大学大学院医学系研究科 教授
山鳥 重 神戸学院大学人文学部人間心理学科 教授
外部評価者
なし