研究領域「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」事後評価(課題評価)結果

1.研究領域の概要

 本研究領域は、情報科学技術の発展により急速な進歩を遂げたメディア芸術という新しい文化に係る作品の制作を支える先進的・革新的な表現手法、これを実現するための新しい基盤技術を創出する研究を対象とする。
 具体的には、コンピュータ等の電子技術を駆使した映画、アニメーション、ゲームソフト、さらにはその基礎となるCGアート、ネットワークアート作品等の高品質化(多次元化も含む)を目的とした映像や画像の入力・処理・編集・表示技術、インターフェイス技術、ネットワーク技術等に関する研究を行う。視覚や聴覚以外の感覚の表現をも可能とする人工現実感技術、現実空間と人工空間を重畳させる複合現実感技術等も含む。また、デジタルメディアとしての特徴を生かした斬新な表現手法の研究、快適性や安全性の観点から人間の感性を踏まえた表現手法の研究、物語性に優れた作品の制作を可能にする高度なコンテンツ制作手法の研究、誰もが自由にデジタルメディア作品の制作を効率的に行うことが出来るソフトウェア・ハードウェアに関する研究なども対象とする。

2.事後評価の概要

2−1.評価の目的、方法、評価項目及び基準

 戦略的創造研究推進事業・CRESTにおける事後評価の目的、方法、評価項目及び基準に沿って実施した。

2−2.評価対象研究代表者及び研究課題

平成16年度採択研究課題
(1) 稲蔭 正彦 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授)
ユビキタス・コンテンツ製作支援システムの研究 ユビキタス・コンテンツ製作支援システムの研究PDF(159KB)
(2) 廣瀬 通孝 (東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)
デジタルパブリックアートを創出する技術 デジタルパブリックアートを創出する技術PDF(202KB)
(3) 藤幡 正樹 (東京芸術大学大学院映像研究科 教授)
デジタルメディアを基盤とした21世紀の芸術創造 デジタルメディアを基盤とした21世紀の芸術創造PDF(214KB)
(4) 森島 繁生 (早稲田大学理工学術院 教授)
コンテンツ制作の高能率化のための要素技術研究 コンテンツ制作の高能率化のための要素技術研究PDF(163KB)

2−3.事後評価会の実施時期

 平成22年2月23日(火)

2−4.評価者

研究総括
原島 博 東京大学 名誉教授
領域アドバイザー
秋山 雅和 日本大学大学院知的財産研究科 客員教授
井口 征士 宝塚造形芸術大学メディア・コンテンツ学部 教授
加藤 和彦 筑波大学大学院システム情報工学研究科 教授
陣内 利博 武蔵野美術大学造形学部 教授
舘 ワ 慶應義塾大学大学院メディアデザイン学科 教授
為ヶ谷 秀一 女子美術大学芸術学部 教授
土井 美和子 (株)東芝 研究開発センター 首席技監
中津 良平 シンガポール国立大学工学部 教授
馬場 哲治 前(株)バンダイナムコゲームズ 研究部長
松原 健二 (株)コーエー 代表取締役執行役員社長COO