研究領域「新しい物理現象や動作原理に基づくナノデバイス・システムの創製」事後評価(課題評価)結果

1.研究領域の概要
 この研究領域は、量子系の新しい物理現象や動作原理、および、それを用いて新しいデバイス・システム等を実現するための研究を対象とするものです。
 具体的には、ナノスケールにおいてはじめて現われる電子系やスピン系の物理的特性を応用して演算、記憶等のアクティブな情報処理機能をもつ新しいデバイスの実現、ナノスケールの局所的特性を対象として電気、機械、光等の物理的手法や動作原理を用いてセンシング、操作、制御等を行うデバイスや新たな情報処理システムの創製を目指す研究等が含まれます。また、既存技術の限界を打破する新しい技術領域の創出に発展する新しい物理現象の発現のためのナノデバイスに係わる構造研究、現在まだ対象とするものの性質の研究にとどまっている現象をデバイスに結びつける研究等も含まれます。
2.事後評価の概要

2−1.評価対象研究代表者及び研究課題


平成13年度採択研究課題
猪俣 浩一郎  (独)物質材料研究機構 フェロー  (174 KB)
 「スピン量子ドットメモリ創製のための要素技術開発」
岩佐 義宏  東北大学金属材料研究所 教授  (168 KB)
 「ナノクラスターの配列・配向制御による新しいデバイスと量子状態の創出」
大串 秀世  (独)産業技術総合研究所 招聘研究員  (168 KB)
 「高密度励起子状態を利用したダイヤモンド紫外線ナノデバイスの開発」
河田 聡  大阪大学大学院工学研究科 教授  (168 KB)
 「非線形ナノフォトニクス」
小森 和弘  (独)産業技術総合研究所光技術研究部門 グループリーダー  (146 KB)
 「光量子位相制御・演算技術」
三澤 弘明  北海道大学電子科学研究所 教授  (156 KB)
 「量子相関光子ビームナノ加工」
2−2.実施時期
平成18年12月7日
2−3.評価者
研究総括
梶村 皓二 機械振興協会 副会長 技術研究所 所長

領域アドバイザー
青野 正和 (独)物質・材料研究機構 フェロー ナノシステム機能センター センター長
板生 清 東京理科大学専門職大学院総合科学技術経営研究科 研究科科長・教授
片山 良史 筑波大学産学リエゾン共同研究センター シニアコーデイネーター
川辺 光央 (独)物質・材料研究機構 特別研究員
榊 裕之 東京大学生産技術研究所 教授
早川 尚夫 (財)国際超電導産業技術研究センター 超電導工学研究所
堀池 靖浩 (独)物質・材料研究機構 フェロー
前川 禎通 東北大学金属材料研究所 教授
横山 直樹 (株)富士通研究所ナノテクノロジー研究センター センター長