研究領域「脳を守る」の研究課題別事後評価結果

1.研究領域の概要
 脳機能の解明のうち、脳の老化、疾病のメカニズムの理解と制御を目標とする研究を対象とする。具体的には、「脳の発達障害の制御」「脳の老化の制御」「神経・精神障害の機能の解明」を目標とする。
2.事後評価の概要

2−1.評価の目的
 研究の実施状況、研究成果、波及効果等を明らかにし、今後の研究成果の展開及び事業の運営の改善に資すること。

2−2.評価対象研究代表者及び研究課題
(1)桐野 高明(東京大学大学院医学系研究科 教授)
 遅発性神経細胞死の分子機構
(2)須原 哲也(放射線医学総合研究所 特別上席研究員)
 精神分裂病における神経伝達の異常
(3)田邊 勉(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 教授)
 Caチャネル遺伝子の変異と神経疾患
(4)辻本 賀英(大阪大学大学院医学系研究科 教授)
 脊髄性筋萎縮症発症メカニズムの解析
(5)中山 敬一(九州大学生体防御医学研究所 教授)
 神経細胞における増殖制御機構の解明
(6)森 望(国立長寿医療研究センター 部長)
 老化脳における神経の可塑性制御の分子基盤
2−3.実施時期
平成15年2月21日
2−4.評価方法
 研究総括、研究アドバイザーが評価者を務め、予め研究チーム作成の報告資料に目を通し、研究課題ごとに評価者が研究代表者と面談を実施する。その後、評価者が各自独自に事後評価票を作成し、研究総括がそれらをまとめ、被評価者の意見を聞いた後、全評価者の合意を得て事後評価結果報告書を作成した。
2−5.評価項目及び基準
 (イ) 外部発表(論文、口頭発表等)、特許、研究を通じての新たな知見の取得等の研究成果の状況
 (ロ) 得られた研究成果の科学技術への貢献
2−6.評価者
研究統括    杉田 秀夫 国立精神・神経センター 名誉総長

領域アドバイザー
金澤 一郎  国立精神・神経センター神経研究所 所長
木村 淳 京都大学 名誉教授
高橋 清久 国立精神・神経センター 総長
竹下 研三  第一福祉大学 教授
立石 潤  老人保健施設・はるかぜ 施設長
永津 俊治 藤田保健衛生大学総合医科学研究所 客員教授
外部評価者
辻 省次 東京大学大学院医学系研究科 教授