研究領域「先進的統合センシング技術」中間評価(課題評価)結果

1.研究領域の概要

 本研究領域は、自然災害や人為的作用など社会の安全・安心を脅かす危険や脅威を早期かつ的確に検知し、その情報を迅速に伝達する統合センシング技術を創出することを目指す研究を対象とするものである。 具体的には、危険物・有害物質や、ビル・橋などの人工物・建造物の劣化・異常の検知や人間のバイタルサインの検知など、人間環境や人工環境、または自然環境の状態を検知する高感度・ワイヤレス・超小型の革新的なセンサ技術、ネットワーク異常発生時や災害時などにもデータ伝送を保証するネットワーク技術、センサからの多様なデータを解釈し、異常検知・迅速な対応・処置を提示する情報処理技術に関する研究などを対象としている。
 さらに、個別要素技術の組み合わせにより、検知の感度・精度・選択性の飛躍的な向上を実現する技術、情報処理・ネットワーク技術にブレークスルーをもたらすセンサ・ネットワーク・システム技術、一体的なシステムを実現する技術などを目指した研究などが含まれる。

2.中間評価の概要

2−1.評価の目的、方法、評価項目及び基準

 戦略的創造研究推進事業・CRESTにおける中間評価の目的、方法、評価項目及び基準に沿って実施した。

2−2.評価対象研究代表者及び研究課題

平成18年度採択研究課題
(1) 伊藤 寿浩 ((独)産業技術総合研究所先進製造プロセス研究部門 グループ長)
安全・安心のためのアニマルウォッチセンサの開発 安全・安心のためのアニマルウォッチセンサの開発PDF(138KB)
(2) 徐 超男 ((独)産業技術総合研究所生産計測技術研究センター チーム長)
応力発光体を用いた安全管理ネットワークシステムの創出 応力発光体を用いた安全管理ネットワークシステムの創出PDF(140KB)
(3) 戸辺 義人 (東京電機大学未来科学部 教授)
実世界検索に向けたネットワークセンシング基盤ソフトウェア OSOITE 実世界検索に向けたネットワークセンシング基盤ソフトウェア OSOITEPDF(142KB)
(4) 藤野 陽三 (東京大学大学院工学系研究科 教授)
都市基盤の災害事故リスクの監視とマネジメント 都市基盤の災害事故リスクの監視とマネジメントPDF(140KB)
(5) 山中 一司 (東北大学未来科学技術共同研究センター 教授)
多種類の危険・有害ガスに対する携帯型高感度ガスセンサシステム 多種類の危険・有害ガスに対する携帯型高感度ガスセンサシステムPDF(109KB)

2−3.中間評価会の実施時期

 平成21年11月11日(水)

2−4.評価者

研究総括
板生 清 東京理科大学専門職大学院総合科学技術経営研究科 教授
領域アドバイザー
青山 友紀 慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構 教授
梅津 光生 早稲田大学理工学術院 教授
尾形 仁士 三菱電機エンジニアリング(株) 代表取締役社長
金出 武雄 カーネギーメロン大学 教授
岸野 文郎 大阪大学大学院情報科学研究科 教授
徳田 英幸 慶應義塾大学環境情報学部 教授
保立 和夫 東京大学大学院工学系研究科 教授
前田 章 京都大学大学院エネルギー科学研究科 准教授
前田 龍太郎 (独)産業技術総合研究所先進製造プロセス研究部門 上席研究員
森泉 豊榮 東京工業大学 名誉教授
外部評価者
該当者なし