研究領域「新しい物理現象や動作原理に基づくナノデバイス・システムの創製」中間評価(課題評価)結果

1.研究領域の概要
 量子系の新しい物理現象や動作原理、および、それを用いて新しいデバイス・システムなどを実現するための研究を対象としている。ナノスケールにおいてはじめて現れる電子系やスピン系の物理的特性を応用して演算、記憶等のアクティブな情報処理機能を持つ新しいデバイスの実現、ナノスケールの局所的特性を対象として電気、機械、光等の物理的手法や動作原理を用いてセンシング、操作、制御等を行うデバイスや新たな情報処理システムの創製を目指す研究等が含まれている。また、既存技術の限界を打破する新しい技術領域の創出に発展する新しい物理現象の発現のためのナノデバイスに係わる構造研究、現在まだ対象とするものの性質の研究にとどまっている現象をデバイスに結びつける研究等も含まれている。
2.中間評価の概要

2−1.評価対象研究代表者及び研究課題
(1)猪俣 浩一郎(東北大学大学院 工学研究科 教授)
 スピン量子ドットメモリ創製のための要素技術開発
(2)岩佐 義宏(東北大学 金属材料研究所 教授)
 ナノクラスターの配列・配向制御による新しいデバイスと量子状態の創出
(3)大串 秀世((独)産業技術総合研究所 ダイヤモンド研究センター 副センター長)
 高密度励起子状態を利用したダイヤモンド紫外線ナノデバイスの開発
(4)河田 聡(大阪大学大学院 工学研究科 教授)
 非線形ナノフォトニクス
(5)小森 和弘((独)産業技術総合研究所 光技術研究部門 グループリーダー)
 光量子位相制御・演算技術
(6)三澤 弘明(北海道大学 電子科学研究所 教授)
 量子相関光子ビームナノ加工
2−2.中間評価会の実施時期
書類評価 平成16年11月1日〜11月26日 6研究チーム
対面評価 平成16年12月3日 6研究チーム
2−3.評価者
研究総括
梶村 皓二 (財)機械振興協会 副会長

領域アドバイザー
青野 正和 (独)物質・材料研究機構 ナノマテリアル研究所 所長
板生  清 東京理科大学専門職大学院 総合科学技術経営研究科 研究科長
片山 良史 筑波大学 産学リエゾン共同研究センター シニアコーディネーター
川辺 光央 (独)物質・材料研究機構 ナノマテリアル研究所 特別研究員
榊   裕之 東京大学 生産技術研究所 教授
早川 尚夫 (財)国際超電導産業技術研究センター 超伝導工学研究所 グループリーダー
堀池 靖浩 (独)物質・材料研究機構 生体材料研究センター フェロー
前川 禎通 東北大学 金属材料研究所 教授
横山 直樹 (株)富士通研究所 ナノテクノロジー研究センター センター長