研究領域「内分泌かく乱物質」中間評価(課題評価)結果

1.研究領域の概要
 この研究領域は、内分泌かく乱物質問題の本質的な理解と解決を目指した研究を対象とする領域である。具体的には、「ヒトや野生生物を対象とした内分泌系への作用メカニズムの解明」、これを発端とする「生殖、神経/行動、発達、免疫等への影響のメカニズム解明」、「ヒトおよび生態系に対する個別、さらには複数の内分泌かく乱物質に関する量と影響、量と反応の関係の評価」、それらをもとにした「対策技術」に関する研究を対象とする。
2.事後評価の概要
2−1.評価の目的
 研究課題毎に、研究の進捗状況や研究成果を把握し、これを基に適切な予算配分、研究計画の見直しを行う等により、研究運営の改善及び事業団の支援体制の改善に資すること。
2−2.評価対象研究代表者及び研究課題
   
(1)有賀 寛芳(北海道大学大学院 薬学系研究科 教授)
 内分泌かく乱物質による精子形成異常に関与する癌遺伝子産物DJ-1とAMY-1
(2)井口 泰泉(岡崎国立共同研究機構 統合バイオサイエンスセンター 教授)
 内分泌かく乱物質の動物への発生内分泌学的影響
(3)岩本 晃明(聖マリアンナ医科大学 教授)
 内分泌かく乱物質のヒト生殖機能への影響
(4)黒田 雅彦(東京医科大学 医学部 講師)
 内分泌かく乱物質が減数分裂、相同組換えに与える影響
(5)黒田 洋一郎(財団法人 東京都神経科学総合研究所 客員研究員)
 内分泌かく乱物質の脳神経系機能発達への影響と毒性メカニズム
2−3.実施時期
平成14年10月1日及び10月4日
2−4.評価方法
研究総括、研究アドバイザーが評価者を務め、予め研究チーム作成の報告資料に目を通し、研究課題ごとに評価者が研究代表者、主たる共同研究者にヒアリングを行ない、その後評価者が各自独自に中間評価票を作成し、研究総括がそれらをまとめ、被評価者の意見を聞いた後、全評価者の合意を得て作成した。
2−5.評価項目及び基準
(イ) 研究の進捗状況と今後の見込み
 当初の研究計画から見た進捗状況や達成度等はどうか
 研究体制・遂行は適当か
 研究の今後の進め方はどうか
 その他
(ロ) 研究成果の現状と今後の見込み
 現状で成果が出ているかどうか
 今後見込まれる成果はあるかどうか
 その他
2−6.評価者
研究統括    鈴木 継美 東京大学 名誉教授

領域アドバイザー
井村 伸正 学校法人 北里大学 常任理事
紫芝 良昌 国家公務員共済組合連合会 三宿病院 院長
寺尾 允男 財団法人 日本公定書協会 会長
松下 秀鶴 静岡県環境衛生科学研究所 顧問
宮本 純之 財団法人 化学物質評価研究機構 技術顧問
安野 正之 滋賀県立大学 環境科学部 教授


This page updated on September 12, 2003
Copyright(C)2003 Japan Science and Technology Corporation