・ | ヒトテロメア配列とαT型アルフォイド配列を持つYACから、ヒト細胞中で維持されるHACの形成に成功した。活性あるセントロメアを形成するシス因子がアルフォイドDNAであること、さらに前駆体YAC中のアルフォイドのサイズが一定以上必要なことが明確になった。HACで得られた情報は今後新たにHACを構築する上で貴重な成果である。 |
・ | 巨大遺伝子領域を持つYACからHACを構築する試みとして、ヒト人工染色体(HAC)の構築を試みた。今後、既存のYACクローンを用いたHACへの一般的変換方法の確立を目指す。 |
・ | アルフォイドDNAと複製起点と考えられている配列及び選択マーカーを含むBACを構築し、HT1080細胞に導入したところ、形質転換株が得られ、このうち5〜10%にHACが形成された。 |