- １．研究領域の概要
- この研究領域は、原子レベルで制御された極微細構造に特異的に現れる、量子効果などの物理現象についての研究を対象とするものである。具体的には、半導体、金属などに形成される人工ナノ構造、自己組織性分子、などに現れる電子と光子が量子性を示す現象、スピン自由度に関連する新奇な現象、極微細領域に現れる量子効果以外の先端的研究などを対象とする。将来的には、量子効果を応用した新しいデバイスへの発展が期待される。
- ２．中間評価の概要
- ２－１．評価の目的
- 研究課題毎に、研究の進捗状況や研究成果を把握し、これを基に適切な予算配分、研究計画の見直しを行う等により、研究運営の改善及び事業団の支援体制の改善に資すること。
- ２－２．評価対象研究代表者及び研究課題
- (1)井口 家成（東京工業大学 大学院理工学研究科 教授）
- 異方的超伝導体の量子効果と新電磁波機能発現
- (2)小倉 睦郎（産業技術総合研究所 研究グループ長）
- 原子層制御量子ナノ構造のコヒーレント量子効果
- (3)讃井 浩平（上智大学 理工学部 教授）
- 自己組織化量子閉じ込め構造
- (4)白田耕藏（電気通信大学 電気通信学部 教授）
- 量子固体と非線型光学：新しい光学過程の開拓
- (5)山下幹雄（北海道大学 大学院工学研究科 教授）
- サイクル時間域光波制御と単一原子分子現象への応用
- ２－３．中間評価会の実施時期
- 平成13年３月２日
- ２－４．評価方法
- 研究課題毎に、評価者が研究代表者及び共同研究者と面談して実施した。研究現場の調査など、研究統括としての日頃の研究内容調査を参考とした。
- ２－５．評価項目及び基準
- （イ）研究の進捗状況と今後の見込み
- ・当初の研究計画から見た進捗状況や達成度等はどうか
- ・研究体制・遂行状況は適当か
- ・研究の今後の進め方はどうか
- ・その他
- （ロ）研究成果の現状と今後の見込み
- ・現状で成果が出ているかどうか
- ・今後見込まれる成果はあるかどうか
- ・その他
- ２－６．評価者
- 研究統括
- 川路 紳治 （学習院大学 理学部 教授）
- 領域アドバイザー
- 川畑 有郷 （学習院大学 理学部 教授）
- 小林 俊一 （理化学研究所 理事長）
- 寺倉 清之 （工業技術院 産業技術融合研究所 計算科学研究部門 部門長）
- 花村 榮一 （千歳科学技術大学 光科学部 教授）
- 渡辺 久恒 （日本電気㈱ NECラボラトリーズ 支配人）
