研究領域の基本情報

社会課題解決を志向した革新的計測・解析システムの創出[革新的計測解析]

研究総括

鷲尾 隆関西大学 商学部 教授

戦略目標

社会課題解決を志向した計測・解析プロセスの革新

領域の概要

 「計測は科学の母」とも言われるように、科学技術の進歩は「見て・気づく」ことから始まります。科学技術の発展の歴史は、計測技術の発展の歴史とも言えます。
 2050年のカーボンニュートラル化をはじめとするSDGs等の世界的な社会課題の解決においては、エネルギー、リサイクル等の観点をはじめ、様々な新しい実用材料の開発が不可欠です。最先端の科学技術研究の現場においては、研究対象が、複雑・不均一な階層構造・物質変化の特徴の把握・理解へとシフトしています。このような、複雑な物質や現象を理解するには、単なる従来の計測技術の改良といった方策では対応困難な状況になっており、計測・解析手法のブレイクスルーが求められています。
 本研究領域では、計測技術の進化と最先端の数理モデリング・機械学習等の情報技術とを組み合わせて、計測・解析手法を高度に進化させることにより、計測・解析における現実の様々な難課題を解決でき、また、今後、10年・20年にわたり我が国の研究環境上のアドバンテージとして計測・解析プロセスを革新できる、新たな計測・解析システムの創出を目指します。さらに、創出した新たな計測・解析手法は、実材料開発など現実社会での有用性を確認するとともに、特定の対象分野にとどめず、難課題を抱える他の研究開発分野への活用法を開拓することで、真に有用で幅広く使える計測・解析手法としての価値創出を図っていきます。
 具体的には、「先端計測限界突破」、「計測データインフォマティックス活用」、「マルチスケール・マルチモーダル計測、ユースケース開拓」を主要な研究要素とし、これらが連携する研究環境を実現することで、計測・解析の革新を図ります。

領域アドバイザー

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(リンク先は研究領域HPとなります。)

本年度の募集スケジュール

募集説明会 4月10日(水)
応募締め切り 6月4日(火) 正午※厳守
書類選考会 7月6日(土)
書類選考通過者への連絡期限 7月16日(火)
面接選考会(オンライン)
※ 具体的な面接日時についてはJSTから指定させていただきます。あらかじめご了承ください。
7月27日(土)

研究領域の募集方針

【研究総括からのメッセージ】

計測科学、情報科学の何れの観点からも革新的で、なおかつ解決したい具体的な社会課題の設定とその解決に向けたバックキャストシナリオが明確な、新しい計測解析原理・手法・フレームワークの提案を期待します。

2024年度募集説明会資料
2024年度募集説明会動画(後日公開予定)