研究開発トピックス

米政府がヒト幹細胞研究の最終指針を発表

掲載日:2009年07月09日

米オバマ政権は、連邦政府が支援するヒト幹細胞研究についてのNIHガイドライン(最終指針)を7月6日発表した。翌日7月7日から適用された。
ブッシュ前政権下では、連邦政府予算によるヒト幹細胞研究支援が禁じられたために民間の財源に依存していた状況を鑑み、オバマ大統領は本年3月に大統領令(Executive Order 13505)を交付し、倫理と科学についての側面から政府のヒト幹細胞研究指針をあらためて明らかにしていた。
その後、4月に発表されたガイドライン草案へ寄せられた49,000件にのぼるパブリックコメントをふまえ、今回発表された最終指針では、その運用に関連して公的研究費支援を受けている大学研究者への部分的な規制緩和内容が盛り込まれている。例えば、現存するヒト胚性幹細胞株をも有効利用できるよう、新たにワーキンググループを設置して、最終指針基準に適合するかどうかを一件ごとに審議できるようにする。
ただし、公的資金による研究は、不妊治療など生殖医療を唯一の目的として提供された受精卵のうち、治療には不要となった受精卵に由来する幹細胞に限るという倫理基準は変わらない。また、受精卵の親からの自発的な提供であることを示す同意文書も求められる。今後、ガイドラインを再評価のうえ更新する可能性についても示唆している。
(本間美和子)

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