研究開発トピックス

世界で初めてヒトのiPS細胞によるマウスの脊髄損傷治療に成功

掲載日:2009年02月23日

okano
慶應義塾大学医学部
岡野 栄之 教授

私たちが取り組む脊髄損傷の再生治療は新たな段階を迎えた。2009年2月4日に開催された「第5回慶應義塾先端科学技術シンポジウム」で、ヒトのiPS細胞を用いたマウスの脊髄損傷治療に世界で初めて成功した成果の一部を発表した。
実験では、ヒトのiPS細胞から作製した神経幹細胞を脊髄損傷のマウスに移植を行った。その結果、移植した29匹のマウスのほとんどが、非移植群と比べて有意な運動機能の回復を示し、後肢に体重をかけ、前肢と後肢の協調運動が可能になるまでに回復していた。
今回の実験の成功はヒトでの応用に向けた大きな前進と考えられる。
一方、現時点ではiPS細胞による治療は、腫瘍形成の副作用が懸念されているので、治療の安全性という観点から、今後も実験の経過を慎重に見守って行きたいと考える。

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