2018年ベルモント・フォーラム関連公募 課題募集のお知らせ Towards a Sustainable Earth(TaSE 持続可能な地球を目指した研究)(人間と環境の相互関係と持続可能な開発目標について)

更新履歴

平成30年7月17日追記:応募方法を改訂しました
平成30年7月23日追記:e-Radマニュアルを追加しました

(平成30年6月25日)

国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)では、研究者の国際的な共同研究・交流を推進する支援活動の一環として、「持続可能な地球を目指した研究」イニシアティブが行う本公募に参加し、研究支援を行います。

概要

2015年9月に国際連合総会において、17の持続可能な開発目標(SDGs)が新たに決定しました。この開発目標には、169の関連課題を内包しており、貧困と飢餓の撲滅、不平等の解消、健康と福利の向上が含まれる一方で、人々の生活を支える資源の保持が求められています。SDGsは、地球上で人類が持続可能な発展を実現するために必要な目標を掲げており、持続可能な地球環境がSDGsの達成を支えることになります。地球と人類の繁栄は、持続可能な地球環境と密接な繋がりがあり、持続可能な地球環境を実現するには、人間社会と地球環境の相互関係を理解し、地球上の資源をいかに利用して管理を行うか、短期的な視点のみならず将来的な必要性も考慮して検討を進める必要があります。

本イニシアティブでは、科学的な研究開発が上記の取り組みに貢献するとの考えの基に開始されました。本イニシアティブでは、SDGsを背景に、アース・システムと人間社会の複雑な相互関係について理解を深める研究を行うと同時に、それに係わる現在及び将来的な課題についても探求することを研究の核としています。本プログラムの研究開発の成果は、地球と人間社会の持続可能な発展に向けて、新たな道筋を示すことを期待します。

なおSDGsは、経済、社会、環境の3つの分野を統合しています。各目標が相互に関連し合うため、1つの目標の達成が他の目標の達成に影響を及ぼすことが予想されます。SDGsの異なる目標間の関係性、シナジー効果、対立、矛盾等について理解を深めることが、SDGs達成には重要な役割を果たすと考えられます。

「持続可能な地球を目指した研究」イニシアティブの詳細については、下記のウェブサイトをご参照ください。
https://nerc.ukri.org/research/partnerships/international/overseas/tase/

公募の目的とテーマ

目的:本プログラムでは、持続可能な地球の実現を目指して自然環境と人間社会の相互の関係や作用について理解を深め、その成果を持続可能な開発目標の達成に繋げていく研究プロジェクトを支援します。そのため研究プロジェクトは、SDGsの2つ以上の目標を総合的に解決する際に環境と人間の相互作用に関する最も切迫した課題を特定し、実証することが求められます。
テーマ:本公募では、以下の2つのテーマを統合して取り組む必要があります。

本公募の2つのテーマ:
テーマ1:自然環境と人間社会の相互の働きと関係について、社会、経済、文化、自然の各仕組みをローカル/グローバルの両方の視点で理解すること:限界、脆弱性、閾値、およびそれらを超えた場合の人類への潜在的な影響。
テーマ2:テーマ1の課題を解決し、持続可能な開発をもたらすための政策と実践的な介入およびそのための実証的な研究。

補足
・テーマ1は、持続可能な発展とSDGsの達成に向けて、自然と社会の相互作用の探究を行う。具体的には、自然環境、生物多様性、生態系の役割と作用の解明が必要であり、この中には、人類と環境との関係に本来備わる脆弱性、転換点および臨界閾値が含まれる。
・テーマ2は、革新的な政策や社会実装を生み出すために、従来および新たな研究を分野横断的に組み合わせることも含めて活用すること

公募案内ページ:
本公募に参加する国、本公募への応募資格、注意点等については、以下、公募案内ページを十分にご確認下さい。
https://nerc.ukri.org/research/partnerships/international/overseas/tase/ao-tase-he/
※「Call Text」「公募案内の和訳(概要)」をご覧ください。

募集期間(詳細は上記公募案内ページ、Call Textをご覧下さい。)

一次提出(応募意思表明)2018年6月14日(木)~締切2018年7月31日(火)16:00(英国夏時間)
二次提出(本提案、一次提出を行わなければ提案不可)締切2018年8月14日(火)16:00(英国夏時間)

※詳細日時等は、各Call Text、公募案内ページをご確認下さい。
注意:本公募は一次提出(応募意思表明)が必須になっていますのでご注意ください。また、二次提出(本提案)は締切前に一次提出を行い受理されたグループからのみ受け付けます。また、研究代表者は一次提出と二次提出で研究費および研究実施内容を変えてはいけません。

応募方法 (7/17改訂)

《一次提出》
英国NERCサイト
https://reg.nerc.ac.uk/tase/
から提案の概要を申請してください。申請にあたっては共同研究コンソーシアムで一つの申請をコンソーシアム代表者(英語名Lead principal investigator)から行うようにしてください。提案においては、各国のeligibility要件(下記リンクご参照)に十分ご注意下さい。

NERCサイト上各国eligibility要件補足文書リスト(ページ中段)
https://nerc.ukri.org/research/partnerships/international/overseas/tase/ao-tase-he/

日本のeligibility要件補足文書
https://nerc.ukri.org/research/partnerships/international/overseas/tase/ao-tase-he/japan/

日本からの共同研究者(Co-investigator)または研究代表者(Principal investigator)は、コンソーシアム代表者がNERCシステムに登録した内容を元にe-Rad申請を忘れないよう行ってください。

《二次提出》
申請にあたっては共同研究コンソーシアムで一つの申請書をコンソーシアム代表者から英国Research Councilsの専用電子公募システムJe-Sより提出していただきます。提案においては、各国のeligibility要件に十分ご注意下さい。

Je-Sシステム
電子公募システム:https://je-s.rcuk.ac.uk/JeS2WebLoginSite/Login.aspx

注意:なお、本共同研究提案に参画する日本側研究者は、府省共通研究開発管理システム(e-Rad)から別途提案申請をする必要があります(e-Rad申請がされていない提案は日本の応募要件を満たさないと見なされます)。複数の日本側研究者が参画する場合、日本側の代表者として1名を選出し、その日本側代表者が、一次提出時にe-Radを通した研究提案申請をして下さい。
日本側研究者がコンソーシアム代表者となっている場合には一次提出時にNERCシステム及びe-Rad、二次提出時にJe-Sシステムの計3つのシステムでの手続きが必要となります。

※二次提出時のe-Radシステムへの申請手続きは不要です。
※e-Radの提出期限は平成30年8月3日(金)午後5時(日本時間)です。
※日本側研究者の応募に際して必要な事項については、「日本側応募者への応募にあたっての注意事項」をご覧ください。

必要書類のダウンロード

書類リンク
公募案内の和訳(概要) PDF (350KB)
日本側応募者への応募にあたっての注意事項 PDF (780KB)
日本語申請様式_TaSE doc (36KB)
チェックリスト doc (61KB)
e-Radマニュアル (7/23 追加) PDF (2.6MB)

支援の内容

(1)支援期間:2年間
(2)支援規模:年間490万円程度(間接経費10%込み)(詳細はCall Textをご覧下さい)

問い合わせ

国立研究開発法人科学技術振興機構
国際部 事業実施グループ 久保田、エング、塚崎
TEL:03-5214-7375 FAX:03-5214-7379
E-mail:belmont(at)jst.go.jp  (at)を@にしてください。