国際科学技術協力基盤整備事業「日台研究交流」における平成25年度新規課題の決定について

平成25年12月11日

JST(理事長 中村 道治)は、台湾行政院国家科学委員会(NSC)注1)と共同で3件の研究交流課題を支援することを決定しました。この支援は、国際科学技術協力基盤整備事業「日台研究交流」注2)の一環として行われるものです。
支援を決定した課題は次の通りです。

1. 「外部電源を不要とする人工視覚用網膜下デバイスに関する研究」

(研究代表者:奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科 教授 太田 淳、国立交通大学 電子工程学系 教授 吳 重雨)

本課題は、外部からの電源供給を不要とする網膜下埋植方式による人工網膜チップの実現を目指す研究です。


2. 「バイオセンサ、バイオ燃料電池、徐放、培地への応用を目指した多重応答性を有する階層秩序性メソ多孔材料」

(研究代表者:物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 MANA独立研究者 兼 早稲田大学 理工学術院 客員准教授 山内 悠輔、国立台湾大学 化学工程学系 教授 何 國川)

本研究は、多重応答性・階層秩序性ナノポーラス材料の作製と形態の制御、及びバイオセンサ、バイオリアクタ、バイオ燃料電池への応用に向けた機能の集積化を推進し、これらの知見を活かし効率・感度・選択性の向上を目指したデバイスの設計を目指す研究です。


3. 「ブレイン・マシン・インターフェースを用いたバイオフィードバックリハビリテーションロボットシステムの開発」

(研究代表者:早稲田大学 理工学術院 教授 藤江 正克、中原大学 機械工程学系 准教授 劉 益宏)

本課題は、運動イメージを用いたバイオフィードバックリハビリロボットシステムの開発を目指す研究です。

注1) 台湾行政院国家科学委員会(NSC:National Science Council)
行政院の一部として1959年に設立され、科学技術発展の促進、学術研究支援、サイエンスパーク発展をミッションとする台湾の機関。時代の変化に対応しながらも、科学技術発展に尽力するファンディング機関としての機能を果たし続けています。
NSCホームページURL: http://web1.nsc.gov.tw/
注2) 国際科学技術協力基盤整備事業「日台研究交流」
平成19年9月にJSTとNSCの間で締結された覚書に基づき、両者の間で「ナノデバイス」を研究交流分野として設定しました。それを受け、当該分野で研究交流課題の募集を平成20年度から3回実施したのち、平成24年度に協力分野を「バイオエレクトロニクス」に変更いたしました。今回は「バイオエレクトロニクス」分野で第2回目、「バイオフォトニクス」分野で第1回目の共同公募を実施しました。

お問い合わせ先

科学技術振興機構 国際科学技術部
〒102-8666 東京都千代田区五番町7 K's五番町
金子 恵美(カネコ エミ)、平川 祥子(ヒラカワ ショウコ)

Tel:03-5214-7375 Fax:03-5214-7379
E-mail:お問い合わせ先

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This page updated on Dec. 11, 2013