ImPACTプログラム「ユビキタス・パワーレーザーによる安全・安心・長寿社会の実現」は、医療・生産現場・社会インフラ等、様々な分野で応用が可能なレーザー装置と、レーザーによる光量子ビーム装置を超小型化／低コスト化／メンテナンスフリー化する技術を確立し、研究機関や企業の研究開発力、産業競争力を飛躍的に向上させ、その技術を広く普及させることで安全・安心・長寿社会の実現を図ることを目的としています。

　現在開発中のレーザー（装置仕様参照（97KB））を用いることで産業を革新する新たな技術や装置を実現する可能性があるものの、他レーザー装置では検証が不可能であり、その原理・技術検証を行う必要があるアイディアを募集します。最終的には、ImPACT期間内、またはImPACT終了後に、得られた検証結果により他ファンドの獲得を目指すことを目的とします。

【１．募集の対象】
　本募集では、本プログラムで開発中の2つのレーザー（詳細は「公募応募書類ダウンロード」にある「装置仕様（計画中案）」を参照ください）を利用することで、以下のような社会的効果を実現できるアイディアを持つものの、他レーザー装置では検証が不可能であり、その原理・技術検証を行う必要があるアイディアを募集します。

• ・新たな産業を創出し、その産業が大きな市場・経済効果を作り出すと見込まれる技術
• ・既存の産業を変革し得る技術。例えば、既存の非レーザープロセスをレーザー化することで当該産業分野が大きく変革されると見込まれる技術
• ・社会的に重要と認められる技術。リスクミニマムを実現できる技術
• ・他、プログラム・マネージャーが重要であると認める技術

【２．本応募の範囲】

• ・本応募においては、開発中のレーザーを試用することで、提案アイディアが実現可能かどうかを確認するための予算を助成します。
• ・ImPACTにおける最終目的としては、ImPACT期間内、またはImPACT終了後に、得られた検証結果により他の資金※を獲得することとします。
• ・そのため、他資金を獲得する明確な計画があることを応募の条件とします。具体的なファンド名、および提案時期を明記してください。本計画が不明瞭な場合、採択致しません。
• ・レーザーの試用は、レーザーの開発機関（分子科学研究所＠明大寺キャンパス、浜松ホトニクス＠浜松）、またはPMが指示する機関にて行って頂く予定としています。提案機関での試用に関しては、レーザーの開発進捗に依存するため、別途協議させて頂きます。
• ImPACT終了後の他ファンド提案より、ImPACT期間内（～平成31年3月）に他ファンドへ提案する計画を評価します。
• ※平成28年度における競争的資金の例としては、以下をご参照ください。
• http://www8.cao.go.jp/cstp/compefund/kyoukin28_seido_ichiran.pdf
• （上記以外の資金でも可）

【３．応募可能な機関／企業】

• ・「１．募集の対象」に当てはまる適用技術・適用先のアイディアを持ち、その技術を実現させるための計画や実行体制を有していること。
• ・ImPACTの期間内（～平成31年3月）、またはImPACT期間終了直後に他の資金を獲得する計画があること。
• ・必要に応じて他機関／企業と連携し、ユーザーニーズに対するフレキシブルな対応が可能なこと。
• ・本プロジェクトで開発した技術や装置の拡販など、将来展望を描くと共に、産業応用に対する見識と実用化に対する強い意志を持つこと。
• ・提案代表者および研究開発担当者が所属する企業および機関は、PMの定める実施規約に参加するとともに、JSTとの委託研究開発契約を締結できること。応募に際して、提案代表者及び研究開発担当者は必要に応じて、所属研究開発機関への事前説明や事前承諾を得る等の手配を適切に行ってください。構築された体制内の提案代表機関以外の機関／企業へ再委託することは出来ません。
• ・本プログラム内で実施するアウトリーチ活動（研究会、シンポジウム、展博等）にて、開発計画やその進捗、成果の発表が可能なこと。

【４．実施期間】

• 実施期間：平成29年2月以降、半期単位（平成30年12月まで）

【５．採択件数・予算に関して】

• 採択件数：数件
• 予定予算：最大200万円／年／件（管理経費（直接経費の10%以下）含む）
• ・提案企業・機関の持ち出し分がある場合（マッチングファンド）、提案書類内に負担分を記載ください。
• ・本募集は提案者が獲得しようとする競争的資金に応募する際に必要となる基礎検証試験などの費用の一部を負担するものです。「１．本募集の対象」に合致すると思われる提案者に対して、以下のような項目に関して費用を負担し、提案者のアイディアを検証して頂くことを目的としています。
• （例）
• ・研究費：要素技術を確認するための基礎試験に要する費用。試験片代、実験装置のレンタル代、分析代等
• ・旅費、交通費、運搬費
• ・人件費：上記に関わる人件費

【6．応募頂いたアイディアに関して】
　応募頂いたアイディアは、提案の採否に関わらず、超小型パワーレーザーの応用ニーズ例として公開させて頂くことを前提とします。提案書の守秘は遵守した上で、提案者と協議し、公開範囲を決定することとします。

【7．その他】

• ・審査結果により、募集項目（３）「製品化レーザー試用希望募集」への移行を提案させて頂く場合があります。
• ・レーザーの開発進捗に応じ、提案者が計画した工程を調整させて頂く場合があります。
• ・提案代表者には、本プログラム内で実施するアウトリーチ活動（研究会、シンポジウム、展博等）にて、開発計画やその進捗、成果の発表をお願いする場合があります。本対応が困難な方は採択致しません。

• 平成28年10月6日～平成28年11月25日
• （予告期間：平成28年8月18日～平成28年10月5日）
• 締切：平成28年11月25日（金）12:00

• ・本プログラムへの参画には、以下の実施規約に同意頂くことが前提となります。ご確認をお願い致します。
  実施規約はこちら（178KB）
• ・提案代表者（研究開発責任者：PI）における注意事項は以下となります。研究開発責任者向け資料はこちら（1,631KB）
• ・ImPACTにおける事務処理は以下を参照ください。ImPACT事務処理HPはこちら