研究開発の概要

社会の高齢化、サービス化、情報化が進む中で、脳・精神疾患は、世界全体で有病者は数億人、それによる経済コストは数百兆円といわれており、世界的な課題といえます。 本プログラムでは、このような課題に対する解決の糸口となる脳情報の可視化と制御に資する、脳情報研究やロボット研究を進めます。
開発の目標としては、高価で大型装置を用いた医療・研究利用か、安価で簡易なおもちゃに留まっている従来技術に対して、簡便でありながらも脳情報の可視化と制御を可能にする携帯型BMI(ブレイン・マシン・インターフェース)とそれを支える脳ビックデータおよび脳ロボティクスの研究開発によって、課題解決に必要とされる様々な領域でのサービスでの民生応用の実現を目指します。

研究開発プログラムの全体構成

3人の統括技術責任者を配置した3つの研究領域に対して、PM直轄の1つの研究領域およびインフラ領域を配置し、競争と協働を促進します。

3つ研究開発領域と社会環境整備

脳情報産業創出に向けて、3つのモデルケースとなる研究開発(携帯型BMI、脳ロボティクス、ブレインロイド)と、
それを支えるエコシステム構築(国際標準脳指標)に関する社会環境整備を進める。

世界に先駆けた脳情報産業の創造

研究開発実施体制

4年半の研究開発期間を、ステージ1(2014年10月~2016年3月)、ステージ2(2016年4月~2017年9月)、ステージ3(2017年10月~2019年3月)の3つに分け、各ステージの間に設けるステージゲートでの評価を基にダイナミックに体制を見直しながら、プログラムの目標達成に向けて進めてまいります。

【ステージ3の体制】

研究開発実施体制

脳情報活用のロールモデルとなる
プロトタイプの公開

近年、モノの豊かさをさらに追及したものとして、スマートフォンやスマートカー、スマートホーム、スマートシティと様々な取り組みがなされています。 これらは世界的なトレンドであり、AIやIoTなど新しいコンセプトと合わせて急速な取り組みが進んでいます。 しかし、脳科学の知見から、これら高度情報化(スマート化)の取り組みは、便利な環境を提供する反面、脳を使わなくなったり、脳への過度な負荷をもたらしたりする可能性が報告されつつあります。 そこで、本プログラムでは、環境をスマートにするだけでなく、心の豊かさも加味した製品やサービス(通称、Smart Brain X)の商品化を目指しています。 公開シンポジウム等の機会を通じて、各研究開発グループにて開発するこれらのプロトタイプの公開を予定しております。

・各研究開発グループの取り組み概要はこちら(PDF)

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