研究開発課題

課題解決に向けた3大プロジェクト

 本プログラムは、重介護ゼロ社会への実現に向けて、【介護される側(要介護者)の残存機能の改善・拡張】と【介護する側(介護者)の重く厳しい介護作業の低減】を重要課題と位置づけ、「サイバニックインタフェース」、「サイバニックデバイス」、「サイバニックシステム」といった3つのプロジェクトを柱として研究開発を推進します。

Project 1:
サイバニックインタフェースの研究開発

【研究開発の概要】

 要介護者、および、介護者による移動/排泄/生理管理系の支援のため、脳・神経・筋系情報を身体の末梢で入出力処理するインタフェースの実現可能性を探るとともに、有用性・利便性を考慮した、サイバニックインタフェースの研究開発を行います。

【研究開発の目標】

  • 人の意思を反映した脳・神経・筋系情報を入出力処理できること
  • 単独、または、サイバニックデバイスと連動して機能できること
  • 国際規格(様々な数値基準から構成されるISO13482等)に準拠させること

Project 2:
サイバニックデバイスの研究開発

【研究開発の概要】

 「要介護者の残存機能の改善・拡張」や、「支援機器による自立度の向上」、および、「介護者の身体的負荷の低減」や「要介護者の生理状態を管理しながら介護作業時の安全管理面での介護負担の低減」を可能とする、移動/排泄/生理管理系を支援するサイバニックデバイスの研究開発を行います。

【研究開発の目標】

  • 要介護者の自立度(新たな介護度評価)が向上すること
  • 家族を含む介護者の負担(介助度評価)が改善され、全介助が一部介助(部分介助)へと改善すること
  • 単独、または、サイバニックインタフェースと連動して機能できること
  • 国際規格(様々な数値基準から構成されるISO13482等)に準拠させること

Project 3:
サイバニックシステムの研究開発

【研究開発の概要】

 サイバニックインタフェースと連動して複数のサイバニックデバイスを機能させるための、生活支援インフラ化技術の研究開発を行います(ICT/RTの基板情報システムや統合技術の研究開発、生活支援インフラプラットフォーム化の推進、重介護ゼロ社会が地域社会で実現できることを複数の異なる実フィールドで実証することを含む)。

【研究開発の目標】

  • 複数のサイバニックデバイスが連動して機能する生活支援インフラプラットフォームの構築を実現すること
  • 重介護ゼロ社会が地域社会で実現できることを複数の異なる実証フィールドで証明すること

達成目標

「重介護ゼロ」を実現する当該プログラムの具体的アウトプットとして、
  1. 移動/排泄/生理管理系に対する当該革新技術により、全介助が一部介助(部分介助)へ改善されること
  2. 要介護者の自立度(新たな介護度評価)が向上し、さらに介護者の負担(介助度評価)が改善されること
  3. 重介護ゼロが地域社会で実現できることを複数の異なる実証フィールドで証明すること
  4. サイバニックインタフェース・デバイス・システムを研究開発するとともに、国際規格に準拠させること
  5. CEJ (Cybernics Excellence Japan)に向けた参画機関との連携を進め、産業変革・社会変革に繋がる新産業創出連携体を形成し、実際の組織として設立すること
  6. 連携型イノベーションプラットフォームとして行動モデルを提案し実践すること
  7. 当該技術は、人を守り復興を加速するデュアルユース展開(産業/災害対策分野への転用)も可能