実施体制

プログラム・マネージャー

山海 嘉之

内閣府 革新的研究開発推進プログラム
ImPACT プログラム・マネージャー

山海 嘉之

Yoshiyuki SANKAI

1987年
筑波大学大学院博士課程修了
1998年
米国Baylor医科大学 客員教授
2003年
筑波大学大学院システム情報工学研究科 教授
2006年
CYBERDYNE株式会社 代表取締役/CEO
2009年〜2014年
最先端研究開発支援プログラム(FIRST)
中心研究者
2011年
筑波大学サイバニクス研究センター長
2014年〜
革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)
プログラム・マネージャー

革新的サイボーグ型ロボットという新領域の先端技術を開拓し、ベンチャーを起業。知財戦略、ISO国際規格策定を主導し、ロボットスーツ「HAL」が医療機器CEマーキング認証を取得。ドイツの公的労災保険の適用を実現。株式上場・国際展開に至る国際ビジネスマネジメントに関して、高い能力を発揮。

研究開発プログラムの実施方法

 本プログラムでは、サイバニックインタフェース・デバイス・システムの革新技術の研究開発だけではなく、プログラム遂行の中心的な役割を担う機関として「ImPACT研究開発推進コア」を設置し、当該推進コアによる革新的マネジメント手法によって、関連機関と連携しながら研究開発プロジェクトを推進していきます。

ImPACT研究開発推進コアとは

 ImPACT研究開発推進コアは、PMを中心として、PM補佐(研究マネジメント担当、運営担当)、各プロジェクトにおけるプロジェクト補佐等から成るコアメンバーで構成されます。当該推進コアは、「先端技術開発機関」、「実証試験フィールド」、「安全性検証機関」、「国際標準認証機関」と綿密に連携し、これらの関連機関から得られる様々な知識や成果を統合しプログラム全体を統括することで、基礎研究から社会実装までを一気通貫・同時展開で推進可能なイノベーションスパイラル体制を構築します。

オンデマンド型コンペ方式の導入

 最適なプログラム推進のパートナーを適宜必要数選定するため、コンペ方式で必要に応じて随時、最適な参画機関等の追加・変更を可能とする「オンデマンド型コンペ方式」を導入し、全プロジェクト(PJ1,PJ2,PJ3)に共通の以下のようなマネジメント手法をとります。

  • ImPACT研究開発推進コアが個別課題、もしくは各課題の要素に関してオンデマンドでのコンペによる指名を日常的に行いながら研究開発先と適宜フィードバックを実施してマネジメントを行う。場合によっては、達成見込みのある複数の機関に同時並行で参画してもらうことで、リスクをヘッジし実効性と実施スピードを担保しつつ、プログラム全体のマネジメントを行う
  • 課題実施をする際に、オンデマンドで要求・状況に応じて、時間軸にそって小課題と到達点に分解し、小課題を要素毎に分解して複数での同時並行性、実施スピードを基本として仕様設定・評価・再設定する
  • PMのリーダーシップにより、先端技術開発機関として適切と判断される機関をオンデマンドで指名し、一定期間での成果評によりコンペを行うことで、目標の達成を目指す

【第一回目の時間軸上・要素ごとのマネジメントループ】

  • 達成目標からバックキャストすることで、課題の設定を行い、これを小課題・要素に分解した後、小課題の実現可能性、および、これら小課題の積み上げによる達成目標の実現可能性を把握する

【第二回目以降のマネジメントループ】

  • 目標達成の実効性担保のため、オンデマンドでコンペを行いながら研究開発先の追加・入れ替え・強化等のマネジメントを弾力的に実施する
  • 目標達成の加速化のため、分解された個別要素から成る小課題の達成状況に応じて、同系統の機関・企業を同時並行で参加させ、短期間(六ヶ月程度を目安)で契約・評価を繰り返す

 ImPACT研究開発推進コアによって、研究開発のフェーズに応じた評価結果を格段秋の開発・検証の使用に反映し、スパイラルアップのサイクルを回し続けることで、PMの推進力・牽引力・調整力を強化し、参画組織を弾力的・戦略的かつ協力に牽引する統合マネジメントを可能にします。このような体制を構築することで、必要に応じて大胆にプロジェクトの再構築や、状況に応じた展開に対応できるようにします。

 また、当該推進コアでは、このような連携型イノベーションプラットフォームとしての行動モデルの提案と推進を行い、さらに、本プログラムの成果を事業化するための参画企業共同出資会社「CEJ(Cybernics Excellence Japan)」設立に向けて、参画機関との連携により新産業創出連携体を形成することで、産業変革・社会変革に繋がるソーシャルビジネスモデルの基本メカニズムの実証を目指します。

PMのキャスティングによる実施体制