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取り組み・成果

最終更新日:平成26年6月20日

イベント

「震災復興シンポジウム〜科学技術イノベーションによる復興再生を目指して〜」を開催しました

平成26年2月20日 福島県郡山市

イベント風景   イベント風景   イベント風景

 2月20日、福島県郡山市にて、一般社団法人東北経済連合会(東経連)との共催で、「震災復興シンポジウム〜科学技術イノベーションによる復興再生を目指して〜」を開催しました。県内外の企業、大学や研究機関などより、延べ350名を超える大変多くの方にご来場いただきました。

 総合科学技術会議 議員で、東北大学 名誉教授の原山 優子 氏が「科学技術イノベーションを復興・再生の原動力に」と題し基調講演を行いました。科学技術イノベーションに軸足を置いた取り組みに焦点をあて、政策課題「東日本大震災からの早期復興再生」に対する今後の取り組み方について述べました。

 また、東経連とJSTの福島県を中心とした被災地における企業と大学等の産学連携の取組について、「ものづくり分野における復興促進の取組」「地場産業における復興促進の取組」「放射線計測機器開発の現状と被災地での活用状況」の3分科会に分かれ発表が行われました。計13件の成果発表を行い、参加者と発表者の間で意見を交わしました。

 この他、JSTの復興促進プログラム(マッチング促進)の実施課題から59課題、先端計測分析技術・機器開発プログラム(放射線計測領域)から28 課題について、ポスターと試作品など成果物の展示で復興に向けた研究開発の成果を紹介し、盛況の内に閉会となりました。


【主なプログラム】   
○基調講演 「科学技術イノベーションを復興・再生の原動力に」   
           原山優子(総合科学技術会議 議員/東北大学 名誉教授)   

  

○成果発表会   
  第一分科会 ものづくり分野における復興促進の取組   
  1.安全、安心なテレコントロール操作草刈機で家畜の餌用の草を生産(952KB)   
     (株)エヌケー製作所、仙台高等専門学校 情報システム工学科 教授 熊谷 和志   
  2.流路を利用した軽水力発電システム (2.2MB)   
     (株)茨城製作所   
  3.循環回収型除染機の開発(824KB)   
     (株)アイワコーポ   
  4.強磁場環境下でも安全に使用できる飛ばないハサミの開発(3.6MB)   
     (有)大友製作所   
  5.癌の個別化医療に向けた診断薬開発(757KB)   
      G&Gサイエンス(株)   

  

  第二分科会 地場産業における復興促進の取組   
  1.山廃酒母の蔵固有微生物を用いた地酒『磐城壽』の復活(2.4MB)   
     (株)鈴木酒造店   
  2.クレマチス新花色品種開発の効率化(2.8MB)   
     (有)アウルフラワーガーデン、岩手大学 農学部 准教授 立澤 文見   
  3.大堀相馬焼における釉薬代替材料の開発(504KB)   
      大堀相馬焼協同組合    
  4.福島逸品「会津地鶏」の発育性改良への取り組み(1.3MB)   
     (株)会津地鶏ネット、福島県農業総合センター・畜産研究所 主任研究員 佐藤 妙子   
  5.漢方薬の畜産現場への応用法の開発(2.7MB)   
     (株)田村薬草農場グループ、宮城NOSAI   

  

  第三分科会 放射線計測機器開発の現状と被災地での活用状況   
  1.先端計測分析技術・機器開発プログラムにおける放射線計測機器開発について(3.1MB)   
     JST放射線計測領域 領域総括 平井 昭司   
  2.海底土放射能分布測定ロボットの開発(2.5MB)   
     三井造船(株) 小池 敏和   
  3.複雑形状食品の放射能検査装置の開発(4.4MB)   
    (株)テクノエックス 谷口 一雄

  

【参加者の声】(来場者アンケートから一部紹介)   
・復興・再生に向けた課題を早急に具体化し、実践してほしいと思います。現時点では、県内の小企業は低迷状態が続いています。(福島県 企業 事務職)   
・分科会で産学連携の実態がわかった。(福島県 企業 経営層)   
・大学や公設試の研究者と巡り会えたことで、前に進む糸口が見えた事業者、経営者の方々の、生き生きとした報告内容は大変興味深く、さらに詳しくお聞きしたいと思いました。(福島県 公設試験研究機関 研究職)
・事業化に近い事例が多く、復興から発展への展開が見られた。(宮城県 大学 研究職)   
・復興促進プログラムのマッチングプランナーさんの支援は、JSTになじみのなかった地元企業には、非常に有意義だと思う。今後も同様の事業を継続されることをお願いしたい。(福島県 公設試験研究機関 管理職)   
・復興促進プログラムに続く、新たな地域事業の展開を望みます。(岩手県 公益法人 専門職)   
・東北地域の研究開発に焦点をおいたプロジェクトは初めてと思われる。開発の意思はあっても、マッチングが図れなかったり、予算的に難しい企業が多くあると思う。科学技術によるイノベーションを起こすため、今後このようなプロジェクトを継続していただきたい。(福島県 企業 研究職)   
・是非困難を乗り越えてください。私たちも頑張ります。(高知県 大学 事務職)   
・復興には長い時間が必要なので、是非とも今後継続的な運営をお願いしたい。(茨城県 企業 研究職)   

 ※イベント詳細はこちら⇒「震災復興シンポジウム〜科学技術イノベーションによる復興再生を目指して〜」

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