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持続的発展を見据えた「分子追跡放射線治療装置」の開発
白土 博樹 研究者からのメッセージ 動画:00分32秒 研究内容の紹介 動画:04分05秒 人物紹介 動画:02分59秒 研究者へのホームページ
研究の進捗状況インタビュー
研究者からのメッセージ2010年度 研究内容の紹介2010年度
陽子線治療施設 分子追跡陽子線治療装置の組み立てと陽子線治療施設の建設が始まりました。また、動体追跡技術とスポットスキャニング技術を融合する動体追跡装置の設計が完了し、陽子線治療装置への実装に着手しました。最先端のハイテク医療を行う陽子線治療施設は、日光の降り注ぐ吹き抜けのホールなど、患者さんがくつろげる環境にも配慮しています。

呼吸などで位置が変わるがんを追跡 集中して陽子線を浴びせる技術

呼吸などで位置が変わる腫瘍を追いかける世界初の「動体追跡技術」と、腫瘍に対して集中的に陽子線を浴びせる「スポットスキャニング照射技術」を組み合わせた新しいがん治療で、患者への負担が少ない治療法を確立します。

持続的発展を見据えた
「分子追跡放射線治療装置」の開発

陽子線がん治療とは放射線によるがん治療法のひとつで、水素の原子核にある陽子を高速に加速させ、腫瘍に集中して照射するものです。この方法は、治療に伴う痛みがほとんどなく、身体の機能と形態を損なわないため、生活の質(QOL)を維持しつつ治療できる方法として注目されてきました。しかし、この治療法は動かない部位に対しては有効ですが、呼吸などによって位置が変わる部位の腫瘍には、効果的に使うことが困難でした。
私たちは、移動する腫瘍の近くに埋め込んだ金マーカーの位置をX線透視画像で自動的に把握し、あらかじめ予定した位置に来た時にピンポイントで放射線を照射する「動体追跡技術」を開発し、移動する腫瘍位置をリアルタイムでとらえ、正確に放射線を照射することを可能にしました。このプロジェクトでは、このように位置が変動する腫瘍に対して、優れた精度で陽子線を照射できる、小型で高性能な陽子線がん治療システムを開発します。


新しい陽子線がん治療の実現で、がん患者を救う
世の中には、すぐ目の前にも、解決していないことが山ほどあります。がんの治療もその一つです。私は目の前の問題(病気)に役に立てれば、と医師になりましたが、そこには治すことのできない患者さんが大勢いました。この新しい陽子線がん治療が実現すれば、狭い大学病院や都会の病院でも、これまでより低いコストで装置を導入・維持でき、肺がん・肝がん・小児がんなどに対して、より安全で効果的な治療法の普及が期待できます。「これまで治らなかったすべてのがん患者を救うこと」を目指し、同じ思いの素晴らしい仲間と研究に取り組んでいきます。


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