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がんの再発・転移を治療する多機能な分子設計抗体の実用化
児玉 龍彦 00-01 MOVIE 動画:00分42秒 00-0200-f2 動画:04分34秒 研究者へのホームページ
研究の進捗状況インタビュー
研究者からのメッセージ2010年度 研究内容の紹介2010年度

がんの再発・転移治療薬の開発用スーパーコンピュータシステムが稼働
2010年8月1日、開発用にスーパーコンピュータシステムが導入され、稼働を開始しました。本プロジェクトにおけるがんの再発・転移を治療する「ゲノム抗体医薬品」設計のためのコンピュータシミュレーションに活用されます。

スーパーコンピュータシステム


進行がんを副作用なく治療する薬をコンピューターで設計する

日本人の死因の第1位となっている進行がんは、医療が発達した今日でも効果的な治療法が確立されていません。現在、生物の免疫機能を利用した特効薬の開発に期待が集まっており、2013年までの実用化人工抗体の設計確立を目指しています。

進行がんをピンポイントで治療する人工抗体
がんは日本人の死因の第一位をしめる病気です。早期のがんは手術などで治癒できるようになってきましたが、進行したがんは手術しても再発しやすく、また全身に転移すると手術もできません。痛みや、さまざまな臓器が働かなくなる多臓器不全をおこし、つらい症状をもたらします。またこれまでの治療では、吐き気や脱毛など副作用もあり、経済的にも負担が大きい病気でした。
近年、体の中の免疫反応で作られる抗体が、がん細胞をやっつける医薬品として用いられ、副作用も少ない事から開発が期待されています。我が国では政府プロジェクトにより、がん細胞の表面に特有のタンパク質のリストをつくり、これを標的としてくっつく抗体を、肝臓がん・大腸がん・膵臓がんなどに対して作ってきました。
今回の研究では、これまで作られてきた抗体とがん細胞の標的タンパク質を一緒に結晶化して、結合しているメカニズムを解明し、スーパーコンピューターを用いて、副作用が少なく、進行がんを治療する人工抗体という新しいタイプの薬品を設計することを目指しています。


日本のバイオ医薬品製造技術を
世界のトップレベルに

抗体はたくさんの原子からなる大きな分子で、設計にはたくさんの計算が必要です。世界トップレベルのスーパーコンピューターをフル稼働させて、2013年までに、最初の人工抗体の設計を完成させたいと思います。
アイソトープを使って体の外からがん細胞をイメージングして、そこにピンポイントに治療薬を集め、副作用が少なく、経済的で、よく効く薬を作り上げ、進行がんの治療薬つくりの技術を世界のトップレベルに押し上げることをめざしています。


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