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Research Content 研究内容

天然物(+) - Chaetocinおよびその誘導体の合成と生物活性


(RIKEN RESEARCHより転載)

 真菌Chaetomium minutumの二次代謝産物として単離された(+)-Chaetocin は、ヒストンメチル化酵素阻害活性・細胞死誘導活性などの様々な活性が報告されており、多くの注目を集めています。私たちはアミノ酸を出発原料とする短工程全合成ルートを確立し、(+)-Chaetocin の全合成に初めて成功しました。その上で天然物の合成のために開発された合成法を類縁体の合成に摘要し、天然物の光学異性体が天然物を上回るアポトーシス誘導活性を持つことを見出しました。さらに、そのアポトーシス誘導活性が既存の抗癌剤とは異なるメカニズムによることも明らかにしました。現在さらなる構造展開を行って、ヒストンメチル化酵素阻害剤や抗ガン剤としての応用を目指しています。

Iwasa E., Hamashima Y., Fujishiro S., Higuchi E., Ito A., Yoshida M., & Mikiko Sodeoka. Total Synthesis of (+)-Chaetocin and its Analogues: Their Histone Methyltransferase G9a Inhibitory Activity, J. Am. Chem. Soc. 2010, 132, 4078-4079,

Yuou Teng, Katsuya Iuchi, Eriko Iwasa, Shinya Fujishiro, Yoshitaka Hamashima, Kosuke Dodo, Mikiko Sodeoka. Unnatural enantiomer of chaetocin shows strong apoptosis-inducing activity through caspase-8/caspase-3 activation, Bioorg. & Med. Chem. Lett, 20, 5085-5088 (2010).

http://www.rikenresearch.riken.jp/jpn/hom/6278

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