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研究総括 十倉 好紀
(東京大学 大学院工学系研究科 教授)
研究期間 2006年〜2011年
プロジェクトホームページ
固体中では、外部から加えられた磁場(H)は磁化(M)を、電場(E)は電気分極(P)を誘起しますが、磁化と電気分極が強く絡み合う現象の研究は現代においてもなお、未開拓と言ってよい分野です。
19世紀末、Pierre Curieによって電気磁気効果(磁場で電気分極を、また電場で磁化を起こす効果)を示す物質の存在が予言されました。それから60年以上経た1960年頃、ようやくロシアの研究者によって電気磁気効果の基となる物質相(マルチフェロイックス=強誘電性と強磁性が共存する物質相)が発見されましたが、その電気磁気効果は非常に弱く、応用上の意味を持つまでには至りませんでした。ところが、最近、強い電気磁気効果を持つマルチフェロイックスが、十倉等によって発見された(2006年)ことで、Pierre Curieの予言が改めて注目を集めるようになってきました。このマルチフェロイックスは、世界で初めて磁場による電気分極の反転を示しただけでなく、その逆の電場による磁化反転の存在を示唆しており、この材料系の大きな広がりを予感させられるものでした。強い電気磁気効果は、磁化と電気分極の強い相関から生まれますが、この未開拓の分野の研究を進めることは、科学的に大きな意義を持つだけでなく、これまで存在し得なかった動作原理に基づく革新的な電子デバイスの創製につながると期待されます。
本研究領域では、磁化と電気分極の強い相関を持つマルチフェロイックスの創製と、その物性を説明する学理の構築を総合的に行うことで、材料の新たな設計指針を見出しつつ、ものづくり手法の高度化と合わせて、新規材料群の開拓を行います。また、将来の電子デバイス創製に向けて、電気磁気相関の制御技術の基礎を築きます。それに加え、強い電気磁気相関によって発生する特異的な光学応答現象を研究するための電気磁気光学を創成します。
構成
十倉 好紀
(東京大学 大学院工学系研究科 教授)
研究員
:
徳永 祐介
金子 良夫
藤岡 淳
龍 有文
于 秀珍
グループリーダ
:
小野瀬 佳文
研究員
:
村川 寛
グループリーダ
:
島野 亮
研究員
:
貴田 徳明
高橋 陽太郎
Jong Seok Lee
Laszlo Demko
研究補助員
:
熊倉 真一
グループリーダ
:
古川 信夫
研究員
:
宮原 慎
プロジェクト事務所
〒113-8656
東京都文京区本郷7-3-1
東京大学大学院工学系研究科6号館4階464号室内
技術参事
事務参事
事務員
TEL:03-3815-0650
FAX:03-3815-0656
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