プロジェクト概要

この道を信じて全速で走ろう -Let’s run this road of our belief-

 

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生命とは化学反応システムである。「触媒」という統合概念の元に、人類の健康に貢献する「創薬」を多面的に推進し、化学のcreativityを活かした「擬似生命」からの新しい病態治療を模索したい。化学と生物の垣根を無くした学際的な場での人的な化学反応を駆動力として、生命科学と物質科学の相乗的な進化を促進し、100年後のサイエンスへとつながる「水源」を創る。

研究戦略

互いに関連し合った3本柱からなるプロジェクトにより、人類を疾病から守るためのハードウエアである医薬リード分子とソフトウエアである化学的分子秩序の双方を創出し、多面的創薬を促進して行く。
触媒グループ 複雑な構造を有する医薬リードを短工程で迅速に、かつ生命環境を汚染することなく合成できる、新しい反応形式を有する革新的触媒を開発する。最終的には、生命の場である細胞の中でも行える究極的にクリーンで高選択的な触媒の創製を主眼とする。sp3 C–H活性化による触媒的クロスカップリング、合成終盤で保護基フリーの基質に対して適用できる収束的触媒反応、優れた官能基、位置、立体、エナンチオ選択性の触媒的発現などを具体的な達成目標とする。
医薬機能グループ 新しい触媒機能を医薬機能の発見へと橋渡しすることを目的とする。生物活性天然物の短工程迅速合成と構造最適化、および標的生体高分子の構造に基づく人工分子設計の両面でのアプローチから、従来の医薬構造の枠を超えた独自のリード創出をおこなう。
触媒医療グループ
(化学系+生物系)
生体分子をターゲットとして細胞内で化学反応を進行させる人工触媒システム(触媒+反応剤)の創出と、これを用いた疾病治療および疑似生命システム生成へのアプローチを目的とする。