レポート

ジェンダーサミット(Gender Summit 5 Africa 2015)参加レポート 2014年4月28日(火)~30日(木)南アフリカ

今回のサミットではアフリカ各国を中心に約300名の参加があり、アフリカの現状を踏まえたジェンダーを巡る多様な問題が提起されました。

主目的はアフリカにおける男女共同参画推進ですが、医学分野ではHIV等臨床研究において性別を特定していない研究が多い、農業分野では土地所有の女性割合は25%以下にもかかわらず労働力の60~70%は女性である、起業の際の資金調達では黒人女性が最も不利など、アフリカの女性の置かれている現状に基づいて、その解決に向けた議論がなされました。

その一方で、南アフリカの研究者女性比率は40%であり、日本よりも女性の進出が進んでいる面もあり、アフリカの科学技術を牽引する重要国として我が国も積極的に連携することが重要であると認識を新たにしました。

ジェンダーサミットは2011年に欧州委員会が中心となって始まった会議であり、既に欧州では3回開催、2013年には米国で、今回は初めてアフリカで、今年8月には韓国で開催と現在世界展開が図られています。

この会議では、問題提起のみならず、エビデンス→コンセンサス→アクションの流れで具体的な行動を起こすことを重視し世界的に展開している会議です。

今後、日本もジェンダーサミットのような国際的な議論の場も活用して積極的にアクションを起こしていくことが必要であると感じました。

会場となったCape Town International Convention Center
会場となったCape Town International Convention Center
Keynote address を行うPandor科学技術大臣(南アフリカ)
Keynote address を行うPandor科学技術大臣(南アフリカ)
会場の様子(2)
会場の様子(1)