科学技術リテラシーに関する課題研究 報告会(2014/12/23開催)

ラファエロ・サンティ作「アテナイの学堂」(1509–1510年)出典:フリー絵画・版画素材集GATAG http://free-artworks.gatag.net
ラファエロ・サンティ作「アテナイの学堂」(1509–1510年)
出典 フリー絵画・版画素材集GATAG http://free-artworks.gatag.net



科学技術リテラシーに関する課題研究 報告会

日時:2014年12月23日(火・祝)13:00~16:00 ※12:30より受付します
場所:科学技術振興機構(JST)東京本部 地下1階大会議室
(東京都千代田区四番町5-3 サイエンスプラザ)
http://www.jst.go.jp/koutsu.html ※①の建物です
主催:科学技術振興機構(JST) 科学コミュニケーションセンター(CSC)

科学技術振興機構 科学コミュニケーションセンターでは、日本学術会議と国立教育政策研究所によって2008年にまとめられた「21世紀の科学技術リテラシー像~豊かに生きるための智~プロジェクト」*1報告書(以下、「科学技術の智プロジェクト」)の基本的な考え方を踏まえながら、そこで謳われている構想を具現化すべく議論してまいりました 。
また、東日本大震災などを受けて踏まえるべき“今日の日本で求められる科学技術リテラシー”についても考察し、ここからコンピテンシー、日本という土壌、リスクリテラシー、学校教育を「科学技術の智プロジェクト」の新たな課題として取り上げ、議論を重ねました。さらに、新たな観点として、科学技術リテラシーを共有する主体は誰であるのかという問題を浮かび上がらせました。
本報告会の前半では、これらの議論を通して明らかになってきた、科学リテラシー向上のさらなる推進のために考慮すべき新たな課題と観点、また、取るべき今後の方策・方針を挙げます。後半では、ワークショップ形式で「より良く生きる」ために必要な科学リテラシーについて参加者の皆さまと理解を深めながら、今後の展開について話し合いたいと思います。*2

*1平成18・19年度科学技術振興調整費「重要政策課題への機動的対応の推進」による「日本人が身に付けるべき科学技術の基礎的素養に関する調査研究」(研究代表者:北原和夫)。
*2 報告会前半のみのご参加も承ります。
お申し込み方法・お問い合わせ先はこちら▼


プログラム
  • ご挨拶 星元紀(東京工業大学 名誉教授/JST科学コミュニケーションセンター フェロー)

  • コンピテンシーとリテラシー(10分)
    千葉和義(お茶の水女子大学 教授)
    科学リテラシーを身に付けることができれば、どんなに良いことがあるのでしょうか?幸せになれるのでしょうか?心豊かになれるのでしょうか?安心して暮らすことが出来るようになれるのでしょうか? このような素朴な疑問に対する答えは、もしかするとコンピテンシーを理解することで得られるかもしれません。OECDがPISA調査と同時に開始したDeSeCo(Definition and Selection of Competencies)プロジェクトを紹介しつつ、コンピテンシーと科学リテラシーの関係を考えます。

  • 「日本」という土壌(10分)
    大橋理枝(放送大学教養学部 准教授)
    日本で科学技術リテラシーを普及させるためにはどうすれば良いかを検討するには、日本という「現場」を踏まえた上での議論が必要となります。今回は、日本の教育現場での智のあり方について検討するとともに、異文化間コミュニケーションの分野で指摘されている日本のコミュニケーション・スタイルについて紹介します。さらにそれらを踏まえた上で、日本で科学技術リテラシーを育成させるために学校教育現場で必要ではないかと思われる方向性を考えてみたいと思います。

  • 生活リスクとリスクリテラシー(10分)
    奈良由美子(放送大学教養学部 教授)
    科学と社会とのあり方を再考する必要性が高まるなか、生活リスク、および、これに関わるリテラシーを考える今日的意義も大きくなっていると思われます。今回は、生活リスクリテラシーの構成要素を整理するとともに、科学リテラシーと生活リスクリテラシーとの関係性を検討します。さらにそれらをふまえ、生活リスクリテラシーを検討する際の課題を指摘します。総じて、生活リスクリテラシーの涵養に向けた具体的方策の手がかりを得たいと考えています。

  • 日本の戦後教育の変遷と課題(10分)
    長崎榮三(国立教育政策研究所 名誉所員/元静岡大学大学院教育学研究科 教授/JST科学コミュニケーションセンター フェロー)
    科学技術リテラシーの育成・普及に関わると思われる日本の教育の諸要因について、理数教育を意識して歴史的、比較的に考察した結果を、高等教育の量的拡大と制度の変遷、また、社会教育・生涯教育・生涯学習の変遷、さらに、科学技術教育・理数教育について触れながらお話しします。これらの論点として、民主主義と科学教育の関係、高等学校の大衆化と非理数系の扱い、学校教育と生涯学習の違いなどを挙げます。

  • 科学技術リテラシーを巡る議論の射程についての省察(10分)
    工藤充(京都大学 物質-細胞統合システム拠点 科学コミュニケーショングループ 特定研究員)
    科学技術リテラシー涵養活動を推進していく上で考慮することが重要であると考えられる論点について、星・長崎ユニットでどのような議論が行われたかについて報告します。特に、科学技術リテラシー涵養活動を推進する主体が、その議論・活動の背後に無批判・暗黙のうちに据えてしまいがちな社会の将来像や科学と社会の関係性についての前提・根拠といったものに対して省察を行うことの重要性について論じます。

  • 日本における科学技術リテラシーの向上に向けての提言(10分)
    長崎榮三

  • 質疑応答(10分)

    <休憩> ※ワークショップへのご参加を希望されない方は、ここでご退出いただきます

  • ワークショップ(90分)
    1. ワークショップの目的~科学リテラシーはなぜ必要か~
      北原和夫(東京理科大学 教授/JST科学コミュニケーションセンター 研究主監)
    2. グループワーク
      ファシリテーター:野村恭彦(株式会社フューチャーセッションズ 代表取締役)
      参加者と共に「より良く生きる」ために必要な科学技術リテラシーについて話し合います。
  • まとめ(5分)
    北原和夫

【お申し込み方法】
■メールでのお申し込み
下記事項(*は必須)を明記の上、csc@jst.go.jpまでメールをお送りください。
締め切りは12月19日(金)正午です。
1:お名前 *
2:メールアドレス *
3:電話番号
4:会社、団体、学校名など
5:ご住所
6:報告会後半(ワークショップ)へのご参加 *
  参加する ・ 参加しない
7:科学リテラシーについて、ご自身のお考えや興味の観点をお教えください。

■外部Webサイト「OUR FUTURES」からのお申し込み
下記サイトからお申し込みください。 ※利用登録が必要です
https://www.ourfutures.net/sessions/843

【本件に関するお問い合わせ先】
科学技術振興機構(JST) 科学コミュニケーションセンター(CSC)
企画・研究グループ 白根(しらね)、天元(てんもと)
Tel: 03-5214-7625 E-mail: csc@jst.go.jp