科学コミュニケーションの活動に参加したい

海外のオープンフォーラム

AAAS Annual Meeting

ワシントンDCに本拠地をおく非営利団体、米国科学振興協会(American Association for the Advancement of Science:AAAS() トリプルエーエス トリプルエーエス トリプルエーエス トリプルエーエス )が毎年2月に開催するオープンフォーラム。

シンポジウムを中心とした300を越える多様なプログラムが5日間にわたって開催され、世界各国から科学、教育、政策などの関係者のほか、企業、メディア、学生をはじめとした一般市民が集まり、科学と社会についての議論、分野を越えた交流が行われる。

1848年に第1回が開催された歴史のあるフォーラムで、これまでに開催されたフォーラムは180回を超える。

AAAS WEBサイト(英語):http://www.aaas.org/
AAAS年次総会 WEBサイト(英語):http://meetings.aaas.org/

主催機関概要

機関の名称 American Association for the Advancement of Science (AAAS)
設立経緯、沿革、組織の概観

(1)組織の概観
・世界最大のマルチディシプリナリーな科学者コミュニティ。世界の 252 の科学者コミュニティまたは学会と連携しており、会員数1 千万人を超える非営利組織。
・科学ジャーナル「サイエンス」の出版元として著名。

(2)設立の経緯
1848年設立。まだアメリカの科学者の人数が少なかった時代に、全土の科学者を組織化しようとする試みから生まれた。科学・工学の振興を目指した組織としては世界初と言われる。(参考:アメリカの独立が1776年、南北戦争勃発が1861年)

(3)沿革
・創成期(1848年〜1899年頃):全国の科学者同士をつなぎ、お互いにコミュニケーションを促進することを目的とした組織として誕生。科学ジャーナル「サイエンス」とのアライアンスを組む。

・混迷期(1900年〜1940年頃):各地で学会が誕生し、当初の存在意義がゆらぐ。科学を基にした政策提言や、大恐慌の頃から科学の社会的責任を促進するようになる。

・「科学と社会」(1941年〜1970年頃):第二次世界大戦でアメリカにおける科学の様相が変わった時代背景もあり、科学者間のコミュニケーションから科学および科学と社会の関係性を前進させることを活動の主軸とする。

・現在の活動内容へ(1971年〜):財団や政府機関からの資金を積極活用し、現在の活動テーマ・プログラムの骨子が出来上がる。

所在地 1200 New York Avenue, NW Washington, DC 20005
ボードメンバー・ガバナンス体制

(1)ガバナンス体制
AAAS の代表は選挙で選ばれ、3年間の任期となっている。初年は「次期代表(President-Elect)」として過ごし、2 年目は「代表」となり、3 年 目に取締役会の「会長」となる。つまり、常に「次期代表」「代表」「会長」がいて、それぞれが毎年入れ替わることで、継続性と革新性の双方を担保する仕組みである。

(2)2016〜2017年のボードメンバー
- 会長(Chair):Geraldine Richmond (任期は2017まで。University of 
Oregon 教授。専門は化学)
- 代表(President): Barbara A. Schaal (任期は2018まで。Washington University in
 St. Louis 教授。専門は進化遺伝学)
- 次期代表 (President-Elect): Susan Hockfield (任期は2019まで。元 MIT 学長。専門は神経科学)
- 代表取締役(CEO): Rush D. Holt (サイエンスの出版代表)
- 財務担当(Treasurer): David Evans Shaw (Black Point Group
)

ミッション・目標等

(1) ミッション
「世界中の科学・工学・イノベーションをすべての人の便益のために前進させること」

(2) 目標
ミッション達成のために以下の目標を掲げる。

① 科学者、エンジニア(技術者※)、市民一般の間のコミュニケーションを促進すること
② 科学およびその使用の高潔を促進し、守ること
③ 科学技術機関へのサポートを強化すること
④ 科学と社会的課題についての声となること
⑤ 科学の公共政策への責任ある利用を促進すること
⑥ 科学・技術労働市場の強化と多様化
⑦ すべての人のために科学・技術教育を育てる
⑧ 科学と技術への公共の参加を増やすこと
⑨科学における国際協力を前進させること

活動領域、主な取り組みテーマ

(1) 会員制度
「サイエンス」の紙版またはデジタル版のいずれを定期購読するか選択制の会員制度。科学者・エンジニア、博士研究員、学生、教育者、退役した科学者の4つの区分があり、年会費は区分により異なる。以下の会員サービスを提供する。

① サイエンスの定期購読(紙またはデジタル版、アーカイブ利用)
② キャリア支援(Eラーニングのキャリア研修、就職マッチングサイト、キャリア支援ツール、フェローシップ、インターン等)
③ ネットワーキングの機会の提供(会員限定フォーラムへの参加、学問分野別のセクションへの参加、ボランティアの機会)
④ パートナー企業の商品やサービスの割引

(2) 科学ジャーナルの発行
① Science
② Science Translational Medicine
③ Science Signaling
④ Science Advances(デジタル/オープンアクセス)
⑤ Science Robotics
⑥ Science Immunology

(3) 5つの領域のプログラム運用
① 科学と政策(Science and Policy)
② キャリア開発 (Career Development)
③ 教育 (Education)
④ 国際協力 (International)
⑤パブリック・エンゲージメント(Public Engagement)

ウェブサイト http://www.aaas.org/
主な科学コミュニケーション

- 科学者・エンジニアにコミュニケーションツールを提供している。2015 年に実施した「AAAS 科学をコミュニケートしようワークショップ」では 1500人超がトレーニングや体験の機会を得た。AAAS Colloquium コロキウム(学究的会議)シリーズの開催

- 会員の自発的取組の一環として、「科学と社会」に関するトピックを議論するフォーラムを設けている。例えばイランの科学(の状況)や、シリアやイラクの遺産の破壊等をとりあげている。

- Tresllis トレリス

- AAASでは分野横断的、機関や国を超えたコラボレーションを推進している。他方、AAAS 会員の 80%が他分野の科学者等とオンラインで交流で きる仕組みの構築を求めている。

- 2014 年 12 月に AAAS は、研究者間の議論や共同研究を促進するオンラインプラットフォームを試行的に導入。2015 年時点では 5700 人のユーザーを得ている。

- スローン財団から 773 千ドルの助成を得て、研究者間のコラボレー ションを支援・促進するマネジャーのトレーニングも開始。

- AAAS Annual Meeting

調査委託先:(株)日本総合研究所(株)エコトワザまとめ(公開情報より)

レポート

各オープンフォーラムの概要と現地で行った活動をまとめたレポートを紹介します。