CREST 研究チーム

研究課題名

海洋メタンハイドレート層のマルチスケール界面輸送現象の解明と大規模メタン生成への展開

研究代表者 プロフィール

圓山 重直
圓山 重直
Shigenao Maruyama

1983年 東北大学大学院工学研究科 博士課程修了、工学博士。1983年~1989年 東北大学流体科学研究所 助手。1988年~1989年 米国パデュー大学 客員研究員。1989年~1997年 東北大学流体科学研究所 助教授。1997年~2017年 東北大学流体科学研究所 教授。2017年~ 東北大学流体科学研究所 客員教授。
専門分野:熱工学
趣味:テニス、スキー、ゴルフ


研究メンバー

<研究代表者>
圓山 重直 (東北大学 流体科学研究所 客員教授)

<研究参加者>
塚田 隆夫 (東北大学 大学院工学研究科 教授)
伊藤 高敏 (東北大学 流体科学研究所 教授)
新堀 雄一 (東北大学 大学院工学研究科 教授)
スミス リチャード (東北大学 大学院環境科学研究科 教授)

※所属・役職は、終了時点のものです。

研究内容紹介

二酸化炭素(以後 CO2とする)をはじめとする地球温暖化ガス削減は、世界規模での重要課題の一つです。
 海洋メタンハイドレート(以下 MHとする)は水とメタンの化合物として日本近海の海底に大量に存在しており、南海トラフなど日本近海の可採年数が日本の全エネルギー消費量の約100年分に相当すると言われております。我が国におけるエネルギー戦略として、MHの採掘技術の確立とその有効利用は重要な課題となります。そこで我々は、MH層からメタンを取り出し、洋上で発電し、地上へ送電し、発電で生成された排熱とCOをメタンハドレート層に挿入してメタンを生産する新しい発電システムを考案し、それが実現可能であることを明らかにしてきました。
 MHを利用するためには、MH層からメタンを抽出するメカニズムを解明する必要があります。大規模メタン産出を実現するためには、MH層の固・気・液ミクロ界面現象を明らかにし、MH層内のマクロスケール熱物質移動と化学反応のモデル化を行い、さらに実際のメガスケールのMH層内メタン生成への展開を行うことが必要です。このような海底下の高圧MH 層内のマルチスケール界面輸送現象を解明することにより、新分野の相界面科学テクノロジーとしてグリーン・イノベーションに貢献していきます。

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