CREST 研究チーム

研究課題名

超低摩擦機械システムのためのトライボ化学反応を制御したナノ界面創成

研究代表者 プロフィール

足立 幸志
足立 幸志
Koshi Adachi

1990年 東北大学大学院工学研究科機械工学専攻 修士課程修了。1990年~2011年 東北大学 助手、講師、助教授、准教授。2011年~2015年 東北大学大学院工学研究科ナノメカニクス専攻 教授。2016年~ 同機械機能創成専攻 教授、工学博士。2002年~2003年 英国ケンブリッジ大学 客員研究員。2010年 フランス国立中央理工科大学院リヨン校 客員教授。2004年~ 東北大学機械系トライボベーストデザイン研究センター センター長。
専門分野:トライボロジー
趣味:サッカー、独楽、摩擦教材


研究メンバー

<研究代表者>
足立 幸志 (東北大学 大学院工学研究科 教授)

<主たる共同研究者>
久保 百司 (東北大学 金属材料研究所 教授)
杉村 丈一 (九州大学 大学院工学研究院 教授)
上坂 裕之 (岐阜大学 工学部 教授)

※所属・役職は、終了時点のものです。

研究内容紹介

機械のエネルギー損失の多くを占めている「摩擦」を大幅に減少させるための研究を行います。摩擦は、個別の材料自身の特性ではなく、環境や摩擦条件など数多くの因子によって敏感に左右される特性であるため、低摩擦界面を理論的に設計することは困難であると認識されています。これに対し本研究では、代表者らが見出している摩擦時の化学反応によって自己形成される種々の超低摩擦ナノ界面に着目し機械のみならず材料、化学、物理の視点から摩擦により誘起されるトライボ化学反応を解明し制御することによりに超低摩擦を実現するナノ界面層の創製を目指します。
 ナノ界面創成グループ、計算化学によるトライボ化学反応の設計グループ、高精度摩擦表面の作製グループ、高純度環境を利用した高精度計測グループを組織し、(1) 低摩擦発現ナノ界面構造およびトライボ化学反応、(2) トライボ化学反応によるナノ界面の形成・創製機構、(3) ナノ界面による低摩擦発現機構を解明し、その知見を基礎に低摩擦発現のためのトライボ化学反応制御技術・ナノ界面最適化技術の開発を行います。

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