数学シンポジウム

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 2007年に発足した本領域は、今年、最終年度を迎えました。その総決算として”22世紀創造のための数学”と題し二部構成4日間のシンポジウム(2015年9月28日〜 10月1日)を開催致しました。大勢の方々に御参加頂き、ありがとうございました。


シンポジウム開催にあたって(研究総括: 西浦廉政)

 科学技術の発展は時空間のスケールを分断することで発展してきた.それにより正確な測定が可能となり,そのデータに基づく理論が構築され, 一定の条件下での予測や予防も可能となった.我々の生活の改善,病気の克服などその恩恵は計り知れない.一方で便利な機能をもたせるため, あるいはエネルギーの収奪のため,多くの自然界には存在しないものや,地球システムに影響を及ぼしかねないものを作り,そして消費・排出して いるのも事実である.これらが長期的にどのような影響を及ぼし,我々自身を変えていくのかについては,残念ながら何もわかっていない.おそ らくこれまで分断してきた時空間のスケール階層をどうつなげていくのか,どのような制御の方法がありうるのかを根本から考え直す必要がある だろう.これはある意味でこれまでの科学的アプローチが避けてきた問題であり,我々の社会の根底のあり方も問うという意味では,社会科学, 人文科学も含めての全人類の知恵が必要とも言える.
 数学はその一端を担えるだろうか,とくにスケール横断的な適切な言語となりうるだろうか,というのが,本数学領域シンポジウムのねらいの 一つである.我々の世代というスケールを超え,広い視点からの議論が展開されることを期待したい.


開催概要

 第一部では、CREST/さきがけ研究者の発表に加えて数学がもつ抽象性〜普遍性を反映して幅広い分野の方々からの講演を盛り込んだ内容となっています。 第二部ではJST「数学」領域において第一期さきがけの研究を経てその後第三期CRESTに採択された3チームの研究成果の報告を行います。各チームの詳細な研究成果を紹介するとともに、 本領域が目指す「諸分野との協働によるブレークルーの探索」を達成するために、それぞれの研究チームがどのような戦略で取り組み、どのような成果を得たのか、更には,今後の展望な ども含めて講演を行います。

(第一部)
  開催日時:2015年9月28日(月)10:00〜9月29日(火)18:00
  開催場所:富士ソフトアキバプラザ/アキバホール(アクセス/最寄駅:JR秋葉原駅)
  内容:
   ・招待講演(敬称略、順不同)
     James D. Foley (ジョージア工科大学)
      「コンピュータ・グラフィックスのリアリズムへの挑戦」
     Timo Huttula (フィンランド国立環境研究所)
      「環境問題のモデリングの現在と近未来」
     Theodora Mauro(カリフォルニア大学)
      「カルシウム勾配の数理モデリング」
     Tayfun E. Tezduyar (ライス大学)
      「流体構造連成問題に対するspace-time法による新たな挑戦」
     鈴木良介 (株式会社野村総合研究所)
      「ビッグデータで良い社会をつくる。」
     田中 求 (ハイデルベルク大学/京都大学)
      「生命体の自発的な変形と運動モデル−人工細胞を超えて細胞・組織へ」
     森 重文 (京都大学)
      「私を数学に駆り立てるもの」
     山岸俊男 (一橋大学)
      「利他主義の偏狭さについて」
   ・CREST/さきがけ「数学」研究発表
     小谷元子(東北大学)
      「データ社会の材料開発と数学の役割」
     小林 亮(広島大学)
      「環境を友とする制御法の創成」
     杉原厚吉(明治大学)
      「立体知覚モデルからさぐる映像文化の危うさ」
    さきがけ研究者セッション
     田中冬彦(大阪大学)
      "Bayesian Statistics in Quantum Systems"
     蓮尾一郎(東京大学)
      "Modern, Abstract Mathematics at Work: Perspectives from Theoretical Computer Science"
     寺前順之介(大阪大学)
      "Origin and functional roles of ongoing fluctuation in the brain"
     伊藤公人(北海道大学)
      "Combining Population Genetics of Pathogens and Epidemiology of Infectious Diseases"
     平岡裕章(東北大学)
      "Topological Data Analysis: Network, Sensor, and Material"
   ・ポスターセッション(23件)
   ・デモ展示
     ・Computer graphics映像表示デモ(CREST安生チーム)
     ・しなやかな動物の動きを実現するロボットデモ(CREST小林チーム)
     ・石鹸膜で見る渦の閉じ込め現象(CREST坂上チーム)
     ・錯覚美術館:計算錯覚学から生まれた作品展示(CREST杉原チーム)
   ・総合討議
   ・9月28日(月)に懇親会開催を予定(会費制)

(第二部)
  開催日時:2015年9月30日(水)10:00〜10月1日(木)17:00
  開催場所:ステーションコンファレンス東京/6階602(アクセス/最寄駅:JR東京駅、東京メトロ大手町駅)
  内容:
   ・さきがけ〜CREST「数学」領域9年間の研究活動発表
     長山雅晴(北海道大学)
     坂上貴之(京都大学)
     水藤寛(岡山大学)
   ・ポスターセッション(36件)
   ・9月30日(水)に懇親会開催を予定(会費制)

プログラム概要

 詳細プログラム情報は、こちらを御覧下さい(9/14更新)。
 ポスター/チラシは、こちらから御覧下さい ⇒ ポスター(1.7MB)チラシ(0.7MB)

 (※)プログラムは、都合により変更になることがあります。御容赦ください。

参加について

 シンポジウムは終了致しました。

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