ディペンダブルネットワークオンチッププラットフォームの構築

研究代表者 　米田　友洋 （国立情報学研究所　アーキテクチャ科学研究系　教授） NII HP 研究課題概要 画像をクリックすると拡大します 　次世代半導体技術を生かした大規模ＶＬＳＩを構築しようとすると、冗長・不要部分の増加や局所的な劣化故障により、物理的・コスト的な実現性低下、性能低下、信頼性低下という問題が生じます。 本研究では、これらの問題を解決し、多数のユニットが適応的に協調動作できる、高ディペンダブルなネットワークオンチップ（NoC）プラットフォームを実現するための技術を開発しています。また、この成果を実証するために、評価用プラットフォームを製作し、その上で実用規模の車載制御システムを動作させることを計画しています。 タスクの二重実行と動的ペア再構成: 　ネットワークに接続されている計算用コアの故障に耐えるため、タスクは二重実行され、出力結果を比較することによりコアの故障を検出します。 不一致が生じた場合には、一時的にもう一つのコアを用いて三重実行を行い、正しい出力結果を得ます。ソフトエラーのような一時的故障の場合、この三重実行により不一致は生じないため、 通常の二重実行に戻ります。三重実行でも不一致が生じれば、固定的なコア故障が見つかりますので、以後そのコアを使用しないように、二重実行を行うペアの構成を動的に変更します。 冗長タスク割り当てと冗長スケジューリング: 画像をクリックすると拡大します 　上記の二重実行方式を実現するために、タスクのコピーを複数のコアに予め割り当てておきます。また、スケジューリングも複数実行を 考慮して行います。現在、非冗長なSimulinkモデルを入力し、与えられたタスクコピー数および実行時の多重度に基づいて、冗長タスク割り当てと冗長スケジューリングを行うツールを開発 しています。 主たる共同研究者 　今井　雅　 （弘前大学　大学院理工学研究科　准教授） 　羽生　貴弘 （東北大学　電気通信研究所　教授） 　齋藤　寛　 （会津大学　コンピュータ理工学部　准教授） 　吉瀬　謙二 （東京工業大学　情報理工学研究科　准教授）

会議資料（公開用）

●平成20年度領域会議（平成20年10月）（PDF 110kB）
●ディペンダブルVLSIワークショップ2008（平成20年12月）（PDF 272kB）
●平成21年度領域会議（平成21年4月）（PDF 110kB）
●ディペンダブルVLSIシステムワークショップ2009（平成21年12月）（PDF 78kB）
●平成22年度第1回領域会議（平成22年6月）（PDF 260kB）
●平成22年10月第2回領域会議 国立情報学研究所 米田教授（PDF 122kB）
●ディペンダブルVLSIシステムワークショップ2011（平成23年3月）（PDF 1,590kB）
●ディペンダブルVLSIシステムワークショップ2011/12（平成23年12月）（PDF 1,469kB）
●平成24年度第1回領域会議（平成24年6月）（PDF 709kB）
●平成24年度第1回国際シンポジウム（平成24年12月）（PDF 1,592kB）
●平成24年度第2回領域会議（平成25年3月）（PDF1,091kB）

研究年報

●平成20年度実績報告書（PDF 793kB）
●平成21年度実績報告書（PDF 1,191kB）
●平成22年度実績報告書（PDF 1,018kB）
●平成23年度実績報告書（PDF 672kB）