このチュートリアルでは、 2 台の Web サーバで負荷分散を行う構成を作ります。
DTS クラスタ構築前の Web サーバ構成は次のものを想定しています。
- 80番ポートを使用する
- サーバ設定で 80 番ポートを使用する
- リクエストインスペクタは httpri(rr) を使用する
- ノードの動的追加を有効にする
それぞれのノードに必要なパッケージのインストールを行います。 次のパッケージをインストールすることで必要なパッケージが自動的にインストールされます。
ノード | パッケージ |
---|---|
node1 | client_1.0.0_amd64.deb |
node2 | client_1.0.0_amd64.deb |
monitor | wui_1.0.0_amd64.deb |
dtsd パッケージのインストール時に、 dtsd init スクリプトの設定ファイル /etc/default/dtsd が存在しない場合には、GUI画面から入力を行うことで、同ファイルが自動的に作成されます。
dtsd/dtsadmin configuration 画面が表示されたら、ネットワークインタフェース設定欄に次の値(外向けネットーワークインターフェース名)を入力してください。
eth1
上記の値の入力後、タブキーによって「了解」ボタンにカーソルを合わせ、入力値を確定します。 その後、インストールが引き続き実行されます。
インストール後に、ファイル /etc/default/dtsd が次のように存在することを確認してください。
INTR_INTF="eth0"$
OPTIONAL_ARGS=""$
dtsd-loadmonitor-client パッケージのインストール時に、 設定ファイル /etc/default/dtsd-loadmonitor-client が存在しない場合には、GUI画面から入力を行うことで、同ファイルが自動的に作成されます。
dtsd-loadmonitor-client/external-interface 画面が表示されたら、監視対象のネットワークインタフェース設定欄に次の値(内向きネットーワークインターフェース名)を入力してください。
eth0
また dtsd-loadmonitor-client/internal-interface 画面が表示されたら、通信に使用するネットワークインタフェース設定欄に次の値(内向きネットーワークインターフェース名)を入力してください。
eth1
上記の値の入力後、タブキーによって「了解」ボタンにカーソルを合わせ、入力値を確定します。 その後、インストールが引き続き実行されます。
Apache に設定の変更は必要ありません。
Heartbeat の設定ファイル /etc/ha.d/ha.cf に次の記述を追加、または修正してください。
autojoin any
bcast eth1
apiauth dtsd gid=root uid=root
上記のパッケージのインストール前に、dtsd init スクリプトの設定ファイル /etc/default/dtsd が既に作成済みの場合には、同ファイルの設定を確認、編集する必要があります。 /etc/default/dtsd の内容を確認し、次のように編集してください。
INTR_INTF="eth1"
OPTIONAL_ARGS=""
追加で設定を行った場合は、以下の手順で関連するサービスの再起動を行ってください。
# service dstd stop
# service heartbeat restart
# service dstd start
最後にサーバ設定の初期化を行います。
# dtsadmin -C
# dtsadmin -A 133.137.11.1:80 node1/1-4:node2/1-4
以上で設定は完了です。
Web サーバを使用する準備が出来ました。 ウェブインターフェースは http://192.168.0.3/ssi-demo/ から開いてください。