運用上の操作

このページでは運用上の操作について説明します。

クラスタで提供するサービスを追加・停止する

DTS クラスタではプロセスの再起動を行わずに、負荷分散を行うサービスを追加・削除することができます。

サービスの追加

DTS はサーバ設定という単位で負荷分散ポリシーを管理しています。

サーバ設定は CLI またはウェブインターフェースから追加できます。

サービスの一括停止

またサーバ設定は CLI またはウェブインターフェースから削除できます。

負荷分散のポリシーを変更する

L4 負荷分散の割合を変更する

負荷を増やす

仮想ノードを追加することで、対応する物理ノードへの負荷を増やすことが出来ます。

負荷を減らす

仮想ノードを削除することで、対応する物理ノードへの負荷をへらすことが出来ます。

負荷を変更する

ウェブインターフェースでは上記の二つを同時に行うインターフェースが使用できます。

例: マスター・スレーブの構成にする

仮想ノードを変更することで、例えば DTS クラスタをマスター・スレーブ構成にすることが出来ます。

次のコマンドで作成したサーバ設定を例に取ります。

# dtsadmin -A 192.168.0.1:80 ...中略... node1/1:node2:node3

このサーバ設定は node1 以外の物理ノードに仮想ノードを作成していないため、SYN パケットはかならず node1 が受けとります。

その後 node1 (マスター)上で動くリクエストインスペクターが、どのノード(スレーブ)が通信の続きを行うかを決定します。

L4 負荷分散の割合を確認する

L4 負荷分散の様子はウェブインターフェースから確認できます。

リクエストインスペクタを追加する

リクエストインスペクタは追加開発することができます。

リクエストインスペクタの作成方法は、リクエストインスペクタ開発チュートリアルを参考にしてください。

クラスタにノードを追加・削除する

DTS クラスタノードを新規追加する

Heartbeat の設定で autojoin を指定したか、指定していないかで追加方法が変わります。 どちらの場合も必要パッケージのインストールは必須になります。

autojoin が有効である場合

autojoin を any に指定している場合は、以下の設定ファイルを新規追加ノードにコピーしてください。

  • /etc/ha.d/ha.cf (Heartbeat 設定ファイル)
  • /etc/ha.d/authkeys (Heartbeat 共有鍵)
  • /etc/default/dtsd.conf

設定ファイルのコピー後に新規追加ノード再起動を行ってください。

ノードの新規追加手順は以上になります。

新規追加ノードは自動的に DTS クラスタに参加します。

autojoin が有効でない場合

autojoin を none または other に設定している場合は、ha.cf に次の記述を追加してください

node <新規追加ノードのホスト名>

設定ファイルの更新後に以下のファイルを、すべてのノードにコピーします。

  • /etc/ha.d/ha.cf (Heartbeat 設定ファイル)

次に以下のファイルを新規追加ノードにコピーしてください。

  • /etc/ha.d/authkeys (Heartbeat 共有鍵)
  • /etc/default/dtsd.conf

その後各ノードを再起動してください。

DTS クラスタノードを安全に停止する

DTS クラスタノードを停止する場合は次の手順で停止してください

# service dtsd stop
# service heartbeat stop
# shutdown -h now