2017年3月
(ワークショップ報告書)俯瞰ワークショップ報告書 未来のエネルギー社会のビジョン検討/CRDS-FY2016-WR-09
エグゼクティブサマリー

 2050年以降の未来においては、既存の概念を超えたエネルギー社会が到来していると予想される。そこで、未来の社会の姿やエネルギーに関わる様々な課題を多面的に踏まえ、2050年以降のエネルギー社会を構築する科学技術について、今後の方向性を議論するためのワークショップを開催した。

 本ワークショップには、2050年以降のテーマを扱う観点から、未来のエネルギー社会の構築に関連する学会に所属する若手から中堅の研究者に参加いただいた。はじめに、参加者の専門分野と所属学会の研究動向に基づき、各参加者の考える未来のエネルギー社会について発表を行った。次に、所属学会が混在する3グループに分かれ、未来の社会像、研究開発の方向性、キードライバーとなる技術について議論を進めた。その結果、グループごとに異なる視点や条件設定のもと、結論が導出されたことが特色となっている。

 各グループの議論において、現状のエネルギー技術を始点にするのではなく、未来の社会の予測に基づき技術を論ずるとする共通認識があった。同時に、技術のみではなく、社会の構造変革やエネルギーを利用する人間の意識変化を重視すべきとする見方も共有されていた。一方で、未来の社会像の想定方法や研究開発の方向性やキードライバーとなる技術については、各グループ独自の議論がなされた。

 今後の課題として、本テーマにおける定量性の重視に関する議論があった。また、今後はエネルギーに関心の深い人文・社会系などの多様な学術的背景を有する参加者を交え、奥行きを持った議論を展開すべきとの意見が寄せられた。

 

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