2014年12月
(ワークショップ報告書)科学技術イノベーション実現に向けた自然科学と人文・社会科学との連携に関するワークショップ/CRDS-FY2014-WR-13
エグゼクティブサマリー

科学技術イノベーションの実現には、自然科学と人文・社会科学の連携が必要であることは、科学技術基本計画等において既に指摘されている。人文・社会科学の知見は、例えば解決すべき社会的課題の発見、技術の社会的・経済的効果の予測・検証、研究者倫理の検討、技術の社会受容に関する取組み等、様々な側面において求められており、単に自然科学の活用を支援もしくは補完するという枠組みを超えたものとなりつつある。
しかし、自然科学の側からの具体的な期待の表明は、未だに散発的なものとなっており、人文・社会科学の側に十分には伝わってはいないのが現状である。また、科学技術イノベーションの実現に、自然科学と人文・社会科学の知見を連携させていく方策についても、具体性のある検討はほとんど行われて来ていない。自然科学と人文・社会科学の研究方法や業績評価の方法の相違が十分に理解されていないことが、両者の連携を妨げている要因の一つと言えよう。
上述の問題意識の下に、科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センター(CRDS)では、自然科学と人文・社会科学の双方の研究者が会したワークショップを開催した。本ワークショップは、以下の項目に関する報告・話題提供と議論を通じて、連携の必要性に対する共通認識を深めることを目的としたものである。1) 科学技術イノベーションの実現を目指す一連のプロセスの中で、自然科学分野の諸活動から見た時、どのような点において、人文・社会科学の知見が求められているか2) 自然科学、人文科学、社会科学での研究方法の特徴や業績評価方法の相違さらに、これらを踏まえ、科学技術イノベーションの実現に向けた自然科学と人文・社会科学との連携をすすめるにあたっての課題や方策などについて議論した。

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