2005年3月
(ワークショップ報告書)科学技術未来戦略ワークショップ~夢の材料の実現へ~報告書/CRDS-FY2005-WR-03
エグゼクティブサマリー

 平成16年4月、「物質科学」担当の村井眞二上席フェロー・グループでは、玉尾皓平教授(京都大学化学研究所)を代表コーディネーターとする「科学技術未来戦略(物質科学)」ワークショップ(WS)」を企画・開催した。
 WSには、広範な関係者が集まり、社会ニーズを充足し、社会ビジョンを実現させるための科学技術、そのための研究開発戦略等についての議論を行った。本WSでは、特に化学を中心とした物質科学分野に軸足をおいて、重要な研究領域・課題を抽出した。また、物質科学研究オピニオンリーダーのコミュニティーの構築という効果も狙った。
 本ワークショップでは、次の4分科会を設定した。
1.有機系物質科学(コーディネータ:中村栄一氏・東大)
2.無機系物質科学(コーディネータ:高野幹夫氏・京大化研)
3.高分子・複合系物質科学(コーディネータ:黒田一幸氏・早大理工)
4.生物系物質科学(コーディネータ:長田義仁氏・北大)

この一連の議論を通じて、下記の14の研究領域・課題が抽出された。
1.希少有機源の発見と展開、2.元素多様性の発掘と物質創造、3.分子群の空間・時間変化の制御、4.外場摂動プロセスによる新物質・新機能開発、5.外場応答性機能物質、6.二次元性の生む新規反応と新規物性、7.ハイブリッド材料が創る新空間、8.システム構築を目指した高分子の次元/機能制御、9.時間軸を組み入れた材料、10.細胞内システム化学、11.物質機能と創発、12.バイオインターフェイス、13.動物実験代替システム、14.ソフト・ウェットマテリアル

 本WSで提案された研究領域・課題は、いずれも社会の持続的な発展を可能とする。また、真の科学技術立国たるべく、長期的な国家戦略の下に取り組むべき重要な基礎的研究領域・課題でもある。研究開発戦略センターでは、本ワークショップで形成したオピニオンを戦略プロポーザル策定の際の重要な参考データとする。

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