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「未来の科学者」の君たちへ

委員長からのメッセージ

グローバルサイエンスキャンパス推進委員会委員長
大路 樹生(国立大学法人名古屋大学 特任教授)

皆さんは高校で何をしているでしょうか?

大学への進学を目指して勉強に励んでいるでしょうか?

皆さんにとって大学とはどのようなところでしょうか。人生のキャリアとして行っておいた方が良いところ、という認識の方もいるでしょう。まだ大学のキャンパスには行ったことがなく、具体的にイメージできない、という方も多いと思います。

今ではオープンキャンパスがどの大学でも開催されていて、間近に大学を感じることが出来るようになってきました。

しかし高校と大学とではとても大きな違いが存在しているのです。高校までは基本的に与えられたことを学ぶ、「勉強」が中心です。しかし大学は、「勉強」に加えて、真理の探究を目指す「研究」が加わります。「勉強」と「研究」の比重は大学によって、または学部によって違いますが、自分から積極的に、わからないことを探究していくこと、これが重要になってきます。

 

「グローバルサイエンスキャンパス(以下、GSC)」という制度があります。これを行っている大学は全国に15(※)ほどあります。

ここでは、高校生を対象に、高校では学ばない進んだレベルの講義を受けたり、高校生自らが研究室に入って研究を行ったり、という進んだ取り組みを行っています。高校の授業では飽き足らない君、または型にはまらない、自由な発想で研究をやってみたいという君にはぴったりのプログラムです。

中には「GSC」で行った研究で学会発表をしたり、論文発表をしたりする高校生まで現れています。

 

私が高校生の時に先輩に大学の研究室を見せてもらい、こんなところで研究が出来たら素晴らしいな、と感銘を受けたことを思い出します。

高校生の頃に見たこともないところを見せてもらうと、将来のビジョンが大きく変わることがあります。大学のキャンパスや研究室はそのような場所の一つです。

興味を持たれたら、ぜひ近くの大学で「GSC」が行われているところを探して、応募してみることを考えてみてください。チャンスは活かすべきです。君の将来が大きく変わるかもしれません。そして君たち自身が、これからの日本を支える人材となるかもしれません。

 

(※)GSC実施機関について、平成30年度にJSTが支援を行っているのは、全国で15機関です。平成31年度以降の採択情報等は、本ホームページでご確認ください。