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さて,国際化学オリンピック第41回イギリス大会の実験問題として出されたこの問題(一部省略してありますが)は,反応時に有機溶剤を使わない,有機合成反応です。反応の種類としては,「炭素−炭素結合生成反応」,反応の名前は「アルドール反応」ですが,その中の「交差型」の属するもので,結構複雑な反応です。また,溶剤を使わないということで,実は溶媒和とか,「物質が物質に溶ける」ということについてもよく知らなければなりません。さらに、この反応がうまく行っても,異性体といって,分子を構成する原子の種類も数も同じだけど,よくみると構造に違いがあるものが複数できてもおかしくなく,どれが(主に)できているかを確かめる必要もあります。
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