科学オリンピックだより
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「科学オリンピックだよりvol.11」
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 国際科学オリンピックの開幕を直前に控えた7月6日、東京都内で記者説明会が行われ、7つの教科・科目の関係者と3人の日本代表が、選考の経緯や準備学習の内容、国際大会への抱負を語りました。

 日本代表の生徒たちは、「目標は金メダル」とする一方で、海外の生徒との交流も強く意識している様子。国際情報オリンピック代表の劉鴻志さん(栄光学園高校2年)は、「今大会のようなコンテストは他にもいくつかあるので、参加者と情報交換してみたい」。2大会連続で国際数学オリンピックに出場する村井翔悟さん(開成高校3年)は、「前回大会では
英語という言語の壁を感じたけど、今回はそれを乗り越えて交流してみたい」と述べました。

 国際化学オリンピックに連続出場する副島智大さん(立教池袋高校3年)は、海外の生徒と共有できる話題探しや会話のきっかけになるお土産選びなど、「交流に向けた準備も万全」とし、「去年は自分の積極性が足りずに思うように交流できなかったので、今年は自分から声をかけてコミュニケーションをはかりたい」と話していました。

 副島さんら国際化学オリンピック代表の指導にあたった米澤宣行・東京農工大学教授は、「代表生徒たちは日本の科学界や社会のリーダーになりうる人材。国際大会では海外の生徒と真剣な議論を交わし、自分たちの立ち位置や将来を考えてほしい」と期待を寄せています。

7月初旬から開かれていた、第53回国際数学オリンピック・アルゼンチン大会と、
第23回国際生物学オリンピック・シンガポール大会で、 日本代表が9個のメダルを獲得しました。
この後開催される他大会の代表を勇気づける、幸先のよいスタートとなりました。
メダル1

国際数学オリンピックで銀メダル 4、銅メダル 1 獲得
(100カ国・地域から548人が参加)

銀メダル 北村 拓真さん (灘高等学校3年)
  小松 大樹さん(栄光学園高等学校3年)
  村井 翔悟さん (開成高等学校3年)
  野村 建斗さん (筑波大付属駒場高等学校1年)
銅メダル 宮本 大輔さん (灘高等学校1年)
優秀賞 林 興養さん (静岡県立浜松北高等学校3年)


メダル2

国際生物学オリンピックで銀メダル 4 獲得
(59カ国・地域から236人が参加)

銀メダル 荒木 大河さん (宮崎県立宮崎西高等学校3年)
  野田 夏実さん (桜蔭高等学校3年)
  前田 智大さん (灘高等学校2年)
  依田 和樹さん (筑波大付属駒場高等学校3年)