科学オリンピックだより 2008vol.1

社会で役立つプラスチックのいろいろ
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いろいろなプラスチック
プラスチックとは、熱や圧力を加えることで自由なかたちに加工できる
高分子化合物のことです。主に石油を原料につくられる合成樹脂をさします。

わたしたちの便利な暮らしを支えている、いろいろなプラスチックを紹介します。
高吸水性樹脂
重さの数百〜千倍の吸水性があり、圧力がかかっても簡単には放出しない保水力の高さも兼ね備えています。紙オムツのほか、凍らせても硬くならないため氷枕などにも利用されています。また、農業分野では砂漠緑化への応用も期待されています。
紙オムツ、氷
生分解性プラスチック
使用後は自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解され、近年ではCO2排出量を増やさないですむ植物由来の生分解性プラスチックの開発も盛んです。人の体内の酵素でも分解されるため、手術用縫合糸など医療分野にも貢献しています。
手術用縫合糸、育苗ポット
形状記憶樹脂
温めるとやわらかくなるので形を自由に変形させることができ、冷やしたときの形がそのまま保たれます。再び温めると、力を加えなくても変形させる前の形に戻ります。おもちゃのほか、パイプの接合部分や締め付けピンなどに応用されています。
おもちゃ、パイプ
繊維強化プラスチック
プラスチックの中にガラス繊維や炭素繊維、アラミド繊維などの補強材を入れて強度をアップさせた複合材料の一種。プラスチックの軽さはそのままに、強度が必要とされる日用品からスポーツ用品、航空宇宙分野まで幅広い用途で使われています。
ヘルメット・テニスラケット
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