拠点
高齢者が元気になるモビリティ社会
プロジェクトリーダー
- 畔柳 滋
トヨタ自動車(株)
未来創生センター未来開拓室
担当部長
研究リーダー
- 森川 高行
名古屋大学
未来社会創造機構
教授
目指すべき将来の姿
拠点概要
超高齢社会の中で、全ての人が地域差・個人差なくいつまでも社会の現役として活躍できる社会を実現するために、高齢者が自らの意思でいつでもどこへでも移動でき、高齢者の外出頻度と社会参加率が増加し主観的幸福感が向上する「高齢者が元気になるモビリティ社会」を実現します。
研究開発テーマ
- 1.モビリティ研究
- 「ヒトを中心とした」先端技術と社会受容性について①環境認識、②先読み運転可能な指導員型協調制御(自車位置推定、先読みプランニング、見えないリスクの評価、指導員型モデル、エージェントシステム)、③高齢者データベースに基づく人間特性の研究、および公道走行による検証を行っています。またこれらを活かした④次世代交通システムの提案・社会実験(ゆっくり自動運転など)を行い、高齢者のための安心・安全・快適なモビリティ社会の実現を目指します。
- 2.情報基盤研究
- スマホのセンサを利用した日常生活の高度な見守りや、プライバシーを確保しつつ社会全体で生活行動データを活用するための情報基盤技術を開発します。空間的移動だけでなく、気持ちや記憶の伝達も含めた「モビリティ」による価値創造を図ります。
- 3.くらし・健康基盤研究
- 飛沫唾液等の生体成分を高速・高精度でフィルタリングするインテレクチャルガラスを創出し、病院の外でもがん、ストレス、疲労などを検査可能とするデバイス開発により、モビリティや各種医療サービス産業の拡張を目指します。
- 4.サステナブル基盤研究
- 高齢者をさりげなくセンシング(カジュアルセンシング)し、生活情報などに関するデータベースを構築し、さらに、システムと人を結ぶ知能エージェント(歩行支援ロボットなど)及び抗老化運動プログラムを開発します。これらを統合し、気配り支援システムによりその日の健康状態などを個々人に提示することを実現します。
- 5.協調領域研究
- ①ダイナミックマップ(交通社会情報データベース構築)、②高齢者支援技術の社会的評価〔HIT(Human Inspiring Technology 人を成長させる技術)の研究開発とモビリティ技術が高齢者の幸福感に与える影響の分析〕、③中山間地域でのモデルコミュニティ形成実証の研究を通じて、高齢者のQOLの改善を図ります。