No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
1 |
プロバイオティクスの有効成分を用いた新しい消化管疾患治療薬の開発 |
藤谷 幹浩 |
旭川医科大学 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
プロバイオティクス治療薬としての評価は高く、特許の取得、企業との連携も伺え、今後が期待できる。 |
2 |
実体モデルをベースとする設計のための形状評価法の開発と応用 |
後藤 孝行 |
旭川工業高等専門学校 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
ほぼ計画通りに研究が実施され、良好な計算機シミュレーション結果が得られた。実用化に向けて具体的な検討が望まれる。 |
3 |
生分解性架橋ポリアスパラギン酸の合成とその吸水能に関する研究 |
梅田 哲 |
旭川工業高等専門学校 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
高吸収性ポリアスパラギン酸の合成については達成されており、今後ニーズとのマッチング、研究の発展についてより具体的なプラン検討が期待される。 |
4 |
磁気的非破壊検査装置の実現に向けた磁気シールド技術開発 |
松本 和健 |
釧路工業高等専門学校 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
実験系のトラブルがあったようだが、計画が可能な限り遂行された。今後は知的財産権取得について検討が望まれる。 |
5 |
海洋ユビキタスセンシングによる冷水塊の解明 |
和田 雅昭 |
公立はこだて未来大学 |
鈴木 孝司 |
公立はこだて未来大学 |
計画通り研究が進展したが、知財権確保等にむけて解決すべき点が明確になった。 |
6 |
ユーザーインタフェースに用いるための視線検出装置の開発 |
長崎 健 |
公立はこだて未来大学 |
鈴木 孝司 |
公立はこだて未来大学 |
当初目標は達成できなかったが、ユビキタスブイが開発できた。アイデアは良く実現すれば利用が見込まれるので研究の継続が望まれる。 |
7 |
正常ヒト鼻粘膜上皮細胞培養系を用いた新しいDDS開発の基礎研究 |
澤田 典均 |
札幌医科大学 |
一瀬 信敏 |
札幌医科大学 |
ヒト鼻粘膜上皮細胞を安定的に培養する方法を確立し、自然免疫とタイト結合機能の関係を解析する方法を開発しており、実用化に向けての研究に期待する。 |
8 |
悪性中皮腫(アスベスト肺癌)の特異的細胞表面マーカー探索と早期診断法の開発 |
中村 公則 |
札幌医科大学 |
一瀬 信敏 |
札幌医科大学 |
悪性中皮腫に対する特異的な抗体は、中皮腫患者の組織に特異的に反応することがわかり、本研究の主たる目的は達せられた。今後の発展が期待できる。 |
9 |
ポーラスアルミナ光干渉を用いたラベルフリー型DNAチップの開発 |
池上 真志樹 |
産業技術総合研究所 |
太田 英順 |
産業技術総合研究所 |
短期間にも係らず、着実に課題を達成している。その実用化のため企業との共同研究実施にとって重要な、知的財産権確保の検討が望まれる。 |
10 |
バイオアルコールによるAl合金の腐食挙動とその防食表面技術の開発 |
世利 修美 |
室蘭工業大学 |
加賀 壽 |
室蘭工業大学 |
研究計画に沿って試験がおおむね実施されているが、実用化に向けた展開がまだである。 |
11 |
高炉ダストを再活用した環境汚染物質の親環境型処理技術の開発 |
チャン ヨンチョル |
室蘭工業大学 |
加賀 壽 |
室蘭工業大学 |
培養期間の短縮など期待できる結果がでており、特許化、企業との連携が望まれる。 |
12 |
木質系バイオマスのリグニンからの酵素法による芳香族化学原料生産系の開発 |
安居 光国 |
室蘭工業大学 |
加賀 壽 |
室蘭工業大学 |
白色腐朽菌の培養スケールアップと目的酵素の誘導、DNA解析等の基礎的研究には進展が見られ、実用化に向けた、特許等の取得が期待される。 |
13 |
構造物崩壊予知センシング技術の開発 |
矢吹 信喜 |
室蘭工業大学 |
加賀 壽 |
室蘭工業大学 |
いくつかの技術的問題点により、当初予定のデータを取得できなかったが、一部可能性のある知見が得られており、今後の進展を見る。 |
14 |
優れた強度と延性を有する球状黒鉛鋳鉄薄板の開発 |
長船 康裕 |
室蘭工業大学 |
加賀 壽 |
室蘭工業大学 |
目標の性能を達成しており、早い時期でのファインブランキング加工への適用が望まれる。 |
15 |
強相関アモルファスCe合金の熱弾性・熱電特性の発掘と改善 |
村山 茂幸 |
室蘭工業大学 |
朝日 秀定 |
室蘭工業大学 |
新規技術に繋がる新たな興味深い研究成果が得られたが基礎段階である。 |
16 |
三元遷移金属硫化物における強磁性発現材料の開発 |
本藤 克啓 |
室蘭工業大学 |
朝日 秀定 |
室蘭工業大学 |
計画に沿って試験項目は実施されたが、目的とするデータの取得には至らなかった。今後の進展を見る。 |
17 |
微量試料の生体分子間相互作用を測定する表面プラズモンセンサーの開発 |
加野 裕 |
室蘭工業大学 |
朝日 秀定 |
室蘭工業大学 |
屈折率変化の検出にはおもしろい方法であり、実用化に向けた検討が望まれる。 |
18 |
事象に関連した確率推論による疲労度の収束的推論システム |
魚住 超 |
室蘭工業大学 |
朝日 秀定 |
室蘭工業大学 |
予定どおりの研究項目は終了しており、今後解決すべき課題が明確になった。今後の進展を見る。 |
19 |
Database AMPACを有効に活用した生産支援システムの開発 |
湯浅 友典 |
室蘭工業大学 |
花岡 裕 |
室蘭テクノセンター |
ほぼ計画通りに研究が進み、今後の展開の可能性を検討する段階。 |
20 |
熱潤滑挙動とトライボ設計を考慮した環境負荷低減型液圧ポンプの開発 |
風間 俊治 |
室蘭工業大学 |
花岡 裕 |
室蘭テクノセンター |
技術シーズ育成までの基礎的検討事項を整理でき、その成果を生かす検討が必要。 |
21 |
対地、対物速度測定用マイクロ波レーダーの開発 |
田村 知久 |
十勝圏振興機構 |
大庭 潔 |
十勝圏振興機構 |
画像処理法などに比べ安価な速度計測が可能となる方法であり、今後解決すべき課題が明確になった。 |
22 |
枝豆自動莢剥き機の開発 |
佐賀 良市 |
十勝圏振興機構 |
大庭 潔 |
十勝圏振興機構 |
企業化に向けて地元企業等との共同研究が期待される。 |
23 |
生体材料を利用した高効率・低劣化特性を有する個体色素レーザの開発 |
川辺 豊 |
千歳科学技術大学 |
中島 博之 |
特定非営利活動法人ホトニクスワールドコンソーシアム |
レーザ発振という最低限の目標はクリアしているが、今後の進展を見る。 |
24 |
遺伝子多型解析による伴侶犬の適性診断技術の開発 |
鈴木 宏志 |
帯広畜産大学 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
計画の達成度、企業化への展望に確実性・現実性があり、知財権の確保が期待される。 |
25 |
イヌ熱ストレス蛋白質複合型癌ワクチンの研究開発 |
嶋田 照雅 |
帯広畜産大学 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
基礎データを集積できたことは今後の発展に期待度が高く、タンパクの発現、安定化に関する詳細な検討が期待される。 |
26 |
豚増殖性腸炎新規特異抗原検出診断キットの開発 |
古岡 秀文 |
帯広畜産大学 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
診断キット開発への基礎データが得られ、今後の発展が期待できる。 |
27 |
新規芳香族アミノ酸修飾反応を用いた固定化ペプチドライブラリーの生理活性スクリーニング法の開発 |
橋本 誠 |
帯広畜産大学 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
全体として研究計画を達成しており、実用化に対する検討が必要。 |
28 |
イネ科牧草の物理的強度測定装置の開発と応用 |
本江 昭夫 |
帯広畜産大学 |
藤倉 雄司 |
帯広畜産大学 |
牧草以外の不均一で軟らかい物質、例えば食品、などの物理的強度測定に応用できれば実用化の可能性が高く、問題点の解決が望まれる。 |
29 |
実用型根菜類肥大生長量測定装置の開発 |
柴田 洋一 |
帯広畜産大学 |
藤倉 雄司 |
帯広畜産大学 |
測定装置の小型化を実現し、根部の成長特性を見出しており、実用性が期待できる。 |
30 |
ビタミンCが分解しにくいニンジンの開発 |
得字 圭彦 |
帯広畜産大学 |
藤倉 雄司 |
帯広畜産大学 |
今後の進展が期待できる。特許化、企業との連携が期待される。 |
31 |
室温乾燥型透明二酸化チタン膜の作製技術の開発と応用 |
古崎 毅 |
苫小牧工業高等専門学校 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
研究計画は順調に遂行され既に特許の出願も行われており、今後の継続と成果が期待される。 |
32 |
放牧飼育で変動するウシ特異的発現マーカー因子の探索とそれを利用した放牧畜産物の判定システム開発 |
小酒井 貴晴 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
マーカー遺伝子の存在が明らかになると共に、今後解決すべき問題点が明らかになった。継続した研究が望まれる。 |
33 |
高品質・広帯域ホワイトノイズ発生器の開発と応用 |
高田 明雄 |
函館工業高等専門学校 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
有益な成果が得られており、広い応用分野の存在が示唆されている。製品化、企業化に向けた継続研究が期待される。 |
34 |
自律駆動型水素吸蔵合金アクチュエータ実用化のための水素吸蔵放出特性試験 |
松村 一弘 |
函館地域産業振興財団 |
宮嶋 克己 |
函館地域産業振興財団 |
繰り返し吸蔵・放出回数も含めて、研究計画とおりに進展し、新しい知見も得られたと判断できる。具体的な製品像を描けるよう、企業との共同研究が望まれる。 |
35 |
水分状態を指標とした乾燥中華食材の機械乾燥技術の研究開発 |
小西 靖之 |
函館地域産業振興財団 |
宮嶋 克己 |
函館地域産業振興財団 |
従来難しかった、アワビ、ナマコの乾燥過程の水分種状態が明らかとなり、最適乾燥の実用化が可能となった。本知見から新しい乾燥技術、装置の開発が期待できる。 |
36 |
虫歯修復能を有する治療材料の開発 |
斎藤 隆史 |
北海道医療大学 |
蛸島 武広 |
科学技術振興機構 |
虫歯修復活性の高い接着性モノマー含有レジンセメントの実用化に向け着実に進んでいると判断される。 |
37 |
生体安全性に優れた歯科用セメントの開発 |
遠藤 一彦 |
北海道医療大学 |
蛸島 武広 |
科学技術振興機構 |
歯科用セメントのうち仮着用セメントとしてJIS基準を満たすものを開発したことは特記すべきである。また根管充填用シーラーとして新たに特許出願を準備しており、知財戦略も考えた研究開発を進めている。早期の実用化も期待できる。 |
38 |
一般歯科医院で使える偏性嫌気性細菌培養装置の実用化研究 |
中澤 太 |
北海道医療大学 |
蛸島 武広 |
科学技術振興機構 |
根管治療における無菌状態の確認をチェアーサイドで簡便にできるキットの開発に成功し、共同開発する企業も決まったことで早期の実用化が見込まれる。新たな特許も出願しており、知財戦略も考えている。実用的で社会的ニーズが高く、優れた研究である。 |
39 |
六価クロム(Cr6+)含有廃棄物の還元化処理法の実用化研究 |
岸 政美 |
北海道工業大学 |
蛸島 武広 |
科学技術振興機構 |
研究計画が達成されており、知的財産権の検討と企業化が望まれる。 |
40 |
低廃棄物新規バイオディーゼル燃料の製造方法に関する技術開発 |
西川 孝二 |
北海道自動車短期大学 |
能戸 正 |
北海道自動車短期大学 |
エンジンを用いた燃焼試験に成功しており、今後の成果が期待される。 |
41 |
カーボンナノファイバーの高効率製造システムの実用化研究 |
向井 紳 |
北海道大学 |
佐藤 完二 |
科学技術振興機構 |
排他的な基本特許は成立しており,それを基本にしたスケールアップに関する本研究ではベンチスケールにて80%もの極めて高い収率を達成している。今後は試作品供給体制を整えることで事業化が確実に進むと判断される。 |
42 |
極微小ゲート集積化基板を用いた分子分別システムの構築 |
並河 英紀 |
北海道大学 |
佐藤 完二 |
科学技術振興機構 |
短期間にも係らず、着実に課題を達成している。知的財産権確保及び実用化を意識した具体的(研究)戦略がコーデイネータと連携して進められており期待される。 |
43 |
耐摩耗性向上を目指した新規熱プラズマCVD法によるTiN−基板上への硬質酸化物コーティングの技術開発 |
清野 肇 |
北海道大学 |
佐藤 完二 |
科学技術振興機構 |
ジルコニヤベースで市販品(アルミナ)と同等の耐摩耗性を達成しており、実用化に向けて解決すべき課題が明確になった。 |
44 |
魚類の新たな生体指標蛋白を利用した環境エストロジェン評価系の構築 |
平松 尚志 |
北海道大学 |
小川 晴也 |
北海道大学 |
予定した実験は確実に遂行し、新たな知見も得られており、今後の課題が明確になった。今後の進展が期待される。 |
45 |
DHAを高レベルにもつリン脂質の発酵生産 |
奥山 英登志 |
北海道大学 |
須佐 太樹 |
北海道大学 |
無理の無い提案内容で、着実に成果を出したと評価できる。今後の進展によっては企業化も期待される。 |
46 |
相補的長鎖オリゴヌクレオチドを用いた特異抗体の多種・大量生産技術開発 |
渡辺 雅彦 |
北海道大学 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
種に依存しない安価な新規抗体作製法が開発され、研究用試薬の販売が近いなど成果が大きい。 |
47 |
新たに同定されたマクロファージ・サブセットの抗腫瘍活性の解析とがん治療への応用 |
笠原 正典 |
北海道大学 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
計画通りに遂行しており、今後の製品化、知的財産確保の期待度も高い。 |
48 |
自分の歯と同じくらいに噛み心地のよい人工歯根植立療法の実用化研究 |
石崎 明 |
北海道大学 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
課題名にあるインプラント周囲の人工歯根膜に関するアイディアは古くから考えられてきたものであるが、基礎研究のテーマとして魅力的な分野であり、挑戦的な研究課題である。さらなる基礎研究の推進を期待したい。 |
49 |
新規な不均一化酵素によるイソマルトオリゴ糖の製造と実用化 |
木村 淳夫 |
北海道大学 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
当初目標を十分達成すると共に当該酵素の新たな機能を発見し、また、実生産の方法も確立している。 |
50 |
発現カセット法を用いた大腸菌による有用生物活性物質生産系の確立 |
及川 英秋 |
北海道大学 |
蛸島 武広 |
科学技術振興機構 |
将来的に有望な課題であるので、企業化へ向けて残された試験を早期にクリアーすることを期待する。 |
51 |
近赤外光を用いた脳浮腫モニタリング手法の確立 |
西村 吾朗 |
北海道大学 |
蛸島 武広 |
科学技術振興機構 |
大きな成果が上がっており、早期の実用化に向けた進展が期待される。 |
52 |
強磁性ナノエッジ接合を用いた高感度磁気センシングの実用化研究 |
海住 英生 |
北海道大学 |
蛸島 武広 |
科学技術振興機構 |
独自の技術でナノエッジ接合と特性評価が実施され、優秀な成果を出している。企業化への具体的見通しも持っている。 |
53 |
プラズマ陽極酸化による軽量・高強度チタン合金への耐魔耗性コーティング |
幅崎 浩樹 |
北海道大学 |
奈良林 直 |
北海道大学 |
学術的に大変興味ある成果を出している。他の方法より被覆法に高い優位性があると判断できる。 |
54 |
含水バイオエタノールからの有用石油関連物質合成 |
増田 隆夫 |
北海道大学 |
奈良林 直 |
北海道大学 |
計画通りの結果が得られており、脱水膜、触媒活性が解決できれば企業化に結びつくと期待される。 |
55 |
生体適合性を有する人工臓器用ポリノルボルネン複合材料の開発 |
佐藤 敏文 |
北海道大学 |
奈良林 直 |
北海道大学 |
合成法の進歩などもみられており、また新たな用途開拓にも可能性がもたらされている。 |
56 |
ハスカップの胚乳を利用した新品種育成技術の応用と加工品開発研究 |
星野 洋一郎 |
北海道大学 |
蛸島 武広 |
北海道大学 |
果実の多収量化と機能性成分のキナ酸の高含量化が期待される。 |
57 |
道産ネギ属食材活用による性的機能老化改善食品の開発研究 |
西村 弘行 |
北海道東海大学 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
一部当初目標を達成出来なかったが、企業化の見通しがはっきりしており、次の展開が期待できる。 |
58 |
生体器官をつかった養魚飼料開発用実験装置の開発 |
木原 稔 |
北海道東海大学 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
独創性、優位性が高い課題である。実用化への課題が多いと思われるが、他分野との連携での装置化が期待される。 |
59 |
難治性呼吸器感染症の予防と治療を指向した新規肺投与型リポソーム製剤の開発 |
森本 一洋 |
北海道薬科大学 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
計画どおりに進められており、研究成果の早期特許出願および事業化が望まれる。 |
60 |
新規機能性ケイ酸塩を応用した13族元素分離回収材の合成と実用化評価 |
國仙 久雄 |
北海道薬科大学 |
東 市郎 |
北海道薬科大学 |
初期の目的は達成しており、新たな出願に繋がるさらなる技術の改良や実用化に向けた課題が明らかになった。 |
61 |
北海道産天然物を活用する糖尿病に有効な機能性食品素材の開発 |
渡辺 一弘 |
北海道薬科大学 |
東 市郎 |
北海道薬科大学 |
エゾウコギの新用途が期待でき、更なる成果の蓄積が望まれる。 |
62 |
非破壊分析によるコンブの品質評価技術の開発 |
宮崎 亜希子 |
北海道立釧路水産試験場 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
従来の外見だけの評価から簡易に成分評価法の可能性が見いだせ、トレーサビリティー、ブランド化に繋がる研究である。 |
63 |
高比表面積を有する排煙処理用高反応消石灰の開発 |
長野 伸泰 |
北海道立工業試験場 |
後町 光夫 |
北海道立工業試験場 |
優れた結果が得られており、実用化に向けてコストなど課題の解決が期待される。 |
64 |
爆砕法と遺伝子組み換え機能性酵母を用いた高効率草本系バイオエタノール生産に関する研究 |
北口 敏弘 |
北海道立工業試験場 |
後町 光夫 |
北海道立工業試験場 |
計画が確実に遂行されており、基礎段階ではあるが企業化に向けた詳細なデータが得られている。 |
65 |
微細多孔質高分子膜によるバイオセンサーの開発 |
吉田 光則 |
北海道立工業試験場 |
鴨田 秀一 |
北海道立工業試験場 |
実施計画は極めて良好に達成されている。地域における企業との連携もニーズに即して進められており、また企業化に必要な特許の取得も計画されている。 |
66 |
車両軌跡の解析による高効率配送支援システムの開発 |
奥田 篤 |
北海道立工業試験場 |
鈴木 耕裕 |
北海道大学 |
計画以上の高性能なシステムが開発され、実用化の意義も大きい。 |
67 |
降雪環境に対応可能な画像照合を用いた視界状態検出方法の開発 |
三田村 智行 |
北海道立工業試験場 |
鈴木 耕裕 |
北海道大学 |
降雪時の視程を再現できるパラメータを見出したことは大きな成果である。本案件は道路管理者等の強いニーズがあり企業化の可能性は高い。 |
68 |
粉末RP鋳型による超迅速鋳物づくり技術の開発 |
戸羽 篤也 |
北海道立工業試験場 |
綿貫 幸宏 |
北海道中小企業総合支援センター |
素形材製造分野で常に進化が求められている鋳造技術に係わる本成果は鋳造メーカーの新規製品化に係わる技術移転に結びつくことを期待したい。 |
69 |
換気廃熱を利用する空気式融雪路盤の最適設計 |
富田 和彦 |
北海道立工業試験場 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
特許出願に示されるように、路面温度の均一化については充分評価されるが、製品化に最重要な現場実証試験が無いため、本製品の企業化に対する可能性評価が必要。 |
70 |
プロピオン酸菌を利用した乳製品の高付加価値化 |
川上 誠 |
北海道立食品加工研究センター |
長島 浩二 |
北海道立食品加工研究センター |
所望の菌の対酸機能性に関しては目標を完全に達成しており、今後の研究の発展が期待される。 |
71 |
道産小果実残渣を活用したメタボリックシンドローム予防食素材の開発 |
太田 智樹 |
北海道立食品加工研究センター |
長島 浩二 |
北海道立食品加工研究センター |
企業化への方向が明確であり、標的となる製品像の見通しも明らかになっている。 |
72 |
ブタ腸内細菌叢による肉質評価法の開発 |
山内 和律 |
北海道立畜産試験場 |
小関 忠雄 |
北海道立畜産試験場 |
計画どおり研究が進展し、企業化に向け地元企業等との共同研究が望まれる。 |
73 |
牛の赤カビ中毒症制御のためのデオキシニバレノール現地検出技術の開発 |
川本 哲 |
北海道立畜産試験場 |
小関 忠雄 |
北海道立畜産試験場 |
計画遂行が確実に行われており,現場での実用化も間近いと考える。 |
74 |
かび毒簡易検査キット開発のための高精度モノクローナル抗体の作製 |
竹内 徹 |
北海道立中央農業試験場 |
陰山 聡一 |
北海道立中央農業試験場 |
モノクローナル抗体は得られなかったが、高力価のポリクローナル抗体で測定系を構築しており、次のステップに進む見通しを得ている。 |
75 |
硬質小麦の品種開発を目的とした分子マーカーの開発 |
鈴木 孝子 |
北海道立中央農業試験場 |
陰山 聡一 |
北海道立中央農業試験場 |
新規パン用硬質小麦の早期育成などが可能になるため、育種に活用できる。 |
76 |
いちごリレー苗における花芽分化促進技術 |
田中 静幸 |
北海道立花・野菜技術センター |
陰山 聡一 |
北海道立中央農業試験場 |
気候に恵まれない点もあるが、もう少し長期間の証明が欲しい。 |
77 |
ホットプレスを用いた熱圧硬化処理木材の開発 |
澤田 哲則 |
北海道立林産試験場 |
斎藤 直人 |
北海道立林産試験場 |
技術的見通しが明らかになり、特許も申請予定であるが、実用化レベルにはさらに加工技術の開発が必要。 |
78 |
芳香性を有する木質材料の開発 |
秋津 裕志 |
北海道立林産試験場 |
斎藤 直人 |
北海道立林産試験場 |
概ね当初計画通りの研究が為されている。一方、事業化にあたっては、市場調査が必須と考える。 |
79 |
立木での非破壊評価法の道産針葉樹への適用と応用 |
安久津 久 |
北海道立林産試験場 |
斎藤 直人 |
北海道立林産試験場 |
立木状態での非破壊検査の可能性が確認され、今後の応用展開が期待される有用なデータが得られている。 |
80 |
きのこを用いた機能性アミノ酸(GABA)の富化技術の開発 |
原田 陽 |
北海道立林産試験場 |
斎藤 直人 |
北海道立林産試験場 |
研究計画を全て実施し、目標を上回る成果を得た。早期の企業化が期待される。 |
81 |
化学修飾反応によるポリイミド微粒子の機能化 |
渡邉 眞次 |
北見工業大学 |
鞘師 守 |
北見工業大学 |
予定していた目的は達せられなかったが、解決すべき課題が明確になった。 |
82 |
個人用ホログラム作製法の研究 |
原田 建治 |
北見工業大学 |
鞘師 守 |
北見工業大学 |
研究実績は認められるが、競合の激しい分野であるので、企業との提携が必要かと思う。 |
83 |
ハイブリッド車用PWMインバータ駆動IPMSMの効率最適化制御に関する研究 |
村田 年昭 |
北見工業大学 |
鞘師 守 |
北見工業大学 |
当初の計画が実施できていない部分がある。 |
84 |
修飾アパタイト材料へのタンパク質吸着および脱離特性の評価 |
菅野 亨 |
北見工業大学 |
鞘師 守 |
北見工業大学 |
概ね研究が計画に沿って実施されており、今後の研究展開を見る。 |
85 |
木質由来導電性メソ孔炭素の電気二重層キャパシタ電極特性 |
鈴木 勉 |
北見工業大学 |
内島 典子 |
北見工業大学 |
当初の試験項目は予定どおり終了しており、現状の結果では企業化の可能性が見いだせたとは言い難い。 |
86 |
糖応答性色素放出ポリマーの薄膜化による目視型糖検出チップの作製 |
兼清 泰正 |
北見工業大学 |
内島 典子 |
北見工業大学 |
糖応答性色素放出薄膜の形成に基本的に成功した点が評価できる。特許の取得も十分に検討されており、グルコースに対する改良により企業化に向けた進展が期待される。 |
87 |
固体電解質膜作製のためのドライプロセス技術の開発 |
阿部 良夫 |
北見工業大学 |
内島 典子 |
北見工業大学 |
ほぼ計画通りに進行しプロセス技術を確立できており、企業化の可能性が明らかになった。 |
88 |
銀薄膜微細構造の作製とサイズ効果の検討 |
川村 みどり |
北見工業大学 |
内島 典子 |
北見工業大学 |
有用な価値ある知見を得た優れた研究である。 |
89 |
新たな微生物変換系の開発と効率化 〜P450を用いた変換反応を効率化するRedox Partnerの開発と応用〜 |
住佐 太 |
北見工業大学 |
内島 典子 |
北見工業大学 |
計画は遂行できていない部分があるが、基礎的な用件は構築できており、実用化に向けて検討が必要。 |
90 |
超音波顕微鏡による骨組織の粗鬆化度評価システムの開発 |
柴野 純一 |
北見工業大学 |
二俣 正美 |
北見工業大学 |
粗鬆化の標準資料作成が不十分なためにシステムの再評価が必要。 |
91 |
青函排出泥を活用した電磁波シールドセラミックスの開発 |
伊藤 英信 |
北見工業大学 |
二俣 正美 |
北見工業大学 |
電磁シールド材は多種多様に存在する。用途、コストあるいは機能等どこに優位性があるか不明。製品化にはこの評価が不可欠。 |
92 |
道路ユーザーの安全・安心感に影響を与える路面凹凸形状の自動検出法の開発 |
白川 龍生 |
北見工業大学 |
二俣 正美 |
北見工業大学 |
現時点での目標達成度は低いが、実用化の意義はあり、企業化の努力が認められる。 |
93 |
連続繊維補強土地盤の凍結サンプリングと品質管理法の開発 |
山下 聡 |
北見工業大学 |
有田 敏彦 |
北見工業大学 |
実用的な新しい工法について、当初計画事項を遂行し目標は達成するとともに、さらに実用上に至る問題点解決の具体的方法を見いだした。 |
94 |
地中探査レーダーによる知床峠積雪観測 |
佐藤 研吾 |
北見工業大学 |
二俣 正美 |
北見工業大学 |
当初予定どおりに実施できていない部分があるが、知財権については検討されている。 |
95 |
BSE血液のメタボローム解析による生前検査診断への応用 |
横田 博 |
酪農学園大学 |
山田 龍翁 |
酪農学園大学、酪農学園大学短期大学部 |
BSEの生前診断候補物質を発見したこと特筆すべきことである。実用化に向けて期待が大きい。 |
96 |
遊牧民の民族飲料「馬乳酒」からの分離菌を用いた新規発酵乳(もしくは乳酒)の検討 |
石井 智美 |
酪農学園大学 |
山田 龍翁 |
酪農学園大学、酪農学園大学短期大学部 |
馬乳酒由来の酵母・乳酸菌による発酵乳の製造法と機能性に関する結果は興味深く、実用化が期待できる。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
112 |
微粉砕・非晶質化キチン系バイオマス資源の酵素分解技術の確立 |
戸谷 一英 |
一関工業高等専門学校 |
佐々木 浩二 |
岩手県南技術研究センター |
当初の酵素分解法の開発研究がほぼ達成している。特許出願及び2社との企業化についての見通しもあり、実用化が期待される。 |
113 |
歯垢形成抑制効果を持つ多糖の開発 |
吉田 康夫 |
岩手医科大学 |
佐々木 蔵寿 |
いわて産業振興センター |
当初予定の研究計画が十分達成されたとはいえず、今回までの実験データも十分生かし、今後安定したバイオフィルム評価系の確立に注力していく必要がある。 |
114 |
血管内膜損傷の診断マーカーとしてのS100A12の有用性の検討 |
人見 次郎 |
岩手医科大学 |
大島 修三 |
いわて産業振興センター |
所期の計画は達成されており今後の展開が現実的、具体的に述べられていることから、次年度以降も臨床的成果、ひいては診断薬としての実用化が十分期待できる。 |
115 |
火炎検知用紫外線検出器の開発 |
遠藤 治之 |
岩手県工業技術センター |
町田 俊一 |
岩手県工業技術センター |
素子製作、及び特性試験は実施計画に沿ってほぼ遂行されており、今後の展望もある程度示唆しているが、結晶性の改善等、実用化に向けて、更なる基礎技術の蓄積が望まれる。 |
116 |
新規植物成長調整剤の実用化研究 |
臼井 紀子 |
岩手県生物工学研究所 |
古川 勉 |
岩手県農業研究センター |
本試験での成長調整剤の候補物質は、当初想定していた成長調整機能ではなく肥料として効果があることが実験で見出されている。今後新規で安全な肥料としての開発が望まれる。 |
117 |
ギガイーサインタフェースを有する小型軽量全方位映像伝送システム |
柴田 義孝 |
岩手県立大学 |
岸本 輝昭 |
岩手県立大学 |
本試験の結果、解像度・映像電送量は目標を達成している。企業との連携もあり早期企業化が期待される。 |
118 |
生体情報を活用するセンサネットワーク防犯システムの開発研究 |
瀬川 典久 |
岩手県立大学 |
岸本 輝昭 |
岩手県立大学 |
本試験の結果で課題として残っている緊張状態の判別アルゴリズムの完成後、防犯システムとしての具体的な検討・進展が望まれる。 |
119 |
トランスポゾン配列を利用したリンドウ品種識別技術の開発 |
西原 昌宏 |
岩手生物工学研究センター |
勝部 和則 |
岩手生物工学研究センター |
リンドウの品種判定を可能とするトランスポゾンマーカーの確定という十分な成果が得られ、今後の具体的な計画も示され実用化が期待される。 |
120 |
工業用鋳物部品の寸法自動計測システムの開発 |
横山 隆三 |
岩手大学 |
大島 修三 |
いわて産業振興センター |
本試験での目標は達成されたが、企業化に向けては解決すべき課題が残っており、企業との共同開発の進展を期待する。 |
121 |
冷間加工可能な高機能コバルトクロムモリブデン合金の開発 |
野村 直之 |
東京医科歯科大学 |
阿部 博 |
岩手県工業技術センター |
当初計画に対し,期待された成果(生体適合性評価)が得られている.今後の共同研究体制も示されており展開が期待される. |
122 |
河川護岸への適用を考慮した自己崩壊型ポーラスコンクリートの開発 |
小山田 哲也 |
岩手大学 |
細越 健志 |
岩手県 |
本試験にて、牡蠣殻を混合したポーラスコンクリートの崩壊に関する基礎的知見が得られた。実用化に向けて崩壊の制御に関する検討への進展を期待する。 |
123 |
血中アディポネクチンレベルを高める雑穀ヒエの機能食品素材の開発 |
西澤 直行 |
岩手大学 |
田山 敬太郎 |
岩手県 |
当初計画通り進行しており評価できる。最終的に食品として利用するのか、医薬組成物として利用するのか標的を定めることにより実用化が期待できる。 |
124 |
世界最高性能有機薄膜トランジスタの開発 |
小川 智 |
岩手大学 |
近藤 孝 |
岩手大学 |
世界トップレベルの移動度を達成するなど確実な研究進展が図られており、次ステップへの展開が期待できる。 |
125 |
新規澱粉特性を有するヒエ新品種「長十郎もち」の利用 |
星野 次汪 |
岩手大学 |
今井 潤 |
岩手大学 |
本試験にて、モチ性ヒエの特性解析及び食品へ加工特性が解明された。食品への適用の可能性は高く製品化が期待できる。 |
126 |
新規糖尿病合併症マーカーとしてのアミノ酸―グルコース化合物の応用 |
喜多 一美 |
岩手大学 |
小川 薫 |
岩手大学 |
アミノ酸グルコース化合物の臨床応用に向けての知見は得られた。今回の成果を踏まえ実用化にむけ、今後の着実な研究の発展が望まれる。 |
127 |
生物酸化と共沈によるヒ素汚染地下水の簡易浄化技術の開発 |
伊藤 歩 |
岩手大学 |
今井 潤 |
岩手大学 |
活性汚泥からの亜ヒ酸酸化細菌の分離と特性評価に関しては計画通りの成果が得られた。今後、連続酸化実験を行い実用化につなげる事を期待する。 |
128 |
ウルトラクリーン潤滑剤の開発 |
南 一郎 |
岩手大学 |
今井 潤 |
岩手大学 |
本試験によりイオン液体が既存の潤滑剤に比べ安定であるとの知見が得られた。今後、潤滑剤としての実用化に向けた評価機器の開発等で企業との連携が望まれる。 |
129 |
自動車車体用高マンガン鋼スクラップをリサイクルした高性能鋳造品の開発 |
小綿 利憲 |
岩手大学 |
今井 潤 |
岩手大学 |
Mg含有鋼にある種の元素を添加することにより球状黒鉛鋳鉄の製造が可能になった。今後企業との共同研究により企業化につなげることが期待される。 |
130 |
ローヤルゼリー機能代替ペプチドの応用開発 |
鈴木 幸一 |
岩手大学 |
小川 薫 |
岩手大学 |
本試験によりローヤルゼリー機能代替ペプチドの機能確認及び大量生産の基盤の構築が出来た。本試験の結果を基に企業との共同研究が行われており早期企業化が期待される。 |
131 |
神経回路再生を促進するローズマリー由来のカルノシン酸 |
佐藤 拓己 |
岩手大学 |
小川 薫 |
岩手大学 |
当初計画に対し、期待された成果が得られている。今後の共同研究体制も示されており展開が期待される。 |
132 |
スギ樹皮抽出物を原料とする天然抗酸化剤の開発 |
小藤田 久義 |
岩手大学 |
小川 薫 |
岩手大学 |
抗酸化剤の効果に対する知見が得られたことを評価する。今後、原理解明と安全性の確認が望まれる。 |
133 |
伝統家具に使用するための簡易的接合部品の構造開発とその応用 |
田中 隆充 |
岩手大学 |
小川 薫 |
岩手大学 |
試作品はデザイン性も高く特許出願も行っている。輸出用伝統工芸品の現地組み立てが可能になり地域産業の活性化が期待される。 |
134 |
ネコ尿タンパク測定キットの開発 |
山下 哲郎 |
岩手大学 |
小川 薫 |
岩手大学 |
本試験にて用いた試薬の高コーキシン除去効率と試薬としての有効性は確認できた。実用化に向けて安定性の向上などの課題はあるが、企業との共同研究により早期製品化が期待される。 |
135 |
リンゴ小球形潜在ウイルスのX線結晶解析によるウイルス粒子構造解析とその応用 |
磯貝 雅道 |
岩手大学 |
小川 薫 |
岩手大学 |
着実に成果をあげている。更なる基礎的な研究は必要であるが、安全性の確認と特許化が望まれる。 |
136 |
サケ頭部の未利用部位を有効活用したウナギ稚魚の成長促進技術の開発 |
森山 俊介 |
北里大学 |
佐々木 守衛 |
いわて産業振興センター |
当初計画に対し、期待された成果が得られている。今後安全性の確認を行うことで早期実用化が期待される。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
137 |
雑魚の臭気に着目した使用可能期間予測手法と延長技術の開発 |
毛利 哲 |
宮城県産業技術総合センター |
佐藤 明 |
宮城県産業技術総合センター |
宮城県の特産品である水産練り製品に主として使われてきたスケソウダラすり身に加えて、近海魚も使用可能となれば、地域産業発展にも意義のある研究である。県内企業と連携し、商品化に向けたハードルをクリアし、早い成果を期待する。 |
138 |
単結晶シリコンの微細切削加工技術の開発 |
渡邉 洋一 |
宮城県産業技術総合センター |
佐藤 明 |
宮城県産業技術総合センター |
一部を除き、ほぼ目標を達成している。今後、工具メーカとの協力により工具の改良などを進めることにより、さらなる成果と、実用化の進展を期待する。特許の出願も望まれる。 |
139 |
自己組織化作用を利用する新規有機薄膜太陽電池材料の開発 |
遠藤 智明 |
宮城工業高等専門学校 |
小野 堯之 |
宮城工業高等専門学校 |
材料は合成できたが、有機薄膜太陽電池材料としての評価までには至っていない。既存化合物と比較した場合の優位性を明らかにして、さらに研究を継続することを期待する。 |
140 |
調湿機能を有する建築物用モルタル材料の開発と応用 |
北辻 政文 |
宮城大学 |
山口 一良 |
科学技術振興機構 |
研究計画の一部に未実施項目があり、期待通りの成果が得られなかったことは残念である。地域の特徴を活かした興味深い提案であり、今後のさらなる進展に期待する。予定の特許出願も望まれる。 |
141 |
ウシ精子の保存補助物質(PAS)の開発とその応用 |
小林 仁 |
宮城大学 |
渡邉 君子 |
東北大学 |
研究計画は予定どおり遂行されたが、期待した保存補助物質(PAS)の効果は必ずしも十分ではなかった。今後、PASの系統的な見直し・改良を進めることが望まれる。特許出願も早期に対応することが望まれる。 |
142 |
赤外複合レーザ光用超耐久性無機膜内装中空ファイバの長尺化 |
岩井 克全 |
仙台電波工業高等専門学校 |
小野 堯之 |
宮城工業高等専門学校 |
実施計画に沿って着実に実験、検討を進め、目標値をほぼ達成した点は評価できる。今後、耐久性について引き続き評価・検討することが望まれる。 |
143 |
ワイヤレス磁気マーカを用いた生体内挿入用チューブの位置・方向検出システム |
荒井 賢一 |
電気磁気材料研究所 |
引地 智 |
みやぎ産業振興機構 |
総合的には目的をほぼ達成しており、評価できるが、もう少し定量的な表現の報告が望まれる。今後、方法、技術の十分な検証を期待する。 |
144 |
PCサウンド入出力端子を用いた画像化装置の開発と応用 |
星宮 務 |
東北学院大学 |
吉村 洋 |
仙台市産業振興事業団 |
ほぼ予定通り実施され、成果も得られた。今後、画質の改善と共に、USBを利用した場合のコスト、画質等、他の方式との比較優位性を示されることが望まれる。 |
145 |
MEMS対応赤外線吸収膜の開発と応用 |
木村 光照 |
東北学院大学 |
宮尾 俊三 |
仙台市産業振興事業団 |
センサの実証が未達成であるが、ユニークな試みであり、当初目標をほぼ達成していて評価できる。できるだけ早く、本法の実証を進めることが望まれる。企業化へ向けた努力をしており、必要なさらなる特許等の出願を期待する。 |
146 |
パーソナル通信用小型・薄型マルチバンドアンテナの開発 |
塩川 孝泰 |
東北学院大学 |
宮尾 俊三 |
仙台市産業振興事業団 |
アンテナ特性を基本的なところから押さえて設計し、有用な成果が出てきており、今後の進展に期待する。特許の早期出願が望まれる。 |
147 |
インピーダンス計測によるコンクリート壁・柱内部の含有塩分成分および埋め込み配管の非破壊評価装置の開発 |
芳賀 昭 |
東北学院大学 |
三浦 吉臣 |
仙台市産業振興事業団 |
計画はすべて実施された。基本原理の記載が無いことやコンクリート中のCD配管を精度よく検出することが難しいことなどから、CD配管検出の可能性が低いと判断される。今後の研究の積み重ねに期待する。 |
148 |
変形可能なガラス基板上へのダブルゲート微結晶Si TFTを利用したインバータの試作 |
原 明人 |
東北学院大学 |
小野澤 瑞大 |
仙台市産業振興事業団 |
着実に成果が得られており、特許出願もされていて評価できる。移動度などを含めた特性改善と、企業化へ向けたさらなる進展を期待する。 |
149 |
X線造影撮影によるコンクリート健全度評価手法の開発と応用 |
武田 三弘 |
東北学院大学 |
男澤 亨 |
仙台市産業振興事業団 |
順調に成果が出ている。現場採取のサンプルによるさらなる分析評価など、実用化を目指した緻密な研究の推進が望まれる。基本特許は出願済であり、今後、周辺特許の取得を期待する。 |
150 |
中赤外アイセイフ固体レーザーの小型・軽量化 |
佐藤 篤 |
東北工業大学 |
野澤 壽一 |
東北工業大学 |
着実に試作し、評価結果も得られている。本技術はこれまで開発があまり行われていないニッチなものであり、継続した着実な取り組みにより成果と特許出願を期待する。 |
151 |
ユビキタスネットワークのための超小型・高性能・位相直線・超低損失弾性表面波フィルタ・信号処理デバイスの基礎的研究 |
山之内 和彦 |
東北工業大学 |
野澤 壽一 |
東北工業大学 |
計画はほぼ遂行されている。今後の展開に記載されているように、今後も継続した研究開発により、目標とする位相直線性とフラットな通過帯を持つ、低損失・高速フィルタの実現を期待する。 |
152 |
内熱式電磁溶融法による石炭灰の溶融減容化および利材化 |
谷口 尚司 |
東北大学 |
大野 健一 |
科学技術振興機構 |
低い熱効率に甘んじていた石炭灰などのガラス形成酸化物粉体について、電磁誘導加熱する手法を、シミュレーションを用いて解析設計し、さらに撹拌機能も付加する事で、高い熱効率を実証できた事は高く評価される。今後は、企業化に向けた課題抽出等実用規模での適用を期待する。 |
153 |
デバイス特性揺らぎにRobustな20GHz動作超高速ロジック回路の開発 |
遠藤 哲郎 |
東北大学 |
大野 健一 |
科学技術振興機構 |
当初の目標も達成され、顕著な成果が得られており、評価できる。システム的な視点で提案回路技術がどのように応用され、その実現意義は他の手法と比べてどのような優位性があるのかなどの記載も期待する。特許出願予定の早期実現が望まれる。 |
154 |
マトリックス無しのタンパク質質量測定可能なTOF-MS用導電性基板の開発 |
佐藤 義倫 |
東北大学 |
大野 健一 |
科学技術振興機構 |
目標は明確であったが、実験が予想通りに進まず、目標の達成には至らなかった。今後は企業化に必要な技術的見通しを明らかにして研究を進め、特許出願も期待する。 |
155 |
インクジェット式電子回路印刷用銅ナノ粒子合成および酸化防止技術開発 |
バラチャンドラン ジャヤデワン |
東北大学 |
峠 竹彌 |
東北大学 |
ワンポットプロセスの有効性は確かめられた。酸化防止をクリアする実験条件を再検討し、初期の目標達成を期待する。 |
156 |
ナノパルスレーザを用いた単結晶Ge加工変質層の完全修復技術の開発 |
閻 紀旺 |
東北大学 |
峠 竹彌 |
東北大学 |
十分な成果を上げており、評価できる。単結晶Geのみならず、既に単結晶Siについても同様の効果が認められている。加工変質層の修復が報告書記載の原理に起因するならば、本法は類似の材料について広く応用できると考えられ、さらなる研究が望まれる。 |
157 |
マイクロスラッシュ噴霧流利用型超高熱流束電子冷却システムの開発 |
石本 淳 |
東北大学 |
井硲 弘 |
東北テクノアーチ |
当初の目標に達しなかったが、試作、評価、解析は着実に進展している。可能性のある研究であり、評価できる。CPU冷却など実用化を想定した課題解決に向けたさらなる進展を期待する。 |
158 |
強磁場と相平衡を利用した新しい電気炉ダスト処理法の開発 |
長坂 徹也 |
東北大学 |
井元 尚充 |
東北大学 |
資源・エネルギー・環境の面で効果が期待できる。特に、従来プロセスに対する優位性が明らかにされ、評価できる。今後は実際の電気炉ダストを用いるオンサイト処理へ向けた要素研究と磁気分離装置の設計開発等、関連企業との緊密な連携が望まれる。 |
159 |
2波長レーザ照射が可能な内視鏡治療装置の開発 |
松浦 祐司 |
東北大学 |
井元 尚充 |
東北大学 |
結石の破壊について有用な知見が得られつつあり、評価できる。本成果に基づき、内視鏡治療装置に展開できるようにさらなる進展に期待する。光源については、専門家と共同研究する方向も検討することが望まれる。 |
160 |
次世代フラットパネルディスプレイ用EL蛍光体BaAl2S4:Euの溶液法による合成プロセス開発 |
ペトリキン ヴァレリー |
東北大学 |
熊谷 望 |
東北大学 |
発光効率の高い蛍光体の合成プロセスとして実用上興味ある結果が得られた事は今後に展望を与えるものとして評価し、今後の研究に活かされることを期待する。 |
161 |
ハード・ソフトウェア最適分割による高度組み込みシステム設計開発 |
堀口 進 |
東北大学 |
熊谷 望 |
東北大学 |
当初計画に対して、最適分割性能評価により、その目的を達成したと評価できる。特に、大規模システムを対象にした高速分割法は特筆すべき成果として認められるが、企業化に向けては更なる研究が必要であり、今後の進展に期待する。特許出願が望まれる。 |
162 |
膵島の発現するTissue Factor制御を目的とした新規膵島分離溶液の開発 |
後藤 昌史 |
東北大学 |
熊谷 望 |
東北大学 |
必ずしも当初計画は達成されてはいないが、得られた範囲の研究成果から企業化・特許取得の方向性はある程度明確になってきたと考えられる。しかし、膵島移植例数自体が現状では非常に少ないこともあり、実際の臨床応用までにはかなりの曲折が予想される。今後の進展に期待する。 |
163 |
高効率・精密加工性を有する「光ファイバーレーザー増幅器」の開発と応用 |
佐藤 俊一 |
東北大学 |
芝山 多香子 |
東北大学 |
新規なビーム形状のレーザ発振と加工実験は重要であり、径偏光レーザー光を確認できたことは評価できる。当初計画の増幅も実現近くにきており期待できる。新規光源の応用面での優位性を示し、実用化されることを期待する。 |
164 |
紫外線遮蔽機能を有する「新規体質顔料」の開発 |
佐藤 次雄 |
東北大学 |
芝山 多香子 |
東北大学 |
紫外線遮蔽機能を有する含水リン酸セリウム顔料開発目的の提案書記載の研究計画は達成された。今後は、結晶形状と紫外線遮蔽能の関係など基本的な物性に関する研究と体質顔料として適当かどうかの検討が望まれる。 |
165 |
新生児中耳疾患の早期発見を目指した「スクリーニング用診断装置」の開発 |
和田 仁 |
東北大学 |
芝山 多香子 |
東北大学 |
中耳疾患を有する新生児の中耳動特性の評価で良い結果を出せば企業化が可能であり、高く評価できる。今後、さらなる適用などの試験研究、実証を行い、新生児用中耳疾患診断装置の実用化を図ることを期待する。 |
166 |
オンチップ細胞応答計測システムの開発 |
新井 史人 |
東北大学 |
平泉 健 |
東北大学 |
当初の計画通りの成果が得られたことは評価できる。今後、対象ニーズや市場の想定、市場に要求される技術、仕様、検出・評価系への、立案・企画やプログレスの検証を進めながらの進展に期待する。 |
167 |
ナノ狭窄電子系STTマイクロ波発振器の研究 |
土井 正晶 |
東北大学 |
平泉 健 |
東北大学 |
申請者らが発明したマイクロ波発信器の性能アップ(出力、Q値)を達成しており、実用化に一歩近付いている。特許出願もなされた。今後の企業化へ向けた開発にはさらなる基礎研究も望まれる。 |
168 |
ポリイミドナノ粒子を用いた次世代低誘電率層間絶縁膜の開発 |
石坂 孝之 |
東北大学 |
平泉 健 |
東北大学 |
計画通り研究が遂行され、目的とする成果が得られたと判断される。得られた成果とターゲット実用要求特性への考察を深め、製造上の制約等を相談できる企業を探し、課題解決に取り組み、実用化技術として完成させることを期待する。 |
169 |
低分子組換え抗体の臨床応用に向けた新規調製プロセス開発 |
浅野 竜太郎 |
東北大学 |
渡邉 君子 |
東北大学 |
検討は計画通り進展している。これまでの成果をもとに企業にアプローチし、ライセンスアウト先を早急に決めて企業化に向けて進めることが望まれる。 |
170 |
癌のリンパ管新生抑制によるリンパ節転移抑制法の確立 |
佐藤 靖史 |
東北大学 |
渡邉 君子 |
東北大学 |
当初計画にあった実験は十分になされていないが、基本特許は出願されており、企業化期待は高い。制癌分野でオンリーワンとも云える潜在的価値をもつシーズであり、開発の方向性を具体的に定めた研究が期待される。 |
171 |
新規骨再生治療法確立のための幹細胞培養装置の開発 |
穴田 貴久 |
東北大学 |
渡邉 君子 |
東北大学 |
期待された骨再生試験にまで至っていないまでも、再生医療への応用を期待させる成果が得られ、更なる展開が期待される。新規性溢れる骨培養装置特許出願を早期に達成され、研究用の幹細胞培養装置の開発実現を期待する。 |
172 |
ヒト胎盤幹(TS)細胞を用いた新規細胞毒性判定システムの開発 |
有馬 隆博 |
東北大学 |
渡邉 君子 |
東北大学 |
当初計画は達成され、さらに新たな知見も加えられており、知的財産権確保にも配慮している点は評価できる。企業化までさらなる研究の積み重ねが必要であり、今後の進展に期待する。 |
173 |
認知症予防用プロリン異性化酵素薬剤の開発 |
内田 隆史 |
東北大学 |
渡邉 君子 |
東北大学 |
当初計画の一部は達成されたが、動物脳内へのデリバリー実験までには到達していない。さらなる研究の積み重ねにより企業化、知的財産権確保が望まれる。 |
174 |
チタンインプラントへの多層化・傾斜化リン酸カルシウムコーティング |
成島 尚之 |
東北大学 |
東城 恵里子 |
東北大学 |
チタンインプラントの骨適合性向上という研究テーマを慎重、着実、且つ現実的に前進させており評価できる。特に、多層コーティング膜の作成に成功し、その生体内外評価に良い結果を得ている。今後の動物埋入実験に期待するとともに、本研究成果の特許出願が望まれる。 |
175 |
酸化亜鉛粒子膜の精密構造制御と高次機能化 |
殷 しゅう |
東北大学 |
平塚 洋一 |
東北大学 |
当初の計画どおり、研究が進捗したとは言い難いが、酸化亜鉛粒子の様々な形態を制御することにほぼ成功している。実用化に関して幅広い可能性を秘めた素材であり、企業化へ向けたさらなる進展を期待する。知的財産権についても積極的に取り組むことが望まれる。 |
176 |
ガス除去フィルタの開発とその応用 |
野ア 淳夫 |
東北文化学園大学 |
新田 政芳 |
株式会社インテリジェント・コスモス研究機構 |
フィルターの組み合わせによる機能の向上はほぼ確認されており、今後は、大幅なフォルムアルデヒド除去率を長期間持続することも含め、企業化へ向けた研究を進めることが望まれる。 |
177 |
新規抗癌・抗カビ薬の評価と創薬開発 |
浪越 通夫 |
東北薬科大学 |
田村 光彦 |
科学技術振興機構 |
若干の計画変更はあったが研究は進捗し、成果が得られている。動物実験の達成度についても評価できる。今後は、抗癌活性試験を実施し、候補化合物の早期選択と実用化可能性の見極めを製薬会社と連携し進めることが望まれる。 |
178 |
抗ウイルス薬開発を目的とする新規双環性ヌクレオシド誘導体の合成 |
吉村 祐一 |
東北薬科大学 |
田村 光彦 |
科学技術振興機構 |
抗ウィルスを目的とする化合物の合成には成功したが、所望の効果が得られなかった。本試験研究を基礎に、現行品に優る新型製剤の開発へ努力される事を期待する。 |
179 |
神経突起伸長作用をもつ糖鎖の神経再生の可能性試験 |
伊左治 知弥 |
東北薬科大学 |
渡邉 君子 |
東北大学 |
当初計画の一部は達成されたが、実用化のためには精製糖鎖の収量をアップさせることが望まれる。今後の進展に期待する。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
395 |
マイタケ酵素を利用した高血圧予防食品素材の開発 |
西脇 俊和 |
新潟県農業総合研究所 |
真島 操 |
にいがた産業創造機構 |
当初の計画どおりに、概ね遂行された。企業化に向けて、高血圧予防食品素材の効果の検証および素材の大量生産系の確立が望まれる。 |
396 |
RFID(無線ICタグ)を組み込んだ口腔内リモートコントローラーの開発 |
寺島 正二郎 |
新潟工科大学 |
目黒 正義 |
にいがた産業創造機構 |
計画的に研究が実施され、開発システムで模型車の動作まで確認がなされる成果が得られた。企業との連携・知財の確保について、早急な進展が望まれる。 |
397 |
ダイヤモンド薄膜の環境制御化学研磨技術の開発 |
西口 隆 |
新潟大学 |
小田原 勝夫 |
にいがた産業創造機構 |
ダイヤモンド薄膜の環境制御化学研磨技術に対する基礎的なデータは取得されている。今後、企業化への道筋を明確し、研究の継続が望まれる。 |
398 |
睡眠時無呼吸症候群治療用NIPPV鼻マスクのフィッティングシステム |
尾田 雅文 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
当初の目的をおおむね達成していると判断される。企業化むけて、特許の出願、競争優位性の明確化が望まれる。 |
399 |
超広視野レーザ走査装置を用いた高精度キズ検出装置の試作 |
新田 勇 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
当初の計画において、定量評価の部分を除いては、ほぼ達成された。今後、走査幅の検討など企業化への展望を明確することが望まれる。 |
400 |
米由来機能性タンパク質の特性評価と動物性タンパク質代替食品素材の開発 |
谷口 正之 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
タンパク質製造に関し特筆すべき成果に得られた。今後の共同研究企業との連携によりさらなる進展が望まれる。 |
401 |
石灰化能誘導が可能なヒト未分化歯根膜細胞の新規クローン化 |
吉江 弘正 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
当初目標は達成できていない部分があり、今後の展開について、明確な方向性の検討が望まれる。 |
402 |
皮膚疾患用広視野レーザ光干渉断層画像化装置の研究開発 |
趙 学峰 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
レーザを用いた皮膚疾患診断用断層画像測定システムの開発のための基礎的知見は得られた。企業化に向けて、さらにデータを蓄積することが望まれる。 |
403 |
ペンシル型強磁場超伝導バルク磁石に関する開発研究 |
岡 徹雄 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
当初の計画の定量評価の部分を除いて、ほぼ遂行された。今後、企業との連携により実用化するシーズ技術の方向性を明確することが望まれる。 |
404 |
電解重合法による導電性マイクロファイバーの作製とスマート・アクチュエータの開発 |
山内 健 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
当初計画を達成し、良好な知見が得られている。今後、企業との連携・特許取得について、早急に進展することが望まれる。 |
405 |
腰椎回旋不安定性診断システムの開発 |
北原 恒 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
今後、計画なされた目標を踏まえた研究の継続と、企業化へ向けて、本シーズ技術の方向性の検討が望まれる。 |
406 |
C57BL/6系統ES細胞を用いた遺伝子改変マウスの高速作成法の開発 |
崎村 建司 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
遺伝子改変マウスの高速作成法の基本技術が見出されている。今後、企業化に向けての課題の検討など、さらなる研究の継続が望まれる。 |
407 |
放出速度と生体適合性を最適化可能な複合型薬物徐放材料の開発と応用 |
田中 孝明 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
当初の計画は、概ね遂行された。開発された複合型薬物徐放材料の徐放速度の改良など研究の継続が望まれる。 |
408 |
組織移植のための血管縫合が可能な双眼ルーペの開発 |
柴田 実 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
開発をめざす双眼ルーペの具体的な設計もなされている。さらに企業との連携もなされており、臨床現場での需要が非常に高いことも把握していることから、製品化へ進展することが望まれる。 |
409 |
インフルエンザワクチン製造不適卵の非破壊迅速検出法の開発 |
中野 和弘 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
不適卵の非破壊迅速検出法の開発がなされ、企業とのさらなる連携による、研究の進展が望まれる。 |
410 |
周期的空間勾配のある強磁場下での反磁性有機微小球の微細配列手法の開発 |
福井 聡 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
微細配列手法がシミュレーションとモデル実験によりおおむね開発され、さらなるデータの蓄積により、手法の確立が望まれる。 |
411 |
新潟県産プチヴェールを用いた機能性食品開発 |
西田 浩志 |
新潟薬科大学 |
内山 雅彦 |
にいがた産業創造機構 |
特許出願がなされている。今後、機能性有効成分の評価についてのデータの蓄積が望まれる。 |
412 |
酵母によるバイオマスからの2−デオキシーシローイノソースの発酵生産システムの開発 |
高久 洋暁 |
新潟薬科大学 |
佐々木 峰子 |
新潟ティーエルオー |
当初の計画はほぼ遂行されている。新たな課題も顕在化し、今後、共同研究などによる進展が望まれる。 |
413 |
食品中の難培養性微生物の検出技術の開発と応用 |
重松 亨 |
新潟薬科大学 |
佐々木 峰子 |
新潟ティーエルオー |
本課題遂行において困難であった点について、今後、数値評価など継続的な研究が望まれる。 |
414 |
多方向同時測定による精密ボールねじ軸の空間精度測定法の開発 |
岡田 学 |
長岡技術科学大学 |
吉原 英雄 |
にいがた産業創造機構 |
当初の課題は、ほぼ遂行されたが、精密ボールねじ軸の空間精度測定法の実用化への課題を明確にすることが望まれる。 |
415 |
プリズム集光器を用いたコンパクト太陽追尾モジュールの開発 |
山田 昇 |
長岡技術科学大学 |
佐々木 峰子 |
新潟ティーエルオー |
今後、企業化に向けて、経済性、耐久性等の検討が強く望まれる。 |
416 |
ハプトグラフに基づく個人認証技術の開発研究 |
桂 誠一郎 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
当初の計画が着実に遂行され、特許も出願されている。今後、企業との連携をはかり、社会実装型事業への展開が望まれる。 |
417 |
フェムト秒レーザーによる金型表面の機能化とその有効性の検討 |
伊藤 義郎 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
フェムト秒レーザー加工に対する新たな知見が得られている。実用化へのむけて数値的な改良についての研究の継続が望まれる。 |
418 |
多孔質含油材料の小型モータ用しゅう動接点(電気接点)への適用 |
金子 覚 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
当初の計画を遂行している。企業化へ向けて、定量的な評価を含めた研究の継続が望まれる。 |
419 |
縦渦励振発電を利用した電力自立型河川監視装置の開発 |
高橋 勉 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
目標とする装置は試作されている。実用化に向けて、企業との連携をはかり、本装置の有効性を明確にすることが望まれる。 |
420 |
流動性複雑流体の平面伸張粘度測定法の開発 |
白樫 正高 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
平面伸張粘度測定法の当初の開発の目標は、概ね達成されている。企業化にむけて、共同研究などにより研究が進展されることが望まれる。 |
421 |
環境浄化機能を有する新規添加型酸化セリウム光触媒の開発 |
斉藤 信雄 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
環境浄化機能を有する新規添加型酸化セリウム光触媒のほぼ開発なされ、特許の出願がなされている。今後、企業化に向けて、他技術分野の関係者や企業との連携も図りながら、研究の継続が望まれる。 |
422 |
特別支援教育における児童問題行動の動画を含む教育電子カルテ実用化研究 |
永森 正仁 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
当初の計画が遂行された。実用化向けて、共同研究により情報管理等の課題の整理が望まれる。 |
423 |
高磁場と反応焼結法を用いた高性能非鉛圧電デバイスの開発 |
田中 諭 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
デバイス素子の開発がなされるなど、当初の目標を達成していると判断される。企業化に向けて、継続的な研究の進展が望まれる。 |
424 |
ナノマトリックス構造形成による天然ゴムの高機能化 |
河原 成元 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
当初計画どおりに試験研究は遂行された。企業化に向けて、数値的評価などの継続的な研究が望まれる。 |
425 |
耐環境型液体分析マイクロチップの実用化研究 |
河合 晃 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
マイクロチップの試作がなされ、医用分野への展開の可能性が見出されていた。企業化にむけて、定量的な評価に関する検討が望まれる。 |
426 |
高窒素含有・超硬質アモルファスカーボンナイトライドの創製 |
伊藤 治彦 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
当初の計画の設定目標が高く、解決困難な面もあった思われる。今後、他の技術分野との連携により研究を継続することが望まれる。 |
427 |
異種積層材料の精密成形・切断法の開発と展開 |
永澤 茂 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
概ね計画どおりに研究の遂行がなされている。今後、異種積層材料の精密成形・切断法の基盤技術として、企業との共同研究に進展することが望まれる。 |
428 |
ニッケルフェライトポーラスバルクを利用した高温エステルセンサー |
末松 久幸 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
概ね計画に沿って、データが蓄積された。センサー開発において、企業化に向けた、進展が望まれる。 |
429 |
原子・イオンレベルでの非破壊局所欠陥解析手法の開発と応用 |
黒木 雄一郎 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
非破壊局所欠陥解析手法の開発において、様々な手法で試行された、開発手法の絞込みは容易ではなかった。今後、実用化に向けた、課題の整理が望まれる。 |
430 |
PCB分解酵素系の塩化安息香酸分解菌での発現 |
福田 雅夫 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
当初の計画どおり、PCB分解酵素系の塩化安息香酸分解菌での発現が確認された。企業化に向けて、安全性の確立などの進展が望まれる。 |
431 |
稲わらの効率的メタン発酵技術の開発 |
小松 俊哉 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
メタン発酵技術の開発はなされている。実用化に向けて、定量的、経済的評価に関して、継続的な研究が望まれる。 |
432 |
食味・保存性の優れた災害備蓄用低水分蒸煮・部分アルファ米の開発 |
菅原 正義 |
長岡工業高等専門学校 |
内山 雅彦 |
にいがた産業創造機構 |
開発されたアルファ米に関して、企市場調査等の企業との連携により、企業化に向けた進展が見られる。開発成果に関し、定量的、経済的評価について、継続的な研究が望まれる。 |
433 |
マルチライン用異品種混入・花粉交雑検定ネガマーカーの開発 |
田淵 宏朗 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
安藤 益夫 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
当初の目標が達成され、さらに実用化を踏まえた得た技術水準にまとめている。関係機関との連携により、製品化が望まれる。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
227 |
先進ナノ有機薄膜のための高感度力学特性計測技術の開発 |
金成 守康 |
茨城工業高等専門学校 |
城戸 隆行 |
ひたちなかテクノセンター |
実用化の際の目標、課題が具体的に示されていないが、研究計画の目標を達成し、論文/発表、特許出願等精力的に研究を進めたことが認められる。 |
228 |
動的マイクロスペックルパターン干渉とマイクロ磁気探傷法による材料評価システムの開発 |
冨永 学 |
茨城工業高等専門学校 |
柏渕 泰彦 |
ひたちなかテクノセンター |
特許出願のためのアイデアや知見は得ているものの、当初計画,目標は未達成である。解決できない問題にぶつかっており、報告書にあるよう方向性を変更することが適当である。 |
229 |
窒素マルテンサイトを利用した高強度・高耐食性表面改質法の開発 |
友田 陽 |
茨城大学 |
津田 征夫 |
ひたちなかテクノセンター |
各種実験を精力的に行い当初の目的を達成し、新しい発見も見られる。特許出願をして、企業化に向けた計画を期待する。 |
230 |
米由来の廃棄バイオマスの燃料資源化技術の開発と応用 |
金野 満 |
茨城大学 |
高木 宣輔 |
茨城大学 |
将来のバイオ燃料として有望で、実用化の可能性を示した。特許出願をして、企業化に向けた計画を期待する。 |
231 |
熱ショックを利用した農作物の病害抵抗性誘導技術の開発と応用 |
佐藤 達雄 |
茨城大学 |
高木 宣輔 |
茨城大学 |
当初の研究計画に従い目標とする成果が得られ、特許出願も行なわれている。次期研究資金の獲得並びに企業等との共同研究が開始される予定であり、今後の事業化に向けた具体的な戦略が示されていることは評価に値する。 |
232 |
食品の残留農薬分析のための試料導入法の開発 |
池畑 隆 |
茨城大学 |
高木 宣輔 |
茨城大学 |
当初の研究目標はかなり達成されている。今後、更に感度を上昇させる等の工夫を凝らし、次の段階のプロジェクトにつなぐことが望まれる。 |
233 |
200℃動作パワー半導体用新アルミ銅合金ワイヤボンディングの開発 |
田代 優 |
茨城大学 |
中澤 哲夫 |
茨城大学 |
計画に対し特段の進捗成果が得られ、特許も出願するなど次のステップに向けての足掛かりが出来ている。企業化に向けた計画を期待する。 |
234 |
短波長・短距離光通信用ナノフォトニッククリスタルファイバの開発と応用 |
小峰 啓史 |
茨城大学 |
中澤 哲夫 |
茨城大学 |
報告書にも記載されている通り、当初計画した結果を十分には得られていないが、石英部材の作成には企業との連携が進められており、応用面において多分野の企業との協力を得るプランが示されているので、今後の進展が望まれる。 |
235 |
出芽酵母を用いた脂質蓄積関連薬剤スクリーニング系の開発 |
神坂 泰 |
産業技術総合研究所 |
小高 正人 |
産業技術総合研究所 |
酵母を用いたスクリーニング系の実用化に向けた道筋が今ひとつはっきりしない。有用性を示すポジティブコントロールがほしいところである。 |
236 |
骨髄高転移性乳癌細胞の転移マーカーの解析 |
岡田 知子 |
産業技術総合研究所 |
小高 正人 |
産業技術総合研究所 |
乳癌細胞の移転マーカーとして同定した遺伝子が既知のものであったようだが、機能等を総合的に検討し、特許の可能性が伺われれば、応用に向けて次の段階に進むことが望まれる。 |
237 |
病原性微生物のヘリケース活性を阻害する物質を迅速・高感度・低コストにスクリーニングする技術の開発 |
秋光 信佳 |
産業技術総合研究所 |
小高 正人 |
産業技術総合研究所 |
ヒトC型肝炎ウイルス由来ヘリケースの阻害剤を探索して実証試験を行っていることは高く評価できる。今後、適切な製薬企業と組むか、あるいは独自に特許性のある阻害剤を見いだすことが期待される。 |
238 |
骨関節健康増進への応用を目指した動的な関節力学特性計測方法の開発 |
金子 文成 |
産業技術総合研究所 |
池田 喜一 |
産業技術総合研究所 |
ベンチャーの起業、企業との共同研究など積極的で製品化に有益な具体的な成果が認められる。今後さらに症例の数を増やすことを期待する。 |
239 |
大気中での微小アパタイト皮膜作製技術の開発 |
清水 禎樹 |
産業技術総合研究所 |
名川 吉信 |
産業技術総合研究所 |
基盤となるべき研究が計画通りに進捗せず、目的とする皮膜の実証は図られていない。計画の見直しにより一定の基礎的な成果を見出すには至ったが、これらの事業化の可能性を推量する段階には無い。 |
240 |
プロテインチップ用ナノチューブマトリクス |
青柳 将 |
産業技術総合研究所 |
名川 吉信 |
産業技術総合研究所 |
当初目標としていた成果が未だ得られていない。また、知財確保の担保も得られていない様子である。しかし、さらなる集中かつ効率的な努力によっては企業化への道が開かれる可能性がある。 |
241 |
ホウ素ナノ構造体を用いた原子力施設用臨界検出チップの開発 |
桐原 和大 |
産業技術総合研究所 |
名川 吉信 |
産業技術総合研究所 |
中性子活用を拡大する過程でのニーズに立脚したテーマでありながら、当初の計画不備や、新たな課題発生時のブレークスルーに向けた情熱が不足したため、目標未達成となり、出願計画・企業化展望も開けていない。 |
242 |
酢酸菌由来のセルロースナノファイバーを用いる機能性フィルムの創製 |
菱川 裕香子 |
森林総合研究所 |
山本 幸一 |
森林総合研究所 |
研究計画に従い、初期の目的となるフィルム調整の可能性について示すことが出来きたことは一定の評価に値する。しかしながら、リサイクル可能な汎用高分子包装材料など実用化に向けては、基礎的な検討課題が残されており具体的な戦略を再考し具現化していく姿勢を示していただきたい。 |
243 |
創外固定器の応用を高める新しい膝関節運動・支持装置の臨床応用化開発 |
石井 朝夫 |
筑波大学 |
小谷 純久 |
つくば研究支援センター |
先の長い計画だが、着実に研究が進められており、今後の発展が期待される。計画、内容の記載がやや不明確で判断し難いところがあり、注意が必要である。 |
244 |
天然有機物由来フルボ酸を用いた抗アレルギー物質の研究開発 |
山田 パリーダ |
筑波大学 |
角井 修 |
筑波大学 |
実用化に向けた研究を推進すべく結果が得られているので、今後、関連企業と共同で実用化に向けて次の段階に進め事が望まれる。更なる研究成果を期待したい内容である。 |
245 |
カフェオイルキナ酸を用いたアルツハイマー症予防食品の研究開発 |
礒田 博子 |
筑波大学 |
角井 修 |
筑波大学 |
カフェオイルキナ酸の安全性評価と機能性評価では成果が上がっているようである。今後はこれらの成果をどのように生かし、アルツハイマー予防食品を開発するかが課題である。 |
246 |
チュニジアオリーブ由来 apigenin 7-glucosideの白血病細胞分化誘導作用 |
韓 o奎 |
筑波大学 |
角井 修 |
筑波大学 |
研究目標に向けて進んでいるが、未だ多くの解析をする必要があるようである。いわゆる健康食品の開発が目的なのか、創薬が目的なのか、研究のゴールは不明確という印象を受けるので、その点も明確にして進める事が望まれる。 |
247 |
金属内包フラーレンに基づく機能性センサーの開発 |
赤阪 健 |
筑波大学 |
藤田 尚徳 |
筑波大学 |
当初の計画が予定通り実施され、目標とした成果も得られている。学術的に優れた研究であり実用化に向けた戦略的な研究の継続を期待する。 |
248 |
解剖学知見に基づく3次元人体モデルの直感的な操作インタフェースの開発 |
鈴木 健嗣 |
筑波大学 |
藤田 尚徳 |
筑波大学 |
当初の研究計画に基づいてほぼ研究目標を達成しているが、共同実施企業があるものの市場ニーズが不明であり、医工連携の強みを活かした企業化検討が必要である。 |
249 |
細胞組織体の非侵襲的な回収を可能とする培養皿の開発 |
福田 淳二 |
筑波大学 |
藤田 尚徳 |
筑波大学 |
当初計画に対し特段の成果が得られており、特許出願、他機関との共同研究による次期新規事業の採択による研究資金の獲得並びに企業との連携による事業化の加速などが図られているなど高い評価に値し、今後の実用化が大いに期待される。 |
250 |
酵素分析のためのマイクロシステムの開発 |
鈴木 博章 |
筑波大学 |
藤田 尚徳 |
筑波大学 |
中性脂肪の測定までは至らなかったが研究目標に対する到達度は概ね良好で、今後の課題も明確である。企業化を前提として特許戦略を確立するとともに、製造過程に絡む未解明技術の追求に期待する。 |
251 |
気体調節と半導体技術を組合わせた生化学、工学融合による新規青果物検疫処理技術の開発 |
弦間 洋 |
筑波大学 |
林 良夫 |
筑波大学 |
バナナの無農薬燻蒸技術として十分な成果が上がっている。実用化に向けて、今後は装置メーカー等との共同研究が必要となるだろう。 |
252 |
マイクロバブル技術を用いたバイオガス生物脱硫システムの開発 |
北村 豊 |
筑波大学 |
林 良夫 |
筑波大学 |
効率向上など共同研究の成果が着実に得られている。今後の計画により具体性が欲しいところである。 |
253 |
DNAM−1 リガンドを標的とした消化器癌治療のための抗体療法の開発 |
田原 聡子 |
筑波大学 |
林 良夫 |
筑波大学 |
DNAM-1リガンドを消化器癌の標的とすることの根拠が実証されたが、研究代表者の樹立したモノクローナル抗体の効果を検討するに至らなかったのは残念。だが、研究の更なる発展を期待する。 |
254 |
発生工学技術を応用したカーボンナノチューブの生体リスク評価系の確立 |
高橋 智 |
筑波大学 |
林 良夫 |
筑波大学 |
当初計画に対して不十分な部分もあるが、今後の展開に大いに期待が持てる。 |
255 |
放射線を用いたアスベストの無害化と可溶化に関する技術開発 |
永石 隆二 |
日本原子力研究開発機構 |
飯塚 隆行 |
日本原子力研究開発機構 |
計画の若干の遅れがあるが、社会性もあり知財確保の努力もあり、今後の展開に期待が持てる。 |
256 |
だるま落とし保護法を用いた糖鎖自動合成機の開発 |
今場 司朗 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
柏木 豊 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
ほぼ順調に開発が進んだが、市場調査と知財の確保に対し今後の努力を期待する。 |
257 |
生分解性プラスチック分解促進酵素の開発 |
北本 宏子 |
農業環境技術研究所 |
對馬 誠也 |
農業環境技術研究所 |
当初の目標を達成し、実用化に向けての取り組みを期待する。特許出願を高く評価する。 |
258 |
高配向カーボンナノチューブファイバの開発とコンポジット素材への応用 |
唐 捷 |
物質・材料研究機構 |
青野 正和 |
物質・材料研究機構 |
当初の目的である長尺ファイバ作製システム或いは作製プロセスの開発に関し、計画した研究がされず、したがって所望の成果は得られていない。新たな用途開発に資する研究を行い一定の成果を得るに留まっているため、今後の事業化に向けた研究計画の見直しなど新たの展開を期待したい。 |
259 |
高い細胞保持率をもつ複合足場材料の研究開発 |
川添 直輝 |
物質・材料研究機構 |
立石 哲也 |
物質・材料研究機構 |
本試験研究はほぼ計画通り進み、製品化に有益な具体的な成果が認められる。企業化に向けた活動はまだ計画の段階だが、知的財産権の獲得の期待も感じられ、今後の発展が大いに期待される。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
313 |
Complex Regional Pain Syndrome 早期診断における拡散強調MR画像の有用性 |
中村 俊康 |
慶應義塾大学 |
二見 精彦 |
慶應義塾大学 |
初歩的データだが、今後の進展が期待できる成果が得られている。しかし、研究は未だ萌芽期であり、今後、企業化や知的財産権確保に関しての明確な見通を立てて研究を進展させることが望まれる。 |
314 |
UMGT用1円玉サイズ高負荷超小型プロパン燃焼器の試作研究 |
湯浅 三郎 |
首都大学東京 |
栗田 良夫 |
首都大学東京 |
当初の試験項目を実施し、得られた成果の質が高い点を評価する。企業化への展開、知財の確保を望む。 |
315 |
液中における物体の超音波による姿勢制御試験 |
舘野 寿丈 |
首都大学東京 |
宗木 好一郎 |
首都大学東京 |
ほぼ当初の計画通りに実験を実施し、いくつか新しい知見が得られていることは評価できる。特許も申請され、今後の実用化に向けた研究の展開が期待される。 |
316 |
ナノチューブの配向制御と電極化を目的とした光硬化樹脂の伸張流生成装置 |
水沼 博 |
首都大学東京 |
栗田 良夫 |
首都大学東京 |
難しい研究を良くこなした。試作の繰り返し、知財の確保など企業化への展開を促進するよう望む。 |
317 |
インクジェットチップによる極微小試料送達と蛍光測定による超高速診断計測システムの開発 |
内山 一美 |
首都大学東京 |
尾形 祐美子 |
首都大学東京 |
ほぼ計画通りに研究が進展し、目標の成果が得られている。インクジェットチップの精度向上、学会等での成果報告、特許申請、事業化企業との連携も良好であり、実用化への展望も良好のようである。 |
318 |
地物データGISを活用した精緻な都市洪水流出予測モデルの開発 |
河村 明 |
首都大学東京 |
國府 勝郎 |
首都大学東京 |
地道なデータ収集、DB化、プロトタイプの予測モデル構築を評価する。行政部署との連携で実用化を期待する。 |
319 |
レーザーダイレス引抜きによる金属マイクロチューブの高速製造技術の開発 |
古島 剛 |
首都大学東京 |
國府 勝郎 |
首都大学東京 |
予定したデータが取得し、次への足がかりを得ることが出来た。知財の確保を急ぎ企業化の展開を期待する。 |
320 |
環境ストレスに強いイネの開発 |
小柴 共一 |
首都大学東京 |
尾形 佑美子 |
首都大学東京 |
当初予定した計画での進展は未達であるが、一定の成果は積み重ねられた。他研究機関及び企業との共同研究体制も既に構築され、新たに参画するプロジェクトにより今後の進展を期待したい。 |
321 |
5.8GHzマイクロ波および光触媒を用いた塩素系汚染物質の分解 |
堀越 智 |
上智大学 |
坂本 和夫 |
科学技術振興機構 |
一連のマイクロ波活用研の研究成果は評価出来る。特許出願を関係者と相談して推進することを望む。 |
322 |
夾雑イオンに影響されない含フッ素亜鉛イオン蛍光プローブ試薬の研究開発 |
田中 潔 |
成蹊大学 |
枝村 一弥 |
東京都 |
当初の研究計画に沿った成果は得られてなく、実用化への進展は図られていない。しかしながら、派生的に新規な知見が得られるなど一定の評価はしたい。課題に掲げた応用・実用化に対し今後の基盤的研究成果の積み重ねを期待したい。 |
323 |
高圧力処理による香水の熟成期間短縮技術の研究開発 |
清水 昭夫 |
創価大学 |
中江 博之 |
タマティーエルオー |
試験実施内容およびデータが若干不十分ですが、香水成分の短時間熟成に一応成功しているので、熟成を要する発酵食品等への応用も検討しては如何か。褐変等の解決があれば醤油・酒類等へ展開も期待できる。 |
324 |
プラズマガス化システムによる廃携帯電話の効果的処理 |
稲葉 次紀 |
中央大学 |
佐藤 矩正 |
中央大学 |
計画に沿った試験研究が予定通り実施されたが、目標とする成果は必ずしも得られたとはいえない。基礎データの上積みによる今後の実用化の可能性及び現在準備中であるガス化システムの特許化などを期待したい。 |
325 |
血液検査による睡眠時呼吸障害のスクリーニングシステムの開発 |
川杉 和夫 |
帝京大学 |
船渡川 伊久子 |
帝京大学 |
現段階では、未だ研究の萌芽期であり、十分な成果が得られていない。更に研究を重ねて症例数を増やし、実用化への目処を立てることが望まれる。 |
326 |
強靭耐摩耗用DLC膜作製法の改良 |
田中 勝己 |
電気通信大学 |
高橋 めぐみ |
キャンパスクリエイト |
計画した密着度の高いDLC膜が形成されたが、本技術の鍵となる低温化が達成されていない。有望な技術であり展開分野への期待は大きいので、適切な知的財産確保など特許戦略や事業化計画の具現化が望まれる。 |
327 |
機能と形状の関係性に基づく物体認識手法の開発と応用 |
長井 隆行 |
電気通信大学 |
須藤 慎 |
キャンパスクリエイト |
物体学習・認識アルゴリズム、画像(情報)検索手法を開発したが、実装と実験・評価については、簡単な性能評価にとどまっている。企業への提案活動を行うためにはプロトタイプシステムの開発が不可欠であるが、プロトタイプの作成には至っていない。本技術は家庭内ロボットなど未来技術を思考したものであり、商品ターゲットを明確にして進める必要がある。 |
328 |
エネルギー回生ダンパ装置の研究開発 |
中野 和司 |
電気通信大学 |
須藤 慎 |
キャンパスクリエイト |
回路上の技術的課題は解決できている。実用に耐えるシステム試作と知財の確保を期待する。 |
329 |
耐ビット反転とプログラム進化を可能にする宇宙機用CPUの開発と応用 |
高玉 圭樹 |
電気通信大学 |
須藤 慎 |
キャンパスクリエイト |
FPGAによるプロトタイプCPUの開発、実ミッションを想定したプログラム上での進化メカニズムの開発については、目標で掲げた故障診断プログラムの実装と非同期型進化メカニズムの考案と検証ができた。統合試験と検証については機能を絞ったFPGAレベルで達成したが、実ミッションで適用可能なアルゴリズムの実装ができなかったのは、当初の見積もりに問題があったのではないか。人工衛星の必要機能に対するFPGAの条件の検討がされているようには見えず、ゴールに対する研究ステップを明確にする必要がある。 |
330 |
超磁歪素子を用いた完全埋め込み型骨導補聴器の開発 |
小池 卓二 |
電気通信大学 |
田川 毅 |
キャンパスクリエイト |
本試験研究では、製品化に有益な一定の成果が認められる。企業化に向けた活動は計画の段階だが、知的財産権の獲得予定に付いて一定の見解も述べられていて、更なる進展が期待される。 |
331 |
携帯端末用高性能省電力並列プロセッサシステムの実用化評価 |
曽和 将容 |
電気通信大学 |
李 瑩玉 |
キャンパスクリエイト |
FPGAプロセッサ実用化の再検討、命令セットのチューニング、コンパイラの改良、アーキテクチャの改良と再構成、総合デバッグと基本性能評価を実施し、ほぼ完全に目標を達成した。しかし、企業化した場合のメリットが不明確であり、開発のステップとしてLSI化を前提とした研究プロセスが重要である。 |
332 |
蛍光性π拡張複素環化合物の開発と材料化 |
平野 誉 |
電気通信大学 |
鈴木 基子 |
キャンパスクリエイト |
当初の計画に従い一定の成果が得られ、特許取得に向けた準備も進んでいる。企業との共同研究が開始され、実用化に向けての目的研究への進展を今後に期待したい。 |
333 |
歯周病治療のための新規の殺菌用光線器具の開発に関する研究 |
渡辺 久 |
東京医科歯科大学 |
小沢 三千晴 |
東京医科歯科大学 |
基礎研究の範疇だが、実験計画の一定の進行は伺われる。商品化に向け、具体的発見等がないと特許出願は困難と思われるので、更なる追及が必要である。 |
334 |
船外機における冷却水系統の洗浄システムの開発 |
酒井 久治 |
東京海洋大学 |
伊東 裕子 |
東京海洋大学 |
試作機による研究室レベルの成果が得られたが、計画にあった船外機実機での検証が進展していない。今後実機での実証を踏まえ、事業化に向けては更なる小型・軽量化を実現し、海域での船外機洗浄システムとしてのホタテ貝殻末を使うアイデアを実用機としての結実を期待したい。 |
335 |
キヒトデ抽出物の抗真菌剤としての利用 |
石崎 松一郎 |
東京海洋大学 |
松山 祐子 |
東京海洋大学 |
中規模型プラントの構築により、有用性と経済性を検討し、実用化に近づけた展開に期待する。 |
336 |
衛星情報を用いた沿岸域での漁場予測システムの開発と応用 |
山崎 秀勝 |
東京海洋大学 |
馬場 文雄 |
東京海洋大学 |
計画に対してどこまで終了して何が課題として残っているかが不明確で、報告書として不十分といわざるを得ない。従って、実用化、知的財産についても、判断する材料が無い。 |
337 |
牽引車輌の重心検知・横転限界速度予測装置の実用機の開発と適用 |
渡邉 豊 |
東京海洋大学 |
林 進一郎 |
東京海洋大学 |
個別の必要技術の成果は評価出来る。今後は、実用化に向けたシステムとしての検討を期待する。 |
338 |
Webサーバ連携方式による大規模コンテンツ共有機構の構築と応用 |
田胡 和哉 |
東京工科大学 |
佐藤 亮 |
東京工科大学 |
途中で実証実験方針を変更したが、ある程度まとまった成果を得ており、特許化には問題があるものの、企業化に向けての準備の目安がつけられている。 |
339 |
DNAの分岐構造を利用した一塩基多型(SNPs)の蛍光検出法の開発 |
加藤 輝 |
東京工科大学 |
山岸 勉 |
東京工科大学 |
当初の試験計画はかなり進展している様子である。今後の実用化に向けて、汎用されているほかのSNP検出法との差別化の検討が必要と思われる。 |
340 |
バイオミメティックニオイセンサの開発と応用 |
三田地 成幸 |
東京工科大学 |
山岸 勉 |
東京工科大学 |
当該技術に関心を示す具体的企業も現れ今後の課題も整理されているので、発掘試験のさらなる進展を見守りたい。予定された出願の加速を通し早期技術確立、企業化への道筋をつけることが急務と考える。 |
341 |
Web学習用コンテンツを自動作成する講義収録システムの開発と評価 |
市村 哲 |
東京工科大学 |
辻 文代 |
東京工科大学 |
実証実験は実施したが、大学という性質上、一部をオープンソースとすることは理解できるが、知的財産権をどう確保するかの検討も必要である。 |
342 |
雑音・音楽融合型再生システムの開発 |
井上 亮文 |
東京工科大学 |
辻 文代 |
東京工科大学 |
当初計画のかなりの部分は達成されたが、市場動向・状況から、企業化、特許化の再検討が必要である。 |
343 |
スマート構造技術に基づく大容量磁気ディスク装置の実用化研究 |
梶原 逸朗 |
東京工業大学 |
鹿田 洋 |
横浜企業経営支援財団 |
企業ニーズを捉えて研究を進めたが遅延した。実験を促進し、知財出願の材料発掘を期待する。 |
344 |
破骨細胞応答型薬物放出材料の開発 |
吉岡 朋彦 |
東京工業大学 |
金古 次雄 |
東京工業大学 |
計画に沿って試験研究が進められたが、当初予定した粒子径を制御した層状化合物の合成ならびに評価など成果にはいたっていない。また、目標である層間への薬液のインターカレーションについての検討も未達である。確実な計画の履行による今後の成果に期待したい。 |
345 |
CADデータ修復技術の開発 |
萩原 一郎 |
東京工業大学 |
松本 和也 |
東京工業大学 |
当初目標のNURBSでの開発が達成できていない点が残念であるが、市場ニーズを明確にして企業化を進めて欲しい。 |
346 |
大気圧非平衡プラズマを用いた無触媒水素化プロセスの開発 |
関口 秀俊 |
東京工業大学 |
林 ゆう子 |
東京工業大学 |
計画遅延、目標未達であるが、別の観点から企業化の期待がもたれていることから、研究開発の方向を少し変えることを推奨する。 |
347 |
有機金属分解法を用いた磁気イメージング用高性能磁気転写膜の開発 |
石橋 隆幸 |
東京農工大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
設定された数値目標が達成されている。企業化に向けて、関連技術分野との連携により、現在の課題について継続的な研究が望まれる。 |
348 |
鳥類赤血球に発現する薬物代謝酵素を指標にした環境汚染評価法の開発 |
渡辺 元 |
東京農工大学 |
平田 美智子 |
東京農工大学 |
ある程度の結果が得られているが、未だ例数が少ないので目標が実証されているとはいい難く、今後の研究展開もはっきりしない。これらの点を詰めることが望まれる。 |
349 |
地殻変動監視のためのレーザ距離変位測定装置の開発 |
黒川 隆志 |
東京農工大学 |
田中 公 |
東京農工大学 |
測定時間1分以内の見通しが得られ、高精度化を確認したが、装置小型化については、現在、試作評価中である。特許の国際化は大いに期待でき、基礎研究は十分に進んでいると思われるが、実用化に関しては楽観できる状況とは言えない。 |
350 |
静電噴霧-熱フィラメント法を用いたダイヤモンド単結晶高速育成技術 |
松嶋 雄太 |
東京農工大学 |
田中 公 |
東京農工大学 |
計画通りにフィラメント金属の最適化を図り、目標値の成長速度100μm/hに対し250μm/h(三次元成長を考慮)を達成しており特段の成果が得られ評価に値する。先願特許の審査請求さらに本成果の出願の予定など知財確保の意識も高い。大型化・事業化にはメーカとの共同研究が必須であり、早急な企業参画により技術レベルと製品化レベルの違いを明確化するなど装置開発の結実を大いに期待したい。 |
351 |
高分子エレクトロニクスデバイスへ向けた薄膜パターンの無溶媒形成技術 |
臼井 博明 |
東京農工大学 |
田中 公 |
東京農工大学 |
予定の試験を通して確実に本技術の有効性を示し、既に企業との共同研究を進めており今後の計画も具体的である。企業化に必要な特許出願や次のステップに進む他制度へ発展的に展開しているなど特段の進捗が図られ、事業化が大いに期待される。 |
352 |
環境センシングへ向けた超高分解能・高確度な分光光度計/周波数計の開発 |
塩田 達俊 |
長岡技術科学大学 |
島村 太郎 |
東京農工大学 |
技術的には研究提案時点で達成していたような印象を持ち、計測器のユニット化及び試作が出来ていないが、目標とする計測器の基礎的可能性は確認できた。 |
353 |
土砂災害早期避難勧告発令用斜面モニタリングシステム開発 |
白木 克繁 |
東京農工大学 |
江口 元 |
東京農工大学 |
モニタリングやシミュレーションで一定の成果が得られた。知財の確保と大雨時などの測定に期待する。 |
354 |
ポリメトキシフラボノイドを活用した歯周病予防ケア製品の開発 |
宮浦 千里 |
東京農工大学 |
平田 美智子 |
東京農工大学 |
動物試験においてポリメトキシフラボノイドの歯周病予防効果が確認されたことは、成果として評価できる。今後は人の歯周病予防効果の確認が必要だが、実用化に向けての展開が明確に示されており、更なる展開が期待される。 |
355 |
加水分解ケラチン含有高湿潤フェイスマスクの創製 |
野村 義宏 |
東京農工大学 |
平田 美智子 |
東京農工大学 |
研究計画通りに必ずしも進展していないので低い評価しか得られない。しかし、関連基本特許を有する等の強みがあり、湿潤性プラスチックは医療用、化粧用、栽培植物用等への応用の期待は大きく、生分解性も評価される。 |
356 |
ペプチドリガンドの新規探索法in silico panning法の開発 |
池袋 一典 |
東京農工大学 |
平田 美智子 |
東京農工大学 |
予測理論に基づく研究は、生物学的実験による裏付けが必須である。本研究は、理論的に魅力ある提案をしていながら、実際は、提案の方向に進んでいないようである。目標を達成するには、生物・医学研究者等との共同研究が必要であろう。 |
357 |
アフィニティートラップリアクターの新展開 |
清水 幸輔 |
東京農工大学 |
保坂 真一 |
東京農工大学 |
アフィニティートラップリアクターを用いた活性型トロンビンの製造という当初目的は全く達成されていないようである。特許、論文もなく、まだ何も始まっていないように見受けられる。内容はおもしろそうであるのに、もったいない気がする。 |
358 |
耐薬品性に優れた鋳型高分子ゲルを利用する遷移金属捕集材料の開発 |
前山 勝也 |
東京農工大学 |
田中 公 |
東京農工大学 |
意欲的であり、計画と実行がきちんとしている。当初の目標に早期に達成し特許出願を期待する。 |
359 |
大口径シリコンウェーハの形状測定技術の確立 |
夏 恒 |
東京農工大学 |
江口 元 |
東京農工大学 |
当初の試験項目の測定はほぼ計画通り遂行されたが、解析について物性値が不十分であり目標には未達である。今後は企業化の可能性を見出す上で、企業が求める測定精度を把握するためにも共同研究先を早急に見い出すことが重要である。V型クランプ機構の考案についても特許出願の可能性を検討すべきである。 |
360 |
渡り鳥尾腺ワックス中のマーカー分析による渡り経路の特定手法の開発 |
高田 秀重 |
東京農工大学 |
江口 元 |
東京農工大学 |
感染の解明の手がかりとなり、社会的価値を評価する。産業化へのシナリオを企画するよう望む。 |
361 |
パイプライン輸送における脈動性を用いた摩擦抵抗低減技術の開発 |
岩本 薫 |
東京農工大学 |
堀野 康夫 |
東京農工大学 |
流露摩擦抵抗の低減の実証を評価する。残された課題を整理し、企業化へのシナリオと知財の確保を望む。 |
362 |
多成分縮合反応による強力な抗乳がん剤、抗骨粗鬆治療薬の創製 |
椎名 勇 |
東京理科大学 |
加藤 篤行 |
東京理科大学 |
期待される薬効の発現もさることながら、各種化合物の工程短縮は画期的成果といえる。知的財産権の確保についての意識も高く学術的に優れた研究であり、一方で合成法としての展開については企業化の可能性を大いに期待される。主題であった実用的な製造・合成法の確立については未達であり、今後の成果を切望する。 |
363 |
ナノ粒子を利用した細胞イメージング・癌治療技術の開発 |
大塚 英典 |
東京理科大学 |
山内 進 |
東京理科大学 |
ペプチド・癌標的因子をα末端に導入し、標的細胞のイメージングと温熱療法による癌細胞消失効果を達成するという当初目的は全く達成されていない。ガンの温熱治療法を確立するためには、医学系研究者との共同研究が必須であると考えられる。 |
364 |
ホスファターゼ発現によるポプラの成長速度の促進およびセルロース生合成能の向上 |
海田 るみ |
京都大学 |
神谷 靖雄 |
つくば研究支援センター |
一定の成果が得られており、将来展望は十分に開けている。先願特許に順次新たな知見を積み上げるなどの特許戦略を考慮し、継続した研究の遂行により本開発の達成を今後に期待する。 |
365 |
東洋医学における脈診計測診断システムの基礎開発 |
武居 昌宏 |
日本大学 |
加根魯 和宏 |
日本大学 |
実験装置の製作は進んでいるようだが、課題となっている動脈圧の定量的な測定について具体的な対策が明記されてなく、見通しははっきりしない。模擬システムが構築されようとしている段階で、今後臨床応用への過程では問題が多々あるようだ。 |
366 |
酵素機能を有する新規酸化剤系の創製と未利用天然資源への高度利用 |
飯田 隆 |
日本大学 |
井上 典之 |
日本大学 |
目的とした薬理活性物質の合成については実証までに到っていないが、酸化剤の開発で一定の成果は認められる。今後は既存の技術等との差別化など特許戦略を考慮した計画の下に更なるステップアップを期待したい。 |
367 |
生体埋込型バイオセンサ製造のためのプラズマアクティベーション装置の開発 |
平田 孝道 |
武蔵工業大学 |
雨森 千恵子 |
神奈川科学技術アカデミー |
成果には多少の不十分さはあるが、医療方面の最先端の研究開発であり、幅広い用途も考えられる。基礎研究的な状況で企業化にはまだ時間がかかりそうであるが期待感はある。 |
368 |
フォスファターゼ調節医薬の開発 |
町並 智也 |
明星大学 |
佐野 浩 |
木原記念横浜生命科学振興財団 |
当初の計画に予定されていた約半分の試験項目は実施に到っていない。事業化に向けた目的研究に関し周到な研究計画の策定が望まれ、更には知的財産戦略などを考慮した着実な成果の積み重ねによる今後の開発に期待したい。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
369 |
超高速・低電圧動作ポテンシャル制御量子井戸光スイッチの開発 |
荒川 太郎 |
横浜国立大学 |
永井 義人 |
横浜国立大学 |
巧妙な素子構造を考案し、高速・高効率な変調動作を実証し、実用化デバイスの実現に向けての見通しが得られた。知的財産権については出願検討中であるが、企業化については共同研究を計画しており、不純物を低減する方法について検討を継続することを希望する。 |
370 |
炭素系複合ナノ材料の開発 |
荻野 俊郎 |
横浜国立大学 |
村富 洋一 |
横浜国立大学 |
予定されていた試験研究が実施されず、成果など進捗は図られていない。実用化に向けた目的研究に対し、周到な研究計画の再考など着実な成果を伴う展開を今後に期待したい。 |
371 |
眼の加齢度計測装置の開発 |
岡嶋 克典 |
横浜国立大学 |
村富 洋一 |
横浜国立大学 |
システムは原理実証されており、装置の完成が近い印象を与える。本研究における特許申請の項目は検討を要するだろう。良好な結果が得られつつあるが、もっとデータを蓄積する必要があるだろう。 |
372 |
ゼオライトを出発原料とした窒化物蛍光体の開発 |
脇原 徹 |
横浜国立大学 |
村富 洋一 |
横浜国立大学 |
当初の計画に沿った試験研究が実施されず、目的とした成果も得られていない。実用化に向けた目的研究に対し、綿密な研究計画の下今後の発展を期待したい。 |
373 |
ネガ型反応現像画像形成による高性能かつ低環境負荷型感光性エンプラの開発 |
大山 俊幸 |
横浜国立大学 |
村富 洋一 |
横浜国立大学 |
当初目的の達成はなされている。また、企業との共同研究に至っている点も評価できる。残された課題も明確になり、今後は周到な特許戦略を策定するなどした上での継続した研究の推進により、実用化を大いに期待したい研究である。 |
374 |
ゲルテンプレート法によるナノ多孔性シリカを用いた近赤外光遮蔽材 |
車田 研一 |
横浜国立大学 |
村富 洋一 |
横浜国立大学 |
初期の計画の下に着実に試験項目が実施され、ほぼ期待する成果も得られている。課題も明確になり、今後は知的財産の確保など具体的な事業化を意識した目的研究へと移行し、共同研究企業など研究体制を整えながら継続した成果の積み重ねによる実用化を期待する。 |
375 |
インターフェロン応答性プロモーターの遺伝子ワクチンへの応用 |
武下 文彦 |
横浜市立大学 |
小塚 彩 |
横浜市立大学 |
新しいプロモーターを用いたDNAワクチンの予防・治療効果を解析し、良好なデータが得られている。今後の他制度への展開に際して、企業化標的の明確化が望まれるが、安全性に関する基礎研究を十分に踏まえることが必要である。 |
376 |
骨転移を起こす前立腺癌を予測する診断薬の開発と応用 |
梁 明秀 |
横浜市立大学 |
小塚 彩 |
横浜市立大学 |
将来を見越して、リン酸化ペプチドに対するモノクローナル抗体を作製しようとする試みは、企業化の可能性を高めるものとして評価できる。ポリクローナル抗体を用いた成績については、数値での記載がないため、感度・特異度などの評価が困難である。 |
377 |
安定化ERゲルの開発とシリコンウェハの真空中高速搬送用固定素子への応用 |
柿沼 康弘 |
慶應義塾大学 |
二見 精彦 |
慶應義塾大学 |
目的とした成果が得られており、企業と共同開発を進めている点も評価する。特許出願を期待する。 |
378 |
多糖を利用したタンパク質/ペプチドの経口投与製剤の開発 |
佐藤 智典 |
慶應義塾大学 |
佐野 浩 |
木原記念横浜生命科学振興財団 |
一定の成果は得られ、これに伴う特許の出願がなされたが、当初の目標に対し必ずしも達成したとは言えない。実用化に向け更なる基盤研究の蓄積が必要と考えられ、申請中の事業等の活用により迅速な目的研究に移行することが期待される。 |
379 |
枚葉式スピン洗浄装置用完全純水駆動ウォータドライブスピンテーブルの開発 |
中尾 陽一 |
神奈川大学 |
雨森 千恵子 |
神奈川科学技術アカデミー |
理論解析の段階であり、研究が未完了である。実験と企業化の計画をじっくり練ることを期待する。 |
380 |
食育を通した糖尿病予防ストラテジー |
井上 肇 |
聖マリアンナ医科大学 |
雨森 千恵子 |
神奈川科学技術アカデミー |
ヨード含有食品に糖尿病予防効果が確認されたことは興味深い成果だが、投与を行った3群の結果の違いは、今回の報告では理解しにくいものとなっている。マウスの臓器から得られるインスリン受容体遺伝子発現の作用機序に関する検討の進展を期待する。 |
381 |
三極型高周波プラズマCVD法による32nm 世代LSI用カーボンナノチューブ配線の作製技術の開発 |
庄 善之 |
東海大学 |
田巻 一彦 |
神奈川科学技術アカデミー |
CNTの低温成長および選択成長を実証したことは評価できるが、本手法によるCNTの配線材としての性能が評価できておらず、また、工業生産として十分な成長速度と微細化を実現するための検討が必須である。 |
382 |
人の行動解析に有効で長時間使用ができる可搬型眼球運動測定装置の開発 |
山田 光穗 |
東海大学 |
加藤 博光 |
東海大学 |
当初の目標である100グラム以下という軽量化が達成できた点で、研究計画は予定通り達成できたといえる。軽量化やデザイン、耐久性の面などで知的財産権の出願を早急に検討するべきであろう。 |
383 |
2倍の切断加工速度を実現するラジアル偏光レーザー光共振器の試作と評価 |
遠藤 雅守 |
東海大学 |
加藤 博光 |
東海大学 |
当初の狙いとは違ったが、一定の成果が得られた。公知例調査、新規特許出願に努力を期待する。 |
384 |
半導体レーザ励起自己混合薄片固体レーザによる流体・微粒子計測装置の開発 |
大塚 建樹 |
東海大学 |
加藤 博光 |
東海大学 |
装置を構築するための基礎的検討、確認及び知財権の確保はできていると判断するが、ニーズや実用化に向けての展開が十分検討されているとは判断できない。 |
385 |
超臨界流体を用いた熱CVDによる高アスペクト比ホールの埋め込み技術の開発 |
秋山 泰伸 |
東海大学 |
加藤 博光 |
東海大学 |
微細孔の埋め込みに、超臨界流体を利用することに着目したことは独創的であるが、目標とする埋め込み形成に至っていない。製膜結果が実験条件に非常に敏感であり、定量的な検討を要するが、企業との連携も芽生えており、今後の展開を期待する。 |
386 |
物体を通すスクリーン及びそれを活用したコンテンツの試作と評価 |
濱本 和彦 |
東海大学 |
加藤 博光 |
東海大学 |
システムとしてまとまってきているが、権利化、企業化が進んでいないことから、更なる価値の創造が必要である。 |
387 |
廃EPS粉砕材を再生利用した高耐衝撃性を有する超軽量モルタルパネルの開発 |
笠井 哲郎 |
東海大学 |
加藤 博光 |
東海大学 |
製品レベルまでには至っていないが、共同研究計画が提示されており、企業化の実現に期待する。 |
388 |
光化学分解によるディーゼル燃焼排ガス中NOxのカスケード除去試験 |
大山 龍一郎 |
東海大学 |
加藤 博光 |
東海大学 |
Nox除去率で一定の成果が得られた。ランプ専業企業と耐久性を高め、ビジネスプランの実行に期待する。 |
389 |
高輝度LEDを使った局在プラズモンバイオセンシングチップ |
梶川 浩太郎 |
東京工業大学 |
松下 近 |
東京工業大学 |
高輝度LEDを用いた簡便システムから、Nd:YAGレーザーによるヘビーシステムへと変わった理由がはっきりしないが、金の異常反射の利用という新しい展開もあり、高感度化が実現でき、特許申請なども着実に行われており実用化に向けた成果が上がっている。計画的に次年度の発掘試験への申請を推進しており、産学連携、出願対応を含めて、発掘試験(研究)への真摯な意欲とその継続性を評価する。 |
390 |
巨大電荷制御トランジスタを用いたセラミックスエレクトロニクス |
徳光 永輔 |
東京工業大学 |
松下 近 |
東京工業大学 |
酸化物不揮発性メモリ素子の研究開発で良好な成果が得られつつあり、次ステップへの展開が期待できる。一方で、知的所有権の確保については検討が不十分である。 |
391 |
高精度・高感度認識が可能な革新的修飾プローブの開発と応用 |
大窪 章寛 |
東京工業大学 |
松本 進 |
東京工業大学 |
目標はかなり達成されており、すでに特許出願もなされている。共同研究も進行中で、企業化や知的財産権の確保に向けて全体としては期待がもてる。しかし、本試験研究の成果については物足りなさは否めないので、更なる積み重ねが必要であろう。 |
392 |
エチレンとメタノールからの選択的プロピレン合成 |
馬場 俊秀 |
東京工業大学 |
林 ゆう子 |
東京工業大学 |
予定したデータが部分的に取得でき、次へ進む足がかりが出来た。企業化に向けた戦略を期待する。 |
393 |
メタン−メタノール直接転化反応に利用する生体触媒の大量調製法の構築 |
宮地 輝光 |
東京工業大学 |
林 ゆう子 |
東京工業大学 |
基礎的な積み重ねを評価する。実用化まで地道な努力が必要だが、着実な特許出願を望む。 |
394 |
ポルフィリンのリン光を利用した色変化型光学酸素センサー |
朝倉 則行 |
東京工業大学 |
林 ゆう子 |
東京工業大学 |
実験室レベルの基本特性の確認に終っており、実用に向けた研究としては不十分で、簡便性に特化することによる実用化という目標に対しては未達成である。また、シーズオリエンテッドで明確なニーズを特定しがたく、出願のないことと相まって今後の事業化に疑問がある。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
448 |
視野障害者の生活支援機器の開発 |
下村 有子 |
金城大学 |
久野 光広 |
金城大学 |
視野障害者を支援するシステムの研究で予定したデータが取得でき、次のステップに進むに十分な結果が得られている。システム改善への指針が見出されているが、今後、知的財産権取得を急ぎ、具体的な実用化を望む。 |
449 |
DNAマイクロアレイにおける外部標準データベース構築 |
石垣 靖人 |
金沢医科大学 |
増田 浩子 |
金沢医科大学 |
当初の目的であるデータ処理の精度向上は達成されている。本研究成果のコアとなるアイディアは、広い範囲へ適用可能であり、早期の特許出願及び実用化に向けての進展を期待する。 |
450 |
紫外線反射防止サングラスレンズ開発とその効果の実証 |
小島 正美 |
金沢医科大学 |
増田 浩子 |
金沢医科大学 |
興味ある成果が得られ、企業と共同して出口を考え、知財確保の配慮もされた研究として高く評価できる。残る課題を克服して、早期の実用化が期待される。 |
451 |
施設入所高齢者の転倒予防のための擬似体験型歩行訓練器具の開発 |
佐藤 進 |
金沢工業大学 |
角井 嘉美 |
金沢工業大学 |
高齢者の転倒予防を支援する歩行訓練試作器を作成し、計画通りの性能試験を実施し、所期の成果が得られた。特許取得にも進んでいる。商品化では残された課題の解決が必要とされているので、着実に推進することを期待する。 |
452 |
針状焦電センサを用いた新規な赤外線顕微鏡の開発 |
會澤 康治 |
金沢工業大学 |
角井 嘉美 |
金沢工業大学 |
本針状センサの開発によって、微細な領域の熱分布計測など新規な応用が期待できる。二次元焦電イメージセンサーとしての動作が確認できなかったことは残念であった。具体的な商品企画と特許戦略を着実に進められることを期待する。 |
453 |
余剰汚泥からの共存型嫌気性プロセスによるエネルギーとりん回収技術の確立 |
池本 良子 |
金沢大学 |
奥野 信男 |
金沢大学 |
ほぼ計画通りに推移し、数値データもかなり多く蓄積されてはいる。実用化の面から見た成果の説明や、到達目標の設定とそれへの達成度の表現が無い。まだまだ実験室レベルでの確認の域であり、今後の段階的なスケールアップの取り組みに期待する。 |
454 |
無拘束心電・呼吸同時検出による健康・安全シルバーバスシステムの開発 |
本井 幸介 |
金沢大学 |
長江 英夫 |
金沢大学 |
綿密なフィールド実験及びその精密な分析がなされており、達成度は良好。健康安全バスシステムとしての特徴をアピールしながら、社会システムとして認知されることを期待する。 |
455 |
新規インドール化合物による骨粗鬆症治療薬の研究開発 |
鈴木 信雄 |
金沢大学 |
長江 英夫 |
金沢大学 |
順調に成果が得られた。実用化に向けては、更に作用メカニズムの解明、毒性試験等が必須である。これらを解決して早期の実用化を期待する。 |
456 |
テナントビル厨房排気を対象とした高性能オイルミスト除去・脱臭装置の開発 |
瀧本 昭 |
金沢大学 |
分部 博 |
金沢大学 |
得られた成果の欄には、申請書の記述と同じことが書かれているため、具体的な成果が不明であり、特許についても意味不明で、このままでは判断ができない。 |
457 |
腫瘍血管新生を標的にした癌普遍的内用照射治療薬剤の開発 |
吉本 光喜 |
金沢大学 |
長江 英夫 |
金沢大学 |
予定された成果が得られておらず、計画の見直しが必要。研究の進展を期待する。 |
458 |
高強度・高導電率銅合金薄板材の開発 |
北川 和夫 |
金沢大学 |
分部 博 |
金沢大学 |
本申請における合金工法(ARB法)は機械的特性と導電率がともに著しく向上するなど、結果も良好で、計画通りの成果を収めている。特許も出願準備中である。今後、早い時期の実用化を目指していただくことを期待する。 |
459 |
バーチャルスクリーニング陽性物質を候補とする新規糖尿病合併症薬シーズ化合物開発 |
山本 博 |
金沢大学 |
長江 英夫 |
金沢大学 |
スクリーニングで絞り込まれた候補物質のうち1種類について詳細な試験を行ったが、期待した効果が不純物によると判明したのは残念だった。副成分を除いた物質や、その他の候補物質の評価を進めることを期待する。 |
460 |
分子鋳型を用いた立体識別型分離剤の開発とクロマトグラフィー充填剤への応用 |
国本 浩喜 |
金沢大学 |
渡辺 良成 |
金沢大学 |
結果としての数値データがほとんど記載されず、分離効率向上が数値として不明である。企業化を意識した研究とは言い難い。特許の取得のための技術的な特色が具体的に顕示される必要がある。 |
461 |
癌細胞特有の染色体欠損(遺伝子多型とアレル欠失)を利用した癌特異的治療薬開発 |
川上 和之 |
金沢大学 |
渡辺 良成 |
金沢大学 |
当初の目的は達成できていないが、実用化に向けて新たな課題が判明した。siRNAの導入技術の開発が今後の課題となる。これを解決して更なる発展を期待する。 |
462 |
超音波波形(Aモード)を用いた新規簡便型筋力測定装置の開発 |
宮本 賢作 |
金沢大学 |
渡辺 良成 |
金沢大学 |
簡便型が、どの程度簡便になったかなどの記載が不足しているが、ほぼ目標を達成できたものと推定できる。スムースな産学連携、商品化を期待する。 |
463 |
超音波を利用した凝固制御による食品の高品質冷凍技術の開発 |
多田 幸生 |
金沢大学 |
平野 武嗣 |
金沢大学 |
超音波作用により凍結効果があるか不明。寒天ゲル組成と魚肉組成の差異による超音波効果が不明。結晶破壊は、発熱と凍結との間でどのような関係にあるのかのデータが欲しい。 |
464 |
分岐網創成法による電子基板発熱冷却チャンネル網の設計法の開発とその応用 |
山崎 光悦 |
金沢大学 |
平野 武嗣 |
金沢大学 |
冷却媒体の選択と供給安定の問題、予定した実施計画の一部が実行不十分であり、さらなる検討が望まれる。 |
465 |
土壌不均一性を考慮した土壌不溶化技術の確実化手法の開発 |
川西 琢也 |
金沢大学 |
平野 武嗣 |
金沢大学 |
土壌不均質性を考慮した設計手法を確立するに必要な基礎データは取得でき、不均質性解析の理論面での進展は予想以上である。次のステップへの足がかりができたので、ニーズに対応することを考えて欲しい。 |
466 |
超小型・超高速画像処理機能を持つ高解像度イメージセンサ |
秋田 純一 |
金沢大学 |
高田 律子 |
金沢大学ティ・エル・オー |
素子数の増加を図った視線検出装置は、高齢化社会にとっても必要である。しかし、目標とする高解析度イメージセンサーの実現には、まだギャップがあると考えられる。先ず、既存の機能デバイスを使ってシミュレーションし、プロトタイプでの評価後にチップ化へ進むことを望む。 |
467 |
チップ磁気共鳴技術 |
北川 章夫 |
金沢大学 |
常山 知広 |
金沢大学ティ・エル・オー |
着実に進展が期待できる構成である。電子スピン共鳴吸収を検出原理としたマイクロチップセンサでの実現はもう少し先になりそうであるが、今後は具体的な応用商品やマーケティング等々を着実に進めることを期待する。 |
468 |
PAH類を様態別に測定出来る装置の開発 |
早川 和一 |
金沢大学 |
常山 知広 |
金沢大学ティ・エル・オー |
大気中に存在する有害化学物質を様態も含めて測定可能なカートリッジを開発し、成果が示された。とくにNPAHの様態別分布が明らかにされた。製品化についても、企業との共同研究もスムースに行われアクションがとられている。 |
469 |
放射菌によるP450系酵素群の大量発現系の開発 |
荻野 千秋 |
神戸大学 |
五十嵐 泰蔵 |
金沢大学ティ・エル・オー |
研究提案のP450タンパク質の高発現化は未達成であったが、ヘモグロビンの発現・放線菌での分泌生産系では初めて確認でき、ヘム骨格を有する酵素の効率的発現への路が開かれて、今後の検討により大量分泌生産への可能性が示された。また、ニーズをともなう有用性の高い技術について、足がかりとなるデータを取得できた。今後の展開を期待する。 |
470 |
レーザー光とインクジェットプリントを併用した難染性繊維の染色技術開発 |
沢野井 康成 |
石川県工業試験場 |
奥野 孝 |
石川県産業創出支援機構 |
具体的な数値でもって、基礎研究レベルでは、染色効果があると示された。企業化にはハード面、効率化の点で越えなければならない課題があるが、可能性は十分に認められる。レーザー発振機などハードのメーカーとの共同研究など進め実用化に繋げて行くことを希望する。 |
471 |
高硬度ナノ炭素膜中の水素含有量を制御した長寿命切削工具の開発 |
安井 治之 |
石川県工業試験場 |
塚林 和雄 |
石川県産業創出支援機構 |
研究自体の推進は具体的な数値データで明らかに認められ,成果報告書としても良く作成されている。これをベースに、「プラザ石川での育成研究」では、実用化を目指してさらに発展させていくことを期待する。 |
472 |
安全性を考慮したネットワーク型バイラテラル遠隔操作システムの開発 |
河合 康典 |
石川工業高等専門学校 |
割澤 泰 |
石川工業高等専門学校 |
当初の計画は一部を除いて達成されているが、試験実施項目のうち一つは制御実験の内容が「安全性の検証する」となっている。しかし、具体的にどのような成果が出たら安全といえるのかの説明が無く、こちらのほうは成果の判断ができない。今後、残った課題を解決し、特許出願に向けての進展を期待する。 |
473 |
新規リポソーム融合技術に基づく細胞模倣マイクロラボラトリーの開発 |
濱田 勉 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
山本 外茂男 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
目標達成の数値を含む具体的なデータがなく、基礎的な知見を得た段階だと思われる。また、計画にあった「マイクロラボラトリーの構築」には至っていない点は残念である。「光マニピュレーションの研究」などでの進展を期待する。 |
474 |
有機ELデバイス用超精密評価・分析機器の開発 |
村田 英幸 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
山本 外茂男 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
計画が通り実行された。試験の過程で得られた有機EL素子の耐久性支配要因を把握し、更にその要因を除去する事に取り組み、良い結果を導き出した事は評価出来る。また、素子メーカから本装置への引き合いがあるのがその証拠でもある。 |
475 |
歪半導体カンチレバー応用次世代プローブカードの研究開発 |
山田 省二 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
山本 外茂男 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
基礎研究的な段階を多く含み、その達成状況の数値データが報告されていないので、達成度の判断はできないが、「得られた成果」の記述にもあるように、製品化を目指すにはまだまだ多くの要因の制御ができないことには難しいと思われる。ニーズは明白である挑戦的な課題でもあるので、長い眼でみた取り組みを期待する。 |
476 |
漢方薬の作用原理に基づく副作用がない糖尿病治療薬の探索 |
古林 伸二郎 |
北陸大学 |
大桑 優子 |
北陸大学 |
予定された作用が観察され成果を見出したが、実用化に向けては更なる作用メカニズムの解明など課題は残る。これらを解決して早期の実用化を期待する。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
527 |
性転換雄アユ精子の凍結保存技術の開発と全雌アユ生産への応用 |
桑田 知宣 |
岐阜県河川環境研究所 |
三浦 航 |
岐阜県河川環境研究所 |
雄魚へのホルモンあるいはサケ脳下垂体投与で精子の運動性が改善されることが明らかにされている点は学術的に興味深い。一方、その分子機構は未解明であり、今後の探求が望まれる。 |
528 |
横編機完全同期型ニット原糸染色システム(無縫製色柄編機)の開発 |
奥村 和之 |
岐阜県産業技術センター |
武藤 高義 |
岐阜県研究開発財団 |
新規性の高い「無縫製色柄編機」を開発し、その基本的性能を確認できている点が評価できる。また、その実用化に向けての具体的アクションも取られている。将来的、生産コストの低減につながり、企業競争力向上に寄与することが期待できる。 |
529 |
キノコ由来ペルオキシダーゼ大量生産技術の開発 |
上辻 久敏 |
岐阜県森林研究所 |
武藤 高義 |
岐阜県研究開発財団 |
リグニン分解酵素活性が高い菌株が得られことは興味深い。一方、活性が誘導されるまでの培養時間が長いデメリットがあるため、その改善を目指す基礎研究が必要であると思われる。酵素生産系のスケールアップにおいて一層の改善が望まれる。 |
530 |
土壌微生物群集を作物栽培に好適な構成に誘導する土壌改良材の開発 |
吉村 明浩 |
岐阜県生物工学研究所 |
前田 喜朗 |
科学技術振興機構 |
非晶質カルシウムが特定の有用微生物の繁殖に有効であるという学術的に興味深い知見が証明された。この技術を産業的栽培に応用することが望まれ、今後、その方向での展開がなされることを期待する。 |
531 |
カイコ形質転換細胞による淡水魚ワクチンの生産 |
河村 敏 |
岐阜県生物工学研究所 |
前田 喜朗 |
科学技術振興機構 |
予想できなかった問題があり、当初の予定通りに計画が遂行できなかったことは残念である。発想は独創的であるので、今後、ベクターの改良、ワクチン生産、ワクチンの有効性試験について、十分に改善策を検討していただきたい。 |
532 |
がん転移診断用新規リンパ節検出剤の開発 |
羽賀 新世 |
岐阜県保健環境研究所 |
西川 治光 |
岐阜県保健環境研究所 |
実験計画とその実施ならびに結果に対して詳細でしっかりとした報告がなされており、高く評価できる。得られた結果も実用性へ向けて有望なものと思われる。今後実用化へ向けて、特許化も含めた具体的方策の検討が望まれる。 |
533 |
環境再生を目的とした植樹ロボットの開発 |
奥川 雅之 |
岐阜工業高等専門学校 |
砂田 博 |
岐阜県産業経済振興センター |
研究新規性の重要な課題の一つの試作評価が実施不可能となるなど、計画に問題があったと思われるが、植樹システムの試作評価は行われ、ある程度の目標達成ができている。 |
534 |
非侵襲的体内脂質動態の診断装置開発 |
吉田 敏 |
岐阜大学 |
丸井 肇 |
岐阜大学 |
実用的な試作機も完成しているようであり、実用化を早期に実現すべきである。生活習慣病予防に大いに役立つデータの集積が可能となるこの非侵襲的な脂質動態の診断装置は、大変高い将来性が見込まれる。 |
535 |
複数の神経変性疾患に有効な新規神経保護薬の創製とその実用化 |
平田 洋子 |
岐阜大学 |
丸井 肇 |
岐阜大学 |
新規化合物の合成が確実に進められていることと、モデル動物実験で有用性が確かめられたことは評価できる。当初の計画より対象となる化合物が増えたので、今後有用性の高い化合物を絞り込む必要がある。 |
536 |
RNA創薬を目指す高機能性核酸オリゴマーのPETプローブ化法の開発 |
北出 幸夫 |
岐阜大学 |
丸井 肇 |
岐阜大学 |
他との差別化の点について明確な記載が無いのが残念であるが、目標設定は実用的重要性からは優れたものであり、堅実な成果を挙げているようである。PETの短半減期核種による標識化について、専門家との共同研究を検討されるとよい。 |
537 |
新規マンニッヒ反応を基盤とするホルムアルデヒド−フリー合成プロセスの開発 |
船曳 一正 |
岐阜大学 |
荒賀 年美 |
岐阜大学 |
新しい知見に基づいた意欲的なプロセスと評価できる。収率などの点で、現状では技術移転に問題があると思われるが、潜在性は高い研究テーマであるので、更なる挑戦を期待したい。 |
538 |
色素増感型フレキシブル太陽電池の高性能増感剤の開発 |
松居 正樹 |
岐阜大学 |
荒賀 年美 |
岐阜大学 |
当初期待された新しく合成した色素による変換効率の改善は見られなかったものの、研究は真摯に行われ、知見も得られており、貴重な学術的データの集積が図られたと評価できる。 |
539 |
世界最小のマイクロコンバスタの開発とそれを用いた携帯用電源の開発 |
高橋 周平 |
岐阜大学 |
荒賀 年美 |
岐阜大学 |
超小型燃焼器の作動条件の決定はなされたが、目標効率を実現する微小電源の開発には至っていない。実用化の可能性を評価するためには、更なる基礎研究の蓄積が望まれる。 |
540 |
脱塩系粒子分散液を用いるエレクトロレオロジー流体の開発 |
木村 浩 |
岐阜大学 |
荒賀 年美 |
岐阜大学 |
一部を除いて当初計画をほぼ終了できている。今後、企業化及び知的財産権確保の方策について、もう少しきめ細かい検討が望まれる。 |
541 |
高級和牛のおいしさ評価のための画像技術の開発 |
加藤 邦人 |
岐阜大学 |
水谷 嘉之 |
岐阜大学 |
大方当初の計画通り終了した。着眼点は非常に興味深く、定量化が可能になれば、品質評価の高速化や牛肉の品質の向上が期待できる。今後の研究の発展に期待したい。 |
542 |
ロボットハンド用小型関節トルクセンサの開発 |
毛利 哲也 |
岐阜大学 |
水谷 嘉之 |
岐阜大学 |
まだ実用面からの議論の余地があると思われるが、他の研究目標はほぼ達成されており、企業化の可能性も十分高いと判断される。間節トルクセンサを人間型ロボットハンドに実装することは介護ロボット等では重要であり、今後の発展が期待される。 |
543 |
α−マンゴスチンのオプティマイゼーションとガン細胞アポトーシス誘導活性 |
飯沼 宗和 |
岐阜薬科大学 |
前田 喜朗 |
科学技術振興機構 |
時間の余裕が無く、いくつかの研究課題に取り組めなかった。本研究開始前に基本特許を出願しており、知財確保の意識が高い点は評価できる。実用化のためのいくつかの研究課題も残されれており、今後、研究の継続が望まれる。 |
544 |
ポリフェノール類の機能性固体分散体の調製と応用 |
戸塚 裕一 |
岐阜薬科大学 |
前田 喜朗 |
科学技術振興機構 |
興味深い発想の研究であり学術上の価値が認められる。難水溶性ポリフェノールのナノ粒子化について、更なる検討が望まれる。 |
545 |
固体基質を用いる無溶媒接触還元反応 |
門口 泰也 |
岐阜薬科大学 |
大森 茂嘉 |
名古屋産業科学研究所 |
環境に優しいプロセスとして時代のニーズに合ったプロジェクトと考えられる。期待通りの成果が得られており、今後の展開が期待される。反応が効率よく進行するメカニズムを解明することで更なる発見のヒントが得られると考える。 |
546 |
ナノ複合粒子の準安定相化を利用する排ガス無害化用セラミックスの開発 |
小澤 正邦 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
特段の成果が挙がっており、企業とのコンタクトもあり、特許も出願済みである。白金レス、高温でも触媒活性を失わないという点で従来の触媒に比べて有利な差別化がなされており、今後の企業化が大いに期待される。 |
547 |
ソース逆問題に基づく動画像信号の高効率符号化・復号化アルゴリズムの開発 |
山谷 克 |
名城大学 |
PERNOT CYRIL |
名城大学 |
ノイズの低減について、当初の目標を達成できており、従来の方法に比べ、20%程の画像圧縮率の改善が示されている。画質の改善も見られることから、今後の実用テストの実施を期待される。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
548 |
定量位相顕微鏡による生物細胞の定量解析技術に関する研究開発 |
池田 貴裕 |
光産業創成大学院大学 |
袴田 祐治 |
光科学技術研究振興財団 |
細胞解析用だけではなく創薬分野の特定ツールとして可能性を見出したことは特記できる。所属機関や企業を活用しての企業化と知的財産権取得を期待する。なお、展示会での技術公開が知財権を狭めてしまう危惧がある。 |
549 |
低コストで簡便な手法による芳香族化合物の直接酸化製造法の開発 |
押川 達夫 |
沼津工業高等専門学校 |
小野 義光 |
浜松科学技術研究振興会 |
「企業化に向けた展望」については優れている。水銀灯での変換率が高く有効な手法といえる。LED使用時の変換効率は20-30%であり、集光・照射方法により更に向上が望め、実用化が期待できる。 |
550 |
免疫細胞活性化ビーズの開発 |
丸山 宏二 |
静岡県立静岡がんセンター研究所 |
八十 昌夫 |
しずおか産業創造機構 |
倫理審査委員会の承認に時間がかかり、研究が遂行できなかったのは計画の甘さと言わざるを得ない。また、企業化にも多くの問題が残り、知財権の獲得に関しても、特許調査を開始したというのでは遅過ぎの感がある。一層の努力を期待する。 |
551 |
先端医療応用に向けたsiRNA搭載リポソームの開発 |
浅井 知浩 |
静岡県立大学 |
鈴木 次郎 |
静岡県立大学 |
目標が十分に達成できなかったことは残念であるが、siRNAデリバリーシステムが構築されたので、これを用いた治療効果を証明してほしい。製薬企業との関係から企業化は期待できるが、知財権取得に関する具体案検討は必要である。 |
552 |
化学物質に応答し可逆的にゾル-ゲル転移する親水性低分子ゲル化剤の開発 |
山中 正道 |
静岡大学 |
粟田 正志 |
静岡大学 |
「知財確保の期待」について優れている。当初計画が達成され、特許も出願されている。また、企業化の技術課題も明らかにされているが、現在得られている化合物では企業化が難しいと考えられ、今後さらに多くの化合物作製が望まれる。 |
553 |
高感度脈波検出機能を有する筋疲労計測装置 |
庭山 雅嗣 |
静岡大学 |
出崎 一石 |
静岡大学 |
研究計画の達成と企業化展望について優れている。企業化および知的財産権確保については、今後の研究成果を含め具体化されることを期待する。今回の研究で明らかになった課題を解決し、製品実用化をめざして欲しい。 |
554 |
酸化物半導体を用いた紫外・可視領域受発光素子開発 |
中村 篤志 |
静岡大学 |
出崎 一石 |
静岡大学 |
「研究実施計画の達成」について優れていると認められる。しかし、実用化の観点から、製作された素子による発光特性の再現性や安定性についての実験評価結果も必要と思われる。 |
555 |
熱電デバイス用均一組成SiGeバルク単結晶成長技術の開発 |
早川 泰弘 |
静岡大学 |
斉藤 久男 |
静岡大学 |
固溶体型状態図を有する物質は、組成制御が困難で、均一組成を有する結晶の成長は極めて難しく、さらに、InGaSb結晶成長の成果によって、今後の方向性は見出せていると思われる。知的財産権確保について一層の努力を期待する。 |
556 |
機械式冷凍機を用いた高感度テラヘルツ半導体検出器システムの開発と評価 |
廣本 宣久 |
静岡大学 |
斉藤 久男 |
静岡大学 |
研究計画の達成について優れている。目標であるヘリウムを使用しない機械式冷凍機により半導体検出器の高感度化を実現し、低コスト化の検討もされているので企業化が期待できる。今後はニーズに合わせた実用化可能性を示すことが望まれる。 |
557 |
抗菌性物質と生体膜の相互作用を検出・解析する単一GUV法の開発 |
山崎 昌一 |
静岡大学 |
藤田 武男 |
静岡大学 |
実験方法確立の基盤は整備されたが、目的である抗菌性物質のスクリーニングやそのメカニズム解析への使用可能性が明らかになっておらず、企業化や知的財産権確保についても見えないので、一層の努力を期待する。 |
558 |
複雑形状焼入鋼部品の表面硬さと硬化層深さのX線非破壊検査法の開発 |
坂井田 喜久 |
静岡大学 |
藤田 武男 |
静岡大学 |
「研究実施計画の達成」「知的財産権確保の期待」について、優れていると認める。得られた成果を踏まえ、今後の課題および展開について認識されており、今後の展開が期待できる。 |
559 |
拡張後絞る冷間前方押出しによる歯車の成形法の開発 |
吉田 始 |
静岡大学 |
藤田 武男 |
静岡大学 |
知的財産権確保については優れている。金型製作などが間に合わずに実験検証が終了しておらず、定性的な確認どまりとの印象を拭えない。提案している技術自体は十分に高いので、研究計画の達成に一層の努力を期待する。 |
560 |
0.1アトリットルを滴下する超微小液滴塗布装置の滴下量安定化制御法の開発 |
岩田 太 |
静岡大学 |
藤田 武男 |
静岡大学 |
研究計画の達成については優れている。超微小液滴滴下の制御技術開発は計画通りに進行し、原理のみでなく具体的な装置製作と小型化を達成していることは評価できる。本研究の効果は半導体プロセス、微細加工、バイオなど広範囲に及ぶと期待される。 |
561 |
光ファイバーを利用した表面張力測定プローブの開発 |
齋藤 隆之 |
静岡大学 |
藤田 武男 |
静岡大学 |
企業化展望について優れている。製品化を考えている企業があるので、企業と共同で課題を解決すれば企業化は十分可能と考える。ただし、知的財産権の活用方策については十分な戦略が必要である。 |
562 |
分布増幅光ファイバ伝送路の高感度多重散乱光干渉量測定法の研究 |
相田 一夫 |
静岡大学 |
名和 英夫 |
静岡大学 |
計算機合成による試験光の発生では一定の成果が得られているものの、MPIの定量評価において発生した新たな問題の解決手段が見出されておらず、今後の展開に不安が残る。なお、この問題の解決により特許化の可能性はある。 |
563 |
口コミ分析のモニタ調査活用によるハイブリッド型ブランド計測手法の開発 |
佐藤 哲也 |
静岡大学 |
藤田武男 |
静岡大学 |
本年度の研究により、対象の範囲を絞り込み、今後の方向性を見出すことはできたが、目標が達成されたとは言えない。企業化にむけてのより具体的な検討が求められる。今後、研究計画の達成と企業化展望について一層の努力を期待する。 |
564 |
衛星画像を用いた大規模災害時救助支援用道路閉塞検知システムの開発 |
佐治 斉 |
静岡大学 |
藤田武男 |
静岡大学 |
データ精度の問題で目標は達成されていないが、成果としては十分得られたと判断する。今後の研究が他データの利用可能性に依存している問題は本システムの有効性が認められれば解決できると考える。災害時の広域道路状況把握以外への応用も十分ありうる。 |
565 |
水熱酸化による窒素含有バイオマス廃棄物のクリーン処理・熱回収装置の開発 |
岡島 いづみ |
静岡大学 |
鈴木 孝典 |
静岡大学 |
研究計画どおり開発が遂行されており、企業化への見通しや知的財産権の確保も検討されている。各評価基準に関する達成度等は平均的ではあるが、今後とも着実な進展が期待される。 |
566 |
バイオマス+プラスチック混合廃棄物からクリーン・高発熱量燃料合成装置の開発 |
佐古 猛 |
静岡大学 |
鈴木 孝典 |
静岡大学 |
最適な水熱燃料化条件決定において収率100%の目標は未達成だが、その他は概ね計画通りで設定課題はクリアされている。ただし、報告書から読取る限り作業量が少なく見え残念だった。企業化見通しや知財確保についても検討されている。 |
567 |
ジメチルエーテルを原料とした水素製造、それに用いる触媒の開発およびその大量試作 |
武石 薫 |
静岡大学 |
鈴木 孝典 |
静岡大学 |
触媒の性能劣化の課題はあるが、概ね計画通りの目標は達成されている。知的財産権の確保についての検討もされており、企業化の可能性もあることから、今後も研究を継続することを期待する。 |
568 |
表情画像を用いたリアルタイム心理状態推定技術の開発 |
野須 潔 |
東海大学 |
加藤 博光 |
東海大学 |
課題達成の要件となる顔代表点のリアルタイム自動抽出は実現できたが、感情を推定する具体策が示されていないので、リアルタイム心理状態推定技術という最終目標までは距離がある。また、企業化と知財権確保にも少々遅れが見られた。 |
569 |
含りん非天然物型化学合成物質による新規抗ガン剤の開発 |
藤江 三千男 |
浜松医科大学 |
四本喬介 |
浜松医科大学 |
研究を通じて抗癌剤としての薬効はある程度検証されたと言えるが、企業化に向けては幾つかの問題点をクリアする必要がある。特許申請は早めに行ってほしい。安全性評価はこれからで、臨床応用までの道程は長いと思うが期待している。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
570 |
高耐熱性、高耐水蒸気性を有する自己複合化水素分離膜の開発と応用 |
永野 孝幸 |
ファインセラミックスセンター |
山本 義明 |
ファインセラミックスセンター |
開発したガス分離膜の耐熱耐水蒸気性を向上させる手法を確立し、その有効性が確認できた。成膜条件の最適化による水素ガス透過率の向上が、今後の重要な開発課題である。 |
571 |
合金選択酸化法による表面改質技術の開発 |
北岡 諭 |
ファインセラミックスセンター |
安田 匡一郎 |
中部科学技術センター |
「θ-Al2O3結晶」を抑制する処理法を見つけたことは企業化に大きく貢献するものである。低酸素分圧処理で得られたAl2O3は高純度で耐摩耗性も良い結果が出ており、商業的利用価値も高いと思われる。 |
572 |
ヒトサイトメガロウイルス弱毒ワクチン株の効率的作成 |
磯村 寛樹 |
愛知県がんセンター |
瀬野 義隆 |
科学技術交流財団 |
大腸菌内での2階組み換え法による変異ウイルス作製法を確立した点は評価できる。現段階では実用化に向け解決すべき問題点を明らかにしたとは言いがたいので、今後も継続して基礎的な試験を行うことが望まれる。 |
573 |
抵抗溶接法によるニッケル合金と鋼材のクラッド材料の開発 |
古澤 秀雄 |
愛知県産業技術研究所 |
近藤 正夫 |
愛知県産業技術研究所 |
予定した実験データを取得し、目的とする接合可能条件を示すことができたが、組織変化が認められ、化学プラントへの実用化に向けては未解決の問題が残っている。次のステップでの検討が望まれる。 |
574 |
軟質木材に密度勾配を付加した機能性木質建材の開発 |
浅田 文仁 |
愛知県産業技術研究所 |
齊藤 秀夫 |
愛知県産業技術研究所 |
木材の圧蜜加工の試験方法および各種物性の評価試験に対して、完成度の高い報告である。商品化にあたっては、競合商品との差別化を明確にし、そのための機能・特性の絞り込みを図ることが重要である。 |
575 |
導電性織物を利用した身体挙動検知システムの開発 |
池口 達治 |
愛知県産業技術研究所 |
齊藤 秀夫 |
愛知県産業技術研究所 |
当初計画と初期の目標はほぼ達成されている。今後に向けての課題はあるが、再現性があり、かつ、ある程度の挙動量と挙動方向の検出が低コストで実現できれば、スイッチとしての利用も可能であると思われる。 |
576 |
複雑組織を有する編地の3次元モデリング及び変形予測手法の研究 |
太田 幸一 |
愛知県産業技術研究所 |
齊藤 秀夫 |
愛知県産業技術研究所 |
研究計画は十分達成しており、実用化にむけた研究会を立ち上げるなど、長期展望に基づく研究計画がある。機能上の製品加工技術に優位性をもたらす開発研究である。 |
577 |
フレキシブル色素増感太陽電池用酸化チタン多孔膜の低温成膜技術 |
加藤 一徳 |
愛知県産業技術研究所 |
深谷 英世 |
愛知県産業技術研究所 |
当初、目標とした4%以上の変換効率を達成した点は評価できる。製品への技術移転のために、変換効率の更なる改善が望まれる。 |
578 |
ライスヌードル用水稲育種素材の開発 |
中村 充 |
愛知県農業総合試験場 |
野口 正樹 |
東海地域生物系先端技術研究会 |
当初の計画通りに研究が進められ、ほぼ予定通りの結果が得られている。今後、知的財産権の取得と、公的機関として愛知県地域の産業界への還元を進めることが期待される。 |
579 |
水ガラスを用いた有機ー無機複合材料の開発 |
井上 眞一 |
愛知工業大学 |
今井 淳夫 |
愛知工業大学 |
当初計画に沿って着実に研究が実施され、優れた成果が得られている。今後コーディネータと協力し、特許、ノウハウなど、しっかりとした知財戦略を構築することが必要である。 |
580 |
新規リン酸系プロトン導電体を使用した中温作動燃料電池の開発 |
冨田 衷子 |
産業技術総合研究所 |
亀山 哲也 |
産業技術総合研究所 |
当初提案通りの試験内容が実施され、初期の目標を達成した。今後の特許取得について、具体的な戦略の検討が望まれる。 |
581 |
ユニバーサル核酸を利用する一塩基多型解析技術 |
片岡 正典 |
自然科学研究機構 |
瀬野 義隆 |
科学技術交流財団 |
当初の予定通りには行かなかったが、課題を見つけ、それに対する取り組みも行われている。今後企業化への可能性を検討されることが望まれる。 |
582 |
MEED波動場を利用した表面吸着構造の解析法の開発 |
堀尾 吉已 |
大同工業大学 |
安田 匡一郎 |
中部科学技術センター |
計測技術の基礎の部分に関する研究が着実に進んでいる。1サンプルについて実施されたに過ぎないが、新たな分析法の登場を予感させる成果が得られており、一定の評価ができる。今後の実用化・企業化に向けた長期のシナリオづくりが重要である。 |
583 |
人物の顔形状および表情変化3次元計測システムの開発 |
宮阪 健夫 |
中京大学 |
鈴木 勝也 |
中京大学 |
計画予定はほぼ実施されたが、今後の企業化や知財確保などについての具体的な記述が見られない。試験結果についてより具体的なデータにより根拠を示すことが望まれる。 |
584 |
OK量子化理論を用いた新しい画像圧縮符号化法の研究 |
輿水 大和 |
中京大学 |
鈴木 勝也 |
中京大学 |
提案手法が従来手法と相補的であることが明らかとなったことは評価できる。従来手法のJPEG画像圧縮法に対して、決定的な優位性を明確に示せるよう、今後の研究に期待したい。 |
585 |
モデル動物(線虫)を用いた有害物質感知バイオセンサーの研究 |
三輪 錠司 |
中部大学 |
永井 義明 |
中部大学 |
有害化学物質による解毒系遺伝子誘導をGFP発現により検出する線虫の作製については目的を達成できた。現時点では課題が多いものの、研究は大変よく進められているので、今後の展開に期待したい。 |
586 |
高保水性樹脂の開発に関する研究 |
山本 敦 |
中部大学 |
木本 博 |
中部大学 |
吸着・捕集剤の開発については、期待された成果があがっている。材料の問題点も明らかになっており、その解決に向けて、次のステップに進む足がかりができたと言える。今後特許化に向けての積極的な取組が望まれる。 |
587 |
汎用糖鎖固定用抗体の作製とそれを用いた早期疾患診断用糖鎖チップの開発 |
林 宣宏 |
藤田保健衛生大学 |
吉田 勝 |
名古屋産業科学研究所 |
実用化に向けた目標設定と計画設定が確かであり、堅実に実用化に向けて成果を挙げているものと判断する。糖鎖チップにおける有用な糖鎖構造の設定と作製に関してのビジョンを明確にすることが望まれる。 |
588 |
筋ジストロフィーに対する画期的新治療法のモデル動物を用いた基礎評価 |
土田 邦博 |
藤田保健衛生大学 |
吉田 勝 |
名古屋産業科学研究所 |
当初の計画になかったマイオスタチン阻害薬過剰発現マウスで、効果を実証できたのは、大きな成果である。オリジナリティーの高い仕事を実用化に向けて堅実に研究を進めているように見える。特に薬剤の開発のみならずその評価系も独自作り出しており高く評価できる。 |
589 |
撥水性と光触媒活性を併せ持つ高機能表面の設計と性能評価 |
松田 厚範 |
豊橋技術科学大学 |
遠藤 一明 |
豊橋キャンパスイノベーション |
本研究成果は、チタニアと有機シリケートとの錯体の光化学的処理により期待する機能を得るものである。当初の計画にない良い成果をあげており、特許も出願済みで有望である。 |
590 |
環状型RNAアプタマー調整法の安価大量精製法への応用と実用化 |
梅影 創 |
豊橋技術科学大学 |
上松 正和 |
豊橋キャンパスイノベーション |
試験内容の実施結果が要約のみでデータその他の結果が示されていなかったのは残念である。今後企業化に必要な技術課題や見通しについての検討が望まれる。 |
591 |
非晶質/ナノ結晶超弾性材料の開発 |
土谷 浩一 |
物質・材料研究機構 |
中野 義和 |
(独)物質・材料研究機構 |
TiNi合金では双晶変形から非晶質化、ZrCu合金ではナノスケールの変形帯からの非晶質化という現象を見出し、今後の超弾性研究に新しい分野を開拓したことが評価できる。 |
592 |
プラズマ溶射法による窒化アルミニウム皮膜作製技術の開発 |
山田 基宏 |
豊橋技術科学大学 |
松井 一雄 |
豊橋技術科学大学 |
100μ程度の皮膜ができたことは、研究が一歩前進したと考えられる。得られた膜の熱伝導率は目標に達しなかったが、大きくできる根拠を示してその達成を目指して着実に進んでいただきたい。 |
593 |
フィルタードアークプラズマビームによる細管内壁へのスーパーDLCコーティング |
滝川 浩史 |
豊橋技術科学大学 |
村田 勝英 |
豊橋技術科学大学 |
ノズル内面に厚さ6μものダイアモンドを成膜させたことは特筆すべきである。当初の目標には無かった新しい有望な成果が得られたことは評価できる。 |
594 |
音響インピーダンスを利用した画像化技術のための生理分子特徴化技術 |
吉田 祥子 |
豊橋技術科学大学 |
村田 勝英 |
豊橋技術科学大学 |
超音波顕微鏡を用いて生体中に取り込まれた分子プローブを非侵襲的にその場で検出するという目標に対して、目標を達したとは言い難いが、可視化の可能性は示せすことができた。ステップアップに向けて市場規模等の検討が望まれる。 |
595 |
新たな寄生離散ウェーブレットによるリアルタイム異常診断システムの開発 |
章 忠 |
豊橋技術科学大学 |
村田 勝英 |
豊橋技術科学大学 |
P-DWTの適用により、理論上計算量の70%の低減の確認を含め、リアルタイムで異常信号を検出する基本技術を生み出しており、設定目標は達成している。実用化までにはまだ隔たりがあるが、2社と共同で試作するプランに期待が持てる。 |
596 |
被介護者の安心と介助者の負担軽減を両立するパワーアシスト移動リフトの開発 |
三好 孝典 |
豊橋技術科学大学 |
大石 和彦 |
豊橋技術科学大学 |
当初の計画はほぼ遂行され、特段の成果(介護力の低減)や課題(安定性など)を明らかにしている。複数の特許出願もなされており、医療スタッフからの意見等を考慮するとともに、利用者も含めたより良い機器の開発がなされることを期待したい。 |
597 |
新規ZnOナノ構造体の開発とUVランダムレーザーへの応用 |
苗 蕾 |
ファインセラミックスセンター |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
当初の目標をほぼ達成し今後の課題も明らかにされている。取得した成果を基に共同研究、および特許の出願を予定していることは評価に値し、技術的にも期待される。 |
598 |
交流モータ駆動用高効率・小型電力変換器の入力共振抑制 |
竹下 隆晴 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
ソフトウエアによる対処法がモータの慣性効果とうまく協調しており、モータの速度変化性能を損なうことなく、高電圧抑制効果を実現している点で実際的な研究であるといえる。研究は当初の計画通り達成し、企業との共同研究も検討されている。新たな特許申請では先の特許との明確な差別化が必要である。 |
599 |
準剛体回転流を用いた微粒子分級方式の高効率化 |
土田 陽一 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
研究の遅れが見受けられ、研究目標の達成度は低いが、計算機シミュレーションはなされており、有用な知見と一応の成果が得られている。 |
600 |
IPTG代替品を指向した新規糖鎖高分子の開発 |
高須 昭則 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
糖鎖高分子を合成したが、期待した成果が得られなかった。既存の化合物IPTGを越える性能が得られなかったため、現時点で企業化の目処は立っていない。今後の成果に期待したい。 |
601 |
柔軟性を有する人工毛皮面を用いた流動抵抗低減技術の開発 |
伊藤 基之 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
当初計画された目標に達する成果が得られておらず、基礎的な実験データの取得に止まってはいるものの、省エネにつながる研究であり、根気よく続けるに値する内容である。今後材料の種類などを増やして研究されることが望まれる。 |
602 |
細胞操作用導電性ナノバイオ探針の開発 |
種村 眞幸 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
バイオテクノロジー分野で期待される細胞操作用のCNF探針の一括成長を可能にし、当初の計画通りに着実に成果を挙げている。企業が研究の進展を望んでおり、企業化の可能性が出てきた。 |
603 |
圧力振動場での非ニュートン流体中の複数気泡の移動現象に関する実験的研究 |
岩田 修一 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
再現性の課題が残されているものの、当初計画をほぼ実施した。非ニュートン流体に圧力振動をかけ、新しい脱泡促進技術を開発しようとする試みは、化学工業における新技術として期待される。企業との共同研究、特許出願等、実用化に向けた努力も認められる。 |
604 |
不均一場を利用する高性能分離カラムの開発 |
北川 慎也 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
不均一場カラムにより分離性能を向上させるという第一の目標は達成した。着実にデータを積み上げて次のステップに向けたアイデアを得るに至っており、一定の評価ができる。企業等との共同開発への具体的なアクション(ビジョン)を示すことが望まれる。 |
605 |
圧電アクチュエータ用鉛フリー積層薄膜の開発 |
柿本 健一 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
ニオブ酸ナノシートの積層順を検討することにより、目的とする材料が得られており、当初の計画に対して特段の進展成果が得られている。今後はアニール処理法の検討が必要である。 |
606 |
WWW上の電子商取引のための自律的宣伝交渉ソフトウエアの開発と応用 |
伊藤 孝行 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
目標とする性能を達成できており、企業化の道筋もついているように見える。開発の意欲もあり、知財も十分である。限定した局面での実用化に向けての開発と捉えて進めていくとよい。 |
607 |
脂肪族オリゴエーテルデンドロンのリチウムイオン電池用添加剤としての応用 |
石垣 友三 |
名古屋市工業研究所 |
瀬野 義隆 |
科学技術交流財団 |
研究は当初計画のうち、時間的な制約によるもの以外はほぼ達成している。性能が目標を上回ったことも評価できる。PCTに出願しており、国際展開に対処できている。 |
608 |
荷電コロイド結晶を用いた大型・高品質フォトニック材料の開発 |
山中 淳平 |
名古屋市立大学 |
羽田 裕 |
名古屋産業科学研究所 |
次のステップとして、育成研究のテーマとしての採択が決まっており、順調に研究が進捗している。優れた学術の成果をもとに、産業化に向けても興味深い内容を多く含んでいる。幅広い展開が可能であり、今後のさらなる発展を期待する。 |
609 |
液相還元法による金属銅ナノ微粒子の合成と形態デザイン |
興戸 正純 |
名古屋大学 |
安田 匡一郎 |
中部科学技術センター |
この研究から合成されるCu、Niのナノ微粒子の応用分野は広く、安価なプロセスが実現できれば工業化は容易と考えられる。早急に企業とタイアップし、実用化を目指すべきである。 |
610 |
新しい可視光応答型光触媒の開発に関する研究 |
鈴木 憲司 |
名古屋大学 |
安田 匡一郎 |
中部科学技術センター |
新しく提案した可視光応答型触媒が広範囲な光波長域で有効であることを見出している。実用化に向けて、高比表面積を有する物質との複合化による成果を期待したい。 |
611 |
ブロック共重合体パターンを鋳型とした微細造形技術の開発 |
関 隆広 |
名古屋大学 |
安田 匡一郎 |
中部科学技術センター |
水面展開手法を用いて2次元配列した逆ミセルナノパターンによるナノ加工の可能性の成果及び表面逆ミセル構造の形成の成果、及びそれらの積極的な成果発表の点が評価できる。今後企業化や知的財産権に関して検討されることが望まれる。 |
612 |
導電性を有する耐摩耗性DLCコーティング法の開発 |
大竹 尚登 |
名古屋大学 |
安田 匡一郎 |
中部科学技術センター |
導電性と耐摩耗性で当初の予測以上の結果が得られ評価できる。着想は大変面白いので、企業化の出口を明確にし、企業との連携をより進めて是非実現して欲しい。 |
613 |
発光性色素 / 粘土ハイブリッド固体材料を用いた温湿度センサーの開発 |
笹井 亮 |
名古屋大学 |
安田 匡一郎 |
中部科学技術センター |
各種有機分子に対するセンシング特性の検討はほとんど行われていないものの、発光量子収率や応答速度の高速化等については、初期の目標が得られている。今後に向けての新たな課題や、特性評価のための新たな装置の開発に向けての取組を期待する。 |
614 |
計測・制御のためのキロヘルツ帯電力線通信方式の高信頼性化 |
片山 正昭 |
名古屋大学 |
山田 義憲 |
名古屋産業科学研究所 |
配線形状とプレーカーの伝送特性への影響が予想以上に支配的であることの発見は本試験研究の大きな成果である。電力線を利用した有力な通信方式として実験的確認が得られており、将来企業化できる可能性が高い。 |
615 |
高効率並列タンデム型色素増感太陽電池の開発に関する研究 |
森 竜雄 |
名古屋大学 |
山田 義憲 |
名古屋産業科学研究所 |
研究遂行過程で幾つかの課題を積み残しており、現時点での達成度は低い。今後の企業化に向けた展望について明確にされることが望まれる。 |
616 |
低毒性半導体ナノ粒子を用いる増感太陽電池の開発 |
鳥本 司 |
名古屋大学 |
大森 茂嘉 |
名古屋産業科学研究所 |
酸化亜鉛多孔質電極に光増感効果を与えることが確認できた。セルを試作し、エネルギー変換効率の評価を速やかに行い、知的財産権獲得に繋げることが望まれる。 |
617 |
金属ナノ粒子の高純度合成法の開発 |
岡崎 健一 |
名古屋大学 |
大森 茂嘉 |
名古屋産業科学研究所 |
AuAg合金の合成目標、および粒子固定の目標を達成している。新たな特許出願もあり、幅広く活用できる可能性が高い合金ナノ粒子の新規作成方法として、今後の展開が期待できる。 |
618 |
非金属系超原子化ヨウ素化合物を触媒に用いる高効率環境低負荷型アルコール酸化反応の開発と実用的応用 |
ウヤヌク ムハメット |
名古屋大学 |
大森 茂嘉 |
名古屋産業科学研究所 |
当初の目標を越す触媒活性を達成するよい成果を挙げている。計画していた酸化反応のスケールアップ試験等、その他幾つかの研究項目の結果が報告書に記述されていないのが残念である。 |
619 |
マイクロエレクトロメカニカルシステムデバイス用非鉛系圧電体薄膜の開発 |
坂本 渉 |
名古屋大学 |
大森 茂嘉 |
名古屋産業科学研究所 |
当初目標をほぼ達成しており、今後得られる研究成果には特許出願の可能性もある。正確に電気的な特性を評価できるプロセス技術の完成度を高めることが望まれる。 |
620 |
イオン交換ヘテロポリ酸による高効率固体ルイス酸触媒の開発 |
清水 研一 |
名古屋大学 |
大森 茂嘉 |
名古屋産業科学研究所 |
ヘテロポリ酸が有用であることを見いだし、環境調和型プロセスとなりうることは示された。今後残された問題が解決されれば、一層の展開が期待される研究である。 |
621 |
多価カチオン導入ヘテロポリ酸による高効率エステル化触媒の開発 |
薩摩 篤 |
名古屋大学 |
大森 茂嘉 |
名古屋産業科学研究所 |
エステル化反応において、新規触媒を見出したことは特筆すべきである。また当初は目的とはしていなかったバイオマス由来化学原料合成のプロセスにも応用できることを見いだした点を評価したい。今後の展開が期待される課題である。 |
622 |
CNx膜の超低摩擦現象の工作機械摺道面への適用 |
梅原 徳次 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
全体的に期待した十分な成果が得られてはいないが、ほぼ研究計画に沿って遂行されており、その結果も明確に記述されている。 |
623 |
フッ素樹脂のパルスプラズマ昇華によるガス無供給でのフッソ含有DLC成膜 |
上坂 裕之 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
具体的に対象物を絞り込んでおり、本方法の特徴を上手く引き出すことも考えており、今後の発展が見込める課題である。 |
624 |
古民家等の改修における古材の物性に関する非破壊評価法の開発と応用 |
佐々木 康寿 |
名古屋大学 |
伊藤 靖浩 |
名古屋大学 |
曲げ剛性の推定については、今後も引き続き検討すべき課題として残っているものの、解体前の構造体の状態で各部材の強度が非破壊的に評価できれば、解体後の部材の利用や、歴史的木造建築物等の修理・保守技術の進展に大きな効果が期待される。 |
625 |
すす粒子赤熱法を利用した小型ディーゼル微粒子濃度計の開発 |
山本 和弘 |
名古屋大学 |
押谷 克己 |
名古屋大学 |
研究計画が着実に遂行されて、提案法の可能性が検証され、実用化に向けての課題が明確化できた。計測技術の有効性や正確性に関するデータも蓄積されており、完成度は高い。 |
626 |
ノーマリオフ型 GaN MOSFET の開発 |
水谷 孝 |
名古屋大学 |
押谷 克己 |
名古屋大学 |
高周波、高耐圧、高出力で動作するTRとしてのGaN HEMTのノーマリオフ型化の実現に前進が見られ、今後の課題もはっきりしたことは評価できる。積極的な知的財産権取得についても評価できる。 |
627 |
身体の協調構造を利用した運動補助システムの開発 |
宇野 洋二 |
名古屋大学 |
押谷 克己 |
名古屋大学 |
当初の計画は遂行され目的は達成されており、福祉工学並びに福祉機器開発の基礎研究として重要な意味を持つと思われる。今後実際に使用する人たちの意見を十分に反映した、本当に使いやすい機器を開発することが重要である。 |
628 |
高密度分散量子ドット埋め込み構造を用いた広帯域光源の開発 |
渕 真悟 |
名古屋大学 |
押谷 克己 |
名古屋大学 |
生体断層像撮影用の光干渉断層撮像装置用光源として大いに期待され、計画通りに成果を挙げている。実用化にはまだ多少乗り越えなければならないハードルはあるが、企業が研究の進展を望んでいるので、展望は明るい。 |
629 |
定量測定可能な摩擦力顕微鏡用マイクロプローブの開発 |
福澤 健二 |
名古屋大学 |
押谷 克己 |
名古屋大学 |
検出感度の数値目標は達成されていないが、測定装置の基本的な部分は確立しており、実用化に向けて最大の課題は解決されている。また、国内・国外の特許も出願・請求されており、これらの成果は高く評価できる。 |
630 |
免震ゴム支承のライフタイム性能表示システムの開発 |
伊藤 義人 |
名古屋大学 |
押谷 克己 |
名古屋大学 |
「ライフタイム性能表示システム」の構築に必要なデータはほぼ取得できている。信頼性確保に関する技術とICタグ開発に関して知的財産権を確保し、検証実験を終えた後、システムの実用化を目指して欲しい。 |
631 |
多元系溶媒による3C−SiC結晶の低温溶液成長 |
宇治原 徹 |
名古屋大学 |
押谷 克己 |
名古屋大学 |
Si-Ti溶媒法により、3C-SiCの高速成長を実現しており、3C-SiCnoバルク成長の実用化への可能性を示した。今後、出願が検討されており、実用化への研究が期待される。 |
632 |
金属ナノ粒子複合化による高機能光材料の開発と応用 |
中村 新男 |
名古屋大学 |
押谷 克己 |
名古屋大学 |
フェムト秒レーザー分光等の高度な技術を用いてCNT等のナノ物質を活用した光機能材料を開発していて、着実に計画通りの成果を挙げている。ステップアップするには結果が未熟であるので、今後の進捗を期待したい。 |
633 |
高硬度で親油性の高いコーティング膜の低温合成技術 |
田邊 靖博 |
名古屋大学 |
押谷 克己 |
名古屋大学 |
金属部材のみならず、PETのような高分子部材へのコーティングも可能であることを示すなど、良い成果が得られている。今後更なる特性向上と低温化が望まれる。 |
634 |
多孔質ナノ微粒子凝集体の調製と触媒の展着・高分子材料への分散 |
棚橋 満 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
計画にほぼ沿って研究を実施しており、得られた成果は応用範囲が広い、優れたものである。ポスター賞や論文賞を受賞していることも高く評価できる。今後共同研究および知的財産についての検討が望まれる。 |
635 |
複合酸化物中のエルビウムの配位数で整理した広帯域波長通信用光増幅器材料の開発 |
吉野 正人 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
当初の目標をある程度達成しており、酸素配位数で整理した基礎的なデータは新しい知見として評価できる。企業化あるいは知的財産確保に向けて、さらなる研究の実施が望まれる。 |
636 |
ナノスケール接合技術の開発と応用 |
安坂 幸師 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
サブナノメートル寸法の溶接技術であるが、着実な進展がなされ、計画通りに成果を挙げている。ステップアップするには結果が未熟であるので、今後の進捗を期待したい。 |
637 |
腸内ガス分析に適した貴金属ナノ粒子機能薄膜の医療応用 |
八木 伸也 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
本研究により、少なくともRhのナノ粒子におけるCS2ガス検出の可能性が示唆されており、次のステップに向けた前進が見られる。企業化への展望をより明確にするため、本技術を用いてセンサを作る際の要素技術や、実用化に向けた企業等のコンタクトを模索することが望まれる。 |
638 |
大型複合セラミックの無焼結・ネットシェイプ成形 |
小橋 眞 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
予定していた試験項目を全て行い、一部を除き、全体的にはほぼ計画時の達成度が得られたと評価できる。着眼点はよいが、大型化の目標は未達成であり、今後の成果を期待したい。 |
639 |
ナノ分子膜によるリサイクル可能な超はっ水繊維の開発 |
石崎 貴裕 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
繊維の水滴接触角が当初の目標に達していないものの、従来のフッ素系材料に換え、環境に配慮し有機分子のナノ構造体でロータス効果を狙う着想は素晴らしい。民間企業と連携し、アプリケーションを確定して開発を進めることが望まれる。 |
640 |
大容量光リング連接ノードシステムの開発 |
佐藤 健一 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
光信号のままでのルーティングネットワーク処理システムの開発研究において、一定の成果は得られた。必要な種々の検討を行った上でモノシリック集積化が実現できれば、企業化も期待できる。 |
641 |
フレキシブル透明磁性ナノコンポジット材料の開発 |
余語 利信 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
目標値に達していない結果もあるが、今回の成果をベースに将来に向けての課題が明確化できたことは、実用化へのステップとして大きい。目標とする磁気光学効果の性能指数を得るための、膜厚を薄くするプロセスの改良が望まれる。 |
642 |
分子クラスター二次電池の開発と応用 |
阿波賀 邦夫 |
名古屋大学 |
藤縄 祐 |
名古屋大学 |
現状のリチウムイオン電池と同様な放電容量について目標を達成し、配位子交換による電池容量の増加が確認された。新規な二次電池として実用化されるよう地道な研究開発が継続されることを期待する。 |
643 |
縦型マイクロチャンネルエピタキシーを利用した結晶基板作製技術の開発 |
成塚 重弥 |
名城大学 |
松吉 恭裕 |
名城大学 |
当初の縦成長に関する試験項目で問題が発生したため、十分な結果が得られなかった。今後の方向性を明確にされることが望まれる。 |
644 |
GaN系窒化物半導体による高性能電力変換素子の開発 |
岩谷 素顕 |
名城大学 |
松吉 恭裕 |
名城大学 |
当初の申請目標値には少し届かないが、ほぼ同程度のデバイスが開発できており、研究実施計画は達成できている。予定していたデータが取得でき、次のステップの足がかりもできている。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
656 |
微量試料中の溶存酸素分子数を絶対測定する装置の開発と応用 |
石田 哲夫 |
滋賀医科大学 |
宮本 健二郎 |
滋賀医科大学 |
当初の計画に対し、特段の進歩と成果が得られた。製品化への課題が明らかにされ、克服法も明らかにされている。新規で独自なものは早期に特許出願することが望まれる。取得したデータをもとに更なる発展が期待出来る。 |
657 |
新規多孔質ポリ乳酸フィルムの孔径制御による高機能化 |
山中 仁敏 |
滋賀県工業技術総合センター |
川嶋 眞生 |
滋賀県産業支援プラザ |
些少の研究進捗は見られるが、孔径の制御性以外に成果は読み取れない。作成した膜の機能が評価されていないため、企業化への展望が成り立たない。また、新たな特許も考えていないので、実用化に繋げることは難しいように感じる。 |
658 |
マイクロナノ構造体成形に適した電鋳材料の開発 |
安田 吉伸 |
滋賀県東北部工業技術センター |
倉上 茂 |
滋賀県 |
着想が素晴らしく、また実験計画が明確だっただけに計画未達は残念である。しかし、今後の開発方向に指針を与える貴重な基礎的データは蓄積された。今後は、X線を用いた応力評価をすることも必要である。 |
659 |
自励振動を利用した生体粘弾性のリアルタイム測定装置 |
栗田 裕 |
滋賀県立大学 |
松居 祐一 |
滋賀県立大学 |
当初計画に沿って着実に実験が行われ、有用なデータが得られている。知的財産権についての記述がなく、今後の展望は不明である。企業化可能性のある分野が提案されているが、今後はそれぞれの分野における要求スペックと提案技術の有するポテンシャルとの比較が重要となる。 |
660 |
残存能力を生かす片手用アシスト機能付車椅子の開発 |
安田 寿彦 |
滋賀県立大学 |
松居 祐一 |
滋賀県立大学 |
着実に成果を得るとともに次の課題も明らかにされている。早期の実用化を期待したい。まだ課題も残されているが、実現した技術に今後継続した努力で、一定の成果が得られると考える。 |
661 |
高発電特性を有するYSZ/SDC-NiO 電解質膜のCVI 法による作製 |
菊地 憲次 |
滋賀県立大学 |
松居 祐一 |
滋賀県立大学 |
燃料電池としての特性向上については、アノード、カソードの材料選定、多孔化技術での検討も有効である。また、ナノテク技術として、透明なセラミック膜のコーティングなどでも展開の可能性がある。企業化が期待できる。 |
662 |
充填材料としての再生反毛わたの品質評価と感性価値製品への適用 |
與倉 弘子 |
滋賀大学 |
宇佐美 照夫 |
滋賀大学 |
研究の方向性は確立されていると思われるので、今後はより広範な試験データを取得し、再生反毛わたの特徴(より定量的なデータ)を見いだす必要がある。早急に再生・利用技術の活用が期待される分野への展開フレームを構築することを期待する。 |
663 |
バクテリアセルロース・コンポジットの流動誘起構造の解析と成形技術への応用 |
千葉 訓司 |
滋賀大学 |
宇佐美 照夫 |
滋賀大学 |
この研究により、ナノスケールのファイバーをフィラーとした成形品のための基礎データが得られている。これ自身特許性はないが、ナノファイバーを利用した成形品の具体像が見えれば、企業化は大きく進むであろう。 |
664 |
TEMトモグラフィー技術を用いたナノスケール・イメージベース力学解析手法の確立 |
高野 直樹 |
立命館大学 |
近藤 光行 |
立命館大学 |
研究としては、データも豊富で一定レベルを達成しているが、ナノレベルの界面層を持つ材料は多数あるので、より明確な物質構成を持つものを選び、本技術の有用性、汎用性を明確に証明されることを期待する。それによって汎用的な解析手段となるかどうかの価値が決まる。 |
665 |
防災を目的とした超音波による地中含水量評価システムの開発 |
深川 良一 |
立命館大学 |
金丸 まや |
立命館大学 |
超音波によって地中の含水量評価が行えることは確認されたが、多様な土質に対する適用可能性については今後の課題であり、実用化への道のりはまだ相当に長いものと思われる。 |
666 |
下水汚泥溶融スラグのコンクリート用骨材としての実用化研究 |
児島 孝之 |
立命館大学 |
金丸 まや |
立命館大学 |
天然骨材を置換しても強度が下がらないコンクリートの製造方法を提案するか、強度は低くても支障がない使用箇所を提案してマーケットを広げるかのどちらかに絞りながら研究を進めることを希望する(公共土木工事に関する愛知県方式を参照)。 |
667 |
ライフサイエンスのためのナノバイオエレクトロニクスの開発研究 |
磯野 吉正 |
立命館大学 |
工藤 真弓 |
立命館大学 |
計画に述べられた新規バイオセンサーデバイスの着想は興味深いが、実証実験に遅滞が見られたのは残念である。その原因を確かめて、技術的課題を明らかにし、今後の展開をどうすべきか、総括してほしい。 |
668 |
牛乳をベースとする新規機能性調味液の製造法の開発 |
若山 守 |
立命館大学 |
松田 文雄 |
立命館大学 |
研究計画の一部は達成できていないが、製法は確立され、特許戦略も具体的に検討されており、企業化の可能性がある。早期に製法特許の出願および具体的な成分分析と官能試験を実施し、知的財産権と優位性の確保が望まれる。 |
669 |
ヒトの筋出力特性を三次元曲面により評価する新手法の開発とその応用 |
伊坂 忠夫 |
立命館大学 |
西村 亮 |
立命館大学 |
当初計画が実行されるとともに目標成果も達成され、企業化の課題も明確にされた。今後は共同開発する企業の発掘が成功へのキーといえる。 |
670 |
視覚を用いた布の展開と定置に関する技術開発 |
平井 慎一 |
立命館大学 |
西村 亮 |
立命館大学 |
目標はほぼ達成されたものと認められるが、実際に行われた研究はかなり変更されている。変更前の方法を採れた方が良かったのではないかと考えられるものがあり、企業化へのさらなる努力が必要である。複数の特許出願は評価できる。 |
671 |
感度安定型PZT素子を用いたインフラ構造物の健全性監視システムの開発 |
日下 貴之 |
立命館大学 |
矢野 均 |
立命館大学 |
鋼材については評価の見通しが立ったが、コンクリートについてはまだである。コンクリートは複合材料なので、散乱による減衰が著しいであろう。減衰が少ない鋼材とは別に、コンクリートに適した技術という視点も必要と思われる。 |
672 |
能衣装のデジタルアーカイブ化及び新作デザインの試作シミュレーション |
尹 新 |
立命館大学 |
柳瀬 圭志 |
立命館大学 |
様々な服飾が、種々の環境の中でどのように見えるかをシミュレーションで観測できる可能性につながり、より広範な応用分野があると思われる。知的財産の確保、企業化の検討などを進めてほしい。 |
673 |
レオロジー物体の変形シミュレータの構築 |
田中 弘美 |
立命館大学 |
柳瀬 圭志 |
立命館大学 |
第1の課題について明確な成果が示されていない。また、第2の課題である柔軟物体操作システムの構築もされていない。いくつか確認できない点あるも、滋賀医大、阪大との共同研究を次ステップとして実施する計画は評価できる。知的財産権について検討してほしい。 |
674 |
針先端形状を考慮した穿刺シミュレーションモデルの開発 |
山口 哲 |
立命館大学 |
柳瀬 圭志 |
立命館大学 |
計画通り実施されており、現段階ではまだ特許に直結はできないが、有効性の評価を進めて特許につなげるとともに、モデルへフィードバックすることで、よりよい開発研究を遂行してほしい。企業化・知的財産権確保の予定はあるが、先の事と思われる。 |
675 |
文書間の類似性に基づく柔軟な情報検索システムの開発 |
小柳 滋 |
立命館大学 |
廣瀬 充重 |
立命館大学 |
検索手法としての新規性は高いが、まだ企業化できるレベルまで精度があがっていない。改良研究でどこまで精度をあげるかが次のステップであり、企業化の成功要因となると考えられる。検索プロセスの視覚化については、新規性を明確にできれば企業化できる可能性がある。 |
676 |
小型表示装置における虫眼鏡式ユーザインタフェースの実現 |
野中 誉子 |
龍谷大学 |
山内 一寿 |
龍谷大学 |
テーマに実用的な新規性がある。研究計画に掲げた目標はほぼ達成され、企業化の見通しを得たことは評価できる。学会・論文発表前に早期に知的財産権を得ておくことが企業化上必要である。 |
677 |
外来緑化植物種の生態調査に基づく地域産樹木種による緑化手法に関する開発 |
宮浦 富保 |
龍谷大学 |
上條 栄治 |
龍谷大学 |
一部実施できなかった研究がある。今後の取り組みについて具体的に研究計画を練って研究を進めてほしい。公共性が高いことは理解できるが、特許の取得や企業化を念頭において研究を遂行することを望む。 |
678 |
琵琶湖沿岸部・河口部におけるアユの生態調査とアユ資源保護への応用 |
遊磨 正秀 |
龍谷大学 |
上條 栄治 |
龍谷大学 |
公共性の高い重要な研究で、得られた知見は重要である。自然環境変化の影響を受けやすい研究であるので、事前調査などでモデル地区の設定を行い、より成果を得られやすい計画を立てることが望まれる。 |
679 |
消火活動の策定支援システムの開発とその応用 |
宇土 顕彦 |
龍谷大学 |
上條 栄治 |
龍谷大学 |
消化活動用システムとして実用レベルに達した。次は使いやすさへのグレードアップであり、消防庁との共同開発が望まれる。水道や高層ビルへの展開も視野に入っており、企業化の視点からも評価できる。地図では示されない障害物などの情報をいれる工夫も望まれる。 |
680 |
生理活性を有する高分子量酵素法ポリフェノールの開発 |
辻本 敬 |
大阪大学 |
石原 英昭 |
龍谷大学 |
高分子重合研究として新規性もあり興味深い研究である。どんな機能を持った素材が生まれるのか明確にして特許の権利化を急ぎ、さらに実用化に向けて開発研究を進めるとともに、広報活動を積極的に進めるることを希望する。 |
681 |
迅速かつ目視で評価可能な酵素阻害剤スクリーニングシステムの開発 |
宮武 智弘 |
龍谷大学 |
石原 英昭 |
龍谷大学 |
前臨床試験を請け負う企業(CRO)等との共同研究を通じて、キナーゼの検出感度を向上させる工夫を基に特許出願などの検討を希望する。企業化には“目視による評価”にこだわる必要はない。論文・学会での公表を優先している点は、企業化に向けて問題を残している。 |
682 |
フローセルを利用した重金属イオン微量分析法の開発 |
糟野 潤 |
龍谷大学 |
石原 英昭 |
龍谷大学 |
高感度のセル開発に成功しており、特許の出願も行っている。企業化に向けて、重金属イオンに対しての高感度、高選択性を充分に検証し、さらに、分析手法としての限界感度などの確認を進めて、優位性を見いだすことが必要である。 |
683 |
麻布の回転ローラー式砧加工装置の開発研究 |
堀川 武 |
龍谷大学 |
中山 勝一 |
龍谷大学 |
アイデアを一応実証するところまでは進んでいる。ただ、実際の砧加工での光沢と滑らかな風合いを得るところまでは至っていない。伝統産業の近代化の一つとして大事なテーマであり、是非継続検討を望みたい。企業化に向け特許等の出願についての検討を望む。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
684 |
発芽黒大豆抽出液の機能性食品としての開発 |
深見 治一 |
京都学園大学 |
谷 吉樹 |
京都学園大学 |
丹波地方特産品の黒大豆成分に強い抗アレルギー活性が認められたのは新規な知見の成果として評価される。今後、活性成分の発芽との関連性の科学的実証、薬理活性のin vivo試験での実証等実用化の可能性を探究する展開が望まれる。 |
685 |
鋼表層へのMo粉末プラズマ溶接による高耐食性表面の創製 |
秋山 雅義 |
京都工芸繊維大学 |
笹田 滋 |
科学技術振興機構 |
MoやNb溶接時に、母相にMoやNbの炭化物が生成し、これが強固な表面硬化層として作用することを発見し、粉体プラズマ溶接と同時に形成する技術を確立したことは、当初目標を上回る成果と評価できる。この炭化物は、1000℃以上の高温に晒される工具類の耐熱性向上にも優位に働くはずであり、知財化を図り、早急の実用化が期待される。 |
686 |
キャリアドープによるGaN系希薄磁性半導体の磁性制御 |
園田 早紀 |
京都工芸繊維大学 |
河島 俊一郎 |
科学技術振興機構 |
室温動作のスピンエレクトロ二クスデバイスの開発を目指して、GaMnN:Mg単結晶を作製し、熱活性型電気伝導を確認するなどの進展は認められるが、Siドナーの添加が実施されていないなど、当初の研究計画は変更されている。今後は、幅広くよりも、メリハリを付けた研究開発により早期の実用化を期待する。 |
687 |
微粒子衝突法による金属材料の表面創製とナノ結晶化 |
森田 辰郎 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
微粒子衝突(FPB)処理による表面組織のナノ結晶化と耐食性向上について、チタンとアルミ合金で検証し、概ね期待した効果を確認していることは評価できる。しかし、より重要な鉄鋼材料での試験には至らず、また、知財の取得に向けての検討も行われていないのが惜しまれる。これらについて、更に研究を発展されることを期待する。 |
688 |
一次元ホール輸送材料としての色素修飾アミロース-ヨウ素包接錯体の開発 |
森末 光彦 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
ヨウ素−デンプン反応で形成した螺旋構造のチャンネルを利用した電解質中のホール輸送の高効率化を目的とした研究であり、分子設計から目指した材料の合成に見通しが立てられるレベルにまで到達したことは評価できる。しかし、まだ最終的な化合物の合成には至っていないのが惜しまれる。成果の特許化や製品像の具体化にも力点を置いて、更に研究を発展されることを期待する。 |
689 |
ステイン法によるガラスのフルカラー着色のための基礎的研究 |
角野 広平 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
銅及び銀のインクジェット描画により発色の色調を調整できることを示した点は評価できる。平行して目標としている三原色の同時発色にはもう少し研究が必要と思われる。今回の成果を基に応用商品が開発されることを期待する。 |
690 |
超音波を用いたソフトマテリアルに対する新しい非接触解析法の開発 |
則末 智久 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
超音波を用いた新しい非接触解析法について、既存技術とは異なる優れた性能を実証したことは、評価できる。実用化には、まだかなりの距離があるように見受けられる。基本特許が押さえられていない以上、応用特許を押さえる努力をする等、事業化に向けて、更に研究を発展されることを期待する。 |
691 |
乳酸エステルの直接重縮合によるポリ乳酸の合成 |
小林 四郎 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
目標の10量体以上の重合度を持つ乳酸エステル重合物の合成は達成されていませんが、ほぼ計画通り進行した結果が得られている。知財権も特許出願で確保されており、今後新規な重合物としての高機能材料開発に向け、研究が進展することが望まれる。 |
692 |
迅速高感度臨床診断を目指した革新的イムノアッセイ技術の開発 |
熊田 陽一 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
物質特許として出願した新規なペプチドを用いるイムノアッセイ法の技術開発により、高感度、迅速な検出に成功した成果は十分評価される。今後、産学連携により実用化に向け、研究の発展が期待される。 |
693 |
緊急車両の接近を聴覚障害者に提示するマルチモーダルインタフェースの開発 |
森本 一成 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
基本的なシステムを完成させ、緊急車両の識別と方位検出および光と振動による情報提供の効果を実証した点で評価できる。実用化にあたってはノイズの多い実空間での課題が想定される。聴覚障害者の運転支援という社会的意義の高いテーマである。今後よりいっそう障害者の立場に立った研究を期待する。 |
694 |
ディジタルホログラフィに基づく繊維状物体の3次元姿勢測定法 |
村田 滋 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
ディジタルホログラフィを用いて変形を伴う繊維状物体を高速で計測することを目指したもので、当初の目標はクリアーできていないが、シミュレーションにより可能性は見出されている。今後は実証実験を行い、具体的なニーズを持った企業との共同研究への発展を期待する。 |
695 |
生物発光シグナルに基づく細胞内蓄積型レドック性有害金属イオンの時空計測 |
柄谷 肇 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
YFP蛍光を用いて細胞内重金属をイメージングすることを目指して、CNTの調整、表面修飾などの基礎技術面では大きな進展が認められるが、イメージングの可能性を判断できる段階には至っていないと思われる。今後は、重金属イオン検出の可能性を定量的に評価し、実用化へ向けた進展を期待する。 |
696 |
ヘム結晶化阻害を基盤とする抗マラリア薬の開発 |
亀井 加恵子 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
植物葉成分のE2にヘム結晶化阻害、E1にin vivo抗マラリア活性がある知見を見出されたのは評価される。今後は、in vitro, in vivo共に活性のある化合物の探索と知財権確保が望まれる。 |
697 |
エテノ型核酸を用いた核酸検出素子の開発 |
小堀 哲生 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
遺伝子診断に用いるSNP検出プローブの開発は、世界的に競合の激しい技術開発であるが、提案の方法論には独自性が認められる。しかし、合成したプローブの検出感度のデータが示されていず、検出波長の可視化も未達成に終わっている。今後、知財権確保も含め、一層の進展が望まれる。 |
698 |
末梢血流の非定常低周波成分解析による覚醒状態定量化手法の研究 |
小山 恵美 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
簡便な手法で覚醒状態定量化を目指し、入眠段階とPSG、入眠段階と抹消血流解析個々の相関関係が得られているが、提案手法の可能性を示す段階に至っていないと思われる。評価パラメータやサンプル数を増やし、シーズの信頼性の向上を期待する。 |
699 |
マウス神経幹細胞を利用した効率の良い中枢神経発生系の開発 |
黒坂 光 |
京都産業大学 |
物部 剛 |
京都産業大学 |
pt-GalNac-Tが神経細胞の分化に不可欠な酵素であることを実験的に証明した知見は評価される。一方、マウスの神経細胞への本酵素の導入により神経細胞へ分化する実験は未達で、企業化への展望は見えない状況である。今後、特許出願を経由した論文発表の研究成果が得られることが望まれる。 |
700 |
5’末端翻訳領域デファレンシャルデスプレー(5’RDD)法の検討と改良 |
別所 親房 |
京都産業大学 |
物部 剛 |
京都産業大学 |
5’RDD法の実用化研究の中で、新しいWRDD法の開発により、新しい遺伝子発見に成功した成果は評価されるが、まだ実験データは不十分で、既存の解析方法に対する優位性を示すには至っていないと思われる。特許申請を経由して論文発表を行う研究成果が得られることが望まれる。 |
701 |
低反応性熔融ルツボを用いたMg-Ag-Y水素吸蔵合金の開発 |
門野 純一郎 |
京都市産業技術研究所 |
伊藤 省二 |
科学技術振興機構 |
独自のツールとしての低反応性坩堝を用いて、Y含有量の多いMg-Ag-Y系の水素吸蔵合金を試作し、その特性を確認できたことは高く評価できる。成果の特許化や製品としての実用化にも力点を置いて、燃料電池用水素吸着応用以外への展開を図り、更に研究を発展されることを期待する。 |
702 |
炭素モノフィラメントを用いた高密度製織技術の開発 |
白井 治彦 |
京都市産業技術研究所 |
伊藤 省二 |
科学技術振興機構 |
カーボンモノフィラメントを高密度に織って新たな機能性材料の開発を目指し、試作した可動筬型経糸引き上げ装置で100本/cm経糸メッシュを実現したことは評価できる。電磁シールド用としてはさらなる高密度化が必要になると思われる。今後は、高密度化を推進するとともに、本シーズの特長を活かす別の用途への展開も期待する。 |
703 |
高付加価値を有する新規鉄系天目釉薬の開発 |
橋田 章三 |
京都市産業技術研究所 |
伊藤 省二 |
科学技術振興機構 |
地道で系統的な研究により、金色に発色する全く新規な鉄系天目釉薬の開発に成功したことは評価に値する。商品価値も極めて高いと思われる。今後一度の焼成により金色発色が得られるよう、さらなる進展が期待される。 |
704 |
有機酸緩衝化貝殻溶解サトウキビ醸造酢の調製と鶏への飲水投与抗病性試験 |
八田 一 |
京都女子大学 |
伊藤 省二 |
科学技術振興機構 |
鶏自体の抗病性を高めて感染症を予防することを目指し、開発した抗病飲料の投与による卵殻強化と抗菌性の可能性を検討していますが、確証するまでには至っていないと思われる。今後は、検証データを積み重ねるとともに、投与鶏の食材としての価値の検討を期待する。 |
705 |
水平を維持する3次元免震台の開発 |
松久 寛 |
京都大学 |
笹田 滋 |
科学技術振興機構 |
リンク機構型免震台については、順調な研究進展であると評価できる。当初計画にある連結液体封入ピストン型免震台については、評価未完了であるのが惜しまれる。企業と協力するなどして、実用機の開発に向けて、研究が更に進むことを期待する。 |
706 |
水気耕栽培屋上緑化システムを利用したマルチ型空調システムの開発 |
吉田 治典 |
京都大学 |
笹田 滋 |
科学技術振興機構 |
開発目標とする水気耕栽培屋上緑化システムの有効性を、具体的に示したことは評価できる。多くの建物に実装できれば、CO2削減・省エネルギー・ヒートアイランド現象緩和に寄与し得るものと思われる。企業と連携し、水漏れ・経年劣化・コスト等の、事業化する上での問題・障害をクリアすることを期待する。 |
707 |
液相レーザーアブレーション発光分光分析におけるスペクトルの安定化 |
作花 哲夫 |
京都大学 |
河島 俊一郎 |
科学技術振興機構 |
液相における固体表面微量元素分析のため、LAPSを提案し、発光強度の安定化に向けた検討が種々なされているが、実用レベルに達するには多くの課題が残されているように思われる。ブレークスルーに向けて、さらなる研究の深耕を期待する。 |
708 |
伝統織物手法を用いたウェアラブル回路構成法の検討 |
黒田 知宏 |
大阪大学 |
河島 俊一郎 |
科学技術振興機構 |
伝統的織物にウエアラブル回路を織り込むという新規なアイデアの実現に向けて、その可能性が見えるレベルにまで到達したことは評価できる。ただ、数値データが全く記載されていないのが惜しまれる。成果の特許化や製品像の具体化にも力点を置いて、更に研究を発展されることを期待する。 |
709 |
新規リジンα-オキシダーゼの開発とL-ピペコリン酸生産への応用 |
三原 久明 |
京都大学 |
藤田 聡美 |
関西ティー・エル・オー |
リジン発酵と共役させたピペコリン酸発酵系の構築に必要なリジン蓄積大腸菌が得られなかったことで、研究は進展していないようである。今後、この課題解決に向け産学連携で飛躍的発展を期すことが望まれる。 |
710 |
全固体リチウム二次電池の電解質−電極界面のナノ構造設計 |
岸田 恭輔 |
京都大学 |
大浦 俊彦 |
京都高度技術研究所 |
全固体Li電池の実用化に必須となる電極−電解質界面特性の改善について、研究計画が着実に実行され、多くの有効な基礎的知見が得られていることは評価できる。しかしながら、解決すべき課題がまだ多く残っている。事業化への展望・知財権の確保などにも力点を置いて、更に研究を発展されることを期待する。 |
711 |
マイクロ波による「電力・情報同時無線伝送技術」に関する研究 |
山川 宏 |
京都大学 |
永井 一弘 |
京都大学 |
基礎的な準備に時間がかかり、実際にフライトした実験が実施されておらず、目標は未達成と言わざるを得ない。社会的に有意義な課題である。今年度の準備作業を生かして来年度に成果が得られることを期待する。申請書、報告書の課題名の統一を望む。 |
712 |
電磁粒子モデルを用いた高周波発生装置数値シミュレータの開発 |
臼井 英之 |
京都大学 |
永井 一弘 |
京都大学 |
マグネトロンの3次元電磁波解析を目指すものの、電極の複雑形状のために、予想以上に時間がかかったようで、シミュレーション結果が全く得られておらず、研究計画は未達成と言わざるを得ない。シミュレータの必要性は高いので今後に期待する。 |
713 |
フラクタル形状を有する遮熱外壁の研究 |
酒井 敏 |
京都大学 |
高田 寛 |
京都大学 |
フラクタル日除けを用いてヒートアイランドを抑制しようという卓抜した提案で、小規模実験によりアイディアの有効性は実証されている。実用化には、より高い効率を持つ構造解析、製作ならびに設置方法などの検討が必要と思われる。今後は、トータルコストの評価を含めた実用化研究の推進を期待する。 |
714 |
光機能分子における励起ダイナミクスの精密解析と理論テクノロジー |
江原 正博 |
京都大学 |
是成 幸子 |
京都大学 |
光機能分子における励起ダイナミクスについては、学術研究として優れた結果が得られたと評価できる。今後は、事業化に向けて、成果の特許化や製品像の具体化にも力点を置いて、更に研究を発展されることを期待する。 |
715 |
非修飾DNAを用いた遺伝子診断に向けた機能性蛍光色素の開発 |
山東 信介 |
京都大学 |
是成 幸子 |
京都大学 |
独自のコンセプトの下に、非修飾天然型DNAを用いた1塩基精度での標的核酸配列診断・検出に成功した成果は高く評価される。今後は、長波長域で動作する蛍光色素へ展開するとともに、出願済みの特許の知財権を活用し、産学連携による企業化へ進展することが期待される。 |
716 |
選択的にカーボンナノチューブを可溶化する共役系高分子の開発と応用 |
梅山 有和 |
京都大学 |
是成 幸子 |
京都大学 |
優れたアイデアで、coPPVのSWNTに対する高い分散能を達成した成果は高く評価される。今後、高いカイラル選択率を実現し、光電変換素子・太陽電池として本複合材料の実用化に向けて、研究が進展することが期待される。 |
717 |
π共役型置換基を持つホスホールの合成と光学材料への展開 |
俣野 善博 |
京都大学 |
是成 幸子 |
京都大学 |
独自に設計した環状ホスホールを計画通り合成に成功したのは、評価される。しかし、非線形光学材料としての期待した特性、それに化合物の安定性は満足すべきレベルに達していない。今後、課題解決に向け、デザインの再検討を含む研究展開が望まれる。 |
718 |
固体状態で強発光するパイ共役系材料の開発 |
清水 正毅 |
京都大学 |
是成 幸子 |
京都大学 |
テトラフェニルヘキサトリエン系化合物の合成に関して進展がみられるが、最終化合物が完成しておらず、性能を評価する段階に至っていない。今後、よりいっそうの進展を期待する。 |
719 |
ハイパワーリチウムイオン電池用CNF-酸化物複合負極材料の開発 |
安部 武志 |
京都大学 |
是成 幸子 |
京都大学 |
ハイパワーリチウムイオン電池負極の開発を目的に研究を進め、カーボンナノチューブ・酸化チタン複合体を形成することができたこと、さらに、これが優れた充放電特性を示すことを確認したことは評価できる。しかし、電気二重層キャパシタとしての特性評価が未実施です。今後の進展を期待する。 |
720 |
標的遺伝子変異ラットの効率的な作出方法 |
真下 知士 |
京都大学 |
中屋 百合恵 |
京都大学 |
本試験研究を通じて、標的遺伝子変異ラットを作製するシステムが構築できた成果は、高く評価される。今後、知財権を確保しながら、産学共同研究で疾患モデルラット活用での企業化に展開することが、期待される。 |
721 |
カーボンナノチューブを利用した高効率遺伝子導入アレイ |
井上 祐貴 |
京都大学 |
中屋 百合恵 |
京都大学 |
エレクトロポレーションによる遺伝子導入にCNTを利用することにより、遺伝子発現効率を高めたことは高く評価できる。CNTの垂直配向には課題が残っているが、今後企業との共同研究により進展することが期待される。 |
722 |
生分解性プラスチックの非滅菌酸発酵での材料生成とその合成技術の開発 |
津野 洋 |
京都大学 |
藤森 賢也 |
京都大学 |
生ゴミから高純度Lポリ乳酸を高効率で生産するシステム構築を目指して、濃縮・生成、重合それぞれのプロセスに進捗が認められるが、課題も残っていると思われる。今後、材料の高純度化を中心に、工業化に向けたトータルプロセスの検討を期待する。 |
723 |
脂肪細胞由来セロトニン制御による肥満・心血管疾患合併症に対する治療戦略の開発 |
尾野 亘 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
本試験研究の成果として、セロトニン受容体拮抗薬の新規な用途特許の出願を果たしたのは高く評価される。今後、予定の臨床研究を通して新規な肥満症治療法の開発に進展することが期待される。 |
724 |
医学用語シソーラスに基づいた効率的医療情報検索システムの開発 |
金子 周司 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
正しい医学用語を迅速かつ容易に取り出す情報検索システム構築を目指して、当初計画をクリアーし、既に、複数の企業から問い合わせがあるなど、技術移転の可能性が高いものと判断する。知的情報サービスの新たなビジネスモデル創出を期待する。 |
725 |
腎グルコーストランスポータNaGLT1に着目した血糖降下薬の開発 |
増田 智先 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
NaGLT1遺伝子欠損マウスでの実験は難渋されているが、NaGLT1特異的阻害薬が新規で安全性も期待できる短時間型血糖低下薬として有望であるという知見の獲得は、成果として評価される。今後、学学連携で、特異的阻害薬を見出し、産学連携で新薬創製へと進展することが期待される。 |
726 |
メタボローム解析と心筋代謝シミュレーションを用いた新しい心不全バイオマーカーの単離 |
塩井 哲雄 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
心不全の進展に伴いペントース・リン酸経路の活性が上昇しているという知見は評価されるが、具体的成果が記述されていないので、本試験での達成度がよく見えない。新規心不全バイオマーカーで知財権を確保し、実用化の端緒を見出すことが望まれる。 |
727 |
低酸素刺激に応答して蛍光を発する癌細胞を利用した創薬システムの開発 |
原田 浩 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
ルシフェラーゼを利用したマウス個体レベルの低酸素蛍光イメージングに成功し、抗癌剤薬効評価系の構築は進展していると評価される。今後、新たな特許出願に繋がるより臨床病態を反映した抗癌剤薬効評価系の開発が期待される。 |
728 |
空気圧を利用して免荷歩行できる装置の開発と臨床試験 |
黒木 裕士 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
開発目標の免荷歩行装置については、患者での臨床試験は倫理委員会の承認がまだのため実施できていないが、それ以外はほぼ計画通りの成果を挙げたと評価できる。腹部圧迫感など、実用化に向けた課題も明らかになっており、今後は、知財権確立を念頭に、装置の試作は企業、評価は大学という役割分担で、更に研究を発展されることを期待する。 |
729 |
難治性皮膚角化症・ダリエー病に対する治療薬の開発 |
高橋 健造 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
カンナビノイド作動薬が遺伝子、蛋白発現レベルの変動への寄与により、ダリエー病治療薬になる可能性を証明した研究成果は高く評価される。今後、産学連携研究で、開発候補化合物探索に精進されることを期待する。 |
730 |
DNA毒性の、高感度検出アッセイ系の樹立 |
武田 俊一 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
DNA毒性検出の新しい技術開発として、世界一種類の多い遺伝子破壊株の構築では成果が出ているが、本検出法の有効性を示す実験の記述がなく、達成度は評価しかねる。今後、海外との共同研究を支援する他の制度等への申請が望まれる。 |
731 |
高効率なインシリコ薬物探索システムの研究開発 |
奥野 恭史 |
京都大学 |
竹田 英樹 |
先端医療振興財団 |
立体構造に基づかないリガンド予測法として独自性のあるシステムを構築し、GPCR受容体で従来型ドッキング計算法より高い予測率を示した成果は高く評価される。今後、ベンチャー立ち上げの中で、論文発表で世界的に認知される技術の確立が期待される。 |
732 |
義肢構造材用マグネシウム合金への高耐食Mg2Si被覆技術の開発 |
坂之上 悦典 |
京都府中小企業技術センター |
笹田 滋 |
科学技術振興機構 |
マグネシウム合金の表面に、ドライプロセスでMg2Si皮膜を形成できたことは評価できるが、耐食性・耐久性の向上は達成できていない。厚さ数10μmの緻密な皮膜を、迅速に形成させる方法の確立に力点を置いて、知財権確立を念頭に、更に研究を発展されることを期待する。 |
733 |
13C-標識アミノ酸誘導体の網羅的合成法の開発研究 |
今野 博行 |
京都府立医科大学 |
内田 逸郎 |
科学技術振興機構 |
所期の13C導入アミノ酸側鎖の合成は達成できなかったようであるが、12Cでの効率的なアミノ酸合成法の開拓に一定の成果が得られている。今後、産学連携を探索する中で、所望の13C導入アミノ酸ライブラリー構築へ研究展開されることが望まれる。 |
734 |
切り花の観賞期間を延長する開花速度抑制剤の探索 |
佐藤 茂 |
京都府立大学 |
伊藤 省二 |
科学技術振興機構 |
開花速度を調整して鑑賞期間を延長することを目指し、トルコギキョウなどに対する効果を確認していて、実用化の可能性は高いと思われる。今後、延長効果の定量的な把握、他の花卉類への適用性を検討し、知財権確保を念頭にしつつ、早期に実用化されることを期待する。 |
735 |
言語資源と分類タグ付与技術を利用した高機能意見分析分類システムの開発 |
金丸 敏幸 |
情報通信研究機構 |
中村 升一 |
テレコム先端技術研究支援センター |
言語資源と分類タグを付与して意見分析分類システムを開発するいう興味深いテーマで、一定の基礎データが得られたことは評価できる。しかし、有効性についての検討がほとんどなされておらず、今後の成果に期待する。 |
736 |
数値・固有名詞に基づく大規模自然言語テキストの情報分析と可視化 |
村田 真樹 |
情報通信研究機構 |
中村 升一 |
テレコム先端技術研究支援センター |
数値と固有名詞を用いたテキストマイニングシステムとして初期の目標以上の成果が得られていると評価できる。有効性についても分かりやすく例示されている。今後、企業との共同研究で実用化に向けた取組が期待される。 |
737 |
捕食寄生甲虫を利用した新たな樹体内害虫防除技術の開発 |
浦野 忠久 |
森林総合研究所 |
福山 研二 |
森林総合研究所 |
捕食寄生甲虫を利用し、樹木内の害虫を駆除することを目指して、補食寄生中の個体数の効果や寄主の成熟度との関係を得るなど、多くの科学的知見が得られている。今後は、野外実験による殺虫効果を検証し、早期の実用化を期待する。 |
738 |
新型溝形状を有する高回転精度流体動圧軸受の開発 |
松岡 敬 |
同志社大学 |
永田 和彦 |
同志社大学 |
高回転精度流体動圧軸受けを開発し、「ロータの回転振れが従来の1/2になった」との成果が記述されている。測定装置や実測データを具体的に示されることが望まれる。今後、事業化に向けて、成果の特許化や製品像の具体化にも力点を置いて、研究を発展されることを期待する。 |
739 |
光分解性ペプチド・ナノ薄膜の開発とその応用 |
古賀 智之 |
同志社大学 |
永田 和彦 |
同志社大学 |
基板上への光分解性ポリペプチド薄膜の作製と物性評価、光分解性評価など計画通り実施され、基本原理が確立されたことは評価できる。今後、実用化のためには、膜の均一化やタンパク質との親和性評価などが望まれる。 |
740 |
ロボットハンド搭載用高精度小型6軸力覚センサの開発と応用 |
小泉 孝之 |
同志社大学 |
永田 和彦 |
同志社大学 |
小型力覚センサーによりロボットハンドの高機能化を目指す研究で、4軸センサーを試作し、基本データは採取されているが、当初目標の6軸センサーの検討は大幅に遅れている。今後は、蓄積された成果を踏まえて、高機能化の早期実現を期待する。 |
741 |
高性能応答特性を有するインパルス高電圧測定システムの開発 |
馬場 吉弘 |
同志社大学 |
蔵野 慎介 |
同志社大学 |
インパルス高電圧の正確な計測方法を目指して、ほぼ計画どおり実験が実施されたことは評価できるが、プロトタイプの特性改善について微調整が必要とあるものの、具体的な記載がない。また、リングつり下げ線の電流の影響の改善も不明である。今後、実用化に向けてさらなる進展が期待される。 |
742 |
多周波数選択機能を持つフィルムの開発と応用 |
辻 幹男 |
同志社大学 |
蔵野 慎介 |
同志社大学 |
多周波数選択機能をもつフィルム開発を目指して、遺伝的アルゴリズムを利用したパターン設計を検討し、着実な研究が遂行され、基本的特性が確認されている点で評価できる。実用化に向けては、斜入射特性を満足させる設計法の検討が必要であるが、企業との共同研究を行うことも望まれる。 |
743 |
光パルス間位相の制御技術の開発とその超高速光時分割多重通信への応用 |
戸田 裕之 |
同志社大学 |
蔵野 慎介 |
同志社大学 |
光時分割多重(OTDM)回路の安定化により超高速光通信の基幹技術に供することを目指して、当初目標をクリアーし、学会発表や特許出願も積極的に進められている。今後は、企業ニーズを取り込みながら、より長期的な視点での実用化を期待する。 |
744 |
太陽熱エネルギーを利用した熱音響冷却システムの基礎検討 |
坂本 眞一 |
同志社大学 |
蔵野 慎介 |
同志社大学 |
熱音響冷却システムにより、夏季に太陽光だけのエネルギーで零度以下の冷却が出来る基礎的な条件が得られた点は評価できる。大変ユニークな方法であるが、実用化のためには、コストや用途などのアセスメントを行うことが必要です。 |
745 |
合成同時焼結による高強度を有する緻密なサイアロンセラミックスの開発 |
廣田 健 |
同志社大学 |
中尾 敦信 |
同志社大学 |
放電プラズマ加工法により、曲げ強度が600MPaと高強度でしかも電気伝導性を有するサイアロンとCNF複合体を開発し、精密な部材を得ることを可能にしたことは、高く評価できる。特許も出願されているので、製品像の具体化・コスト等にも力点を置いて、更に研究を発展されることを期待する。 |
746 |
異極像結晶の熱励起によるX線源の開発と応用 |
吉門 進三 |
同志社大学 |
中尾 敦信 |
同志社大学 |
異極像結晶の熱励起によるX線発生というユニークな発想により、既存技術が抱える課題を解決しようという意欲的な研究で、当初目標はクリアーされており、特許出願も積極的に行われている。今後は、電源の小型化などシステム全体を対象とした検討を加え、早期の実用化を期待する。 |
747 |
シリコンコンサートホールの設計・開発 |
土屋 隆生 |
同志社大学 |
南 了太 |
同志社大学 |
膨大な演算が必要な音響空間の設計を、FPGA上でリアルタイムにシミュレートする目的で、FPGA個々の基本性能が確認できたことは評価できる。しかし、CPU間の通信など実用化までにかなりの時間が必要になると思われる。さらなる意欲を持って研究を継続されることを期待する。 |
748 |
音楽独習システムの開発 |
柳田 益造 |
同志社大学 |
南 了太 |
同志社大学 |
コンピュータ用いて音楽教育を総合的に行うユニークな研究で、要素技術に関しては当初の計画どおりに達成できたと評価できる。実用化に当たっての問題点も明確化され、今後新たな取組みが期待される。 |
749 |
カモフラージュの解析による環境に調和したパターン作成システムの開発 |
坂東 敏博 |
同志社大学 |
南 了太 |
同志社大学 |
背景にマッチしたデザインシステムを開発するために、カモフラージュパターンを撮影・評価し、隠蔽効果を持つことは確認されたが、生物機能の活用には多面的な検討が必要と思われる。さらなる研究の深耕と併せて、研究成果の他分野への展開を期待する。 |
750 |
伐採木材の効率的運搬法の開発−原料チップの効率的な搬送− |
土井 正好 |
舞鶴工業高等専門学校 |
笹田 滋 |
科学技術振興機構 |
木材チップ輸送システムにより林業復興をはかる目的で、吸気輸送方式の実験から可能性が示唆され、当面解決すべき課題が明らかになっている。今後は、実用化に向けた技術課題の解決とともに、トータルのエネルギー収支や関係行政機関との調整を含めた、多面的な検討を期待する。 |
751 |
IL−1レセプターアンタゴニスト点眼剤の臨床開発 |
山田 潤 |
明治鍼灸大学 |
内田 逸郎 |
科学技術振興機構 |
角膜炎症動物モデルで点眼薬としてコスト削減、ステロイドへの優位性で有用な研究結果が得られている。今後、易感染性のないことを実証し、抗炎症、又緑内障治療の点眼薬へ実用化できる可能性を探究する研究展開が望まれる。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
752 |
新規RNA核外輸送因子による抗ウイルス性自然免疫調節作用の評価 |
木村 富紀 |
関西医科大学 |
大野 安男 |
科学技術振興機構 |
「IFN-αによる抗ウイルス自然免疫を調節」するという臨床的に非常に重要な課題に取り組んでおり、それなりの成果は得ているものの、「新規RNA輸送因子RNPS1」がRNPS1 がIFN-α1 mRNA の核外輸送調節を通じて宿主自然免疫応答を調節する候補には成り難いことなど、克服すべき課題を残している。 |
753 |
動脈硬化症における不安定プラーク検出法の開発 |
桝田 緑 |
関西医科大学 |
大野 安男 |
科学技術振興機構 |
(辞退) |
754 |
帯電臓器に対するMRI造影剤の最適投与システムの開発 |
池田 耕士 |
関西医科大学 |
大野 安男 |
科学技術振興機構 |
一定の基礎データーは蓄積されたが、実用化についてはまだ見通しは得られておらず、今回実施された手法について検討することが必要と考えられる。 |
755 |
電気泳動現象を利用した微粒子の分級技術の開発 |
芝田 隼次 |
関西大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
当初計画の試験項目を予定どおり終了しているが、実用化にはまだ問題点も多く残っており、さらなる基礎的研究を要すると考えられる。 |
756 |
高弾性ゲル形成能を示す温度応答性ポリマーによる低侵襲ドラッグデリバリーシステムの研究 |
大矢 裕一 |
関西大学 |
田中 久仁雄 |
関西大学 |
当初の研究実施計画が達成されていない部分があるものの主要な部分に関しては大方達成されている。細胞委嘱によるゲルを足場とした再生医療用材料としての可能性が期待される。知的財産取得に関してはよりターゲットを絞るべきである。 |
757 |
多孔質アノード酸化膜を利用した脱臭触媒材の開発 |
藤野 隆由 |
近畿大学 |
阿部 敏郎 |
科学技術振興機構 |
実験計画変更があったものの、当初の目的と目標に沿った注目すべき成果が得られている。また、今後の特許取得について、具体的な戦略が示されている。 |
758 |
ハロゲン化炭化水素溶媒代替粉体を用いるインプラント技術に適した粉体の実用化試験 |
佐々木 洋 |
近畿大学 |
大野 安男 |
科学技術振興機構 |
新規ポリ酸塩触媒の開発に関して、当初計画に対して良好な試験結果が得られている。具体的に企業との共同研究が進行し、知的財産権の確保についても検討が行われており、実用化が期待できる。 |
759 |
ジクロロシランの電極還元反応によるポリシランの精密重合法の開発 |
石船 学 |
近畿大学 |
根津 俊一 |
近畿大学 |
年度内ですべて計画通り達成されてはいないが、ポリシランの重合法として着眼点が良く、今後この手法が発展する可能性がある。ポリシランの調整法で特許を出願されることが望まれる。 |
760 |
ガンの診断と治療に有用なバイファンクショナルな化合物の創製 |
若宮 建昭 |
近畿大学 |
松本 守 |
近畿大学 |
熱中性子線照射による療法と診断の機能を併せ持つホウ素ーフッ素化合物の合成と機能を研究課題としているが、機能解明の計画はまだあまり実行されていない。共同研究の体制が整っているが、現段階では知財権の確保が計画されておらず、検討が必要である。 |
761 |
大脳皮質による歩行制御様式の解明とその応用 |
中陦 克己 |
近畿大学 |
松本 守 |
近畿大学 |
本研究は、基礎研究であるため、企業化・知的財産権は、まだまだ先の課題であるが、工学研究者とのタイアップにより、成果が社会に還元できる可能性を大きく含んでいる。 |
762 |
生分解性フォトニック結晶の開発とナノリリザーバーデバイスへの応用 |
藤島 武蔵 |
近畿大学 |
松本 守 |
近畿大学 |
生分解性フォトニック結晶の作製については当初の計画を実行できたが、第2の課題である分解特性、薬物吸着・放出特性の評価は十分には達成できていない。今後、スピードアップして成果に結びつけることが望まれる。 |
763 |
無機酸化物ナノ蛍光体を用いたナノ領域バイオイメージング |
伊藤 征司郎 |
近畿大学 |
松本 守 |
近畿大学 |
ナノメーターオーダーの膜厚で表面修飾した希土類イオンをドープした無機酸化物ナノ粒子が高い量子効率を有することを見いだしており、基礎データが得られている点は評価できる。しかし、バイオイメージング試験は実施されていないのが残念である。 |
764 |
巨大組織再建のための毛細血管網を有したスキャフォールドの作製 |
江橋 具 |
国立循環器病センター |
大野 安男 |
科学技術振興機構 |
スキャフォールドを用いた細胞培養の目標は達成できなかったが、それ以外の生体適合性や移植実験に関しては特筆すべき結果を得ており、今後の展開が期待される。現時点で既存材料との差別化が明確であり、実用化が期待できる。知的財産の取得も計画的である。 |
765 |
重度難聴者のための自動車等運転時における聴覚補助技術の開発 |
中川 誠司 |
産業技術総合研究所 |
佐藤 義幸 |
産業技術総合研究所 |
「音源定位能付き骨導超音波知覚利用補聴機器」を開発して重度難聴者に自動車運転の可能性を示すという、「障害者医療」において重要な課題に取り組んでいる。「音源定位能」に関してはそれなりの成果を得てはいるものの、研究の進展については更なる努力が必要と思われる。しかし、着実に目標に近づきつつあると期待される。 |
766 |
好熱菌を用いた難分解性動物タンパク質に対するリサイクルバイオテクノロジー |
茂里 康 |
産業技術総合研究所 |
小黒 啓介 |
産業技術総合研究所 |
難分解性動物タンパク質に対する分解活性を有する好熱菌を用いて、同物質の生ゴミ処理機における分解特性を検討している。本法の実用レベルでの有効性が示されており、コラーゲンペプチド生産などの再利用技術としての実用化が期待できる。 |
767 |
遺伝的網膜疾患の原因遺伝子の同定と診断チップの開発 |
古川 貴久 |
大阪バイオサイエンス研究所 |
吉田 政樹 |
大阪市都市型産業振興センター |
サイエンスとしては素晴らしいが、実用化の可能性は少し低いことが気にかかる。候補遺伝子の同定、およびジーンチップ作製の目途をつけることが望まれる。 |
768 |
二次元ゲルプラスチック化法による機能性プロテオミクスの新しいツールの創出 |
和田 明 |
大阪医科大学 |
大野 安男 |
科学技術振興機構 |
ゲル状での活性測定には一部成功しているものの、当初計画に対し、データの取得が不十分である。企業化に向けて期待される進展がみられておらず、実用化のために克服すべき課題抽出を明確化すべきである。 |
769 |
塩基性蛋白質に着目した抗癌剤5-フルオロウラシル耐性マーカーの同定と診断法の予備的検討 |
境 晶子 |
大阪医科大学 |
大野 安男 |
科学技術振興機構 |
予定が十分に達成されておらず、研究レベルにとどまっていると考えられる。 |
770 |
高レーザー耐力光学素子応用のためのフッ化物系材料の複合的表面加工処理技術の開発 |
神村 共住 |
大阪工業大学 |
阿部 敏郎 |
科学技術振興機構 |
光学研磨のみの石英ガラス表面のレーザー損傷耐性と比較して、当初目標(約4倍)よりも高い最大約5倍の高レーザー耐力化を実現、さらに処理後の表面に光学薄膜を蒸着させて未処理の場合よりもレーザー損傷耐性が最大2倍向上する結果を得ている。メーカーと共同で早期の実用化を目指しており、今後の進展が期待できる。 |
771 |
塔状構造物に関する新しい振動制御法の研究 |
飯田 毅 |
大阪産業大学 |
野村 健次 |
大阪産業大学 |
自由振動模型実験から,新たにバネマス粒状体ダンパーの有効性を見出しており、今後の企業化の可能性があり、知的財産権確保が期待できる。振動台での実験結果とFEMによる解析結果を比較検証できるようになれば、より良い振動抑制装置の開発につながるものと思われる。 |
772 |
燃焼合成反応熱を利用した新推進系小型ロケットの開発 |
山田 修 |
大阪産業大学 |
野村 健次 |
大阪産業大学 |
当初の計画通り終了しているが、企業化について目標を明確にすることが望まれる。 |
773 |
銀ナノ粒子の水溶液中調製と高分子素材への吸着技術の開発 |
藤原 裕 |
大阪市立工業研究所 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
無電解銅めっき反応に対する触媒活性の高い銀ナノ粒子の作製条件と吸着条件を明らかにし、銀ナノ粒子を高密度で強吸着することが可能となり、低環境負荷かつ省エネルギーの画期的な合成プロセスによる新しい触媒の実現に向けて大きく進展した。実用化に向けて残された課題の早期解決を期待する。 |
774 |
メタクリル系新規耐熱性透明樹脂の開発 |
松本 章一 |
大阪市立大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
着実に基盤的データを蓄積している。本提案の内容の範囲内では、十分な成果と考えられ、このような蓄積が、応用につながるシーズとなると考えられる。 |
775 |
新開発の関節内投与型DDSを用いた家兎膝関節軟骨欠損部修復実験 |
北野 利夫 |
大阪市立総合医療センター |
間 健一 |
大阪市立大学 |
当初の研究計画は臨床的に重要な課題であり、計画も妥当なものと判断できた。しかし、研究の進展度の一層のスピード化を期待する。 |
776 |
肝臓病診断用チップ開発に関する研究 |
田守 昭博 |
大阪市立大学 |
間 健一 |
大阪市立大学 |
当初の研究実施計画に対してそれなりの成果を得ている。今後の研究の進展にはさらなる努力が必要と思われる。 |
777 |
超高圧力媒体の開発 |
村田 惠三 |
大阪市立大学 |
三刀 基郷 |
大阪市立大学 |
既に、一部の成果について特許出願を行っており、企業の協力を得られており、期待する。 |
778 |
高輝度発光材料を用いた高効率な短波長光変換薄膜素子の開発 |
鐘本 勝一 |
大阪市立大学 |
三刀 基郷 |
大阪市立大学 |
基礎データの取得が未だ不十分であると思われる。発光メカニズムを詳細に検討し、既存技術との比較が行えるように期待する。 |
779 |
高出力軟X線用酸化物多層膜結晶ミラーの開発に係る試験研究 |
熊谷 寛 |
大阪市立大学 |
三刀 基郷 |
大阪市立大学 |
良い成果である。軟X線用酸化物多層膜結晶ミラーとしての実用性についてより詳細なデータ・説明があればよかった。 |
780 |
体積走査法に基づく3次元立体ディスプレイ装置の開発と応用 |
宮崎 大介 |
大阪市立大学 |
三刀 基郷 |
大阪市立大学 |
提案手法の原理的な有効性は確認できているが、実用化のために必要な表示像サイズの拡大という問題に対しては満足できる結果が得られておらず、将来的な解決方法の検討を望む。 |
781 |
再帰反射材の日射照り返し抑制効果の高効率化試験 |
酒井 英樹 |
大阪市立大学 |
三刀 基郷 |
大阪市立大学 |
実験結果は最終目標としていた反射率80%とはほど遠いものに見える。今後の一層の努力を期待したい。 |
782 |
近赤外高次多光子顕微鏡開発のための試験研究 |
八ッ橋 知幸 |
大阪市立大学 |
三刀 基郷 |
大阪市立大学 |
学術的にも大きな成果を挙げているが、企業化に関して次のステップへの努力を期待する。 |
783 |
軟体動物および節足動物の血液主要成分を利用した環境調和型酸化触媒の開発 |
伊東 忍 |
大阪市立大学 |
三刀 基郷 |
大阪市立大学 |
当初の研究実施計画はほぼ達成されている。天然由来材料の活用という位置づけは評価できる。企業化・知的財産確保に関しては模索段階であり、具体的な取り組みを期待したい。 |
784 |
高機能性、高安全性の新規止血・組織接着剤の開発 |
長崎 健 |
大阪市立大学 |
渡辺 敏郎 |
大阪市立大学 |
当初計画の達成に加えて、ゲル化の高速化など期待レベル以上の性能を有する止血・組織接着剤の開発に成功した。実用性の高い技術であり、共同開発企業も既に存在し、基本特許の出願もなされており、実用化への見通しがたっている。 |
785 |
超臨界流体中での酵素活性を利用した生体由来組織の脱細胞化 |
澤田 和也 |
大阪成蹊短期大学 |
東別府 良彦 |
大阪成蹊学園 |
超臨界二酸化炭素系中で形成される逆ミセル系における酵素活性は解明され、学術的な進展は見られる。しかし、主目的である生体組織の脱細胞化に関する検討が殆どなされておらず、企業化の進め方について検討が望まれる。 |
786 |
ビスマス・アルミドープ石英による近赤外広帯域分光光源の開発 |
中塚 正大 |
大阪大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
当初の研究実施計画はほぼ達成されており、共同研究など具体性あるスキームに沿って企業化が進められている。また、関連特許を既に取得し、今後の知財確保の方向性もクリアである。 |
787 |
粉体プロセスを用いた高強度・高衝撃エネルギー吸収性マグネシウム合金の開発 |
近藤 勝義 |
大阪大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
当初計画どおりの成果が得られている。予定したデータが取得でき、企業において小型サンブルの試作・評価を進行中であり、今後スケールアップ素材での性能検証が企業化のポイントとなろう。 |
788 |
光機能性酸化膜の低温成長と発光デバイスへの応用 |
寺井 慶和 |
大阪大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
当初計画のプラスチック基板上ではないが、E添加ZnOの室温成膜が達成されている。当初の計画とは違うが、知財の検討が行われており、さらに研究を進め、目標のプラスチック基板上への作成が期待される。 |
789 |
固体燃料を用いた携帯用マイクロ燃料電池の研究開発 |
杉野 隆 |
大阪大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
実用レベルに至るには課題が多いが、様々な発展が期待できる。一層の検討に期待したい。 |
790 |
有機半導体単結晶を用いた分子検出デバイスの開発 |
竹谷 純一 |
大阪大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
提案した方法が優れた検出感度をもつ上、素子も安定であることが示されている。加えて、ユニークな効果を観測するなど大きな可能性を含んでいる。すでに協力関係にある企業との商品化の検討がなされており、今後の研究成果や企業化に期待が大きい。 |
791 |
酸化物ナノワイヤ構造を用いた不揮発性メモリ素子の開発 |
柳田 剛 |
大阪大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
研究実施計画が高度であった故、成果としての価値は高い。迅速な知的財産権の確保が望まれる。 |
792 |
酸化剤を必要としない効率的アルコール酸化反応系の開発 |
満留 敬人 |
大阪大学 |
沼本 紀良 |
大阪大学 |
優れた研究成果を得られていると考えられるが、実用化を目指した研究はこれからである。 |
793 |
常温・常圧下で行うケトンの光化学的クリーン合成 |
白石 康浩 |
大阪大学 |
沼本 紀良 |
大阪大学 |
有害廃棄物の生成しない汎用的高効率ケトン合成プロセスであり、当初の計画に対し良好な試験結果が得られている。企業化に関しては解決すべき問題も多いが、可能性が示されている。 |
794 |
細胞毒性を示す生体触媒の高効率生産系の確立 |
西岡 求 |
大阪大学 |
沼本 紀良 |
大阪大学 |
中核分子であるYGGEの機能についての解析が進み、かつ、YGGGなど別分子の新たな機能も見出されるなど、一定の成果は認められる。しかしながら、企業化のための課題解決の方策が見えてきていない。 |
795 |
安定な開殻有機分子を基盤にした分子結晶性二次電池の開発 |
森田 靖 |
大阪大学 |
沼本 紀良 |
大阪大学 |
当初の計画通り検討が進んでいる。今回の成果に関係する特許の出願を行う計画があり、知財権確保について検討が進んでいる。今回、TOT合成収率を2%向上が、企業化のための目標収率の明確化を望みたい。 |
796 |
多孔性中空炭素シェルに内包させた金属ナノクラスター触媒の合成 |
池田 茂 |
大阪大学 |
沼本 紀良 |
大阪大学 |
概ね、当初の計画にそった成果が得られている。また予定外の結果に際しても、別法を適用することで一定の成果が達成された。企業化に関しては交渉進行中であり、可能性は見出せると予想される。 |
797 |
金属クラスターを含有する有機分子の分子蛍光の増強に関する研究 |
劉 虹ウェン |
大阪大学 |
清水 裕一 |
大阪大学 |
有機発光ダイオードに関して金属クラスター添加という独自の方法で研究が進められ、多くの有用な知見が得られている。今後さらに検討が進み企業化されることが期待される。知的財産権の確保が望ましい。 |
798 |
半導体中の遷移金属不純物の除去方法開発 |
白井 光雲 |
大阪大学 |
清水 裕一 |
大阪大学 |
当初の計画である、BOx複合物を用いた実証実験が行われていないが、シリコン中の遷移金属不純物のためのゲッタリングプロセスのシミュレーション化を大いに期待する。 |
799 |
高次な環境浄化機能を有する酸化チタンナノチューブの高性能化 |
関野 徹 |
東北大学 |
清水 裕一 |
大阪大学 |
Ti金属上でのチタンナノチューブ(TNT)形成をはじめ諸々の可能性等の検討を重ね、新規な結果を得たことは評価できる。TNTの吸着能と光触媒性能の相関を見極めるにはTNT製造方法等の知見がある企業との共同研究も視野に入れ、企業化への方向性を展望して頂きたい。 |
800 |
レーザー直接描画法による液晶微細配向制御技術の開発 |
尾ア 雅則 |
大阪大学 |
多田 英昭 |
大阪大学 |
非常に独創性の高い有望な研究であり、学術的な価値および企業化の期待も大きい。しかし残念ながら、知的財産権確保に関しては積極的な姿勢がみられない。 |
801 |
細胞内移行ペプチドを用いた効率的かつ簡便な新規遺伝子導入技術の開発 |
吉岡 靖雄 |
大阪大学 |
多田 英昭 |
大阪大学 |
ペプチド修飾アデノウイルスベクターを用いた遺伝子導入系は、優れた遺伝子発現活性を示し、本アプローチが多様なペプチドの効率的導入・発現へ応用可能であることが示唆されている。今後の展開を期待する。 |
802 |
自然界豊富科学種の触媒的直接反応開発 |
馬場 章夫 |
大阪大学 |
多田 英昭 |
大阪大学 |
アルコールの直接置換という革新的で独創性の高い研究内容であり、今後の発展が期待される。企業化には、更なる検討課題も残っているが、可能性は見出されている。知財の確保について、検討が望まれる。 |
803 |
オールウェットプロセスによるフレキシブルディスプレィ素子の開発 |
大森 裕 |
大阪大学 |
多田 英昭 |
大阪大学 |
発光効率に関しては当初計画の半分程度であるが、ポリマー透明電極に関しては十分な成果が得られている。企業化には更なる研究が必要である。 |
804 |
電子実装用新低温固相接合技術開発 |
高橋 康夫 |
大阪大学 |
多田 英昭 |
大阪大学 |
電子実装に不可欠なCu/Snの大気中常温近傍での固相凝着接合に必要な条件を達成している。しかし、接合面積が大きくなった場合に均一な接合が困難になる点などの実用化課題が残されている。 |
805 |
細菌の宿主細胞侵入モチーフを用いた粘膜免疫用ドラッグデリバリーシステムの構築 |
寺尾 豊 |
大阪大学 |
多田 英昭 |
大阪大学 |
In vitro実験は当初の目的を達成しているが、臨床応用で重要なin vivo実験が未達成である。しかし、成果の発表に関しては優秀であることを考慮すれば、今後の進展が大いに期待できる。 |
806 |
医用ディスポーザブルリニアアクチュエータの開発 |
西川 敦 |
大阪大学 |
中村 邦夫 |
大阪大学 |
当初の目標は十分に達成されており、特許出願がなされ、実用化に向けて着実に成果があがっている。 |
807 |
新規精製用タグによる合成ペプチドの生産及び精製キットの開発 |
相本 三郎 |
大阪大学 |
土居 幹生 |
大阪大学 |
ペプチドの新規精製手法の開発に関しては成果が得られている。企業化に関しては、現時点では難しいが、今後、知的財産権の確保に向けた検討が望まれる。 |
808 |
共振電極と分極反転構造を用いた高性能光SSB変調器の開発 |
村田 博司 |
大阪大学 |
藤原 昌平 |
大阪大学 |
原理実証研究としては確たる成果が得られている。当初目的のSSB変調器を達成するためには更なる研究の継続が望まれる。 |
809 |
有機スピンバルブ素子の開発 |
夛田 博一 |
大阪大学 |
藤原 昌平 |
大阪大学 |
計画時に記載の歩留まりが報告書には書かれていないため、歩留まりの改善の程度が判断できないが、有機材料によるデバイスの中でスピンバルブ素子の期待は大きいので、一層の実用化研究を期待したい。 |
810 |
微分スペクトルイメージング用波長可変フォトニックフィルタ |
奥山 雅則 |
大阪大学 |
藤原 昌平 |
大阪大学 |
計画通りに研究が実施され、目的は達成されている(波長のピークシフトが3 nmから5.2 nmに改善)が、実用化に向けた問題(実用化に必要なピークシフト)も残している。 |
811 |
パルス磁気顕微鏡による磁性・キラリティー評価法の開発 |
渡會 仁 |
大阪大学 |
藤原 昌平 |
大阪大学 |
優れた研究成果である。パルス磁気顕微鏡による磁気染色・キラル染色の将来性に期待する。 |
812 |
光コム生成テラヘルツ光ビートを用いた高分解・超高ダイナミックレンジ測距法の開発 |
横山 修子 |
大阪大学 |
藤原 昌平 |
大阪大学 |
サブテラヘルツ帯における光ビートの応用での測距の可能性をさらに高めてもらいたい。 |
813 |
リアルタイムシステムのためのフィードバック型リソース配分法の開発 |
潮 俊光 |
大阪大学 |
藤原 昌平 |
大阪大学 |
本研究により、当初考案のアルゴリズムの改善方向が明確になったが、企業化のためには、アルゴリズムの汎用化が必須であり、今後の検討に期待する。 |
814 |
超音波共鳴法を用いた超高精度低温弾性定数計測システムの確立 |
垂水 竜一 |
大阪大学 |
藤原 昌平 |
大阪大学 |
当初の計画以上に、特筆すべき成果が得られた。一方、知的財産確保の努力が望まれる。 |
815 |
超高感度水晶バイオセンサの開発 |
荻 博次 |
大阪大学 |
藤原 昌平 |
大阪大学 |
当初の実施計画の一部(薄膜化と凝集率測定)については達成されていないが、今後の方向性は見出されており、実用化のための共同研究企業を探す一層の努力に期待したい。 |
816 |
より正確、安全な縦隔リンパ節生検をめざした、バーチャルナビゲーションシステム(Virtual navigation sysytem)の開発 |
内海 朝喜 |
大阪大学 |
内田 国克 |
大阪大学 |
これまでの研究実績からの進展が大きいとは考えにくいが、実現されれば企業化の可能性は高いと期待できる。知的財産の確保を望む。 |
817 |
金属性と半導体性カーボンナノチューブの分離装置の開発 |
脇坂 嘉一 |
大阪大学 |
内田 国克 |
大阪大学 |
当初の計画は達成されていないが、金属性CNTの分離において純度96.4%まで改善されている。 |
818 |
急性心筋梗塞におけるリモデリング促進因子抑制療法の開発 |
谷山 義明 |
大阪大学 |
内田 国克 |
大阪大学 |
当初の目標は実現できていない。一方、ペリオスチンのスプライスバリアントの新規の機能を見いだし新たなる展開に結びつく可能性が示された。 |
819 |
生物的無毒化処理によるセルロース系バイオマスの効率的利用 |
片倉 啓雄 |
大阪大学 |
内田 国克 |
大阪大学 |
当該菌による前処理が有効であることは確認できたが、今後の展開が難しい。 |
820 |
高病原性トリインフルエンザウイルス迅速診断法の開発 |
中屋 隆明 |
大阪大学 |
内田 国克 |
大阪大学 |
当初計画の達成だけでなく、実用化に必要な基盤の確立を行なってる。ヒトに対する検討まで至らなかったのが残念であるが、実用化された場合の波及効果は大きいと考えられる。 |
821 |
磁気的機能を付与した均一分散金属ナノ粒子含有コーティング樹脂材料の開発と応用 |
山内 智央 |
大阪大学 |
樋口 堅太 |
大阪大学 |
近年注目されるポリマー系ナノコンポジット材料の開発について、ほぼ当初の計画にそって研究成果が達成されている。実用化に向けて、スケールアップ等の検討が必要であり、ナノコンポジット材料に関しては限定的であるが、糸口が見出されている。 |
822 |
ヘムタンパク質を基盤とするバイオ超高感度酸素センサーの開発 |
林 高史 |
大阪大学 |
樋口 堅太 |
大阪大学 |
現行品の改良をもくろんだ2点について、期待された効果がえられなかったのは残念であるが、適切な修正がなされており、今後の展開が期待できる。 |
823 |
ハロペルオキシダーゼの酵素機能に基づいた環境調和型ハロゲン化プロセスの開発 |
平尾 俊一 |
大阪大学 |
樋口 堅太 |
大阪大学 |
工業的に重要なハロゲン化プロセスに関する検討が行われ、天然酵素のレドックスシステムに基づいた環境調和型の触媒反応が見出された。分子状酸素を用いるなどの改良により工業化へ向けた可能性が示唆されている。 |
824 |
脂肪組織由来未分化間葉系幹細胞を用いた次世代型歯周組織再生療法開発 |
橋川 智子 |
大阪大学 |
妹尾 八郎 |
大阪大学 |
当初計画の達成に加えて、顕著な再生能力を有する幹細胞と足場材の開発に成功した。実用性の高い技術であり、既に基本特許の出願もなされている。臨床試験等も予定され実用化が近いと判断できる。 |
825 |
環境半導体β-FeSi2の高品質エピタキシャル膜成長への挑戦 |
瀧川 靖雄 |
大阪電気通信大学 |
彦坂 明宏 |
大阪電気通信大学 |
β-FeSi2(100)薄膜結晶をSi(100)基板上にエピタキシャル成長させることに成功しているが、本来の目的である環境半導体高効率発光デバイスを作製する上で必要な間接遷移型から直接遷移型への移行には取り組まれていない。また、知財権確保に対する検討が望まれる。 |
826 |
溶融炭酸塩を用いた食品廃棄物の高付加処理法の開発 |
杉浦 公彦 |
大阪府立工業高等専門学校 |
阿部 敏郎 |
科学技術振興機構 |
試験研究実施計画に基づいて研究は遂行され、3つの課題のうち2つは達成された。一方、水蒸気添加法と燃料供給方法に課題が見出されたが、明確になった技術的課題を克服することにより、今後の発展が期待される。 |
827 |
参照光なしディジタルホログラフィ装置の開発 |
重井 宣行 |
大阪府立工業高等専門学校 |
松田 元伸 |
大阪府立大学 |
有望な技術であるが、参照光なしディジタルホログラフィ装置が未完成である等、所望の研究が進んでいない。今後の進展が望まれる。 |
828 |
高機能・高活性を有する金属/TiO2ウニ状微粒子光触媒の開発 |
日置 亜也子 |
大阪府立産業技術総合研究所 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
研究計画に基づいて研究が着実に進められており、必要なデータをすべて得ている。企業化まではまだ少し距離があるように思えるが、知財権確保への方向性は明確に示されている。 |
829 |
超精密切削におけるダイヤモンド工具の熱化学的磨耗の抑制に関する研究 |
本田 索郎 |
大阪府立産業技術総合研究所 |
森田 均 |
大阪府立産業技術総合研究所 |
得られた結果はダイヤモンド工具のみならず工具一般に応用が可能であり波及効果は大きい。 |
830 |
MEMS技術を用いた微小材料の熱物性測定デバイスの開発 |
宇野 真由美 |
大阪府立産業技術総合研究所 |
森田 均 |
大阪府立産業技術総合研究所 |
熱物性測定をMEMSで行う技術であるが世界的に競争の激しい分野で、今後、定量性と再現性が求められる。試料保持方法の課題は別の方法で解決した場合、測定できる試料に制限が加わる事にならないか懸念される。実用化に向けてコーディネーターと連携をとり戦略的に進めてほしい。 |
831 |
大規模原本データベースの高速画像検索に基づく文書・画像の実時間改竄検出 |
黄瀬 浩一 |
大阪府立大学 |
阿部 敏郎 |
科学技術振興機構 |
当初想定していた規模10万画像には及ばなかったが、着実に進捗しており、学会でも評価されている。また、特許出願も十分である。実用化に向けての課題が明らかになっている。具体的な企業化へ努力を期待する。 |
832 |
製造性に優れた超耐熱・超耐環境次世代型金属間化合物合金の開発 |
高杉 隆幸 |
大阪府立大学 |
阿部 敏郎 |
科学技術振興機構 |
企業化に向けての計画が極めて具体的であり、今後の進展が期待される。 |
833 |
頻度・鮮度の多面分析に基づく動向分析ツール |
辻 洋 |
大阪府立大学 |
阿部 敏郎 |
科学技術振興機構 |
ツールができたところで、このままだと公開して終わりになってしまう恐れがある。せっかくの成果を生かせるようにするには今後どうすればよいか検討してほしい。 |
834 |
高気孔率・高強度を有する炭化ケイ素(SiC)多孔体の新規合成と自動車用セラミックガスタービン燃焼触媒担体の開発 |
間渕 博 |
大阪府立大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
取得したデータが不十分であり、今後の方向性がはっきりしない。他制度への展開を真剣に模索、努力して欲しい。 |
835 |
高速回転偏心ねじり押出し法の開発と難加工マグネシウム合金への適用 |
高津 正秀 |
大阪府立大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
最も重要な機械的性質の評価、Zパラメータと動的再結晶粒径の評価が行なわれず、当初の目的の達成を望む。 |
836 |
反応性ビラジカルを用いた革新的有機EL素子の設計と開発 |
池田 浩 |
大阪府立大学 |
稲池 稔弘 |
大阪府立大学 |
学術的に非常にレベルが高い。実用化を視野に入れ企業との共同研究も推進するとともに、多くの研究発表などを行っており十分な成果を得ている。 |
837 |
大気圧常温プラズマと吸着剤を利用した高効率小型VOC無害化技術の開発 |
黒木 智之 |
大阪府立大学 |
稲池 稔弘 |
大阪府立大学 |
CO およびオゾンについては常温で酸化マンガン触媒によって室内許容濃度以下に削減することが示された。しかし、吸着プロセスの改良と循環処理時間短縮化の問題が残っており、研究実施計画の達成度の向上を期待する。 |
838 |
キシロース及びその重合体を代謝する休眠遺伝子発現菌株の育種 |
岸田 正夫 |
大阪府立大学 |
下田 忠久 |
大阪府立大学 |
研究目標と進捗状況に開きがあるように感じる。キシロースを資化する菌株の単離に成功しているが、今後の方向性を得るためにはさらにデータ取得が必要である。 |
839 |
新規な酵素を用いた新規なキチンオリゴ糖の調整とその利用 |
上田 光宏 |
大阪府立大学 |
下田 忠久 |
大阪府立大学 |
当初予定していた重合度の高いキチンオリゴ糖の作成が達成された。しかし、キチン分解酵素の大量発現、キチンオリゴ糖の抗菌・抗真菌活性、抗アレルギー糖の検討に関しては企業化につながる成果は得られなかった。 |
840 |
帯電ナノ液滴を用いた香辛料の防菌・防黴 |
足立 元明 |
大阪府立大学 |
松田 元伸 |
大阪府立大学 |
期待された結果が得られなかったものの、研究計画は着実に実行され新たな知見が得られている。帯電ナノ液滴の殺菌機構のより詳細な解明が今後の目標達成に必要ではないかと考えられる。 |
841 |
ビル風における風害低減に有効な風力タービンとその応用 |
金子 憲一 |
大阪府立大学 |
松田 元伸 |
大阪府立大学 |
計画の見通しが甘く、研究の進捗が充分に見られない。企業化や権利化の意欲と検討があるので、より積極的な研究を期待する。 |
842 |
カメ培養肝細胞を用いた簡便で再現性の高い環境汚染評価法の開発 |
鎌田 洋一 |
大阪府立大学 |
西村 紀之 |
大阪府立大学 |
代表研究者が他の研究機関に異動となり、研究の達成度は当初の予定よりも明らかに低下した。企業化、知的財産の期待度も低い。 |
843 |
生体内輸送蛋白質を用いた難水溶性薬剤の新規ドラッグデリバリーシステム |
乾 隆 |
大阪府立大学 |
西村 紀之 |
大阪府立大学 |
静脈投与によって難水溶性のNBQXの運搬に成功したことは臨床応用への道を開く画期的成果であり、しかも、一流の国際誌に数編の論文を発表していることは高く評価すべきである。 |
844 |
主翼独立制御型水中グライダーの高度知能化に関する研究 |
有馬 正和 |
大阪府立大学 |
巴月 康彦 |
大阪府立大学 |
ほぼ予定とおり進捗し、他制度への展開・企業化の可能性が見出せた。知財については更なる検討が必要である。 |
845 |
水素機能性を有する次世代汎用型高強度耐熱金属間化合物の創製と応用展開 |
金野 泰幸 |
大阪府立大学 |
巴月 康彦 |
大阪府立大学 |
当初計画どおりの実験を遂行して優れた成果が得られ、新しい高硬度耐熱金属間化合物が開発されている。特許取得も可能であり、企業化の可能性もあると考えられる。 |
846 |
超長寿命フッ素樹脂電子ペーパ実現のための革新的プラズマ複合処理法の開発 |
大久保 雅章 |
大阪府立大学 |
巴月 康彦 |
大阪府立大学 |
フッ素樹脂電子ペーパは現在注目されており多くの報告がある。その中での成果は立派である。寿命比較試験が未達であるが、次ステップへの展開が期待できる。 |
847 |
超臨界二酸化炭素を用いた新規な高機能性化粧品の設計 |
綿野 哲 |
大阪府立大学 |
巴月 康彦 |
大阪府立大学 |
順調に研究が進展し、特に企業化に向けては具体的な計画があり、本試験研究の趣旨に添う発展を見せている。実用化には、生体との関連など物質特性のみでは計りしれない部分へのファクターも考慮して欲しい。 |
848 |
Ti合金と同等の高比強度を有するFe3Al基耐熱合金の開発 |
小林 覚 |
東北大学 |
阿部 敏郎 |
科学技術振興機構 |
基礎的研究成果は得られているが、企業化のためにはFe3Alの難切削特性の解決に最優先で取り組むことが望まれる。今後の実用化への展望を開いて欲しい。 |
849 |
貴金属・磁性体複合型ナノ触媒の開発 |
水越 克彰 |
東北大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
研究はほぼ目標を達成して次のステップに進む足がかりが出来た。実用化に向けて方向性を見定めてまい進して欲しい。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
850 |
天然ワカメ由来クロロフィル増感太陽電池の開発 |
王 暁峰 |
関西学院大学 |
山本 泰 |
関西学院大学 |
教育用には使える可能性があるが、実用化へ向けた技術的課題が残っており、解決策の検討が望まれる。 |
851 |
生分解性プラスチックの加工性向上を目指した結晶性・熱安定性に関する研究 |
尾崎 幸洋 |
関西学院大学 |
山本 泰 |
関西学院大学 |
研究計画はすべて達成し、非常に多くの論文と学会発表を行っており、基盤的評価技術として価値ある成果を得ている。今後、知財権確保、及び企業化検討(まだかなり距離があるように思える)が期待される。 |
852 |
ゲノム初期化因子の簡易スクリーニング法の開発研究 |
木下 勉 |
関西学院大学 |
山本 泰 |
関西学院大学 |
本研究ではツメガエルをモデル生物として、レポーター遺伝子の発現から初期化因子の大規模スクリーニングが可能な路が示されており、当初の計画を達成している。脊椎動物への応用ができれば、成果としては大きい。今後、企業化へ向けた検討が期待される。 |
853 |
金めっき技術を応用した新規免疫学的検出技術の開発 |
西方 敬人 |
甲南大学 |
安田 耕三 |
甲南大学 |
金コロイドを用いた免疫的分析手法が組織染色ならびにウエスタンブロッティングへ適用できることを示し、方法論としての有効性を実証している点は評価できる。また、既存技術をそのまま生かして本提案による新技術を付加するという単純な系で大きな効果が明示できたことから、汎用性が高く企業化に向けたスキームが見えやすい。しかし、期待した検出感度が得られておらず、今後の改善が求められる。今後、既存技術へ付加しやすくするための課題解決が必要でと考えられる。 |
854 |
放射光及び第一原理計算を用いた局所構造解析技術の開発と実用材料への応用 |
梅咲 則正 |
高輝度光科学研究センター |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
基礎的研究の域を出ないが、実用化の努力は行っており評価できる。今後、多種の微量元素の局所構造解析への展開など、さらなる研究の進展を期待したい。 |
855 |
インソール製作を簡略化するための足底測定法に関する研究 |
奥 英久 |
神戸学院大学 |
松原 加代子 |
神戸学院大学 |
「高齢化社会」が急速に進行しつつある我が国において、足底に疾患を有する人に合ったインソールを製作する技術の開発に挑戦している本課題は重要である。実行された研究によって、「製作技術者の経験を生かし足底計測装置の利点を生かしたインソール製作方式が有効」であることを示したことは高く評価できる。一方、製作技術者の関与が必要であることは、疾患に合ったインソールの大量「生産には不向き」であるという新たな問題を提示している。知的財産権の確保について充実することが期待される。 |
856 |
ランダム・セントロイド最適化法を用いた新調理システムによる健康調理条件の探索 |
後藤 昌弘 |
神戸女子大学 |
亀治中 吉男 |
神戸女子大学 |
当初計画していた減糖に関する検討が、実験器導入の遅れ等により実施されなかった。実験器導入の遅れの理由を明記が望まれる。 |
857 |
望みの抗体と酵素を連結可能なアダプター蛋白質の開発 |
田中 勉 |
神戸大学 |
塩野 悟 |
神戸大学 |
アダプター分子の抗体結合活性および酵素活性が失われない状態で抗体に特異的に結合することを確認できた事は特筆すべき成果である。種々の抗体を用いた実証データの蓄積、及び実用化を期待する。基本特許は出願済みであり、実用化されると波及効果は大きい。 |
858 |
早期食道・胃癌に対する新規内視鏡的治療法の開発 |
森田 圭紀 |
神戸大学 |
小野 英男 |
神戸大学 |
当初の研究実施計画の大方は達成されている。着実に実用化が進められており、今後の更なる臨床応用に向けた発展が期待される。 |
859 |
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)モデルマウスを用いた病態解析とその臨床応用 |
林 祥剛 |
神戸大学 |
小野 英男 |
神戸大学 |
メタボリックシンドロームの予防に力を入れている現時点において、「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」の発生機序の解明に取り組んでいる本研究は重要な意義を持っている。しかしながら、研究の進展度は期待されたものよりも遅く、将来の実用化の展望を明瞭にすることが望まれる。 |
860 |
昇温溶出アフィニティークロマトグラフィーによる一塩基多型の検出 |
勝田 知尚 |
神戸大学 |
小野 英男 |
神戸大学 |
設定目標のレベルが高かったにもかかわらずほぼ目標が達成されている。特に一連の操作を行った際に高いSNPの検出感度が得られたことは評価できる。実用化ための検討課題と対応策が明確であり、同種の手法で開発を進めている企業も既に存在することから実用化の期待は大きい。知的財産権の確保が望まれる。 |
861 |
補体媒介性細胞障害を利用した高感度の微量抗体測定法 |
小西 英二 |
神戸大学 |
小野 英男 |
神戸大学 |
ほぼ予定が達成されているものの、研究のアウトプットが明確でなく、知的財産権の検討が不十分である。 |
862 |
ヘリコバクターピロリ感染による胃発癌リスク診断の開発 |
東 健 |
神戸大学 |
小野 英男 |
神戸大学 |
当初設定した目標に向けて着実に成果を上げており、臨床上の有用性の検討を含めた今後の発展が期待される。 |
863 |
カンチレバーを用いた高感度テラヘルツ電子スピン共鳴技術の開発と応用 |
太田 仁 |
神戸大学 |
大内 権一郎 |
神戸大学 |
試験研究としては成果が得られているが、実用化(テラヘルツ帯への拡張)へのブレークスルー、及び特許出願が望まれる。 |
864 |
安全・安心な生活を守るための光る変位計の開発 |
芥川 真一 |
神戸大学 |
大内 権一郎 |
神戸大学 |
光る変位計は活用範囲が広く実用的な研究開発である。多くの現場で実証試験を実施し有益な情報が得られており、改良を加え、さらに発展するものと期待できる。 |
865 |
タンパク質固定化ナノ粒子を用いた分子インプリントプロテインチップの開発 |
竹内 俊文 |
神戸大学 |
大内 権一郎 |
神戸大学 |
目的たんぱく質のみを選択的に吸着できる基板の開発を達成している。今後、実用化・企業化を期待する。 |
866 |
ルームミラー透過式赤外カメラを用いた安全運転支援のための車内撮像システム |
黒木 修隆 |
神戸大学 |
大内 権一郎 |
神戸大学 |
ほぼ計画通りに研究が実施されている。当初の目標値は達成できていないが、問題点は明確であり、企業との共同研究により、企業化へ向けた展望が開けることが期待できる。装置の開発であり、特許化の検討が望まれる。 |
867 |
機能性有機薄膜を指向するπ共役が拡張したチアゾール誘導体の設計と合成 |
森 敦紀 |
神戸大学 |
大内 権一郎 |
神戸大学 |
機能性有機薄膜を指向するπ共役拡張型チアゾール誘導体の設計と合成に関し、当初の目的は概ね達成されている。今後の展開として薄膜デバイスの作成とその機能評価が必要である。知的財産権の確保が望まれる。 |
868 |
経口抗体療法の開発 |
谷口 泰造 |
神戸大学 |
大内 権一郎 |
神戸大学 |
当初の計画の初期段階にとどまっており、進捗を妨げている諸問題を克服することが望まれる。 |
869 |
熟練者の感覚技能を継承する−皮革の触感のデジタル化− |
井上 真理 |
神戸大学 |
大内 権一郎 |
神戸大学 |
他の試験研究と比べると異色のテーマであるが、現場との連携がなされており、社会的には重要な研究テーマである。今後、データ解析に基づく予測式のフィードバックによる実用化レベルのシステム開発、企業化に向けた取り組みが期待される。 |
870 |
キャリヤー輸送膜とガス吸収法のハイブリッド化による高効率ガス分離法の開発 |
松山 秀人 |
神戸大学 |
大内 権一郎 |
神戸大学 |
回収率が低い点を改善しなければ、企業からの興味は得られにくいと考えられ、回収率のさらなるアップのためにどのような課題があるのか、その手段が何なのかを明確にすることが必要である。 |
871 |
油水界面を用いるタンパク質の電気抽出分離・分析法の開発 |
大堺 利行 |
神戸大学 |
大内 権一郎 |
神戸大学 |
油水界面型マイクロフローセルを用いてタンパク質の電解クロマトグラフィーが可能であること、及び血清・食品などの生体サンプルへの適用可能性が示されている点が評価できる。今後、企業化可能性の明確化・知的財産確保を期待する。 |
872 |
脳性麻痺による発話障害者の音声コミュニケーション支援に関する試験研究 |
滝口 哲也 |
神戸大学 |
中井 哲男 |
神戸大学 |
企業化へはまだ道のりは遠いように思えるが、一定の進捗があったことで評価できる。次のステップとして「話し言葉」へ対応する事は自然の流れであり、是非開発を継続し、企業化及び特許化することを期待する。 |
873 |
参加型アプローチによる生活空間情報データベースの構築手法 |
朝倉 康夫 |
神戸大学 |
中井 哲男 |
神戸大学 |
計画通りに研究が実施され、目的を達成している。企業化の難しい研究分野であると思われるが、社会的な要請は高く、企業との共同研究も行われており、着実に研究成果の蓄積がなされている。今後、知的財産権の確保が期待される。 |
874 |
図形アルファベット仮説に基づく画像検索・分類システムの開発 |
山口 一章 |
神戸大学 |
中井 哲男 |
神戸大学 |
ほぼ計画通りに計画が実施された。目標とする数値には至っていないが、学術的には十分な成果と考えられる。ただし、実用化のためには、成功確率を高めることが必要で、この点の解決が望まれる。解決によって、企業化および知的財産権確保の展望が開ける。 |
875 |
生体自己組織化構造リポソームの高収率生成法の開発 |
鈴木 洋 |
神戸大学 |
中井 哲男 |
神戸大学 |
当初の目的を達成している。収率のアップを目的とした研究課題は、実用化のためには必須な課題であり本提案の対象物であるリポソームならなおさらである。今後、基本技術の確立、企業化ための技術的課題の解決、及び知財確保が望まれる。 |
876 |
食品内部の微生物汚染を可視化するインピーダンス・トモグラフィ装置の開発 |
豊田 淨彦 |
神戸大学 |
柘原 岳人 |
神戸大学 |
農産物や食品内部の微生物汚染を、非破壊で迅速、簡便に検出し、その空間分布を可視化する装置の開発を目的としている。測定周波数が決定され、解析アルゴリズムも開発されており、基礎データは得られたと評価できる。今後、特定企業との共同研究、知的財産の確保、及び当初予定されていたP.fluorescensの蛍光発光による汚染領域測定が望まれる。 |
877 |
新規作物保護剤の開発 |
佐々木 満 |
神戸大学 |
鶴田 宏樹 |
神戸大学 |
生物活性評価による候補分子の絞り込みがなされ、構造的な特性も見出されており、リード化合物からの実用化に向けた道筋が見えつつある。今後、遺伝子レベルでの検証など周辺データの取得による作用機構の解明の進展も望む。 |
878 |
ダイオキシン類の高感度多検体簡易測定法開発 |
芦田 均 |
神戸大学 |
鶴田 宏樹 |
神戸大学 |
ダイオキシン簡易測定法の100倍の高感度化、2倍の迅速化を達成しており高く評価される。この技術に対するニーズは高いと思われ、企業化へ向けての動きを加速すること、及び市場開発が期待される。 |
879 |
位置情報付き画像類似度を用いたモバイル向け地域情報データベースの試作 |
鎌原 淳三 |
神戸大学 |
由雄 正保 |
神戸大学 |
予定通りの進捗で、これから行う一般に公開した実証実験の結果が楽しみである。今後、企業化、及び特許化が期待される。 |
880 |
石綿代替ガスケットの寿命短期予測手法の構築 |
高木 知弘 |
京都工芸繊維大学大学院 |
由雄 正保 |
神戸大学 |
(中止) |
881 |
脳障害治療を志向した細胞製剤の応用試験 |
松山 知弘 |
兵庫医科大学 |
大野 安男 |
科学技術振興機構 |
骨髄由来神経幹細胞による細胞製剤の実用化にむけての基礎データとして、至適投与を検証することが十分なされなかったが、当初の計画をほぼ達成している。実用化には多くの困難が予想されるが、今後の実用化展開が期待される。 |
882 |
インクジェットプリンター用フォトクロミック色素の開発 |
山口 忠承 |
兵庫教育大学 |
大内 権一郎 |
神戸大学 |
特許に関し積極的に取り組んでおり、独自技術の獲得に精力的であり有望な研究である。しかしながら、具体的な手段に関する記載が不足しており、その結果が技術的に良いのかどうか判断ができない。企業との関係や特許との関係があるならば、その点を記述を充実すべきである。 |
883 |
キトサンを用いた新規生分解性材料の開発 |
平瀬 龍二 |
兵庫県立工業技術センター |
富田 友樹 |
兵庫県立工業技術センター |
十分な力学的物性と高い抗菌性を有するキトサンー塩組成物を作成している。また基本となる特許はすでに出願している。今後は高い抗菌性を活かした新たな用途開発を行う必要があり、まだ具体化はできていないがこの方面で企業化を目指すという方向性に期待したい。 |
884 |
PBII法を用いたNIL用高硬度・高剥離性を有するF-DLCモールドの開発 |
神田 一浩 |
兵庫県立大学 |
元山 宗之 |
兵庫県立大学 |
研究計画にそって十分な検討がなされており、NII用モールドの剥離財材としてF-DLCコーティングを用いる試みが達成されているのは特筆すべきことであり、企業化への期待も大きい。今後、企業化に向けて転写を繰り返しても良好な転写パターンが得られることをデータで示すことが望まれる。 |
885 |
ナノコンポジット材料の部分放電劣化機構の解明による超耐サージモータ巻線の創製 |
永田 正義 |
兵庫県立大学 |
元山 宗之 |
兵庫県立大学 |
研究計画が着実に実行され、良好な結果が得られている。企業と連携した研究体制への支援が望まれる。 |
886 |
カーボンナノチューブを用いた高発電効率燃料電池電極の開発 |
佐野 紀彰 |
兵庫県立大学 |
山口 學 |
兵庫県立大学 |
試験研究の計画通りにすべての項目を達成している。ただし、触媒利用効率は30倍に向上したが当初目標の100倍には至っていない。実用化へ向けた方向性が明確になったが、今後十分な知財権の確保と企業化が期待される。 |
887 |
セルロースナノファイバーで木材由来熱硬化樹脂を強化したバイオマス複合材 |
岸 肇 |
兵庫県立大学 |
山口 學 |
兵庫県立大学 |
研究課題をすべて達成し、十分な研究成果を得た。その研究成果から企業化可能な内容を含んでいると判断するが、今後引き続き検討し、実用材料としての整形技術の確立、確立知財権確保及び企業化が期待される。 |
888 |
新規ウェットプロセスによる高密度垂直磁気記録媒体の製造 |
八重 真治 |
兵庫県立大学 |
瀧澤 精一 |
兵庫県立大学 |
新規ウェットプロセスによるテラビット垂直磁気ナノアレイを作製するための金属ナノ粒子形成法とSiナノ孔の形成法を確立させ、これに磁性体を充填することに成功し、本研究開発によりシーズ技術を実用化に向けて前進させた。今後、粒子析出位置の制御、ナノ孔深さの制御等が望まれ、今後の進展を期待する。 |
889 |
高感度および低LERを有するEUVレジストの開発 |
渡邊 健夫 |
兵庫県立大学 |
瀧澤 精一 |
兵庫県立大学 |
電子線用新レジスト膜に関して、解像性能は約2倍よくなっているが、申請書の内容と比較すると、LERは以前より悪くなり(3 nmから3.5 nm)、EUV工の露光感度も悪くなっている(2 mJ/cm2から5.0 mJ/cm2)。EUV光を用いた2光束干渉露光系の開発は進まなかったが、今後高感度・低LERのEUVレジストの性能向上を目指して、大いに成果が期待される。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
928 |
血管形成促進作用を有する天然物化合物の解明と創薬開発 |
松原 主典 |
広島大学 |
三原 博道 |
広島大学 |
実施計画の1.薬草中の血管形成促進成分の同定も2.血管形成促進作用を有する天然化合物誘導体の作用機序解明も達成されていない。創薬開発では、同定できたとしてもそれが最適かどうか膨大な数の類似化合物を合成・スクリーニングする工程が待っている。 |
929 |
内因性NOS阻害剤ADMAの代謝機構を活用した心血管疾患の新規な予防・治療法(薬)の開発 |
木本 眞順美 |
岡山県立大学 |
湯浅 光行 |
岡山県立大学 |
研究は当初の予定通り着実に進められ成果も得られている。今後の研究の進展を期待したい。 |
930 |
動的再構成技術を適用した並列パイプライン化処理による3次元グラフィックスの高速化 |
森下 賢幸 |
岡山県立大学 |
湯浅 光行 |
岡山県立大学 |
目標である「三次元グラフィックスの高速処理」について、実現の可能性を示すことが求められる。 |
931 |
肝臓癌及び腎臓癌遺伝子治療のためのREIC/Dkk-3アデノ随伴ウイルスベクターの開発 |
賀来 春紀 |
岡山大学 |
大村 祐章 |
岡山医学振興会 |
当初計画のin vitro実験が行われていない。特許化、企業化を行う上で、in vitroとin vivoの研究成果は重要と考えるので、今後の研究課題として欲しい。 |
932 |
モデルマウスの検討と動脈硬化の可視化法に関する基盤研究 |
松浦 栄次 |
岡山大学 |
大村 祐章 |
岡山医学振興会 |
目的の可視化は未達成だが、動脈硬化病変に特異的なモノクローナル抗体が得られたことは評価できる。 |
933 |
ポリリン酸処理によるチタンインプラントの高機能化 |
吉田 靖弘 |
岡山大学 |
大村 祐章 |
岡山医学振興会 |
計画書通りに研究が進まず、また本研究の主目的である安全性検討のデータ及び結果が一切示されていず、実用性の判断が困難。 |
934 |
特異的プロモータを用いた肺腺癌に対する新規治療型ベクターの開発 |
松岡 順治 |
岡山大学 |
大村 祐章 |
岡山医学振興会 |
本研究計画での遺伝子ベクターに新規性と優位性に基づく妥当な課題設定、目標設定であり、実用化に向けて期待できる。 |
935 |
血中遊離DNA遺伝子解析による頭頸部癌の早期診断システムの開発 |
Gunduz Mehmet |
岡山大学 |
大村 祐章 |
岡山医学振興会 |
当報告書には血清を用いたデータが示されていない。本研究は長期的な観点で対応すべきテーマと考える。 |
936 |
難治性小児てんかんの早期発見技術の開発 |
大内田 守 |
岡山大学 |
大村 祐章 |
岡山医学振興会 |
企業化が期待できるデータであると思われる。リスク遺伝子の検出率を向上させ、キット化に繋がることを期待する。 |
937 |
新規OHラジカル発生系を利用した金属表面上の油汚れの超効率的除去技術の開発 |
今村 維克 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
所期の成果は得られているが、実用化には他方式(水の電気分解や超音波など)と併用した方法を探ることも必要かと思われる。 |
938 |
新原理誘電性を応用する特異な電子材料の開発 |
池田 直 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
電子分極強誘電性という新発見の現象の正確な理解と記述の基礎研究が優先であり、応用はその後でよいと思われる。 |
939 |
新規in vitroヒト型抗体作製システムによる抗体医薬創製 |
金山 直樹 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
抗体医薬は今後ますます重要となることが想定され、本研究の目的としていることには大きな期待がかかるところである。したがって知的財産権を取得して企業化することは有望であると判断出来る。しかし本実験結果から、「複数の有効な方法」「有効な方法を見いだした」という点を特段の進捗、あるいは特筆すべき点と判断することはできない。 |
940 |
水蒸気プラズマ処理によるGaN発光ダイオードの高効率化技術の開発 |
上浦 洋一 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
所期の数値目標以上の成果を達成しており、今後の企業化が期待される。 |
941 |
バイオプロセスによる重要医薬中間体の環境調和型不斉合成 |
依馬 正 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
研究計画のバイオプロセスによる不斉合成は実用化の可能性が高いと考えるが、事業化のためには原料等のコスト比較を行って欲しい。研究は競争なので、早期の技術開発を期待する。 |
942 |
インスリン産生細胞を再生するベータセルリンの開発と応用 |
妹尾 昌治 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
膵臓初代細胞の増殖・分化への影響を解析する実験が達成されていず、企業化にはまだ障壁が高いが、実用化を期待する。 |
943 |
バイオポリマー循環利用プロセスのためのセラミックス固定化酵素の開発 |
酒井 貴志 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
今後イオン液体担持シリカゲル固定化リバーゼの特許化と企業との連携強化が望まれる。 |
944 |
多様な非天然アミノ酸が導入可能なタンパク質合成系の創製 |
大槻 高史 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
設定された目標は達成されているが、実用化までにはまだ多くの課題があると思われる。将来、実践的な有用性を高めることを期待したい。 |
945 |
MRSAやVRE等の多剤耐性菌に有効な医薬品の開発 |
土屋 友房 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
このような問題は医薬品開発過程においてよく見られることではあるが、それを克服しなければ知的財産や企業化につながらない。現時点では、有望な方策があるとは言い難い。 |
946 |
ピリジニウム塩誘導体が有する抗マラリア活性発現メカニズムの探索 |
佐々木 健二 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
今回の成果からは企業化の可能性は難しいものと思われる。 |
947 |
グリコーゲン利用に関わる輸送体の異常検出キットの開発 |
表 弘志 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
計画の事前検討不足が感じられる。輸送体(NPT4)遺伝子のクローニングが出来ただけのようで、これからが研究のスタートのように感じられる。 |
948 |
活性炭吸着有害有機塩素化物の直接電解還元無害化処理―活性炭循環系の構築 |
田中 秀雄 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
活性炭の専門家(含む企業)との共同研究によって開発課題を明瞭にすることが望まれる。 |
949 |
伸びきり鎖結晶(シシ構造)の高密度生成によるポリ乳酸の高強度・高耐熱性化 |
木村 邦生 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
ポリ乳酸について高配向、高融点のシシ生成を立証したことは評価できる。高密度・均一分散させた材料を作成する手法の開発が企業化のポイントと思われる。 |
950 |
ポリスチレン高親和性ペプチドタグを用いた革新的蛋白質相互作用解析システムの開発 |
中西 一弘 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
高感度、高迅速な蛋白質ー蛋白質相互作用解析システムの開発を目標としているようであるが、何をどこまで明らかにしようとしているか具体的な目標性能が示されていず、また他の方法との比較がないため、成果の評価は困難であり、これから更に他の研究資金で基礎的な検討を続けるレベルと思われる。 |
951 |
多成分蛍光標識ペプチドライブラリーを用いる高効率創薬手法の開発 |
北松 瑞生 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
蛍光アミノ酸の合成はできたものの、それを用いた蛋白・ペプチドセレクション法の性能評価結果内容及び最適条件の検討結果内容について報告されていないので、本研究の評価が出来ない。 |
952 |
高磁場回転磁束条件での磁気特性測定装置の実用化研究 |
高橋 則雄 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
市販の無方向性電磁鋼板の飽和磁束密度が2T程度であり、これを用いて2T以上の高磁束発生装置を製作するのはかなりハードルが高い。発想の転換が必要ではないかと思われる。 |
953 |
高効率分子構築法を利用したイオンチャンネル制御分子の開発 |
門田 功 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
計画していた全合成には至らなかったが、目処付けできた点は評価でき、今後の展開が期待される。 |
954 |
ウィルスエンベロープを利用した標的型薬物運搬キャリヤの低抗原性化法 |
多田 宏子 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
計画は未達であるが新しい技術であり安全性の保証ができれば臨床現場で役立つ可能性が大と考えるので、今後の開発を期待したい。 |
955 |
痛風治療薬を志向した縮合ピリミジン類の酵素阻害分子設計と応用研究 |
信定 弘美 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
「得られた成果」の中に「バーチャルスクリーニング系を確立した」として掲載しているグラフは申請書のグラフと同一であり、またin vivo試験には到っていないことから、研究の進展が疑わしい。 |
956 |
極低周波を用いた金属深部欠陥の検出と画像化の開発と応用 |
塚田 啓二 |
岡山大学 |
松浦 啓克 |
岡山大学 |
欠陥検出の画像表示など計画通りに進んでおり、地元企業との連携も緊密であり、知財確保の可能性も認められ、高く評価できる。 |
957 |
精密ワイヤ放電加工用高性能ワイヤ電極の開発に関する研究 |
岡田 晃 |
岡山大学 |
松浦 啓克 |
岡山大学 |
短期間で現象の解明に基づく放電加工用電極の開発を進めて特許申請がなされており、ほぼ期待通りの成果が得られていると思われ、事業化、社会的波及効果が期待できる。しかし、報告書に具体的な記述がない。事後評価を行うためには詳細な報告書が必要である。 |
958 |
分子性物質による高感度磁気センサーの研究・開発 |
花咲 徳亮 |
岡山大学 |
松浦 啓克 |
岡山大学 |
分子性物質の磁性利用は今後伸びる可能性のある分野であるが、基礎研究の域を出ず、十分な研究成果が得られているとは思われない。 |
959 |
病的な異常声帯振動の簡易可視化方法の開発と実用化 |
出口 真次 |
東北大学 |
東 英男 |
岡山大学 |
提案された簡易可視化法は機械診断への利用可能と判断される。一方臨床使用には問題点を見極めた検討が必要である。知的財産権取得もあり、用途によっては早い実用化が期待される。目標への臨床応用と共に企業化へ向けた進展を期待する。 |
960 |
研削加工の生産性向上のための高感度型加工開始点検出システムの開発 |
藤原 貴典 |
岡山大学 |
東 英男 |
岡山大学 |
ほぼ所期の成果が得られたと考えられる。今後、信号処理を含めたシステムとしての完成が期待される。 |
961 |
多様な産業ニーズへ対応したキャビテーション利用脱気・注気装置の実用化 |
鷲尾 誠一 |
岡山大学 |
東 英男 |
岡山大学 |
追加実験の実施や、新たに混合液の分留の可能性が出たことなど、総合的に見て高く評価できる。 |
962 |
動物細胞を用いたタンパク質ラジカルスカベンジング活性測定法の開発 |
益岡 典芳 |
岡山理科大学 |
安井 茂男 |
岡山理科大学 |
細胞レベルでの生理的なラジカル発生量及びスカベンジング活性量の量的関係の基礎研究が望まれる。開発希望のキットは、タンパク質ラジカルに特異的とはいえない現象の利用なので、企業化には疑問が残る。 |
963 |
フェニレン−ジイニレン骨格を有する新規発光材料の開発と応用 |
折田 明浩 |
岡山理科大学 |
安井 茂男 |
岡山理科大学 |
研究対象のフェニレン-ジイニレン化合物の安定性が低いということは、EL材料としては致命的だが、新しい機能材料の設計・創出につながると思われる知見が得られており、今後の展開に期待したい。 |
964 |
CKCにおける二関節筋機能を利用した下肢筋力増強用着衣の開発と応用 |
河村 顕治 |
吉備国際大学 |
原田 亮二 |
吉備国際大学 |
本研究では装具のシーティングベルトにゴムバンドにより弾力性を与えて得られる効果の判定を行った。その結果に基づいて「筋トレスパッツ」を開発し,その有用性について検討し,一定の成果を得た。本課題が目指す下肢の筋力増強やリハビリテーションへの応用のためには、長期使用による増強効果の判定や使い易さが必要であり,今後の研究展開に期待したい。また、商品化のためには企業との連携が必須であり、今後の実用化努力を期待したい。 |
965 |
スーパーオキサイドセンサカテーテルの開発 |
遠藤 恒介 |
川崎医科大学 |
大村 祐章 |
岡山医学振興会 |
高感度、安定性、耐用性のある新規SOD固定化法が確立できれば、企業化も可能と考えられる。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
966 |
深海微生物由来タンパク質を利用した高圧・低温耐性ナノデバイスの創製 |
仲宗根 薫 |
近畿大学 |
濱田 高義 |
くれ産業振興センター |
表題と実験結果に余りにも大きいギャップがあり、また、それを埋めるためには、余りにも大きい超えなければならない課題があり過ぎるように思われる。 |
967 |
高濃度パルプ繊維分散評価技術の開発 |
角田 勝 |
近畿大学 |
濱田 高義 |
くれ産業振興センター |
当初目的の1つであるレーザー光を用いた方法(経時濃度むら)との比較検討がないので、良否の判定は困難である。従来の低濃度域での検討であり、目標とする高濃度液での有効性に関する手がかりが示されていない。このような固液混相流における画像処理による濃度決定方は既にいくつか提案されているが、本研究の独創的な点についての記述がないため、その手法の評価は出来ない。 |
968 |
振動除去型多段スパイク構造の開発と応用 |
西村 公伸 |
近畿大学 |
世良 俊邦 |
ひろしま産業振興機構 |
理論解析や試作による音質評価試験では実用化につながる成果が得られたと考えられる。 |
969 |
嚥下機能の低下した高齢者のための食品の開発 |
栢下 淳 |
県立広島大学 |
佐伯 達志 |
県立広島大学 |
予定通り計画が実行され、順当な成果が得られた、と評価できる。ただ企業化には、物性だけでなく開発する食品の様態に関する種々の事柄もあるので、それらの解決による製品化を期待したい。 |
970 |
男性不妊症予防バイオマーカーの開発 |
矢間 太 |
県立広島大学 |
佐伯 達志 |
県立広島大学 |
本研究によって得られた成果(蛋白質:AFPの機能)は独創性が極めて高い。今後のヒトを対象にした開発試験の画期的成果を期待したい。 |
971 |
大豆発酵による有用成分の生成とその効率的生産・分離技術の確立 |
渡部 緑 |
広島県立食品工業技術センター |
山下 民治 |
くれ産業振興センター |
有用成分の迅速な分離・濃縮技術をより改善して素材化技術を更に進めれば、実用化の可能性は大きい。 |
972 |
RFIDを用いた失禁センサの開発 |
山田 憲嗣 |
大坂大学 |
馬場 榮一 |
広島工業大学 |
失禁モニタの無線化は,機能面では従来の方法と大きくは異ならないが,患者における測定環境やQOLを向上させた(RFIDタグの設置位置やアンテナの最適化等)という点で、実用面において特筆すべき成果が認められる。RFIDタグの複数個使用やその配置等の工夫により尿量や発汗量等の計測が可能となれば、生理情報としては格段に価値が向上するので、失禁センサとして利用する事業化を期待する。 |
973 |
大気中生体観察用電子顕微鏡の実用化研究 |
菅 博 |
広島国際大学 |
山崎 均 |
くれ産業振興センター |
電子顕微鏡は分解能が命だが、このレベルでは空気中でも他の手法があると思われる。 |
974 |
感光性を有する有機半導体と薄膜トランジスタ |
大下 浄治 |
広島大学 |
榧木 高男 |
広島大学 |
合成した材料から有望なものを一つ選定し、デバイス・プロセス研究と評価をしっかり行って実用性を見出して欲しい。 |
975 |
コンクリートの諸元情報保持手段としてのICチップ活用に関する研究 |
河合 研至 |
広島大学 |
榧木 高男 |
広島大学 |
次ステップに進める前に技術動向、他分野での成功例、チップが具備すべき性能などを十分に調査し、もう一段階の発想の展開が必要と思われる。 |
976 |
高周波水中プラズマ技術の開発と応用 |
長沼 毅 |
広島大学 |
榧木 高男 |
広島大学 |
無電極化の課題は残っているが、実用化・企業化の可能性は高いと思われる。 |
977 |
microRNAを標的とした新世代型バイオドジメトリー・マーカーの開発 |
達家 雅明 |
県立広島大学 |
三宅 哲雄 |
科学技術振興機構 |
基礎研究が十分ではなく申請者が考えているような結論が導き出せるかどうか疑問である。 |
978 |
遺伝子診断用高速ゲル電気泳動システムの開発とその実用化 |
木下 英司 |
広島大学 |
鈴藤 正史 |
広島大学 |
糸ゲル電気泳動システムでの変異の検出限界の解析が今後の重要な課題として残されているが、企業との共同研究に期待したい。 |
979 |
リン酸基結合ナノ分子を用いた高感度メチル化DNA検出法の開発 |
木下 恵美子 |
広島大学 |
鈴藤 正史 |
広島大学 |
Phos-tagを固定化したポリアクリルアミドを開発し、選択的にリン酸化タンパク質を検出する方法を開発した。企業との共同研究が開始されており、今後の発展を期待したい。 |
980 |
アスベスト検出酵素を利用した喀痰アスベスト検査法の開発 |
西村 智基 |
広島大学 |
坂當 粂夫 |
広島大学 |
所期計画の半分は十分な結果が得られてはいないが、社会的には重要度の高い技術であり、現状でどこまで計測可能か明確にする必要がある。 |
981 |
オンサイトでの適用を可能にする各種水質評価モニターの開発 |
田中 一彦 |
広島大学 |
伊藤 勇喜 |
広島大学 |
報告書に記載されている成果に従うならば、安価な装置として発展途上国等で利用されることが期待される。 |
982 |
陽極酸化法における耐食性と装飾性に優れたマグネシウム皮膜の創生 |
矢吹 彰広 |
広島大学 |
伊藤 勇喜 |
広島大学 |
当初の研究目標をほぼ達成し、今後の実用化に向けたアクションも取られており、期待が持てる。 |
983 |
コロイドテンプレート法を利用した中空ナノ粒子及びポーラス粒子の合成 |
Ferry Iskandar |
広島大学 |
坂當 粂夫 |
広島大学 |
当初計画に対して格段の進捗、成果が得られ、今後の計画も明瞭である。 |
984 |
内分泌かく乱化学物質除去機能を持つ複合化磁性ナノ粒子の開発 |
後藤 健彦 |
広島大学 |
榧木 高男 |
広島大学 |
自己評価として各項目に高い達成率を記しているが、当初計画時の実験が説得性ある根拠もなく実施されていず、また報告書には具体的に成果が記述されていないので、低い評価とならざるを得ない。 |
985 |
超高透過性を有する水素分離膜のセルフチューニング製膜 |
都留 稔了 |
広島大学 |
榧木 高男 |
広島大学 |
光析出法など従来とは異なり、かつ溶液中での製造はコスト低下や膜精度の安定性向上に期待できるが、実用化には膜性能の一層の向上が必要と考える。 |
986 |
拒絶反応を抑える次世代抗体医薬の前臨床試験 |
河本 正次 |
広島大学 |
榧木 高男 |
広島大学 |
分子メカニズム、薬理作用の解析については、目標以上の成果が出ている。また、明らかとなった本抗体の作用点から、単に移植だけの話ではなく、免疫異常・過剰に起因する他の多くの疾患への応用も示唆しており、当初設定された以上の研究成果と言えよう。唯一、マイナス点は、肝移植モデルでの検証が完了してない点であるが、これは、投与抗体量の問題で解決されると容易に予想されることから、それ程、大きなマイナス要素とはならないと判断した。 |
987 |
光増感色素による病院・畜舎内空気の脱臭・殺菌技術の開発 |
正岡 淑邦 |
広島大学 |
榧木 高男 |
広島大学 |
当初の実験計画を予定通り終了し、高い成果が得られている。今後の計画が具体的に示され、実際にアクションも取られており実用化への展開が期待される。 |
988 |
高性能有機ラジカル電池の開発 |
井上 克也 |
広島大学 |
榧木 高男 |
広島大学 |
具体的なデータの開示がないため評価ができない。 |
989 |
新たな機能性柑橘成分を利用した抗肥満ヘルスケア食品の開発 |
平田 敏文 |
広島大学 |
秋田 直宏 |
広島大学 |
柑橘類を素材とした新規機能性物質創生の実用化が期待される。引き続き安全性の検討、活性物質の解析、そしてヒト臨床試験が望まれる。 |
990 |
パルスデトネーションエンジンにおける排気平滑化技術の開発 |
遠藤 琢磨 |
広島大学 |
松井 亨景 |
広島大学 |
目的を実現する手法を変更し、「排気バッファ室を設けて排気圧力変動の平滑化」を図っているが、この手法は古典的と言わざるを得ない。この特性は消音器以降の音響負荷により変化するので、タービン以降の構造によって影響を受ける。報告ではこの点に対する見解、現実での採用可能性についても触れられておらず、難点なしとはいえない。 |
991 |
板材成形・スプリングバック高精度シミュレーションのための材料パラメータ自動同定システムの開発 |
吉田 総仁 |
広島大学 |
松井 亨景 |
広島大学 |
材料依存の初期値、探索範囲に関するデータベースは試行錯誤の結果として得られるものであり、実用化は非常に難しいと思われる。 |
992 |
マイクロ伸長流動ノズルを用いたPGSS法によるポリマー微粒子製造 |
木原 伸一 |
広島大学 |
松井 亨景 |
広島大学 |
伸長ノズル改良により、粒子サイズを従来の半分にできた点は評価できるが、微小化と収率増大の方法が明らかでなく企業化と特許化は困難と思われる。 |
993 |
コプレーナ伝送線路を用いた超小型テラヘルツ分光分析ヘッドの開発 |
角屋 豊 |
広島大学 |
松井 亨景 |
広島大学 |
テラヘルツ波を用いた計測法の進捗に貢献しているが、企業化に向けてはコーディネータの努力が必要と思われる。 |
994 |
超小型・広帯域マイクロ波アンテナを目指した左手系複合材料の開発 |
蔦岡 孝則 |
広島大学 |
松井 亨景 |
広島大学 |
負の透磁率が得られることを見出せたことは評価に値するが、実際に応用するにはさらなる基礎研究が必要と思われる。 |
995 |
メタボリックシンドロームを予知、診断するバイオアッセイシステムの開発 |
浅野 知一郎 |
広島大学 |
前田 裕司 |
広島大学 |
申請時では、少数例の知見であったため、広島大での日系米人医学調査の約3,000名の血清と診察データを有効利用するというものであった。しかるに、出てきた結果は、10症例程度であり、しかも記載された実験内容から判断すると数週間で終了すると思われるデータである。研究のアプローチ自体は評価できるが、このシーズ発掘試験研究で何をやったのかという点で評価すると、多検体での実験をどれだけ試み、新たな研究成果がどれだけ得られたのかほとんど見えない。 |
996 |
イメージングを用いた神経変性疾患治療薬物候補のスクリーニング |
酒井 規雄 |
広島大学 |
前田 裕司 |
広島大学 |
薬物効果解析手法の開発については一定の成果が得られているが、研究計画に問題があったのか、新規神経変性疾患治療薬のスクリーニングについては殆ど成果が得られていない。企業化への戦略練り直しを期待したい。 |
997 |
口腔癌の予後を予測する簡易診断キットの開発 |
工藤 保誠 |
広島大学 |
前田 裕司 |
広島大学 |
計画は惜しくも未達で遺伝子メンブレン・アレイの作製までであったが、継続してその有用性検討等を進められたい。 |
998 |
植物乳酸菌の産生する抗菌ポリペプチドの高度利用技術開発 |
的場 康幸 |
広島大学 |
山田 一徳 |
広島大学 |
計画は予定通りに実施されたといえる。高度でかつ困難な課題に挑戦していると思われるが、企業化に向けた展望に明るい成果が得られていないのは残念。 |
999 |
担体添加バイオスラリー法による実油汚染微粒子土壌の浄化 |
奥田 哲士 |
広島大学 |
榧木 高男 |
広島大学 |
所期の成果は得られている。企業とのマッチングや特許化が望まれる。 |
1000 |
複合イオンでカゴを充填した熱電変換材料の開発 |
高畠 敏郎 |
広島大学 |
榧木 高男 |
広島大学 |
当初の目標に達しておらず、実用化の目処も、知財の獲得の可能性もない。 |
1001 |
建築物のひび割れ補修効果の簡易評価システムの開発 |
松本 慎也 |
広島大学 |
浜中 達也 |
東広島商工会議所 |
計画通りに実施したとあるが、内容が不明である(供試体の具体的な記述、現場での状況など)。 |
1002 |
甘草抽出物による植物病害防除機作の解明 |
宮川 久義 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
家常 高 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
甘草抽出物中のグリチルレチン酸はキュウリの病原菌発生抑制に有効であるという新知識を得ており、薬剤としての製品化に向けて共同研究を実施していることは評価できる。 |
1003 |
火災とその鎮火による温度と負荷履歴に対する鉄鋼材料と構造物の非弾性変形特性評価システムの開発 |
井上 達雄 |
福山大学 |
槙野 勝昭 |
ひろしま産業振興機構 |
得られた成果として多くの論文発表等の紹介があり、それなりに成果が得られたようであるが、具体的研究結果の報告をしていただきたい。 |
1004 |
流体扉の開発 |
梅田 眞三郎 |
福山大学 |
槙野 勝昭 |
ひろしま産業振興機構 |
基礎研究段階であり、さらなる基礎研究が必要と考える。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
1016 |
磨耗ゼロ・高効率を有する磁気歯車の高トルク化と各種伝動装置への応用 |
原野 智哉 |
阿南工業高等専門学校 |
宮城 勢治 |
阿南工業高等専門学校 |
目標が高かったためか当初の計画が達成できなかった。知的財産確保も期待できるので今後の発展を望む。 |
1017 |
液圧張出・逆張出・しごき複合加工法の確立 |
畑中 伸夫 |
阿南工業高等専門学校 |
森本 巌 |
徳島県立工業技術センター |
目標は達成できたと思われる。知的財産確保は難しいが、この分野の業界における技術レベルは高く企業化に向けて共同研究先を見つけて頂きたい。 |
1018 |
第四アンモニウム塩を固定化したウレタン系樹脂の抗菌特性 |
武知 博憲 |
徳島県立工業技術センター |
大村 芳正 |
徳島県立工業技術センター |
目標は達成できたと思われる。知的財産化が可能と思われるので企業化に向けてさらなる発展を望む。 |
1019 |
キャビテーション援用による金属材料の高アスペクト比穴加工技術の開発 |
小川 仁 |
徳島県立工業技術センター |
大村 芳正 |
徳島県立工業技術センター |
実用化・事業化の可能性を示した研究成果は高く評価できる。知的財産権の確保についても十分検討されており、今後は取得した研究成果をもとに他制度への発展を期待したい。 |
1020 |
天然高分子を利用した超軽量有機成形培地の開発 |
金磯 牧夫 |
徳島県立農林水産総合技術支援センター |
駒留 勇人 |
徳島県立農林水産総合技術支援センター |
当初計画の達成に加え知的財産権の確保についても検討が行われている。本研究の最大の価値は、莫大な熔融熱(化石エネルギー)軽減、低炭素化社会につながる可能性があることで、企業化の可能性も高い。取得した研究成果をもとに他制度への発展を期待する。 |
1021 |
血中中性脂肪低減薬の開発 |
根本 尚夫 |
徳島大学 |
安田 崇 |
テクノネットワーク四国 |
難溶性の化合物の水溶性確保は極めて重要な課題である。研究は計画通りに実施され特段の進捗、成果が得られた。企業化に必要な特許等の出願も行っている。取得したデータをもとに他制度へ発展的に展開し、実用化を目指していただきたい。 |
1022 |
運動器(筋・骨)の萎縮原因遺伝子ユビキチン連結酵素の阻害剤 |
二川 健 |
徳島大学 |
大山 真吾 |
テクノネットワーク四国 |
当該ペプチドがラットモデルで有効であった点は評価できるが,同様の効果を示す低分子の開発が進まなかった点は今後の課題と言える。短期間で成果を期待できる課題ではないので、知的財産権の確保について今後検討をお願いしたい。共同研究企業も見つかっており企業化の見通しが明らかになった。取得したデータをもとに他制度への発展的な展開を期待する。 |
1023 |
情報表示のセキュリティを確保するランダム偏光フィルタの開発 |
山本 裕紹 |
徳島大学 |
辻本 和敬 |
テクノネットワーク四国 |
当初の計画になかった課題についても成果があがっており、目標がクリアされた。技術移管の可能性のある企業との関係を構築し企業化の可能性が見出せた。知的財産権の確保と、取得したデータをもとに他制度への発展的展開を期待する。 |
1024 |
機能性シリカナノ粒子を用いた放射線変色材料シートの開発と応用 |
三好 弘一 |
徳島大学 |
土取 孝弘 |
テクノネットワーク四国 |
当初の計画はほぼ達成できている。知的財産権の確保についても検討されており、企業からの問い合わせがあるなど企業化への可能性も見いだせた。取得したデータをもとに次のステップに進む足がかりが出来たと考えられる。 |
1025 |
高齢者の運動機能を維持する膝関節用インテリジェントパワーアシスト装具の開発 |
安野 卓 |
徳島大学 |
牧野 正 |
徳島大学 |
アシスト力推定を除き,ほぼ当初計画を達成でき期待した成果が得られた。今後も企業化への努力と知的財産権の確保について検討を期待する。取得したデータをもとに次に進む足がかりが出来た。 |
1026 |
同一成分で赤から黄・緑、青へと変化する新規酸窒化物顔料の開発と応用 |
森賀 俊広 |
徳島大学 |
大塩 誠二 |
徳島大学 |
当初設定した目標はほぼ達成できた。知的財産権の確保について可能性が高く、青色の発現如何によるが企業化の可能性が見出せた。取得した研究成果をもとに、他制度への発展的な展開を期待する。 |
1027 |
高機能官能基を有する立体規則性高分子材料の開発と応用 |
田中 均 |
徳島大学 |
大塩 誠二 |
徳島大学 |
当初の計画に対し格段の成果が得られた。知的財産権の確保について十分な検討が行われており、企業化の可能性が見いだせた。洗浄能力/光学特性とかなりかけ離れた性能を示すので、どちらかに絞った企業化の検討を期待したい。 |
1028 |
DC−RF併用スパッタ法による光触媒アナターゼ型TiO2スパッタ薄膜の高速製膜法の開発と応用 |
富永 喜久雄 |
徳島大学 |
大塩 誠二 |
徳島大学 |
当初の計画に対し格段の進捗、成果が得られた。知的財産権の確保について十分な検討が行われており、企業化の可能性が見いだせた。市販品より同等以上の光触媒機能が得られ、さらに紫外線LEDにおいても空気の浄化に期待できる。取得したデータをもとに、他制度へ発展的に展開され実用化を目指していただきたい。 |
1029 |
サブミクロン幅光配線技術の開発と応用 |
原口 雅宣 |
徳島大学 |
大塩 誠二 |
徳島大学 |
計画内容をほぼ実行できている。企業化に向けた可能性も見出せているが実験的な証明に関する問題点も残された。知的財産権の確保について検討が行われており、取得したデータをもとに次に進むステップの足がかりができた。 |
1030 |
スダチの発酵促進作用を利用した発酵食品の開発 |
横井川 久己男 |
徳島大学 |
大塩 誠二 |
徳島大学 |
完全には計画が実施されなかった。知的財産権の確保についての検討が十分ではないが、課題とは異なる増殖抑制作用での知的財産権の確保について検討している。このままでは企業化は難しく再構築が必要ではないか。 |
1031 |
粉体の新規非加熱殺菌技術の開発 |
田村 勝弘 |
徳島大学 |
大塩 誠二 |
徳島大学 |
予定したデータは取得されているが研究目標は達成されていない。知的財産権の確保について検討が不十分である。この分野の有効な殺菌法の開発が待たれており、期待される開発である。企業化の可能性を今後も続けて検討してほしい。 |
1032 |
新規ミトコンドリア蛋白の発現パターンの解析とパーキンソン病治療への応用 |
三ツ井 貴夫 |
徳島大学 |
大塩 誠二 |
徳島大学 |
計画は順調に達成できている。特許申請や企業との連携など、充分な成果を上げている。取得された研究成果をもとに他制度を利用し、最終的な治療薬としての企業化への発展を期待したい。 |
1033 |
創薬のためのプロテアーゼ阻害剤探索法の開発 |
辻 明彦 |
徳島大学 |
大塩 誠二 |
徳島大学 |
当初の計画はほぼ達成できたが、未知のものを含むその他のプロテアーゼの解析は十分でない。基礎研究として高く評価するが、知的財産権の確保について十分な検討がされていない。企業化の可能性はあるものの、進捗状況、準備状況とも十分とは言えない。 |
1034 |
表面プラズモン共鳴を用いた金属表面状態二次元評価装置の開発と応用 |
岩田 哲郎 |
徳島大学 |
大塩 誠二 |
徳島大学 |
当初の計画はほぼ達成できている。知的財産権の確保についての検討もされており、企業化の可能性も見いだせた。メチレンブルーを使う仕事が残されているが今後の発展を期待したい。 |
1035 |
RNA helicase A の機能解明 ~ 骨代謝調節を目指して ~ |
岡村 裕彦 |
徳島大学 |
大塩 誠二 |
徳島大学 |
研究の着目点は妥当で新規性もある。基礎学術としては適切に研究を発展させている。しかし、知的財産権の確保についてはまだ時間を要するので企業化の可能性は見出せていない。今後の課題克服に期待したい。 |
1036 |
酸化鉄食品とナノテスラ磁気センサを用いた摂食,嚥下機能診断法の開発 |
市川 哲雄 |
徳島大学 |
大塩 誠二 |
徳島大学 |
当初設定した目標をほぼ終了した。知的財産権の確保について十分な検討が行われており、磁気センサの性能向上により人への応用の実用化が期待できる。取得したデータをもとにさらに詳細な検討を加え次のステップに進めていただきたい。 |
1037 |
ホログラフィック2光子造形法の開発と応用 |
早崎 芳夫 |
徳島大学 |
大塩 誠二 |
徳島大学 |
目標はほぼ達成されている。独自のアイデアで造形法の新たな局面を切り開きつつあり、企業と共同研究をおこない企業化の可能性が見出せた。知的財産権の確保について十分な検討が行われており、取得したデータをもとに他制度への発展的な展開と実用化を期待したい。 |
1038 |
カテキン代謝菌を用いたお茶成分由来新規機能性物質の開発とその効率化 |
間世田 英明 |
徳島大学 |
平岡 功 |
徳島大学 |
カテキントランスポーターの取得に成功している。知的財産権の確保について十分な検討がされている。企業化への取り組みはみられるが、技術的に検討を要する。 |
1039 |
金属ストロンチウムを用いる簡便で有用なGrignard代替試薬の開発と応用 |
三好 徳和 |
徳島大学 |
平岡 功 |
徳島大学 |
ハロゲンの制限を克服できなかったが、目標はほぼ達成できた。知的財産権の確保につては検討が不十分である。取得した研究成果をもとに企業化への努力を期待したい。 |
1040 |
胃粘膜表在性蛋白質に対する抗体を用いた胃がん内視鏡手術支援技術の開発 |
辻 大輔 |
徳島大学 |
平岡 功 |
徳島大学 |
抗体の作成に、さらに一層の工夫が必要である。非腫瘍部と腫瘍領域との区別を可視化するためのさらなる検討が必要である。しかし、知的財産権の確保と企業化について可能性があり、今後研究の継続と推進を期待したい。 |
1041 |
自主防災組織で活用可能な津波避難シミュレーションシステムの開発 |
成行 義文 |
徳島大学 |
平岡 功 |
徳島大学 |
当初の計画に対し、格段の進捗、成果が得られたが、知的財産権の確保につては検討が不十分である。研究課題は企業化という観点ではなく,行政も含めた産学官連携にポイントがあると考えられるので、地域の防災・減災を担うべき行政側にアピールして実現化していただきたい。 |
1042 |
カルプロテクチンを用いたポイント・オブ・ケア検査による歯周病診断法の開発 |
木戸 淳一 |
徳島大学 |
平岡 功 |
徳島大学 |
順調に進行しているがPOCT検査にむけては、検査としての感度、特異度などの検査特性の評価や、検査の簡便化、反応時間の短縮などの課題が残っている。知的財産の確保についてまだ不明確な点が残り、企業化の可能性は見出せていない。今後の課題克服が期待される。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
1043 |
低温細菌由来コラーゲン分解酵素の構造及び生化学的性質の解析 |
小川 雅廣 |
香川大学 |
塩崎 紀子 |
テクノネットワーク四国 |
当初の計画通り、目的とするコラーゲン分解酵素を精製しその性質を明らかにされている。企業化に必要な特許の出願も済んでいる。解決すべき問題は残されているが、企業化が大いに期待できる。 |
1044 |
イムノアフィニティーカラムを用いた加工食品中のオクラトキシンAとBの分析法の確立 |
川村 理 |
香川大学 |
塩崎 紀子 |
テクノネットワーク四国 |
分析対象を広げすぎたため、実用化のターゲットが不明瞭になったが、研究目標はほぼ達成できた。特許の出願も準備されており、まだ解決しなくてはならぬ問題は残っているが企業化の可能性が見出せた。 |
1045 |
単一細胞分光トモグラフィの実用化に向けての評価研究 |
石丸 伊知郎 |
香川大学 |
田村 英樹 |
テクノネットワーク四国 |
当初目標を達成できていることに加えて,企業化に向けて市場化の調査等も行われている。主な特許も取得されており追加の知的財産権の確保について検討が行われている。企業化の見通しが明らかになっており、取得した成果をもとに次のステップに飛躍していただきたい。 |
1046 |
マイクロピラーアレイを有する微小液体クロマトグラフチップの開発 |
大平 文和 |
香川大学 |
十河 修二 |
香川大学 |
十分な成果が得られており、当初の目標は達成された。用途を限定したクロマト応用が期待できる。知的財産権の確保と、企業化への進展を期待する。 |
1047 |
民生部品を用いた宇宙ロボット電子基板技術の研究開発 |
能見 公博 |
香川大学 |
倉増 敬三郎 |
香川大学 |
地域企業の活性化も組み入れた研究計画が着実に実行され大きな成果が得られている。知的財産権の確保について十分な検討が行われており、地域企業との企業化の可能性の期待が高く、非常に評価できる。今後は他制度への発展的なステップアップを望む。 |
1048 |
電子・スピン情報伝達磁性薄膜半導体材料の開発と応用 |
高橋 尚志 |
香川大学 |
福井 次郎 |
香川大学 |
特徴的なアイデアと技術を用いて、これからいろいろなデータを集積されることによってスピン制御が可能な試料や技術が期待される。知的財産権の確保と企業化を検討いただきたい。優れた研究と思われるが、基礎的な段階と考える。 |
1049 |
色落ち海苔の多糖を活用した抗アレルギー食品素材の開発 |
岡崎 勝一郎 |
香川大学 |
福井 次郎 |
香川大学 |
計画の一部が達成されなかったが、新規な知見が得られている。アレルギー疾患に対する有効性を証明するためにはアレルギー疾患モデル動物の症状改善作用を証明することが効果的ではないか。今後の研究発展に期待したい。 |
1050 |
樹皮の液化に関する研究 |
鈴木 利貞 |
香川大学 |
福井 次郎 |
香川大学 |
樹皮の液化や成分分析は計画通りに行われた。しかし、当初の計画は十分に達成できていない。新規な知見も得られており今後の研究成果に期待したい。 |
1051 |
マイクロサテライトマーカーおよびミトコンドリアSNPsを利用したニッポンバラタナゴの遺伝的同定法の開発 |
池田 滋 |
香川大学 |
福井 次郎 |
香川大学 |
ニッポンバラタナゴとタイリクバラタナゴを鑑別できるゲノム型マーカーを60以上開発した業績は高く評価される。知的財産権の確保について計画がないが、是非取得し、企業化を目指していただきたい。特筆すべき成果が認められるが、現在の状態では本制度の趣旨に添わない。 |
1052 |
衝突エネルギー吸収材としての中空金属球の新しい製造法 |
吉村 英徳 |
香川大学 |
福井 次郎 |
香川大学 |
当初の計画に対し、特段の進捗、成果が得られている。企業化に必要な特許の出願も行われている。今後は企業化を目指し、効率よい加工法とエネルギ吸収能の増加に取り組み、他制度へのステップアップの展開を期待する。 |
1053 |
半導体レーザー励起高強度テラヘルツフォトニック結晶光源の開発 |
鶴町 徳昭 |
香川大学 |
福井 次郎 |
香川大学 |
研究は計画通り遂行され、期待した成果が得られている。企業化に必要な特許も出願され、また論文もできている。企業化に向けて、取得したデータをもとに他制度への発展的な飛躍を期待する。 |
1054 |
黒毛和種の新規成長ホルモン受容体遺伝子多型の簡易判別法の確立 |
大久保 武 |
香川大学 |
福井 次郎 |
香川大学 |
黒毛和種牛を鑑別する既開発の手法を多数の検体で試した意義は認められるが、研究目標を達成できなかったことは残念である。今後の研究成果に期待したい。 |
1055 |
快適空間創造のための快適度センシング技術の開発 |
土居 俊一 |
香川大学 |
福井 次郎 |
香川大学 |
香りと快適度に関する研究目的はほぼ達成された。知的財産権の確保と企業化をめざし今後の研究成果に期待したい。 |
1056 |
瀬戸内海沿岸域における災害予測・事前防災対策システムの開発 |
白木 渡 |
香川大学 |
福井 次郎 |
香川大学 |
一部を除き当初の計画がまだ達成できていないが優れた成果が得られている。今後は知的財産権の確保について努力され、地域社会の防災・減災に大いに貢献できる課題であるので、早急に実用化し、成果を商品として社会に提供することを期待したい。 |
1057 |
簡易自動処理装置による高濃度ホウ素およびフッ素含有廃水の処理実証試験 |
掛川 寿夫 |
香川大学 |
福井 次郎 |
香川大学 |
複合毒性物質を一連の凝集操作で、フロック化できることは示された。排水中に含まれる重金属等の安価な効率の良い除去方法の開発は非常に重要な研究課題である。実用化のためには知的財産権の確保について検討が望まれる。 |
1058 |
疾病媒介蚊幼虫駆除のための超音波殺虫装置の開発 |
村主 節雄 |
香川大学 |
白石 宏志 |
四国産業・技術振興センター |
試作装置により超音波殺虫装置の有効性が示されている.計画されていた殺虫のメカニズムの解明は完了していないが,十分な効果が実証された。主な特許については取得済みであるがさらなる知的財産権の取得を検討されたい。企業化の見通しが明らかになったので、取得したデータをもとに他制度への発展的な展開をして、実用化を期待する。 |
1059 |
局在表面プラズモン増強による単一分子レーリー散乱分光装置の開発 |
伊藤 民武 |
産業技術総合研究所 |
細川 純 |
産業技術総合研究所 |
計画に従って実行され、特段の進捗、成果が得られている。企業化のために特定の企業も見つかっている。成果は研究論文として掲載されており、今後は知的財産権の確保について検討を願い、企業化へ向けて他制度への発展的なステップアップを期待したい。 |
1060 |
Development of a nanosensor for toxic materials |
ビジュ バスデバンピラィ |
産業技術総合研究所 |
細川 純 |
産業技術総合研究所 |
研究目標はほぼ達成できた。研究成果は論文として掲載されている。知的財産権の確保について検討中であるが、企業化および早期の実用化が望まれる。 |
1061 |
養魚用高効率生物ろ過システムの開発 |
山本 義久 |
水産総合研究センター |
桑田 博 |
水産総合研究センター |
器材の故障などがあり、予定の計画は達成されなかったが、特許を出せる成果と企業化への道は開けた。実用化を図る企業と共同開発において研究の進捗を期待したい。 |
1062 |
新規超高速共焦点光学系の開発 |
冨永 貴志 |
徳島文理大学 |
田村 英樹 |
テクノネットワーク四国 |
当初の研究実施計画はほぼ達成されている。しかし、企業化に必要な知的財産権の確保について検討が加えられているが、企業化の具体的な方向が明確には至っていない。今後の研究成果に期待したい。 |
1063 |
カオリナイト系セラミックス処理による水の機能化と機能水の応用 |
佐藤 一石 |
徳島文理大学 |
細川 純 |
産業技術総合研究所 |
純水とセラミックス処理水との間に水構造差を定量的に評価する明確な結果が得られなかったことは残念である。一部計画が実行できていない部分もあるが、新規な知見が得られている。今後の研究成果に期待したい。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
1064 |
未利用魚介類を原料とした色が薄く、生臭さ及びうまみが改善された新規発酵調味料の研究開発 |
新谷 智吉 |
愛媛県工業技術センター |
石丸 尚志 |
愛媛県工業技術センター |
新規発酵調味料の研究開発に関して,研究実施計画の遂行が不十分で当初の目標を下まわる成果であるし,事業化の可能性も未だ見出されていない点が残念である.特に,標的となる製品像,実用化に向けた技術課題解決などの見通しが明らかにされていない点が気がかりである.しかし,更なる研究推進に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)は明らかにされている.また,知的財産権確保の検討が望まれる. |
1065 |
柑橘成分の有する貯穀害虫忌避性を用いた防虫紙の研究 |
西田 典由 |
愛媛県紙産業研究センター |
森川 政昭 |
愛媛県紙産業研究センター |
貯穀害虫忌避性を有する防虫紙の研究に関して,研究実施計画に記載されている事項以上の研究が遂行されて,当初の目標を上まわる成果(樹脂フィルムへの担持の成功など)が得られたと認められ,高い事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている(低コストで未利用資源を有効活用するというコンセプトは素晴らしいとの評価意見も出た).また,事業化に向けた新たな具体的アクション(2企業との共同研究開始)と更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)が明らかにされている.さらに,企業化に必要な知的財産権確保と今後の特許取得戦略についても,充分な検討が行われている. |
1066 |
機能性粉体の点担持技術による新規シート状材料の研究開発 |
高橋 雅樹 |
愛媛県紙産業研究センター |
森川 政昭 |
愛媛県紙産業研究センター |
塗料化技術と不織布シートへの坦持・複合化技術の確立に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果が得られたと認められ,事業化の可能性も見出されている.特に,MFCをバインダーとする吸放湿性能を保持した不織布シートへの加工に成功されたことはすばらしい成果だとの評価意見も出た.しかし,知的財産権確保の検討が望まれる. |
1067 |
親子鑑別によるマハタ高品質種苗供給のための優良親魚選抜技術の開発 |
山下 浩史 |
愛媛県水産試験場 |
瀬野 英二 |
愛媛大学 |
マハタの優良親魚選抜技術の開発に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果が得られたと認められ,事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通し(オス親魚特定率の向上など)が明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,農林水産省の「新たな農林水産施策を推進する実用技術開発事業」や平成20年度シーズ発掘試験に採択)が明らかにされている.事業化に必要な知的財産権確保の検討が望まれる. |
1068 |
デルフィニウムの遺伝的特性を利用した花持ち性改善技術の開発 |
岡本 充智 |
愛媛県農業試験場 |
栗坂 信之 |
愛媛県農業試験場 |
雄性不稔を利用して、花の日持ちを延長させるというアイデアそのものがユニークであるデルフィニウムの花持ち改善技術の開発に関して,研究実施計画に記載されている事項以上の研究が遂行されて,当初の目標を上まわる成果が得られたと認められ,高い事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通し(鮮度保持剤の代替や四倍体への適用など)が明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,平成20年度シーズ発掘試験に採択)が明らかにされている.さらに,企業化に必要な知的財産権確保と今後の特許取得戦略についても,充分な検討が行われている. |
1069 |
耐久性に優れた軽量陶器瓦の研究開発 |
菅 雅彦 |
愛媛県窯業試験場 |
安岡 史朗 |
愛媛県産業技術研究所 |
軽量陶器瓦の研究開発に関して,研究実施計画に記載されている事項以上の研究が遂行されて,特筆すべき研究成果が得られた(基礎データを確実にきっちりと取っている点を評価しますとの意見も出た)と認められ,事業化の見通しも明らかになっている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通し(例えば,具体的耐久性の向上など)が極めて具体的に明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)が明らかにされている.さらに,事業化に必要な特許出願も予定されているし,今後の特許取得についての具体的戦略も示されている. |
1070 |
血管ネットワーク形成を特異的に阻害する核酸試薬を用いた抗腫瘍剤の開発・応用 |
東山 繁樹 |
愛媛大学 |
大山 真吾 |
テクノネットワーク四国 |
新規血管新生制御転写因子(Z因子)の研究に関して,研究実施計画に記載されている事項以上の研究が遂行されて,特筆すべき研究成果が得られたと認められ,高い事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている(例えば,新たに開発されたスクリーニング法で、z因子-CBF1結合抑制剤にも期待が持てます).また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,平成20年度シーズ発掘試験に採択)が明らかにされている.さらに,企業化に必要な知的財産権確保と今後の特許取得戦略についても,充分な検討が行われている. |
1071 |
がんに対する革新的骨髄移植療法の開発 |
安川 正貴 |
愛媛大学 |
大山 真吾 |
テクノネットワーク四国 |
T細胞レセプターの抗腫瘍効果の研究に関して,研究実施計画に記載されている事項以上の研究が遂行されて,特筆すべき研究成果が得られたと認められ,事業化の見通しも明らかになっている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが極めて具体的に明らかにされている(ある企業と実用化を目指した共同研究として遂行されている点は高く評価する意見も出た).また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)が明らかにされている.さらに,事業化に必要な特許出願も予定されているし,今後の特許取得についての具体的戦略も示されている. |
1072 |
UHF帯を利用した長距離無線ICタグ用アンテナの開発と実用化 |
松永 真由美 |
愛媛大学 |
小谷 哲哉 |
愛媛大学 |
ICタグ用アンテナの開発に関して,研究実施計画に記載されている事項以上の研究が遂行されて,当初の目標を上まわる成果が得られたと認められ,高い事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクション(展示会での成果公表が企業の関心を呼び,一企業とは実用化に関する共同研究契約を結ぶ方向で話が進んでいる点を評価する意見も出た)と更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)が明らかにされている.さらに,事業化に必要な,無指向性円偏波アンテナに関する特許等の出願も行われている(副産物的な特許も取得申請されている)し,今後の特許取得についての具体的戦略も示されている. |
1073 |
高周波誘導による局部予加熱での軸拡径加工法の開発 |
朱 霞 |
愛媛大学 |
小谷 哲哉 |
愛媛大学 |
独創的で新規性のある高周波誘導予加熱装置の開発に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果が得られた(最適加熱条件を明らかにするとともに、局部予加熱により著しい成果を得ている点を評価する意見も出た)と認められ,事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている.しかし,知的財産権確保の検討が望まれる. |
1074 |
レーザを用いた印刷用紙の再利用技術の開発に関する研究 |
井堀 春生 |
愛媛大学 |
神野 俊一郎 |
愛媛大学 |
レーザを用いたトナー除去技術の開発に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果は得られたと認められるが,事業化の可能性が未だ見出されていない点が気がかりである.特に,標的となる製品像,実用化に向けた技術課題解決などの見通しが不十分である.また,知的財産権確保の検討が望まれる. |
1075 |
ゲートレベル診断ツールを用いたトランジスタレベル故障診断法の開発 |
樋上 喜信 |
愛媛大学 |
瀬野 英二 |
愛媛大学 |
トランジスタレベルの故障診断法の開発に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果は得られた(例えば,研究実施計画にある計算時間目標に対して,それを達成するなど)と認められるが,事業化の可能性が未だ見出されていない点が残念である.特に,標的となる製品像,実用化に向けた技術課題解決などの見通しが明らかになっていない点が気がかりである.しかし,更なる研究推進に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,平成20年度シーズ発掘試験に採択)は明らかにされている.また,知的財産権の確保についての検討が不十分であり,さらなる検討が望まれる. |
1076 |
卵巣癌特異的遺伝子治療におけるキャリアー細胞の感染成立機構の究明 |
濱田 雄行 |
愛媛大学 |
瀬野 英二 |
愛媛大学 |
卵巣癌特異的遺伝子治療におけるキャリアー細胞の感染成立機構の究明に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果は得られたと認められるが,事業化の可能性が未だ見出されていない.特に,標的となる製品像,実用化に向けた技術課題解決などの見通しが不十分である.しかし,更なる研究推進に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)は明らかにされている.また,知的財産権確保の検討が望まれる.そして,本研究成果は,今後の研究の進展(例えば,腫瘍特異的細胞融合を利用したオンコリティックアデノウィルス感染効率の向上)および企業化に対する前進が期待されるものとなっているとの評価意見も出た. |
1077 |
クロロフィル蛍光計測法による潜在的生育不良苗診断システムの開発 |
仁科 弘重 |
愛媛大学 |
瀬野 英二 |
愛媛大学 |
クロロフィル蛍光計測法の苗生産現場導入に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果が得られたと認められ,事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている.さらに,企業化に必要な知的財産権確保と今後の特許取得戦略についても検討が行われている.そして,本研究の成果であるクロロフィル蛍光画像計測による植物診断技術がJST重点地域研究開発推進プログラム(平成20年度開始の育成研究)で利用されることにもなっております. |
1078 |
エクスターナルGRIDのProfitableな利用を実現するアルゴリズムの確立 |
小林 真也 |
愛媛大学 |
瀬野 英二 |
愛媛大学 |
着想が独創的で興味深い研究であるエクスターナルGRIDのセキュアプロセッシング技術の開発に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果は得られたと認められるが,実用化の可能性が見出されていない点が気がかりである.特に,標的となる製品像,実用化に向けた技術課題解決などの見通し(プログラムの再構成アルゴリズムなど)が明らかにされていないことが残念である.しかし,更なる研究推進に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)は明らかにされている.また,知的財産権確保の検討が望まれる. |
1079 |
体内の菅腔を縮小する次世代経カテーテルデバイスの開発 |
高橋 学 |
愛媛大学 |
瀬野 英二 |
愛媛大学 |
管腔治療用経カテーテルデバイスの開発に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果が得られたと認められ,事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)が明らかにされている.さらに,企業化に必要な知的財産権確保と今後の特許取得戦略についても,充分な検討が行われている. |
1080 |
閉鎖性海域の鉛直混合を促進する低反射護岸の開発 |
中村 孝幸 |
愛媛大学 |
瀬野 英二 |
愛媛大学 |
低反射護岸の開発に関して,研究実施計画通りの研究遂行ができずに,当初の目標を大きく下まわる研究成果であるし,事業化の可能性も未だ見出されていない点が残念である.特に,標的となる製品像,実用化に向けた技術課題解決などの見通しが明らかになっていない点が気がかりである.しかし,更なる研究推進に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)は明らかにされている.しかし,企業化に必要な知的財産権確保と今後の特許取得戦略についても検討が行われている. |
1081 |
栗渋皮中の血糖値上昇抑制物質の同定と利用 |
辻田 隆廣 |
愛媛大学 |
瀬野 英二 |
愛媛大学 |
栗渋皮中の血糖値上昇抑制物質の同定に関して,精製濃縮したポリフェノール含有物の大まかな組成の提示もできないなど,研究実施計画通りの研究遂行ができずに,当初の目標を大きく下まわる研究成果であるし,精製により純度が上がっても活性は3倍程度の上昇に留まるなど,事業化の可能性も未だ見出されていない点が気がかりである.特に,標的となる製品像,実用化に向けた技術課題解決などの見通しが不十分である. |
1082 |
フルオロイソインドールの新規合成法の開発と有機電子材料への応用 |
宇野 英満 |
愛媛大学 |
瀬野 英二 |
愛媛大学 |
テトラフルオロイソインドールの合成法研究に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果が得られたと認められ,事業化の可能性も見出されている.特に,標的となるHDFTBPを用いた有機電界効果型トランジスタという製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通し(例えば,テトラフルオロインドールの収率の向上など)が明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,平成20年度シーズ発掘試験に採択)が明らかにされている.さらに,企業化に必要な,イソインドール類に関する知的財産権確保と今後の特許取得戦略についても,充分な検討が行われている. |
1083 |
分子不稔化技術を用いた新しい真珠養殖技術の確立 |
三浦 猛 |
愛媛大学 |
瀬野 英二 |
愛媛大学 |
分子不稔化技術を用いた新しい真珠養殖技術の確立に関して,研究実施計画に記載されている事項以上の研究が遂行されて,当初の目標を上まわる成果が得られたと認められ,高い事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,平成20年度シーズ発掘試験(B:発展型)に採択)が明らかにされている.さらに,事業化に必要な,アコヤガイの生殖細胞系列の発達に関する特許等の出願も行われているし,今後の特許取得についての具体的戦略も示されている.そして,愛媛大学の高度な技術と、現場の県水産技術センターとの連携が、良くとれている成果であり、実用化が期待できるとの評価意見が多数出た. |
1084 |
液体中高密度プラズマ処理による高機能性表面繊維製造法の研究 |
豊田 洋通 |
愛媛大学 |
瀬野 英二 |
愛媛大学 |
新規性のある液体中高密度プラズマ処理による高機能性表面繊維製造法の研究に関して,研究実施計画に記載されている事項以上の研究が遂行されて,当初の目標を上まわる成果が得られたと認められ,事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募,そして派生研究が科学研究費補助基礎研究(B)に採択)が明らかにされている.しかし,知的財産権確保の検討が望まれる. |
1085 |
高分子ポリマーとゼラチン・マイクロカプセルを用いた人工神経の開発 |
羽藤 直人 |
愛媛大学 |
瀬野 英二 |
愛媛大学 |
高分子ポリマーとゼラチン・マイクロカプセルを用いた人工神経の開発に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果が得られたと認められ,事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像(人工神経外筒),事業化に必要な技術課題解決などの見通し(例えば,神経再生能の検討など)が明らかにされている.さらに,企業化に必要な知的財産権確保と今後の特許取得戦略についても,充分な検討が行われている. |
1086 |
脂腺細胞のペプチド分泌の活性化と抗菌薬としての利用 |
澄田 道博 |
愛媛大学 |
瀬野 英二 |
愛媛大学 |
新規分泌膜小胞セボゾームの実用化研究に関して,研究実施計画に記載されている事項以上の研究が遂行されて,当初の目標を上まわる成果が得られたと認められ,高い事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,平成20年度シーズ発掘試験に採択)が明らかにされている.しかし,知的財産権の確保についての検討が不十分であり,さらなる検討が望まれる. |
1087 |
無電極放電ランプによる可視光通信の研究と開発 |
岡本 太志 |
弓削商船高等専門学校 |
津田 雄造 |
西条市産業情報支援センター |
可視光通信光源の特性評価に関して,研究実施計画通りの研究遂行ができずに,当初の目標を大きく下まわる研究成果であり,事業化の可能性も全く見出されていない点が残念である.特に,標的となる製品像,実用化に向けた技術課題解決などの見通しが明らかにされていない点が気がかりである.しかし,更なる研究推進に向けた新たな具体的アクション(例えば,無電極放電ランプに関する通信の実験など)と更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)は明らかにされている.また,知的財産権の確保についての検討が不十分であり,さらなる検討が望まれる. |
1088 |
結晶配向セラミックスの簡易作製技術の確立 |
中山 享 |
新居浜工業高等専門学校 |
村上 哲也 |
東予産業創造センター |
結晶配向セラミックスの作製技術の確立に関して,研究実施計画に記載されている事項以上の研究が遂行されて,当初の目標を上まわる成果が得られた(永久磁石による結晶配向の成功など)と認められ,事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)が明らかにされている.さらに,企業化に必要な,常温結晶配向セラミックス製造技術に関する知的財産権確保と今後の特許取得戦略についても,充分な検討が行われている. |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
1089 |
海水中のホウ素除去システムの開発 |
川北 浩久 |
高知県工業技術センター |
津嶋 貴弘 |
高知県工業技術センター |
重要な地下資源となる深層水を安全にかつ安定的に供給する視点から,意義の認められるホウ素除去システムの開発に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果が得られたと認められ,事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)が明らかにされている.しかし,知的財産権の確保についての検討が不十分であり,さらなる検討が望まれる. |
1090 |
天然繊維をベースとした六価クロム捕集材の開発 |
山下 実 |
高知県工業技術センター |
津嶋 貴弘 |
高知県工業技術センター |
六価クロム捕集材の開発に関して,研究実施計画の遂行が不十分で当初の目標を下まわる成果であるが,事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通し(例えば,具体的な排水処理の実験など)が明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,平成20年度シーズ発掘試験に採択)が明らかにされている.さらに,事業化に必要な特許等の出願も出願されているし,今後の特許取得についての具体的戦略も示されている. |
1091 |
新規海洋細菌を用いた抗腫瘍生理活性色素の生産 |
榎本 恵一 |
高知工科大学 |
都築 俊夫 |
高知工科大学 |
色素産生細菌の研究に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果が得られた(新たな生理活性としてシグナル伝達系酵素阻害作用が青色色素で見出されたことはすばらしい成果との評価意見も出た)と認められ,高い事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクション(青色色素については企業が関心を示していて,サンプル提供、展示会への参加など企業との共同研究に積極的であることを評価する意見も出た)と更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)が明らかにされている.しかし,知的財産権確保の検討が望まれる. |
1092 |
色面サイズ増大にともなう色の見えの変化の予測と応用のためのアプローチ |
篠森 敬三 |
高知工科大学 |
都築 俊夫 |
高知工科大学 |
色面面積増大に伴う色の見えの変化の研究に関して,研究実施計画通りの研究遂行ができずに,当初の目標を大きく下まわる研究成果であり,事業化の可能性も全く見出されていない点が残念である.特に,標的となる製品像,実用化に向けた技術課題解決などの見通しが明らかにされていないことが気がかりである.また,知的財産権確保の検討が望まれる.しかし,面積効果を定量的に捉えることが予想以上に困難で、計画通りの研究成果が得られなかった点に関しては、「瞳孔径の変化など、より多くの要因で面積効果を捉える必要がある」ことが認識されているので,この技術課題解決に向けて更なる研究を期待致します |
1093 |
触媒微細構造制御による多結晶シリコン膜の結晶核密度制御と高品質・低温形成技術 |
古田 守 |
高知工科大学 |
都築 俊夫 |
高知工科大学 |
シリコン薄膜の金属誘起固相成長の研究に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果が得られたと認められ,高い事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)が明らかにされている.しかし,知的財産権の確保についての検討が不十分であり,さらなる検討が望まれる.しかし,Al金属触媒でSiの結晶化が低温でできたのはすばらしい結果であり,企業との共同研究を開始するまでに進んでいる点が評価できるとの意見も出た. |
1094 |
半導体レーザによるコンパクトな200nm領域波長可変深紫外線光源の開発 |
野中 弘二 |
高知工科大学 |
都築 俊夫 |
高知工科大学 |
200nm領域波長可変深紫外線光源の開発に関して,研究実施計画の遂行が不十分で当初の目標を下まわる成果であるし,事業化の可能性が見出されていないことが残念である.特に,標的となる製品像,実用化に向けた技術課題解決などの見通しが明らかにされていないことが気がかりである.しかし,更なる研究推進に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)は明らかにされている.また,知的財産権の確保についての検討が不十分であり,さらなる検討が望まれる. |
1095 |
超撥水処理だけで実現できる新しい軸受構造 |
竹内 彰敏 |
高知工科大学 |
都築 俊夫 |
高知工科大学 |
新規性と独創性の高いスリップ軸受けの検討に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果が得られたと認められ,高い事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている.さらに,企業化に必要な,軸受け構造に関する知的財産権確保と今後の特許取得戦略についても,充分な検討が行われている.そして,広い応用分野への展開の可能性をもつ基礎研究であることから、企業との共同研究等の成果を大いに期待しますとの評価が多く出た. |
1096 |
近赤外光を使った安全・簡便なリンパ観測装置の開発 |
木村 正廣 |
高知工科大学 |
都築 俊夫 |
高知工科大学 |
近赤外光を使ったリンパ観測装置の開発に関して,研究実施計画に記載されている事項以上の研究が遂行されて,当初の目標を上まわる成果が得られたと認められ,事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通し(例えば,人に対する有効性など)が明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)が明らかにされている.しかし,知的財産権の確保についての検討が不十分であり,さらなる検討が望まれる. |
1097 |
液晶を使った表面実装アクチュエータの開発とプリント基板上への実装 |
三枝 嘉孝 |
高知工科大学 |
都築 俊夫 |
高知工科大学 |
プリント基板上に液晶セルを実装させる検討に関して,研究実施計画の遂行が不十分で当初の目標を下まわる成果であるし,事業化の可能性が見出されていない点が残念である.特に,標的となる製品像,実用化に向けた技術課題解決などの見通しが明らかにされていない点が気がかりである.また,知的財産権の確保についての検討が不十分であり,さらなる検討が望まれる. |
1098 |
患者の能力を最大限発揮させる効率的立ち上がり訓練機の開発 |
井上 喜雄 |
高知工科大学 |
都築 俊夫 |
高知工科大学 |
立ち上がり訓練機の開発に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果が得られた(基礎的な実験が可能な訓練機の開発が完了した)と認められ,事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)が明らかにされている.さらに,企業化に必要な,立ち上がり訓練機に関する知的財産権確保と今後の特許取得戦略についても検討が行われている. |
1099 |
非結球アブラナ科葉菜類(プチベール)の出荷規格外及び廃棄部位の有効利用を目指した機能性食品素材の開発 |
渡邊 浩幸 |
高知女子大学 |
高村 禎二 |
高知女子大学 |
プチベールの機能性食品の開に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果が得られたと認められ,高い事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている.さらに,企業化に必要な,香辛野菜類に関する知的財産権確保と今後の特許取得戦略についても,充分な検討が行われている. |
1100 |
新規有機不斉触媒の開発と利用 |
小槻 日吉三 |
高知大学 |
安田 崇 |
テクノネットワーク四国 |
新規有機不斉触媒の開発と実用展開に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果が得られたと認められ,事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)が明らかにされている.さらに,企業化に必要な,炭素―炭素結合形成反応の水系触媒に関する知的財産権確保と今後の特許取得戦略についても検討が行われている.そして,医薬・農薬・化粧品関連企業の研究者と連携して、水中で有効なDMAP関連有機触媒の実用化が望まれるとの意見が出た. |
1101 |
シグナル伝達分子阻害薬によるアレルギー性結膜疾患の重症化抑制 |
福島 敦樹 |
高知大学 |
塩崎 紀子 |
テクノネットワーク四国 |
T細胞シグナル伝達分子阻害によるアレルギー性結膜疾患の重症化抑制研究に関して,研究実施計画通りの研究遂行ができずに,当初の目標を大きく下まわる研究成果であり,事業化の可能性も全く見出されていない点が気がかりである(しかし,(MEK阻害薬により結膜炎を誘導するT細胞活性化抑制が確認できたことは評価された).特に,標的となる製品像,実用化に向けた技術課題解決などの見通しが明らかにされていません.しかし,更なる研究推進に向けた新たな具体的アクション(実用化に向けた長期的な展望での新しい阻害薬の探索や遺伝子レベルでの阻害などの模索など)と更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)は明らかにされている.また,知的財産権の確保についての検討が不十分であり,さらなる検討が望まれる. |
1102 |
アブラソコムツ等未利用魚の食品素材への利用技術の開発 |
森岡 克司 |
高知大学 |
松崎 武彦 |
高知県産業振興センター |
アブラソコムツの実用化研究に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果は得られたと認められるが,事業化の可能性が未だ見出されていない点が残念である.特に,標的となる製品像,実用化に向けた技術課題解決などの見通し(安全性の実証など)が不十分である.また,出願済みの「アブラソコムツを原料とする食品材料の製造方法」に関する知的財産権確保(特許登録)の検討が望まれる. |
1103 |
全方向移動が可能な歩行訓練機の介護予防事業への展開に関する研究 |
石田 健司 |
高知大学 |
松崎 武彦 |
高知県産業振興センター |
高齢者の運動プログラムの構築に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果が得られたと認められ,事業化の見通しも明らかになっている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが極めて具体的に明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクション(共同研究している高知工科大学王硯玉教授が発明した歩行訓練機は,歩行王(あるきんぐ)の商標登録がされて,ある企業から販売されることになった,本研究者は臨床評価を担当)と更なる研究計画(例えば,平成20年度シーズ発掘試験に採択)が明らかにされている.さらに,企業化に必要な,移動式歩行訓練機に関する知的財産権確保と今後の特許取得戦略についても,充分な検討が行われている. |
1104 |
酵素法ビタミンB6分別定量キットの開発 |
八木 年晴 |
高知大学 |
石塚 悟史 |
高知大学 |
独自の酵素学的な技術に立脚したオリジナリティのある酵素法ビタミンB6分別定量キットの開発に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて(生化学・分析化学的な解析がきちんと遂行されている),ほぼ当初の目標通りの成果は得られたと認められるが,事業化の可能性が未だ見出されていない点が気がかりである.特に,標的となる製品像,実用化に向けた技術課題解決などの見通しが不十分である.しかし,キット開発に向けた更なる研究計画(例えば,平成20年度シーズ発掘試験に採択)は明らかにされている.また,知的財産権確保の検討が望まれる. |
1105 |
キレーター脂質を用いる薬物輸送系の開発 |
本家 孝一 |
高知大学 |
石塚 悟史 |
高知大学 |
コンセプトに新規性のある標的細胞への薬物輸送系の開発に関して,研究実施計画通りの研究遂行ができずに,主目的たる遺伝子の特異的細胞導入の実験には成功していない等,当初の目標を大きく下まわる研究成果であり,事業化の可能性も全く見出されていない点が残念である(しかし,特異的レセプターに結合するキレーター樹脂表現リポソームの作成に成功した点は高く評価しますとの意見も出た).特に,標的となる製品像,実用化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされていないことが気がかりである.しかし,更なる研究推進に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)は明らかにされている.しかし,企業化に必要な,キレーター化合物含有薬物輸送剤に関する知的財産権確保と今後の特許取得戦略についても検討が行われている. |
1106 |
良食味・極早生・短稈の新品種‘ヒカリッコ’の高知県における適応性と耐冷性の検討 |
村井 正之 |
高知大学 |
石塚 悟史 |
高知大学 |
‘ヒカリッコ’の特性調査に関して,研究実施計画に記載されている事項以上の研究が遂行されて,特筆すべき研究成果が得られたと認められ,事業化の可能性も見出されている.特に,極早生、短稈という特性を利用して、地域のイネ栽培の問題解決と新しい作型を提唱している点を評価する意見も出た.また,事業化に向けた新たな具体的アクション(特に,”ヒカリッコ”を農林水産省に品種登録して現在審査中であるということが高く評価された)と更なる研究計画(例えば,平成20年度シーズ発掘試験に採択)が明らかにされている. |
1107 |
主要海産魚に感染するイリドウイルスワクチンの開発 |
大嶋 俊一郎 |
高知大学 |
石塚 悟史 |
高知大学 |
イリドウイルスワクチンの開発に関して,研究実施計画に記載されている事項が遂行されて,ほぼ当初の目標通りの成果が得られたと認められ,事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通し(例えば,企業化への大規模な試験など)が明らかにされている.今後の事業化に必要な知的財産権確保の検討が望まれる. |
1108 |
ペルオキシダーゼ標的・増感放射線療法 KORTUCの開発とその適応疾患の拡大 |
小川 恭弘 |
高知大学 |
島崎 たどる |
高知大学 |
酸素標的・増感放射線療法に関して,研究実施計画に記載されている事項以上の研究が遂行されて,特筆すべき研究成果が得られたと認められ,事業化の見通しも明らかになっている.特に,その成果については,新聞で”癌治療に放射線増感剤,世界初の局注用の増感剤”,”医学部に世界的快挙だ”,”安全,安価,がん治療の柱に”等の見出しで紹介されている.また,事業化に向けた新たな具体的アクション(無菌精製過酸化水素とヒアルロン酸を使用時に簡単に混和できるプリパック型の剤形の開発など)と更なる研究計画(例えば競争的資金制度に応募)が明らかにされている.さらに,事業化に必要な,放射線療法増感剤に関する特許出願も行われているし,今後の特許取得についての具体的戦略も示されている.そして,本療法のさらなる適応疾患の拡大が期待されるとの意見も出た. |
1109 |
銀含有多機能高付加価値ハイブリッド材料の開発と応用 |
米村 俊昭 |
高知大学 |
島崎 たどる |
高知大学 |
無機ー有機ハイブリッド抗菌・抗かび剤の開発に関して,研究実施計画に記載されている事項以上の研究が遂行されて,当初の目標を上まわる成果が得られたと認められ,高い事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通し(他技術に対する優位性の実証など)が明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,平成20年度シーズ発掘試験に採択)が明らかにされている.さらに,企業化に必要な,抗菌・抗カビ剤に関する知的財産権確保と今後の特許取得戦略についても,充分な検討が行われている. |
1110 |
小型冷凍機を用いた物性実験のための極低温環境の構築 |
西岡 孝 |
高知大学 |
島崎 たどる |
高知大学 |
極低温冷凍機に関して,研究実施計画に記載されている事項以上の研究が遂行されて,当初の目標を上まわる成果が得られた(例えば,0.4Kの温度の保持時間、短時間の温度のゆらぎ、最低温度に達する時間などの目標をすべて達成)と認められ,事業化の見通しも明らかになっている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが極めて具体的に明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクション(ある企業とは製品化の検討を進め、共同で展示会への出展も計画しているなど)と更なる研究計画(例えば,競争的資金制度に応募)が明らかにされている.さらに,事業化に必要な,極低温冷凍機に関する特許の出願も行われているし,今後の特許取得についての具体的戦略も示されている. |
1111 |
界面重合反応を活用した新規ナノファイバーの合成法とナノファイバーの特徴を有するシート状素材の開発 |
市浦 英明 |
高知大学 |
島崎 たどる |
高知大学 |
ナノファイバーの特徴を有するシート状素材の開発に関して,研究実施計画に記載されている事項以上の研究が遂行されて,当初の目標を上まわる成果が得られたと認められ,事業化の可能性も見出されている.特に,標的となる製品像,事業化に必要な技術課題解決などの見通しが明らかにされている.また,事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画(例えば,平成20年度シーズ発掘試験に採択)が明らかにされている.さらに,企業化に必要な知的財産権確保と今後の特許取得戦略についても,充分な検討が行われている. |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
1112 |
微細流体混入燃料によるディーゼルエンジンの燃焼改善 |
中武 靖仁 |
久留米工業高等専門学校 |
外山 寛二 |
久留米工業高等専門学校 |
ディーゼルエンジンの燃費向上や排ガスのエミッション低減のための技術開発として燃費を5%低減できることが示された段階である。今後それらのメカニズムの解明を通した燃費向上の取組みと、実用化への道を明確にする必要がある。 |
1113 |
中和型抗ヒトIL-18抗体を用いた間質性肺炎の新規治療薬開発 |
星野 友昭 |
久留米大学 |
池田 敬史 |
久留米リサーチ・パーク |
当初目的の、抗ヒトIL-18抗体による中和活性は見出せていないが、抗IL-18受容体抗体による中和が適切との作業仮説を得ている。抗ヒトIL-18受容体抗体を樹立して試薬としての販売実績があることから抗体の作成に期待をする。 |
1114 |
視覚障害者の空間認識能力を考慮する最適経路探索 |
家永 貴史 |
九州システム情報技術研究所 |
坂本 好夫 |
九州システム情報技術研究所 |
目標はほぼ達成できたとあるが、実用化に向けた実証検討がなされていない。ビジネスモデルにも依存するが、企業化を目指すなら、特許申請は必要である。個々の空間認知機能への着目はおもしろいが、定量評価ができて初めて学問が成立する。数値化の困難を想定した研究計画が遂行されるべきであった。 |
1115 |
斜め蒸着法による高効率光触媒の研究開発 |
能智 紀台 |
九州共立大学 |
中川 祥次 |
福岡県産業・科学技術振興財団 |
(辞退) |
1116 |
チューブ接続が不要な微量液体秤量混合デバイスの開発 |
安田 隆 |
九州工業大学 |
末松 正典 |
科学技術振興機構 |
新薬候補物質の量の影響を少量の試薬で短時間に行える技術の開発として評価できる。実用化にはまだ課題が残されているが、その解決を期待する。 |
1117 |
高温超電導マグネットの設計手法の開発 |
小田部 荘司 |
九州工業大学 |
大八木 衆司 |
九州工業大学 |
窒素冷却超電導マグネットの設計法を確立し,これに基づいたマグネットで所定の磁界の発生を実証し,さらに過冷却窒素で目標以上の磁界を発生したことは評価できる。今後この設計法を一般化できれば実用の範囲が広がると思われる。特許の出願を検討いただきたい。 |
1118 |
癌細胞統合シミュレータの開発 |
倉田 博之 |
九州工業大学 |
大矢 伸宏 |
九州工業大学 |
細胞周期についてのネットワークをシミュレーションした例しかなく、他のシミュレーターとの比較が今後必要である。研究成果の一部等を学会で発表しており、企業化や知的財産権の確保への取り組みが不十分である。 |
1119 |
超電導軸受式ターボ分子ポンプの開発 |
小森 望充 |
九州工業大学 |
大矢 伸宏 |
九州工業大学 |
超電導材料を用いた磁気軸受の応用研究だが、当初計画のモータ駆動及び3〜4万rpmの回転数での評価に対し、エアタービンによる1万rpmに留まっており、目標が未達である。今後、実用化に向けた目標に基づいた研究開発が必要である。 |
1120 |
抵抗クラティング法による軽量耐摩耗性複合材の開発 |
山口 富子 |
九州工業大学 |
田中 洋征 |
九州工業大学 |
Al、Tiのような軽量材料にWC粉末などをクラッドして軽量耐摩耗材を創製し、耐摩耗性の向上効果を認めているが、気孔が残るなどの課題が出ている段階である。今後は物性評価のみでなく、耐久性、また形状他クラッド製品としての要求事項を加味した上での実用化に向けた取組みが必要である。 |
1121 |
超小型衛星の高度化に資する高性能小型ロケット推進機の試作と試験 |
各務 聡 |
九州工業大学 |
田中 洋征 |
九州工業大学 |
超小型人工衛星をターゲットとした小型推進機の技術開発を目標を掲げて取組み試作ガスジェネレータの燃焼の安定性が実証されたが、いくつかの課題が出てきた段階である。今後他方式との優位性比較などが必要である。 |
1122 |
コニカルスパイラルグルーブベアリングを用いた遠心血液ポンプ |
塚本 寛 |
九州工業大学 |
田中 洋征 |
九州工業大学 |
揚程、流量目標を達成したポンプが製作されたが、効率面での改善課題がある。最終目標である「溶血」「血液凝固」の防止に関する研究方向性がまだ見えていない。今回の結果が、それらにどのような効果をもたらすかのまとめがほしい。 |
1123 |
粉体用大気圧プラズマ照射装置の開発 |
古賀 啓子 |
九州産業大学 |
藤本 敏樹 |
九州産業大学 |
目標として設定した性能をほぼ達成するプラズマ処理装置を試作した。いくつかの課題が残っているが,実用化に向けた完成度の高い試験結果で今後に期待したい。市場性の検討やユーザーへの紹介など、共同研究企業と連携して、事業化に向けた活動を期待したい。早急に特許の出願を検討いただきたい。 |
1124 |
意図推定機能を有する上肢動作介助ロボットの開発 |
榊 泰輔 |
九州産業大学 |
藤本 敏樹 |
九州産業大学 |
視線停留による制御を実現した。精度に課題はあるが、究明済みである。知的財産権に関しても具体的に進めている。視線に着目し、視線角度と停留時間判別フィルタをかけ推定する試みはおもしろく、今後の3次元動作への展開を期待したい。 |
1125 |
ミトコンドリアを標的とするアポトーシス阻害剤の開発研究 |
新藤 充 |
九州大学 |
石川 宗晴 |
科学技術振興機構 |
合成法が少し簡略化されて進歩している段階で、最終段での収量の改善が課題である。研究は着実に進展しているので、より合成しやすく活性の強い化合物を見出し、更にスピードアップを図るのがよい。 |
1126 |
糖尿病予防成分の迅速獲得のためのα-グルコシダーゼ固定化アフィニティークロマトグラフ法の構築 |
松井 利郎 |
九州大学 |
冨田 和弘 |
科学技術振興機構 |
当初の研究実施計画のうち、ブドウ果皮からの活性成分の単離試験については、予期せぬ問題発生で未実施となっている。しかし、課題としては今後重要なものであり、実用化に向けて、製品化に寄与する可能性がある。 |
1127 |
新規バイオプロセスの実用化に向けたシトクロムP450活用システムの開発 |
一瀬 博文 |
九州大学 |
冨田 和弘 |
科学技術振興機構 |
当初の計画を達成し、特定の微生物資源の機能解析をハイスループットで実施した点は評価できるが、今後の展開に関して具体的なものが見えない。活性発現に必要な補酵素など汎用化は難しい技術と考える。特許戦略も不明である。 |
1128 |
ユビキチンプロテアソーム系の活性化によるマラリアに対する2段階DNAワクチン |
姫野 國祐 |
九州大学 |
田中 邦明 |
久留米リサーチ・パーク |
ユビキチン融合遺伝子を用いた独創性の高い研究であるが、マウスモデルを用いたブースターによる最終効果の確認には至っていない。今後の展開内容が申請時とほぼ同じであり、成果のまとめと、展開方向の整理が望まれる。 |
1129 |
確率分布の高速ノンパラメトリック推定による頑健な実時間画像解析技法の開発 |
谷口 倫一郎 |
九州大学 |
坂本 好夫 |
九州システム情報技術研究所 |
所期の目標は実現でき評価できる。更に実用化に向けて、解像度、屋外映像での再現率、適合率など、性能の改善についての検討が必要である。メーカとの共同研究もスタートしており、企業化の実現性はあると思われる。また特許の出願を検討いただきたい。 |
1130 |
金ナノロッドの体内リアルタイムモニタリング法の開発 |
新留 琢郎 |
九州大学 |
古川 勝彦 |
九州大学 |
マウス実験はS/N比は悪いが達成されているようである。しかし、測定深さは1cm程度で、ヒトへの応用は理論的にも困難である。また、ナノ粒子は最終的に脳に蓄積されることが知られており、その安全性の確認が必要であろう。 |
1131 |
SiC表面自己改質によるグラフェンの形成 |
田中 悟 |
九州大学 |
古川 勝彦 |
九州大学 |
グラフェン形成の条件が明らかになっており,実用化に至る試験研究として成果が得られたと思われる。更に、水素の役割、ナノ表面パラメータとグラフェン化過程の関係を明確化することが望まれる。実用規模のグラフェン形成プロセスについて研究を期待したい。特許の出願を検討いただきたい。 |
1132 |
結晶形態制御による太陽電池用多結晶シリコンの発電高効率化 |
成田 一人 |
九州大学 |
古川 勝彦 |
九州大学 |
凝固速度を大きくすると多結晶シリコンの結晶粒を粗大化できることが示された。今後結晶性の追求、また実用化に向けのスケールアップとその際のメカニズムの解明が必要である。 |
1133 |
スピン転移型多孔性錯体による効率的水素ガス貯蔵材料の開発 |
松田 亮太郎 |
九州大学 |
古川 勝彦 |
九州大学 |
研究実施計画は、ほぼ予定通り行われており、当初の目標を達成している。実用化の見通しについても述べられているが、水素吸蔵特性に関する具体的な報告がない点が懸念される。知財についても早期の出願が待たれる。 |
1134 |
光学活性機能物質の高純度大量合成用不斉固体触媒の開発と応用 |
稲永 純二 |
九州大学 |
古川 勝彦 |
九州大学 |
高性能・高耐久性のキラル錯体触媒を創成するフロープロセスを開発した点は評価できる。今後は他の研究開発手法との優位性の明確化や大量合成の可能性評価など実用化に向けた研究開発を期待する。 |
1135 |
純アルミ板を挿入した高力ボルト高摩擦接合の開発 |
吉岡 智和 |
九州大学 |
坂本 剛 |
九州大学 |
高力ボルト高摩擦接合の開発を目的に、締め付けボルト径をパラメータとして試験し強度が向上する結果が得られているが、当初予定のボルト2本としての比較、また得られた成果については図表での説明や他の方法との比較が望まれる。 |
1136 |
非構造壁を利用した摩擦抵抗型制振システムの開発 |
山口 謙太郎 |
九州大学 |
山内 恒 |
九州大学 |
建物に生じる変形を抑制する条件について解析と実験による実証を行なっているが、まだ研究開発段階にある。今後、形状などの検討に基づき実用の道を明確にしてほしい。 |
1137 |
生体挿入型生体レドックス計測共振器の開発 |
市川 和洋 |
九州大学 |
山本 英樹 |
九州大学 |
生体レドックス計測用共振器としてカップラー型共振コイルが適していることを示した点は意義がある。今後、十分な疾患モデル動物実験を通した、より実用化に向けた研究開発を期待する。 |
1138 |
ミトコンドリア機能変化を指標とした新規脳血管障害画像化法の開発 |
大和 真由実 |
九州大学 |
山本 英樹 |
九州大学 |
各研究項目に取り組み、結果が示されているが、画像化法の開発で、画像を用いた成果の説明がなく、成果の説明が不足している。並行して行われている先端計測分析機器開発事業課題と区別してその成果を明確にしていただきたい。 |
1139 |
新規ハイブリット型ナノバブルを用いたソノポレーションによる低侵襲性遺伝子治療法の開発 |
寺本 憲功 |
九州大学 |
山本 英樹 |
九州大学 |
アイデアは興味深いが、得られた成果は細胞培養系に留まっており、血液中、in vivoでの可能性は明らかにされていない。米国を中心に、ウイルス型の遺伝子導入が、実用化されている中、本手法の実用的な優位性を示して欲しい。 |
1140 |
生合成酵素を用いたテトラヒドロカンナビノール新規生産システムの開発 |
田浦 太志 |
九州大学 |
山本 英樹 |
九州大学 |
研究のコンセプトならびに基盤技術は既に確立されており、その意味での進歩性はないが、研究全体の新規性は高いと評価できる。また、ベクターの改良は目的を達成できなかったが、培養条件の検討による合成酵素の向上は評価できる。 |
1141 |
活性化破骨細胞のみを標的とした骨破壊制御抗体薬の開発 |
久木田 敏夫 |
九州大学 |
山本 英樹 |
九州大学 |
動物モデルでの検証に未達はあるものの、ヒト破骨細胞への反応性の検証は達成している。方向性は意義のあるものと考えられるので、特許出願への取り組み、企業との連携を進め、今後の進展を図っていただきたい。 |
1142 |
生体での可視化を目指した8−オキソグアノシン蛍光人工プローブの開発 |
佐々木 茂貴 |
九州大学 |
山本 英樹 |
九州大学 |
水溶液中で利用できる簡便な蛍光検出キットの目途を付け、色調変化型の開発にも成功している。モデル細胞系での視覚化を検証して早期に知財の権利化を進め、企業への技術移転を進めていただきたい。 |
1143 |
サンゴ由来の新規アレルギー性皮膚疾患治療薬の開発 |
宮本 智文 |
九州大学 |
山本 英樹 |
九州大学 |
サンゴからのジテルペン類の大量調製、NO阻害作用の評価、抗アレルギー作用の評価を全て遂行し、全てにおいて所期の目標が達成されている。企業との連携のもと、事業化計画も検討され、特許出願に向け、準備されている。 |
1144 |
酸化ストレス性疾患の予防・改善に向けた新規抗酸化物質の開発 |
山田 健一 |
九州大学 |
山本 英樹 |
九州大学 |
企業化に向けた新規化合物を合成し、研究実施計画はほぼ達成している。知的財産権を確保した上で、積極的に成果のアピールに向け準備されている。今後、実用化に向けて、疾病動物モデルでの評価を急ぐ必要がある。 |
1145 |
メカノセンシングバイオリアクターの開発 |
水野 大介 |
九州大学 |
緒方 道子 |
九州大学 |
コロイド粒子を付加したAFMで力学刺激ができることを検証し、力学刺激を行えるバイオリアクターをモデル化している。実用化に向け、力学刺激で蛋白質発現が誘導されることを示して、具体的なターゲットを絞って欲しい。 |
1146 |
産業廃棄物からの環境配慮型貴金属の分離・リサイクル方法の検討 |
渡邊 公一郎 |
九州大学 |
緒方 道子 |
九州大学 |
貴金属の回収法として優れていると思われる。現在、まだ基礎実験の積み上げ段階であり、ミニプラント等実用化のための具体的方策、ターゲットとする廃棄物の決定など、今後検討する課題が残されている状況である。 |
1147 |
コンパクトディスク型マイクロチップを用いる表面プラズモン共鳴センサの開発 |
今任 稔彦 |
九州大学 |
緒方 道子 |
九州大学 |
独創的で,有用性の高い技術開発と思われる.要素技術は完成しつつあるが,システムとして完成するには,更に時間が必要のようである。企業化に向けた目標を明確化して,研究開発を進めることが必要と思われる. |
1148 |
先見知識・好みをレイアウト自動最適設計に反映させる対話型設計手法の開発と応用 |
高木 英行 |
九州大学 |
松尾 晃成 |
九州大学 |
住宅などのレイアウトを対話型で自動的に最適設計させる技術は計画通りの成果が出ておりその意義は大きい。今後実用化に向けて企業との連携もアプローチを始めており、実用化に向けた研究開発を期待する。 |
1149 |
細胞センシング機能を有する糖鎖修飾金ナノ粒子の開発 |
北岡 卓也 |
九州大学 |
深見 克哉 |
九州大学 |
金表面に施した糖鎖修飾ナノ粒子のバイオセンサーは、従来の金粒子と比べて高感度化できる可能性を示した点で意義がある。今後は適用ターゲットを絞るなどにより実用化に向けた研究開発を期待する。 |
1150 |
イネ澱粉枝作り酵素の触媒機構の解明と澱粉工業への有効利用 |
木村 誠 |
九州大学 |
深見 克哉 |
九州大学 |
研究実施計画ついて、一部は達成されているものの、活性アミノ酸残基の改変や新規特性を付与した澱粉の合成等の最終目的までは達していない。今後は知的財産権の確保や実用化をめざして研究を進めることが必要である。 |
1151 |
アンチエイジング乳酸菌の探索 |
片倉 喜範 |
九州大学 |
深見 克哉 |
九州大学 |
スクリーニング系を構築し、特許出願している点は評価できるが、目的の機能性を有した物質であるとの検証はなされていない。本研究の主体が乳酸菌なのか、乳酸菌が生産する物質なのかを明確にすることが必要である。 |
1152 |
新規ポルフィセン光増感剤の合成とハイブリッド触媒の開発 |
嶌越 恒 |
九州大学 |
古川 勝彦 |
九州大学 |
一重項酸素をほぼ100%の量子収率で発生するポリフィセン化合物の開発に成功した点は評価できる。今後は無機系との優位性を明らかにするなどを含め、実用化に向けた研究開発を期待する。 |
1153 |
生親和性の評価における炭素ナノ物質の表面構造及びサイズ制御技術の開発 |
尹 聖昊 |
九州大学 |
古川 勝彦 |
九州大学 |
炭素ナノ物質の粒径5nm〜100nmの範囲を7つの粒径に分けて精度良く調整できたこと、またこれらの粒子をラットの気管内に投与して、ある粒径以下では毒性を示すことが示された。今後この知見に基づき実用の道を明確に示してほしい。 |
1154 |
現在の海における鉄鉱床形成を模した人工鉄沈降・鉄分離技術の開発 |
清川 昌一 |
九州大学 |
中武 貞文 |
九州大学 |
海中での鉄資源の生成機構を解明する上で、学術的には大変興味深い研究である。構想は大きいが、企業化を狙った研究成果・評価が不明である。今後、鉱物資源との優位性比較のためには企業のパートナーが必要である。 |
1155 |
ソーラシステムを導入した携帯型斜面危険度診断システムの開発 |
安福 規之 |
九州大学 |
坪内 寛 |
九州大学 |
本システムが安価で実用化されれば、防災上有効であるが、計画に対して進捗は遅れ気味という印象である。システム開発の具体的な内容が不明確であり、企業化や知的財産権の確保のためには、更なる検討が必要である。 |
1156 |
神経生理学的手法を推進するための実用的ロボットリハビリ装具の開発 |
坂井 伸朗 |
九州大学 |
坪内 寛 |
九州大学 |
肩甲骨把持によるリハビリ支援ロボット装具の可能性が確認されたが、研究者も課題としている装着の容易性の他、小型・軽量化やフィット性などの研究開発が必要と考えられる。 |
1157 |
レーザー照射装置と組み合わせた根管治療用歯科内視鏡の開発と応用 |
吉嶺 嘉人 |
九州大学 |
平田 徳宏 |
九州大学 |
アイデアとしては評価できるが根管用内視鏡で湾曲根管のどの辺まで観察可能かはっきりしない。内視鏡とレーザ照射装置とを組み合わせたプロトタイプの特長を明確にして、企業との共同研究、連携を進めていただきたい。 |
1158 |
標準化された多様な炭素ナノ同素体の肺障害評価系による安全性材料の開発 |
田中 昭代 |
九州大学 |
平田 徳宏 |
九州大学 |
重要なテーマだが、当初の目標が達成されておらず、計画完遂のためにも適切な実験条件の設定が望まれる。実用化に向けて、標準サンプルの調整方法(適性純度や不純物について)の確立や毒性評価方法の検討が必要である。 |
1159 |
有機-無機複合体を前駆体として用いる高結晶性酸化物ナノ粒子の調製 |
木田 徹也 |
九州大学 |
安部 英一 |
産業技術総合研究所 |
高結晶性酸化ナノ粒子の調整として2手法の評価を計画したが、1手法にとどまっている。今後、その手法や、研究者が課題として抽出している調整条件やスケールアップに対する解明が必要である。 |
1160 |
遺伝的ネットワークプログラミングによる株式売買システムに関する研究 |
間普 真吾 |
早稲田大学 |
道家 隆博 |
北九州産業学術推進機構 |
チャレンジングな研究である。よい応用分野が見つかることを期待する。特許の出願を検討いただきたい。 |
1161 |
迅速・簡単な一塩基多型タイピング方法の開発 |
奥村 史朗 |
福岡県工業技術センター |
石川 宗晴 |
科学技術振興機構 |
アルデヒド脱水酵素のSNP検出手法の検討を行い成果を得ている。他のケースへの応用と、SNP変異4種に対する結合度を同一溶液中で測定する手法に関する評価が残されている。測定手法には類似の特許があり、特許性はないことが問題である。 |
1162 |
ナノチューブ状シリカの効率的な製造に関する研究 |
野見山 加寿子 |
福岡県工業技術センター |
大崎 徹郎 |
福岡県工業技術センター |
ナノチューブ状シリカの収率向上、安定生成を目的に、スケールアップとコスト低減できること、また収率もほぼ目標に近い値が達成されたようである。企業とも連携して研究開発していることから、今後実用化への道を明確にしてほしい。 |
1163 |
小型衛星のための高速通信無線モジュールの開発 |
田中 卓史 |
福岡工業大学 |
直居 哲 |
科学技術振興機構 |
当初の試験項目が予定通り修了した。性能評価は,今後行われる予定。企業化に向けて多くの実験・評価が必要と思われる。継続研究を期待する。また特許の出願を検討いただきたい。 |
1164 |
アクティブ制御コロイダルダンパーの開発と実用化研究 |
スウーチュー クラウデュヴァレンティン |
福岡工業大学 |
宮崎 賢 |
福岡工業大学 |
従来のアクティブ制御油圧ダンパーに代わるコロイダルダンパーの技術開発を目指し、本体の製作はできたが制御ソフトが未完に留まっている。今後、従来方式との優位性を早期に見極め、実用化への道を明確にすることが望まれる。 |
1165 |
Sr含有炭酸アパタイト骨置換材の開発 |
松家 茂樹 |
福岡歯科大学 |
石橋 慶憲 |
福岡歯科大学 |
骨生成促進効果を期待して、Sr含有炭酸アパタイトの調整し、転化時間が短い、強度が低下する知見を得ているが、骨伝導性・吸収性の評価がまだである。課題の対応策を検討され、データを補完し、知財確保をしてほしい。 |
1166 |
有機溶剤を用いないナノ分散塗装システムの開発 |
三島 健司 |
福岡大学 |
坂本 弘明 |
福岡大学 |
有機溶媒の代替溶剤として二酸化炭素を利用した塗料を創製し、予定の試験を通して塗装VOCの削減と実用塗膜が実現されることが示唆された。今後はコストや創製工程の検討も含め、実用化に向けた開発が期待される。 |
1167 |
肥満研究支援のための脂肪細胞チップの開発 |
中澤 浩二 |
北九州市立大学 |
北井 三正 |
北九州産業学術推進機構 |
研究実施計画のうちマイクロデバイス化のみ未達であるが、脂肪細胞チップの設計・製作とその性能評価については予定通り実施されている。特許も提出した上で、成果の発表準備等なされており、評価できる結果である。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
1185 |
洗浄廃液中のパルスレーザ生成プラズマによる有機物質処理 |
岡野 大祐 |
九州東海大学 |
石川 宗晴 |
科学技術振興機構 |
研究目標の達成に一定の前進が見られるが、初期の計画に十分到達したとは言えず、一部到達である。研究計画に注意が必要である。さらに企業化の見込み、特許出願には更なる検討が必要である。 |
1186 |
昆虫病原性糸状菌製剤への補助剤による防除効果促進技術の開発 |
荒木 朋洋 |
九州東海大学 |
冨田 和弘 |
科学技術振興機構 |
当初計画されていた詳細な構造解析は未完了であるが、興味深い研究で他の昆虫病原性糸状菌への展開も期待できる。ただ、今後解析に必要な高純度の目標評品を得られる目処がはっきり見えていないところが懸念される。 |
1187 |
波動光学的音検出法(レーザマイクロホン)の実用化開発研究 |
園田 義人 |
九州東海大学 |
末松 正典 |
科学技術振興機構 |
光で音を検出する方法の実用化を目指した課題への取組みとして意義があるが、目標設定した項目のうち重要な課題として残されたSN比の向上に向けた解決が必要である。 |
1188 |
鉛フリー&ウイスカフリーを指向した球状セルロース複合型錫めっき技術の創成 |
永岡 昭二 |
熊本県工業技術センター |
草野 民三 |
くまもとテクノ産業財団 |
電子機器の接合部に発生する錫ウィスカ防止の一方策としてのストレス緩和法は公知だが、天然高分子球体と錫との複合メッキによる独自の方法を適用し、ウィスカ抑制や応力緩和の効果が認められているようである。今後の展開に記載の通りPbフリーはんだのウィスカ防止への展開も期待する。 |
1189 |
環境調和型バイオポリエステル生産システムの開発 |
松崎 弘美 |
熊本県立大学 |
坂田 敦子 |
くまもとテクノ産業財団 |
微生物によるバイオポリエステルの研究は興味ある内容であり、研究の進展も認められる。一方、遺伝子発現とPHA(ポリヒドロキシアルカン酸)生合成との関連性が明確でなく、実用化に向けて一層の努力が必要である。 |
1190 |
超広帯域レーダを用いた高精度コンクリート診断システムの開発 |
西本 昌彦 |
熊本大学 |
草野 民三 |
くまもとテクノ産業財団 |
所期の仕様目標である、アンテナのサイズと周波数帯域はほぼ達成できた。更に欠陥の検知精度、鉄筋径の推定精度などの検討が必要である。実用化への技術的課題は明らかとなっていると思われる。市場性の検討など、共同研究企業と連携して、事業化に向けた活動を期待したい。早急に特許の出願を検討いただきたい。 |
1191 |
経鼻ワクチン開発のための鼻粘膜M細胞標的センサー分子の創製 |
三隅 将吾 |
熊本大学 |
坂田 敦子 |
くまもとテクノ産業財団 |
サルエイズウィルス外被糖蛋白質結合、M細胞標的分子(MCTM)の皮下投与で、特異的なIgAの誘導が確認され、MCTMのアジュバント効果の評価ができる。ただ、経鼻接種による感染予防効果の確認がまだである。効果の確認を進めていただきたい。 |
1192 |
ナチュラルプロテインチップによる自己抗体検出システムの開発 |
荒木 令江 |
熊本大学 |
坂田 敦子 |
くまもとテクノ産業財団 |
目標どおりに研究が実施され、シーズの鏡のような成果である。データを示して報告されることで実用化展開の方向性が分かりやすくなる。企業との共同研究も検討されているとのことで、今後の展開・実用化が極めて楽しみなプロジェクトである。 |
1193 |
持続性・血中滞留性・肝臓選択的遺伝子・siRNAデリバリーシステムの開発 |
有馬 英俊 |
熊本大学 |
津田 弘久 |
熊本大学 |
遺伝子デリバリ系として持続性停留性細胞特異性をめざす意欲的な研究であるが、肝心のPED- α-CDEの合成にとどまっており今後の展開が期待される。企業化に向けた取組においては、同種技術との差別化が最大の課題である。 |
1194 |
細胞内送達が可能なハイブリッドタンパク質発現ベクターの開発とその応用 |
國安 明彦 |
熊本大学 |
津田 弘久 |
熊本大学 |
ビオチンタグに課題はあるが、細胞内送達を確認し成果を得ている。本試験研究で目指したものではないが、知財確保もしている。今後、発現蛋白の不溶性、ビオチンタグを改良して展開を期待したい. |
1195 |
電気化学−触媒ハイブリッドに基づく飲料水用硝酸性窒素浄化技術 |
町田 正人 |
熊本大学 |
水野 優子 |
熊本大学 |
飲料水に含まれる硝酸性窒素を選択的に浄化する技術の開発において、概ね当初計画どおり進んでいるようだが、副生イオンの生成率が目標に達していないように見受けられる。実用化を目指したスケールアップでは新たな課題も予想されるが、それらの解決に向けた研究開発が必要である。 |
1196 |
排ガス浄化に有効な新規塩基性多孔体の開発 |
池上 啓太 |
熊本大学 |
水野 優子 |
熊本大学 |
メタ多孔体を合成し、NO吸着性の向上を目指した排ガス浄化用触媒の研究開発において、NO還元性評価は出来たがCO2吸着除去に関する評価が未完となった。今後の実用化に向けた活動では企業からの仕様を明確にした取組みが必要である。 |
1197 |
カーボンナノチューブ合成基板電極を用いた直接電子移動型バイオ電池の作製 |
冨永 昌人 |
熊本大学 |
水野 優子 |
熊本大学 |
カーボンナノチューブ表面の汚れの原因は大気中に曝すことが大きいことを明確にし、その対策を取った上でバイオ電池を作製して、その効果を実証して目標を達成している。今後、コーディネータ所見にあるように実用化に向け、企業と連携した研究開発を期待する。 |
1198 |
水中衝撃波を利用した表面処理技術による表面粒子複合工具の開発 |
田中 茂 |
熊本大学 |
野田 耕右 |
熊本大学 |
金属材料へ硬質粉末粒子を打ち込むことにより、金属物性を改質する技術開発において、ねらい通りの成果が得られていない原因分析と対策抽出がなされている点は評価できるが、目標値を定めた上で、その実現に向けた取組みが必要である。 |
1199 |
衝撃波による柑橘類果実の減酸処理装置の開発 |
嶽本 あゆみ |
熊本大学 |
野田 耕右 |
熊本大学 |
研究実施計画はほぼ達成されているが、対象果実によっては苦味が感じられる場合もあるとのことで、更なる進展を期待したい。電気由来の衝撃波処理装置の知財権確保についても準備中とのことで期待出来る成果である。 |
1200 |
水銀の除去・回収能を有する電気透析−微生物ハイブリット型バイオリアクターの開発と応用 |
岩原 正宜 |
崇城大学 |
石川 宗晴 |
科学技術振興機構 |
着想は興味深い研究であるが、既知の技術を応用した研究で、技術の特許化には注意が必要である。研究データを基に、リアクター開発の面での知財確保を検討され、早急に実証レベルでの試作を望みたい。 |
1201 |
光線力学療法用薬剤として機能する新規両親媒性フラーレン誘導体の合成 |
八田 泰三 |
崇城大学 |
冨田 和弘 |
科学技術振興機構 |
当初予定の3割程度の達成率というところが最大の問題点である。企業化の可能性はあると考えられるが、今後の研究計画が不明瞭である。C60-Py+-系両親媒性誘導体の薬理効果確認までの研究継続が望まれる。 |
1202 |
磁性体を用いたサージフィルタの開発 |
毛利 存 |
八代工業高等専門学校 |
中原 義毅 |
鹿児島工業高等専門学校 |
損失の大きい磁性材料の製作については目的は達せられた。さらに持続時間が長いという課題など、実用化に向けた研究の継続を期待したい。また特許の出願を検討いただきたい。 |