No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
1 |
特定のアミノ酸生成能に優れた食用植物の食品加工適性の検討 |
太田 裕一 |
オホーツク地域振興機構 |
綿貫 幸宏 |
北海道中小企業総合支援センター |
地域農産物の特徴ある商品化研究であり、特許出願もされ実用化に向けても見通しが得られており成果が出ている。 |
2 |
赤外線通信を利用したロボット用人間識別センサシステムの開発 |
鈴木 昭二 |
はこだて未来大学 |
鈴木 孝司 |
はこだて未来大学 |
システムの基本的性能が確認され、今後解決すべき課題が明確になった。 |
3 |
温度差発電による新マイクログリッドシステムの経済運用システムの評価・検証 |
土田 義之 |
旭川工業高等専門学校 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
種々の再生可能エネルギーとの組み合わせのアプローチに関する検証課題が整理された段階であり、特許出願も検討されている。 |
4 |
炭素繊維ピラミッドセルで創成された滑りにくい冬靴の開発 |
成澤 哲也 |
釧路工業高等専門学校 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
滑りにくい靴底の開発をテーマとしており、基礎的データが蓄積され実用化に向けて進展した。 |
5 |
新規抗PAP2a抗体を用いた前立腺癌の診断とモニター法の開発 |
濱田 洋文 |
札幌医科大学 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
前立腺癌に特異性が高い抗体を診断へ応用することをねらっており、臨床的優位性を認められる時点まで進展した。 |
6 |
類似した病理組織像を検索するイメージマイニングシステムの開発 |
沖井 廣宣 |
室蘭工業大学 |
塚原 至 |
室蘭工業大学 |
類似画像から病理組織診断を補助するシステムを開発しようとするものであり、実用化に向けて解決するべき問題点が明確になった。 |
7 |
手書き作図のための基盤ソフトウエアシステムSKITの改良と公開試験 |
佐賀 聡人 |
室蘭工業大学 |
朝日 秀定 |
室蘭工業大学 |
展示会等でのデモンストレーションにより解決するべき点が明確になり、今後の改良によって実用化が近くなる段階である。 |
8 |
高密度中性原子発生装置の開発と次世代半導体プロセスへの応用 |
福田 永 |
室蘭工業大学 |
加賀 壽 |
室蘭工業大学 |
当初計画を上回る成果を得ており、企業との連携・特許取得について具体化するところまで進展した。 |
9 |
氷粒子高速衝突現象を利用した洗浄・研磨装置の開発 |
杉山 弘 |
室蘭工業大学 |
加賀 壽 |
室蘭工業大学 |
当初予定通りのデータが取得できており、実用化に向けて今後の課題と方向が明確になった。 |
10 |
既設コンクリート構造物のAFRPシート緊張接着補強工法の開発 |
岸 徳光 |
室蘭工業大学 |
加賀 壽 |
室蘭工業大学 |
今後の本工法に係わる材料特性の検討すべき技術項目が整理され、実用化に向けた課題を特定できた段階。 |
11 |
ブレーキ用金属系摩擦材の実用化研究 |
川村 悟史 |
室蘭工業大学 |
加賀 壽 |
室蘭工業大学 |
実用化に向けて解決すべき課題が明確になり、さらなるデータの蓄積により企業等との共同研究が検討できる段階に進展した。 |
12 |
粒状硬質物を分散させた耐熱・耐摩耗性鋳鋼の開発と評価手法の確立 |
清水 一道 |
室蘭工業大学 |
鴨田 秀一 |
北海道立工業試験場 |
実用化に向けて有益な基礎データが取得でき、企業との連携や規模の大きな実験を検討する段階に進展した。 |
13 |
ポルフィリンを用いた酸素富化膜の開発 |
関 千草 |
室蘭工業大学 |
朝日 秀定 |
室蘭工業大学 |
当初目標は達成できなかったが、試験研究途中での改善により実用化に向けて進展がみられる。 |
14 |
匂い結合タンパク質の研究とそれを利用した匂いセンサーの開発 |
岩佐 達郎 |
室蘭工業大学 |
加賀 壽 |
室蘭工業大学 |
斬新なテーマであり、目標に向けて有用な結果が得られており、今後の共同研究の進展が期待できる。 |
15 |
構造異常タンパク質の検出と生成防止技術の開発 |
岡本 洋 |
室蘭工業大学 |
加賀 壽 |
室蘭工業大学 |
当初予定していた実験が一部実施できなかったが、基礎研究部分でねらい通りの結果を得ている。 |
16 |
亜臨界水を使用した廃液からの無機塩回収技術の開発 |
河合 秀樹 |
室蘭工業大学 |
花岡 裕 |
室蘭テクノセンター |
モデル液での成果を得て実用化に近づいており、今後の研究の進展が期待できる。 |
17 |
製糖工場からの有用成分回収技術の開発 |
葛西 大介 |
十勝圏振興機構 |
大庭 潔 |
十勝圏振興機構 |
目標をほぼ達成しており、事業化にむけて進展がみられる。 |
18 |
エッチレスプロセスを用いたDFB固体化色素レーザーの作製 |
福田 誠 |
千歳科学技術大学 |
鈴木 雍宏 |
科学技術振興機構 |
着実にデータが蓄積され、実用化に向けて解決すべき問題が明確になった段階。 |
19 |
PCFからの超広帯域光波を利用したCARS顕微分光 |
唐澤 直樹 |
千歳科学技術大学 |
鈴木 雍宏 |
科学技術振興機構 |
基礎データをほぼ蓄積できており、実用化に向けて着実に進展している。 |
20 |
カラマツの落葉を利用した有機的雑草防除剤の開発 |
秋本 正博 |
帯広畜産大学 |
藤倉 雄司 |
帯広畜産大学 |
実用的な実験結果が得られており、企業化に向けてさらなる進展が期待される。 |
21 |
家畜糞尿から発生する環境負荷ガスの抑制効果を有する防湿加工肥料資材の開発 |
谷 昌幸 |
帯広畜産大学 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
環境負荷ガス発生の抑制に関しては良い結果が得られており、事業化へ向けて着実に進展している。 |
22 |
効率的なコムギ新品種育成システムの開発のためのDNAマーカーの作出 |
三浦 秀穂 |
帯広畜産大学 |
藤倉 雄司 |
帯広畜産大学 |
実用性の高い成果が得られており、企業化に向けて知財権の確保が期待される。 |
23 |
ポストゲノム時代に即した新規創薬システムの開発 |
鈴木 寛 |
帯広畜産大学 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
研究対象が変更されており、企業等と共同研究を検討している。 |
24 |
ネオスポーラ原虫感染症に対する簡易・迅速診断法の開発 |
西川 義文 |
帯広畜産大学 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
計画通り研究が進展し、知財権確保等にむけて解決すべき次の目標が明確になった。 |
25 |
フコイダン分解菌の探索と新規機能性食品素材の開発 |
西澤 信 |
東京農業大学 |
冨塚 登 |
東京農業大学 |
当初計画は達成できなかったが実用化に向けて重要な成果を得ており、さらなる研究の進展が期待される。 |
26 |
異特性カメラを統合した全方位監視システム |
林 裕樹 |
苫小牧工業高等専門学校 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
異特性カメラそれぞれの優位点を統合したシステムの開発をねらっており、解決すべき問題点が特定できたところ。 |
27 |
穂発芽耐性の高い白粒系小麦開発のための、種子休眠性遺伝子の解析と新規白粒因子の探索 |
栗原 志保 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
齋藤 薫 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
実用化に向けて解決すべき目標が明確になり、今後の進展が期待される。 |
28 |
水産系廃棄物によるじゃがいもそうか病防除物質のスクリーニングに関する研究 |
清野 晃之 |
函館工業高等専門学校 |
東藤 勇 |
苫小牧工業高等専門学校 |
当初計画した試料では良い結果を得られなかったが、他の試料により有効成分を見いだしており、実用化に一歩近づいている。 |
29 |
イカ墨色素を利用した機能性包装資材の開発 |
小林 孝紀 |
函館地域産業振興財団 |
宮嶋 克己 |
函館地域産業振興財団 |
予定された実験から期待された結果が得られており、実用化に向けて解決すべき新たな課題を特定できている。 |
30 |
電気生理学的手法を応用した生鮮水産物の迅速鮮度測定技術の開発 |
木下 康宣 |
函館地域産業振興財団 |
宮嶋 克己 |
函館地域産業振興財団 |
当初計画の一部のみの実施となったが、今後の研究に向けてデータが蓄積された。 |
31 |
腫瘍診断のための血管新生分子イメージング |
大倉 一枝 |
北海道医療大学 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
PET用イメージング剤で進展がみられ、さらなる研究を進めることを期待。 |
32 |
亜硝酸ガスを含む大気中粒子及びガス成分の簡易測定法の開発 |
野口 泉 |
北海道環境科学研究センター |
蛸島 武広 |
科学技術振興機構 |
計画通り実施され実用レベルに近く、民間への移転等を検討できるところまで進んでいる。 |
33 |
道産食材の抗酸化機能のスピン量子による厳密計測法の確立 |
鵜飼 光子 |
北海道教育大学 |
山中 芳朗 |
北海道科学技術総合振興センター |
地域性のあるテーマであり、実用化に向けて検討するべき課題が明確になった。 |
34 |
渦操作によるエアカーテン性能の向上 |
豊田 国昭 |
北海道工業大学 |
鴨田 秀一 |
北海道立工業試験場 |
研究の成果が認められ、実用化に向けて企業との共同研究を進めるところまで進展した。 |
35 |
ハードセラミックス−ソフトセラミックス複合材料の開発と応用 |
加賀田 誠 |
北海道自動車短期大学 |
鴨田 秀一 |
北海道立工業試験場 |
実用化に向けて解決すべき課題を特定できるところまで進展した。 |
36 |
自己組織化ナノ表面を活用した高品質SiC基板の実用化研究 |
田中 悟 |
九州大学 |
蛸島 武広 |
科学技術振興機構 |
当初目標に近い成果が得られ、実用化に近づいた。 |
37 |
環境・安全センシングシステムの構築に有用なAlGaN深紫外光センサーの高性能化 |
橋詰 保 |
北海道大学 |
吉田 克己 |
北海道科学技術総合振興センター |
ほぼ計画通り実施され企業化の見通しが明らかになり、共同研究企業との連携をさらに進める段階になった。 |
38 |
薄い誘電体の広帯域マイクロ波誘電測定装置の開発と応用 |
野嵜 龍介 |
北海道大学 |
鈴木 真也 |
北海道大学 |
本試験研究により、実用化に向けて新たな課題を特定することができるところまで進展した。 |
39 |
四光波光回折技術を利用した表面解析装置の開発 |
戸田 泰則 |
北海道大学 |
川下 浩一 |
北海道大学 |
装置の小型化に成功し数値も当初目標をほぼ達成しており、実用化に大きく近づいた。 |
40 |
容量結合型トランジスタを用いた生体分子間相互作用計測機構の開発 |
澤村 誠 |
北海道大学 |
土方 健二 |
北海道大学 |
小型で従来より感度がよく簡便に動作する免疫センサの実用化を目指しており、企業との共同研究を進める段階まで進展した。 |
41 |
発光性半導体ナノ粒子を用いた重金属イオンセンサーの開発 |
小西 克明 |
北海道大学 |
川下 浩一 |
北海道大学 |
当初目標は達成できていない部分があるが、解決すべき点と方向が明らかになった。 |
42 |
ワイドバンドギャップ半導体中における電荷捕獲準位の直接計測手法の開発 |
藤田 文行 |
北海道大学 |
鈴木 耕裕 |
北海道大学 |
当初目標を達成し実用化に向けて具体的な計画がたてられており、特許を申請する段階まで進んだ。 |
43 |
金属ナノギャップによる多種類分子の超高感度同時認識 |
村越 敬 |
北海道大学 |
佐藤 完二 |
科学技術振興機構 |
優れた成果が得られており、企業化に関して具体的に検討する段階まで進展した。 |
44 |
単一細胞内時空間分解蛍光スペクトル測定装置の開発 |
太田 信廣 |
北海道大学 |
蛸島 武広 |
科学技術振興機構 |
計画の一部は実施できていないが着実な成果を得ており、企業との共同研究を進める段階になった。 |
45 |
層状化合物ナノチューブの超伝導探針への応用 |
市村 晃一 |
北海道大学 |
鈴木 雍宏 |
科学技術振興機構 |
試験の成果が得られ、実用化に向けて具体的な進展がみられた。 |
46 |
微細気泡から出る二次超音波を利用した洗浄法の開発 |
藤川 重雄 |
北海道大学 |
小川 晴也 |
北海道大学 |
実用化の可能性が示され次の目標が明確にされた。 |
47 |
葡萄園用草刈ロボットのための下草のロバスト画像認識 |
田中 孝之 |
北海道大学 |
東 陽介 |
科学技術振興機構 |
今後の実用的可能性を検討する上でのクリアすべき技術課題が整理された。 |
48 |
ゼオライトナノクリスタル積層反応分離膜を用いた液相反応の非平衡化プロセス |
増田 隆夫 |
北海道大学 |
佐藤 完二 |
科学技術振興機構 |
研究計画が着実に推進され、実用化へ向けた企業との共同研究の進展が期待される段階になった。 |
49 |
金属酸化物クラスターを内包した窒化ガリウム新規複合半導体の開発と応用 |
吉川 信一 |
北海道大学 |
高橋 浩 |
北海道大学 |
当初目標を一部達成できていないが、実用化に向けて次の目標が明確にされた。 |
50 |
フッ素ガスを使用しない、炭素鎖の選択的ポリフッ素化法の開発 |
原 正治 |
北海道大学 |
高橋 浩 |
北海道大学 |
当初目標と異なる研究結果となっている。 |
51 |
高分子材の高機能化を目指した応力フッ素化表面改質法の開発 |
中村 孝 |
北海道大学 |
金丸 清隆 |
北海道ティー・エル・オー |
応力フッ素化表面改質法に関して組織的な研究が行われ期待以上の成果を得ており、実用化に向けて解決すべき課題と今後の方向を明確にできている。 |
52 |
温度に応じて花色を変化させる園芸植物の開発 |
貴島 祐治 |
北海道大学 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
温度変化で花色を変化させることを狙ったテーマであり、当初計画を十分に実施できていないが今後の研究の進展を期待できる。 |
53 |
残留動物医薬品の特異抗体を用いた簡易検出法開発とその実用化 |
島崎 敬一 |
北海道大学 |
大庭 潔 |
十勝圏振興機構 |
計画通りの研究実施で着実な成果を上げており、既に一部実用化され今後さらなる進展が期待できる段階に進んでいる。 |
54 |
コンブ培養配偶体を用いた養殖用種苗の生産 |
四ツ倉 典滋 |
北海道大学 |
川下 浩一 |
北海道大学 |
当初計画の成果を得られており、実用化に向けて進展している。 |
55 |
沿岸性魚介類の移動・環境モニタリングシステムの開発と実用化 |
上田 宏 |
北海道大学 |
鈴木 真也 |
北海道大学 |
魚類の移動の把握や環境モニタリングを容易にするシステム開発をねらっており、計画通り実施されたが実用化に向けて解決すべき課題が明らかになった。 |
56 |
抗菌ペプチドの進化工学的創製 |
田口 精一 |
北海道大学 |
鈴木 雍宏 |
科学技術振興機構 |
特許化、実用化に向け有効な結果を得ており実用化に近づいた。 |
57 |
高い生体適合性と機能性をもつ新規共役脂肪酸リン脂質の合成法の開発と実用化研究 |
細川 雅史 |
北海道大学 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
特許出願をしており、企業化にむけて具体的な計画をする段階まで進展した。 |
58 |
新規な発想による標的タンパク質測定用超高感度測定キットの開発 |
三浦 敏明 |
北海道大学 |
綿貫 幸宏 |
北海道中小企業総合支援センター |
事業目的に合致した大きな成果を得ており、実用化・製品化に近づいた。 |
59 |
人工胎盤膜を応用した次世代影響評価系の実用化研究 |
藏崎 正明 |
北海道大学 |
吉村 重隆 |
北海道ティー・エル・オー |
計画通り研究を終了し、実用化に向けて今後の方向性を明らかにできている。 |
60 |
担癌患者末梢血からの血管内皮前駆細胞の分離培養と癌治療への応用 |
樋田 泰浩 |
北海道大学 |
小川 晴也 |
北海道大学 |
当初予想と異なるが今後の研究に有効な結果を得ることができており、一歩実用化に近づいている。 |
61 |
海洋産微細藻由来マクロリドをシーズとした新しい抗癌剤の開発 |
小林 淳一 |
北海道大学 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
新規マクロリドの培養製造法、化学的合成で大きな成果をあげている。 |
62 |
新規ガン抑制因子BRINPを用いたアルツハイマー病等の神経難治疾患に対する新規診断・治療法の開発 |
松岡 一郎 |
北海道大学 |
綿貫 幸宏 |
北海道中小企業総合支援センター |
基礎的研究が進展し、実用化に向けたデータを取得できている。 |
63 |
酵母糖ヌクレオチド輸送体をターゲットにする抗真菌剤の開発 |
高 暁冬 |
北海道大学 |
諸岡 千秋 |
北海道科学技術総合振興センター |
当初計画の目標は達成できていないが、解決すべき課題が明らかになった。 |
64 |
「分裂破局死」を誘導する抗癌剤のゲノム創薬 − 癌・精巣遺伝子D40に対する分子標的治療の実用化 − |
瀧本 将人 |
北海道大学 |
綿貫 幸宏 |
北海道中小企業総合支援センター |
基礎的データを取得でき今後の研究の進展において解決すべき問題が明確になっている。 |
65 |
重症型薬疹の早期診断のための迅速sFasL濃度測定キットの開発 |
阿部 理一郎 |
北海道大学 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
実用化に向けての課題と方向性が明らかになった。今後の進展に期待。 |
66 |
軟骨・骨形成誘導能を有するsgRNAの開発と応用 |
田村 正人 |
北海道大学 |
津田 明子 |
北海道大学 |
企業化に向けて解決すべき問題が明確になる段階まで進展した。 |
67 |
バイオメディカルイメージング用近赤外光造影剤の開発 |
神 隆 |
北海道大学 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
特許出願ができる段階まで進展し、実用化に大きく近づいた。 |
68 |
エイズ等の治療法の開発のためのヒトレトロウイルス感染モデルラットの樹立 |
大橋 貴 |
北海道大学 |
吉田 克己 |
北海道科学技術総合振興センター |
企業化へ向けて方向性を示す成果が得られており、今後の研究に期待。 |
69 |
鞘内免疫による狂犬病の予防・治療法の開発研究 |
梅村 孝司 |
北海道大学 |
蛸島 武広 |
科学技術振興機構 |
当初目標を一部達成できていないが、重要な成果が得られており、実用化に向けて解決すべき課題が明確になった。 |
70 |
PETにおける非観血入力関数測定システムの開発 |
久保 直樹 |
北海道大学 |
畠 隆 |
北海道科学技術総合振興センター |
動脈穿刺を用いないPET検査を目指しており、特許化・実用化に向けて解決すべき課題を明確にするところまで進展した。 |
71 |
散乱を積極的に利用した新たな体内光通信の実用化研究 |
清水 孝一 |
北海道大学 |
蛸島 武広 |
科学技術振興機構 |
散乱光を使用した体内光通信の可能性を目指したテーマで、当初目標をほぼ達成し特許も出願しており、実用化に大きく近づいた。 |
72 |
プローブ顕微鏡に用いるナノ弾性解析システムの開発研究 |
川端 和重 |
北海道大学 |
小川 晴也 |
北海道大学 |
当初目標通り実施され、プロトタイプ作成が予定されるまでに進展し事業化に一歩近づいた。 |
73 |
糖鎖末端ポリマーのナノ相分離構造を用いた医用コート材料の開発 |
覚知 豊次 |
北海道大学 |
綿貫 幸宏 |
北海道中小企業総合支援センター |
予定していたほとんどの試験研究が実施され、企業との共同研究・特許化を進めるための結果が取得でき事業化に近づいた。 |
74 |
魚群探知機による海底地形情報取得システムの開発 |
畑中 勝守 |
東京農業大学 |
赤羽 聡 |
東京農業大学 |
基礎的データが集積され、実用化に向けて今後解決すべき課題を明確にでき、事業化に一歩近づいた。 |
75 |
関節リウマチ患者の臨床経過予測マーカーの開発 |
江川(岩城) 祥子 |
北海道薬科大学 |
綿貫 幸宏 |
北海道中小企業総合支援センター |
計画通り実施されているが目標に達していない部分があり、実用化に向けて次の試験を進める段階まで進展した。 |
76 |
感染症流行の早期検知と警報・注意報発令機能を組み込んだ情報提供システムの開発 |
長谷川 伸作 |
北海道立衛生研究所 |
神 和夫 |
北海道立衛生研究所 |
システムの試行稼働まで進展し、今後の課題を明確にできた。 |
77 |
新規組み替え抗原を用いるライム病血清診断法の開発 |
伊東 拓也 |
北海道立衛生研究所 |
神 和夫 |
北海道立衛生研究所 |
計画通り試験が実施され、実用化に向けて解決するべき課題が明らかになった。 |
78 |
リアルタイム物体追跡のための輪郭抽出の並列処理手法に関する研究 |
堤 大祐 |
北海道立工業試験場 |
後町 光夫 |
北海道立工業試験場 |
小型試作システムを作成し、実用化に向けてさらに小型化・高速化を検討する段階まで進展した。 |
79 |
過熱水蒸気を利用した革新的成形加工技術の開発と応用 |
三戸 正道 |
北海道立工業試験場 |
綿貫 幸宏 |
北海道中小企業総合支援センター |
成形加工技術のコストダウンの観点から不活性ガスを代替えする技術の確立を目指しており、今後の技術開発に対する課題が整理され有効性が確認された。 |
80 |
超臨界・亜臨界水を利用した天然物高度利用マイクロ空間反応システムの開発 |
松嶋 景一郎 |
北海道立工業試験場 |
後町 光夫 |
北海道立工業試験場 |
超臨界亜臨界システムの開発に成功し、天然資源からの生物活性物質の探索や製造の目途がつく段階まで進展し、実用化に大きく近づいた。 |
81 |
ホタテ貝殻による合成樹脂のチクソトロピ−改良技術の開発 |
山岸 暢 |
北海道立工業試験場 |
鈴木 耕裕 |
北海道大学 |
当初目的が確認でき、計画以外にも成果が見られており実用化に近づいた。 |
82 |
環境に優しい漁業用具の開発 |
宮腰 康樹 |
北海道立工業試験場 |
後町 光夫 |
北海道立工業試験場 |
ほぼ当初の目的を達成し、特許出願や実用化にむけて今後の計画が具体化した段階まで進展した。 |
83 |
乳酸菌による醸造酒中のGABA増強技術の研究 |
田村 吉史 |
北海道立食品加工研究センター |
長島 浩二 |
北海道立食品加工研究センター |
麦酒中のGABA増強をテーマとしており、企業の連携による製品化が期待できる段階まで進展した。 |
84 |
鮭皮コラーゲンを活用した高齢者用食品の開発 |
清水 英樹 |
北海道立食品加工研究センター |
長島 浩二 |
北海道立食品加工研究センター |
高齢者用食品素材を作成する上での貴重な知見を得ており、事業化に一歩近づいた。 |
85 |
ヤマトシジミの完全養殖を目指した良質卵産卵技術開発 |
寺西 哲夫 |
北海道立水産孵化場 |
小出 展久 |
北海道立水産孵化場 |
良質卵を得る為の実用的な指標を得ており、今後検討すべき課題が明らかになった。 |
86 |
呼吸活性測定による哺乳動物初期胚の品質評価法の確立 |
森安 悟 |
北海道立畜産試験場 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
家畜胚の品質評価に非侵襲的な測定装置を用いて客観化しようという研究で、今後の目標が明確になり実用化に近づいている。 |
87 |
球根花きに発生する未知ウイルスに対応した高精度遺伝子診断技術の開発 |
堀田 治邦 |
北海道立中央農業試験場 |
陰山 聡一 |
北海道立中央農業試験場 |
球根花きのウイルス病対策を狙った研究であり、診断法の一部に目途がつく段階まで進展した。 |
88 |
製材におけるエア式のこ屑固着防止装置の開発 |
大崎 久司 |
北海道立林産試験場 |
斎藤 直人 |
北海道立林産試験場 |
実用性の高い研究で解決すべき課題が明確になり、実用化に向けて大きく進展した。 |
89 |
ジテルペノイドを用いたグイマツ雑種F1苗木判別法の開発 |
佐藤 真由美 |
北海道立林産試験場 |
田中 一郎 |
帯広畜産大学 |
当初予定の研究を実施できており、基本的なデータを取得できた。実用化は先になる。 |
90 |
浮造り(うづくり)合板の開発 |
松本 久美子 |
北海道立林産試験場 |
斎藤 直人 |
北海道立林産試験場 |
当初予定通りの試験研究の実施により目標を達成できており、特許出願も検討されている。 |
91 |
木質耐火被覆材を用いた耐火集成材の開発 |
河原ア 政行 |
北海道立林産試験場 |
斎藤 直人 |
北海道立林産試験場 |
木質耐火被覆材の開発を狙った研究であり、実用化に向けたデータを取得できており知的財産権確保を検討する段階に進展した。 |
92 |
積雪寒冷地における冬季道路環境向上のための集風塔型風車と防雪柵のハイブリット化に関する試験研究 |
松村 昌典 |
北見工業大学 |
二俣 正美 |
北見工業大学 |
計画の一部は実施できていないが、問題点が明らかにされ研究の進展のためのデータが採取できた。 |
93 |
ドライビングシミュレータを用いた道路マネジメントシステムの開発 |
川村 彰 |
北見工業大学 |
百瀬 雅将 |
北見工業大学 |
計画通り実施できていない部分がある。 |
94 |
超分子構造を利用する高配向性セルロース繊維・フィルムの創製 |
服部 和幸 |
北見工業大学 |
有田 敏彦 |
北見工業大学 |
一部実施できていない部分もあるが、実用化されれば地域的にも有効な課題であり、実用化に向けて解決すべき点も明確になった。 |
95 |
きのこ廃培地を利用したキシリトール発酵プロセスの開発 |
多田 清志 |
北見工業大学 |
内島 典子 |
北見工業大学 |
当初予定通り計画が実施され、実用化に向けて大きく進展している。 |
96 |
麻オガラーライムケーキ複合材料の製造と健康建材への応用 |
伊藤 英信 |
北見工業大学 |
二俣 正美 |
北見工業大学 |
予想と異なる実験結果を得ながら、その改善方法を見出し当初の目標を達成しており、製品化に向けて企業との連携を具体的に検討する段階まで進展した。 |
97 |
劣化反応を利用した循環型ウッドプラスチック複合材料の開発 |
中谷 久之 |
北見工業大学 |
鞘師 守 |
北見工業大学 |
当初予想通りの結果が得られており、実用化に向けて新たな方向性が確認できている。 |
98 |
循環型バイオリアクターシステムによるチーズホエーを原料とした環境調和型融雪剤CMAの効率生産 |
堀内 淳一 |
北見工業大学 |
有田 敏彦 |
北見工業大学 |
企業化に向けて解決すべき課題を検討する段階。 |
99 |
牛乳タンパク質由来の抗ストレス・鎮痛機能を有するポリペプチドの探索と実用化 |
加藤 清雄 |
酪農学園大学 |
清水 條資 |
科学技術振興機構 |
予定していた計画の達成度は低いが、実用化に向けて貴重なデータが得られ、進展に期待。 |
100 |
ねり製品製造工程で発生するロスから調製したリサイクル発酵調味料の開発とその応用 |
舩津 保浩 |
酪農学園大学 |
山田 龍翁 |
酪農学園大学 |
当初計画通りのデータが取得できて具体的な成果を得ており、実用化に近づいた。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
114 |
高温高圧水中バイオマス処理による低温水素製造プロセスの開発 |
長田 光正 |
一関工業高等専門学校 |
鈴木 洋生 |
岩手県南技術研究センター |
研究実施計画書に記載された事項はすべて達成しており、これに加えて新たな課題を明らかにした点は評価できる。今後、実用化に向けた取り組みを行っていくことが必要である。 |
115 |
多糖を利用した歯垢形成抑制剤の開発 |
吉田 康夫 |
岩手医科大学 |
佐々木 蔵寿 |
いわて産業振興センター |
多糖によるバイオフィルム形成抑制効果の確認が出来たことは評価される。今後、実バイオフィルムでの確認試験を継続して実施することが望まれる。 |
116 |
間葉系幹細胞の簡易的選択培養法の開発と簡易型自動培養装置の開発 |
原田 英光 |
岩手医科大学 |
佐々木 蔵寿 |
いわて産業振興センター |
計画はほぼ達成できた。ただし、実用化に至るまでには年月を要することが予測されるので、今後国内外との共同研究も視野にいれた長期にわたる研究計画が必要である。 |
117 |
新生児呼吸窮迫症候群の診断・予知検査であるマイクロバブルテストの全自動機器の開発 |
佐々木 美香 |
岩手医科大学 |
大島 修三 |
いわて産業振興センター |
本研究の成果をもとに、マイクロバブルテスターの試作品が完成された。 |
118 |
ZnO系LEDを目指した高品質ZnO薄膜作製研究 |
大嶋 江利子 |
岩手県工業技術センター |
小沢 幸雄 |
岩手県工業技術センター |
当初計画はほぼ遂行されているが、堆積膜の結晶性等を含めた物性評価が実用化に向けて必要である。 |
119 |
新世代「地あぶら」の開発 |
及川 和志 |
岩手県工業技術センター |
小沢 幸雄 |
岩手県工業技術センター |
当初計画はほぼ遂行されており、特許も申請準備が出来ている。今後、成分の有効性・安定性を確認しながら、地場の企業との連携の中で事業化につなげていくことを期待する。 |
120 |
イチゴ高設栽培における低コスト閉鎖型給液システムの開発 |
佐藤 弘 |
岩手県農業研究センター |
川嶋 明澄 |
岩手県農業研究センター |
肥料の供給に関してある程度の有効性が認められ実用化に近づいたといえるが、一方で狙い通りの効果が出なかった供給法に関し、原因を解明し改善を期待する。 |
121 |
セキュア・プロセッサ SEP-6の試作開発 |
曽我 正和 |
岩手県立大学 |
岸本 輝昭 |
岩手県立大学 |
当初予定していた小型ICチップの試作が計画通りにいかなかったが、技術の実用化の可能性は高い。今後、実用化に向けて企業へのアプローチを積極的に行うことを期待する。 |
122 |
インクジェットプロセスに適用可能な新規有機薄膜トランジスタの開発 |
小川 智 |
岩手大学 |
近藤 孝 |
岩手大学 |
当初予定していたウエットプロセスでの性能評価には至らなかったが、新規材料での可能性は見出された。今後、企業との共同研究も予定されており、実用化に向けた研究が加速されることを期待する。 |
123 |
双極性型有機薄膜トランジスタ(ambipolar OTFTs)のガスセンサへの応用に関する試験研究 |
馬場 守 |
岩手大学 |
小川 薫 |
岩手大学 |
実用化に向けたガスセンサーの検討が遅れており、挽回を期待する。 |
124 |
パルスパワーを用いたセラミックスの大気中短時間接合 |
高木 浩一 |
岩手大学 |
近藤 孝 |
岩手大学 |
より具体的な製品への応用レベルまで達成したと判断する。早期の特許取得が望まれる。 |
125 |
ザセンソウ型発熱制御アルゴリズムに基づくチューニングレス温度制御装置 |
長田 洋 |
岩手大学 |
五味 比利志 |
岩手大学 |
計画していたシミュレーションと電子回路での実証は遅れているが、企業との連携も取れており今後の進展に期待する。 |
126 |
窒素制御による高機能コバルトクロムモリブデン合金の開発 |
野村 直之 |
岩手大学 |
近藤 孝 |
岩手大学 |
応用範囲が広い材料開発であり期待できるが、医療機器向けとしてのアレルギー性試験を早急に行うことで、実用化への進展を期待する。 |
127 |
低PGM損失の自動車排ガス浄化触媒リサイクル用製錬スラグの開発 |
山口 勉功 |
岩手大学 |
近藤 孝 |
岩手大学 |
PGMの回収率を改善することができたが、数値的な向上と特許化を期待する。 |
128 |
ホスト−ゲスト分子配向制御による新規光機能性結晶の創製 |
土岐 規仁 |
岩手大学 |
小川 薫 |
岩手大学 |
所期の計画通り進んでいる。早めに事業化する企業と協力して、目標をさらに具体化し研究を促進することが期待される。 |
129 |
環境負荷の少ない非金属材料へのメッキ技術の開発 |
森 邦夫 |
岩手大学 |
近藤 孝 |
岩手大学 |
計画通りに研究が遂行され、着実に成果を上げている。また、企業との連携もなされており実用化が期待される。 |
130 |
塩基性官能基導入による低質木炭の高性能調湿剤への改質技術の開発 |
沢辺 攻 |
岩手大学 |
阿部 幸樹 |
岩手県 |
湿度条件によって高い吸湿効果が確認でき、実用化の可能性が出てきた。今後、応用領域等市場情報を収集し実用化につなげることを期待する。 |
131 |
ウシ超早期妊娠因子(Super-EPF)モノクローナル抗体の作出 |
松原 和衛 |
岩手大学 |
諸石 昌人 |
岩手大学 |
計画通りに研究が遂行され、着実に成果を上げている。企業との連携も見込め、時間がかかるかもしれないが実用化につなげていくことを期待する。 |
132 |
ヤマブドウ機能性成分の新規抽出法による食品素材の開発 |
長澤 孝志 |
岩手大学 |
田山 敬太郎 |
岩手県 |
計画通りに研究が遂行され、着実に成果を上げている。実用化へ向けての道筋も明確になっており期待される。 |
133 |
リンドウの分子育種による新品種開発とゲノム解析 |
高畑 義人 |
岩手大学 |
今井 潤 |
岩手大学 |
所期の目的に対し一定の成果を上げており、順調に研究が進んでいる。葯培養の効率向上と、エゾリンドウ、ササリンドウ以外の品種においても培養技術の確立を急ぐ必要がある。 |
134 |
糖鎖結合したローヤルゼリーペプチドの大量生産系の開発 |
鈴木 幸一 |
岩手大学 |
小川 薫 |
岩手大学 |
量産系の確立は評価できる。今後、事業化を目指し企業との連携を期待する。 |
135 |
下水汚泥の緑農地利用を目的とした無害化技術の開発 |
伊藤 歩 |
岩手大学 |
今井 潤 |
岩手大学 |
所期の目的に対し一定の成果を上げており、順調に研究が進んでいる。環境ホルモン物質に関する分解等の研究は今後の発展を期待する。 |
136 |
ブタコロナウイルス(HEV)の神経回路網解析用トレーサーとしての実用化 |
平野 紀夫 |
岩手大学 |
諸石 昌人 |
岩手大学 |
計画はほぼ達成されている。今後、特許取得及び実用化に向けた企業との連携を期待する。 |
137 |
大型フジツボを用いた海浜域の生物多様性向上と海藻礁形成の試み |
加戸 隆介 |
北里大学 |
田村 直司 |
岩手県 |
所期の研究項目は実行されている。気象等の影響等もあり最終成果が得られていないが、今夏の最終結果に期待する。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
150 |
脂質糖化抑制を担う食品成分の特定・製造プロセス開発による高血糖障害予防への展開 |
有田 富和 |
宮城県産業技術総合センター |
田村 光彦 |
科学技術振興機構 |
有効成分の抽出は行えたが、単離はできず、したがって構造決定に至らなかったのは残念である。有効成分の構造についての何らかの情報があれば、今後の発展の見通しがある程度立つと考えられる。また、生体組織中での糖化抑制物質を企業化する上では、脂質だけでなく、たんぱく質の糖化抑制効果も検証する必要があり、これらの点に関する研究が望まれる。 |
151 |
放物面鏡を用いたTHz波広帯域SBD検出器の開発 |
鈴木 哲 |
仙台電波工業高等専門学校 |
小野 堯之 |
宮城工業高等専門学校 |
THz検出器マウントの試作、プリントアンテナ試作、プレーナ形SBDの接着と実験が進むにつれて課題が明確になったが、当初予定の実験計画に遅れが出ているのは残念である。石英基板からポリイミド基板への変更により検出感度の低下を防止できたのは評価できる。大学間の幅広い共同研究体制の成果にも期待するが、本成果を受けた特許出願についても積極的に進めて頂きたい。 |
152 |
音速分布の再構成画像による非破壊検査手法の開発と応用 |
矢島 邦昭 |
仙台電波工業高等専門学校 |
小野 堯之 |
宮城工業高等専門学校 |
超音波波形観測システム、伝播時間計測システムを構築し、傷の形状判定の可能性を示しているが、明確な判定が行えるまでにはいたっていない。判定の精度向上に向けて、更なる検討が望まれる。 |
153 |
任意波長対応可能超低損失真空中空ファイバの開発 |
宮城 光信 |
仙台電波工業高等専門学校 |
小野 堯之 |
宮城工業高等専門学校 |
試験研究実施計画の中で,常温硬化ガラス材料としてポリシロキサンを主成分とする無機ガラスを開発した以外は当初目標・計画はほとんど達成されていない。目標・試験内容を見直し、研究を継続して頂きたい。また実用化へ向けて有機物を含む系の真空封止技術が鍵となるため、この点の見通しも望まれる。 |
154 |
新規Cr-N薄膜を用いた高感度マイクロフォースセンサの開発と応用 |
丹羽 英二 |
電気磁気材料研究所 |
引地 智 |
みやぎ産業振興機構 |
計画が予定通り遂行され、感度の向上が確認されたことは評価できる。高分子の使用により、加圧の多数回繰り返しや経時変化による塑性変形およびそれによる特性変化が生じないことを確認する必要があり、今後、特性の直線性の改善、従来技術に対する優位性の確認などを行い、特許取得と企業化を進められることを期待する。 |
155 |
ダイオード温度センサ |
木村 光照 |
東北学院大学 |
宮尾 俊三 |
仙台市産業振興事業団 |
簡易なダイオード温度計が実現できる成果を得ている。今後、競合技術に対する優位性(コスト競争力、精度、小体積化、低消費電力化など)の明示化、各アプリケーションに応じたインテグレーション化に期待する。さらにマーケット規模を意識した事業化を推進することが望まれる。 |
156 |
導電性磁性体パイプを用いた透視型電磁・磁気シールド壁の開発 |
芳賀 昭 |
東北学院大学 |
三浦 吉臣 |
仙台市産業振興事業団 |
企業とのチームで取り組み、実用化の可能性が高い研究である。無磁場に近い空間をつくりやすく、病院だけでなく精密機器室への応用が可能である。今後、費用の低減のための生産技術と施工技術を開発することが望まれる。 |
157 |
光熱電気化学映像法による金属腐食の選択的検出手法の開発 |
星宮 務 |
東北学院大学 |
吉村 洋 |
仙台市産業振興事業団 |
計画した試験項目は予定に従い実施され、目的は概ね達成されている。また、今後の実用化に向けてゲル化された電解液の利用が有用であることが示唆されているのは評価できる。ロボットなどに搭載するためにムカデ型ロボットを開発しようとしているが、開発の本筋から乖離しないように研究を進めることが望まれる。 |
158 |
室温で動作する超高感度磁界センサによる生体磁気計測への適用 |
薮上 信 |
東北学院大学 |
引地 智 |
みやぎ産業振興機構 |
SQUIDを使わない方法(磁気インピーダンス型センサー)で心臓近傍の磁界を計測できたことは重要な成果である。しかし、高感度の実用素子を作る課題が残されいる。中でも最大の課題はSN比の向上、あらゆる環境ノイズの逓減など微弱生体磁気信号に及ぼす全ての擾乱要因の削除にあり、関係機関との更なる連携強化により実用化の進展が望まれる。 |
159 |
臭化タリウム半導体放射線検出器の開発 |
庄司 忠良 |
東北工業大学 |
荘司 弘樹 |
インテリジェント・コスモス研究機構 |
4,5時間でスペクトルが崩れる試料についての動作安定化の要因が明確になれば、実用化のスピードが上がり、東北版PET実用化が見えてくる。不純物抑制、動作温度の低温化による100時間以上の動作安定化の再現性を高める為のイオン電導の影響の確認を早期に望む。知的財産権については高度な技術的ブレイクスルーが必要である。実用化に向けて質の高いレベルの共同研究成果を期待する。 |
160 |
ミリ波無線の伝送速度・容量を倍増する研究 |
米山 務 |
東北工業大学 |
野澤 壽一 |
東北工業大学 |
当初予定の円偏波を直線偏波に変更してMIMOの可能性を実証できた点は評価できるが、アンテナ数が増えた場合にもこの方式が適用できるかどうか不明であるので、将来の実用化を考えた場合には、この点を明確にすることが望まれる。 |
161 |
コラーゲン包埋細胞チップを用いたサイトカインアッセイ法の開発 |
葛西 重信 |
東北工業大学 |
田村 光彦 |
科学技術振興機構 |
計画が十分に遂行されておらず、目標も達成されていない。これまでの製品との優位性を明確にし、さらなる研究の積み重ねが必要である。実用化へ向けてサイトカインアッセイシステムとしての簡便性・有用性を実証することが望まれる。 |
162 |
超音波タグ蛍光検出法による生体蛍光断層画像計測装置の開発 |
小林 正樹 |
東北工業大学 |
野澤 壽一 |
東北工業大学 |
計測時間短縮、アレイ素子による生体試料実験が遅れたのは残念であるが、健康で元気な高齢化社会を実現する為のキーテクノロジーであり、本実用化に期待するところは大きい。高難度研究開発の設計仕様の遅れは、関係機関全員の総力で取り戻せるものと期待する。企業化判断については多くのサンプル評価が必要と考えられ、この点を検討することが望まれる。 |
163 |
「3次元フォトリソグラフィ」のための露光技術及び装置開発 |
佐々木 実 |
東北大学 |
芝山 多香子 |
東北大学 |
二次元の最先端のマイクロリソグラフィーには無い難度の高い技術であり、日本のコアテクノロジーの一分野を確立して頂きたい。機器集積度が高度になるに伴い、微細なリソグラフィー加工を施す応用技術の必然が予想され、従って、実用化のコストも考慮して研究を進めることが望まれる。さらに三次元立体結像光学系の研究、感度勾配レジストの研究も「応用分野熟知の技術者を含めた人的ネットワーク」の中で議論すべきである。 |
164 |
CVD法による高信頼性ナノ配線プロセス技術の開発 |
根石 浩司 |
東北大学 |
峠 竹彌 |
科学技術振興機構 |
本研究のコアとなるCu-Mn合金の成膜実験が実施されていない。したがって、その特性調査もできていない。研究計画の重要な部分が未実施であり、実施計画に問題があると思われる。確実に実施可能な項目に絞り、研究することが望まれる。Cu-Mnは次世代の半導体集積回路において大いに期待される配線材料のひとつであるので、今後の発展に期待する。 |
165 |
20GHz動作を目指す超高速ロジック回路技術の開発 |
遠藤 哲郎 |
東北大学 |
大野 健一 |
科学技術振興機構 |
超高速化、低消費電力化は時代の要請であり本研究に期待するところは大きい。今回低消費電力化まで手が回らなかったようであるが、その可能性を追求していただきたい。DF-MCML の基本的な考え方は評価できるが、素子の微細化に伴う性能バラつきの増大等、実用化へ向けて、実験データによる検証が望まれる。さらに本成果の追加出願が望まれる。 |
166 |
ZnO単結晶基板と格子整合する青色発光用「高品質InGaN」の薄膜成長技術の確立 |
松岡 隆志 |
東北大学 |
芝山 多香子 |
東北大学 |
準備段階がほぼ完了し、今後の研究推進と研究成果を期待するが、移動をともなったとはいえ提案時の準備状況の不備は残念である。本研究課題に関連した研究のさらなる積み重ね、知的財産権確保を早急に行ない、すでに進行している共同研究成果も考慮しつつ実用化へ向けて進展を期待する。 |
167 |
ワイヤレスマイクロポンプの開発 |
石山 和志 |
東北大学 |
吉田 匡 |
東北大学 |
計画に対する進捗度は充分達成しており、企業化への期待は大きく、またマイクロポンプの小型化には限界がある、との従来の概念を打ち壊したこと、基本特性を実機の試験で検証していることは評価できる。今後、マイクロポンプの量産のための生産技術(最適設計と加工技術)をユーザとメーカーと一緒に確立することが望まれる。 |
168 |
セキュアなウェブ会議システムにおけるトレイタートレーシング技術の開発 |
中山 英久 |
東北大学 |
芝山 多香子 |
東北大学 |
観測されるトラフィックパターン類似性の判定により、利用者のコンテンツ視聴状況を判断できる方式の可能性を確認し、目標を達成している点は評価できる。今後、実用化に向けて、実際の大規模ネットワーク環境下の多種多様なトラフィックの流通する状況での評価が望まれる。 |
169 |
小径エンドミル加工時の切削トルクのリアルタイム計測 |
山中 将 |
東北大学 |
吉田 匡 |
東北大学 |
目標のφ0.1mmのエンドミルの測定を可能にするジグを設計中とあるが、それを立証するデータが示されていないため信頼性に欠ける。今後、実用化へ向けた研究のさらなる積み重ねが望まれる。 |
170 |
汎用イメージスキャナによるラジオクロミックフィルムの高感度読み取り法の開発と応用 |
大内 浩子 |
東北大学 |
熊谷 望 |
東北大学 |
当初に設定された計画に沿って有効に研究が実施され、設定目標以上の成果が得られている。また実用化に直接結びつく方策が得られており、高く評価できる。実用化へ向けてさらなる進展を期待する。 |
171 |
超低消費電力小型SiCガスセンサの開発 |
末光 眞希 |
東北大学 |
平塚 洋一 |
東北大学 |
Si基板上のSiC成膜において、面方位の組み合わせによる歪低減に成功したことは良い成果で評価できる。「SiC単結晶の成長」を中心に、細分化された課題解決について進捗は十分でなく、中心課題の進歩も明確ではない。これらを明らかにし、実用化へ向けた研究の積み重ねが望まれる。 |
172 |
径偏光レーザー光源の開発 |
佐藤 俊一 |
東北大学 |
平塚 洋一 |
東北大学 |
径偏光レーザー発信の基礎的成果は得られたものの、実用性の見通しが得られなかったのは残念である。今回の成果を受けて、今後、さらに基礎研究を進めるとともに実用化に向けた技術蓄積を行なうことが望まれる。 |
173 |
アモルファスカーボンを用いた超精密ガラス非球面レンズ成形金型の製作 |
閻 紀旺 |
東北大学 |
峠 竹彌 |
科学技術振興機構 |
基礎実験から、それに基づく実用化実験まで、丁寧に行われており、成果の信頼性も高い。材料の不均一性、弾性回復量の異方性に基づく加工形状誤差の問題など、解決すべき問題が残されているが、今後の研究により十分解決が期待される問題と考えられる。レンズ試作とその性能試験も考慮して、事業化を目指して頂きたい。 |
174 |
大気圧プラズマ流によるカテーテル滅菌装置の開発 |
佐藤 岳彦 |
東北大学 |
大野 健一 |
科学技術振興機構 |
申請書記載の計画、目標はほぼ達成されている。しかし、申請書に「酸化エチレンガスの使用が将来規制された場合に向けて」の開発であるとあり,本開発のニーズが必ずしも明確でない、既存技術(酸化エチレンガス)との競争において、たとえば費用的に勝てるとか積極的要素が望まれる。実施企業との連携を強化し実用化へ向けた進展を期待する。 |
175 |
スマート形状記憶合金マイクロアクチュエータの開発 |
松永 忠雄 |
東北大学 |
田村 光彦 |
科学技術振興機構 |
当初目標以下の直径を持つ形状記憶合金(SMA)製のコイルを作成する技術を開発し、これを用いて直径1mmの微小径チューブの屈伸を実現したことは評価できる。但し、0.5mmの分解能はどのような実験結果から確認されたものか明確にして頂きたい。今後、目標の0.1mm分解能が達成できなかった原因を追求し、また角断面SMAコイルの採用などいくつかの工夫がなされことが望まれる。実用化に向けて集積化やパッケージングなどの検討も望まれる。 |
176 |
新型メタ磁性合金を利用した温水発電用熱エンジンの試作 |
貝沼 亮介 |
東北大学 |
峠 竹彌 |
科学技術振興機構 |
熱発電に適していると考えられる「マルテンサイト付随メタ磁性転移型のホイスラー合金」に最適なNiCoMnSnを見出したことは重要な成果であり評価できる。熱エンジンの試作に成功した点、また未達成部分について、いずれもその対策や計画構想が述べられており、今後の進展に期待する。 |
177 |
人体に優しく安全な脊柱矯正用金属製ロッドの研究開発 |
新家 光雄 |
東北大学 |
熊谷 望 |
東北大学 |
ASTM-F2193試験に関して摩擦磨耗損傷のため試験続行不能となり、研究を耐摩擦磨耗性の改善に関する調査・検討に変更したのは良い判断と思われる。その結果TNTZのガス窒化処理温度の上昇に伴う耐摩擦磨耗性の改善が示されたのは評価できる。しかしながら、比較剤であるTi-6-4との比較検討が行われていない点は、不十分である。また企業化に必要な特許等の出願の見通しはある程度立ったと判断できるが、企業化に向けた今後の戦略をより具体的に示すことも望まれる。 |
178 |
大気中でプロセス可能な新規な固体高分子型燃料電池セパレータ用高性能ニッケル基金属ガラス合金の開発 |
山浦 真一 |
東北大学 |
熊谷 望 |
東北大学 |
申請時から実用化ターゲットが明確であり、且つNi-Cr-P-B系の最適組成の決定およびセパレーターの試作まで達成できたことは評価できる。応用研究よりも製品開発研究段階は、マンパワー・時間・投資の面で数倍から10倍のコストが必要とされます。本成果を元に早急に特許出願を行い、かつ共同研究を遂行することが望まれる。 |
179 |
可視光励起窒化物蛍光体の微粒子プロセス開発と次世代照明光源への応用 |
末廣 隆之 |
東北大学 |
平泉 健 |
東北大学 |
当初の研究目標,研究実施計画は,ほぼ達成されており,既出願特許への本研究成果の追加出願は十分期待できると同時に,本研究成果に対する企業側からの共同研究も評価でき,企業化へ十分期待できる。さらに本成果の追加出願が望まれる。 |
180 |
高プラズマ耐性セラミックス膜の高速低音コーティングと応用 |
後藤 孝 |
東北大学 |
熊谷 望 |
東北大学 |
レーザCVD法を用いて高速成膜に成功するなど、技術的に高いレベルの結果が得られている。本技術は耐プラズマ性も優れていることから、実用化の期待が高い。今後、実用化のための課題を明らかにし、企業化に必要な大型化へのステップなどの検討が望まれる。 |
181 |
調湿機能を有する新規ナノ酸化チタンの開発と応用 |
内田 聡 |
東北大学 |
平塚 洋一 |
東北大学 |
(辞退) |
182 |
高活性ニトロキシラジカル型アルコール酸化触媒の物性制御による多元活用性開発 |
岩渕 好治 |
東北大学 |
平泉 健 |
東北大学 |
固相担持ABNOの触媒としての有効性を明らかにすると共に、リンカー耐久性の向上に課題を絞り込み、課題解決に向けた見通しを得るなど、研究の順調な進捗が認められ高く評価される。19年度内の特許出願の見通しを得ている点についても評価できる。リサイクル耐久性向上の達成により、早期に実用化が図られることを期待する。 |
183 |
高分子超薄膜集積体によるナノ接着剤の開発とFPCへの応用 |
松井 淳 |
東北大学 |
平塚 洋一 |
東北大学 |
申請時の計画通りに遂行できておらず、目標を完全に達成することはできていない。パラジウムが主流の触媒であることを承知の上で金ナノ粒子法無電解銅メッキで成果を上げ,その後にあえてパラジウム法を試験した意図が理解し難い。パラジウム法完成の意義が大きいのであればこの方法について精力的に研究すべきである。社会的ニーズが存在するだけに,関連研究の推進,今回の研究成果のさらなる積み重ねが望まれる。 |
184 |
鈴型構造Li二次電池負極材料の開発 |
田路 和幸 |
東北大学 |
平塚 洋一 |
東北大学 |
Si微粒子の最適サイズ作製になお課題があるものの、二次電池負極材料の開発として優れた成果が得られている。現用リチウム二次電池の高容量化のために、確認試験も行なわれ、実用化の可能性は高い。本成果を受けた追加出願を行い、企業を含めた本格的な開発が行われることが望まれる。さらに本成果の追加出願が望まれる。 |
185 |
腸管上皮細胞株を用いた”牛イムノバイオティック発酵飼料”の開発 |
麻生 久 |
東北大学 |
渡邉 君子 |
東北大学 |
評価系の確立という点では、一定の成果が得られているが、この評価系が実際、どの程度実際の効果と相関するか(例えば、ウシでどの程度、感染防止に有効か)今後の研究課題である。従って、企業化の見通しを立てるには、本評価系を実際に応用して、乳酸菌を選抜し、その感染防止効果を評価することが望まれる。 |
186 |
ブロッコリースルフォラファンを活用した食生活型の提案 |
仲川 清隆 |
東北大学 |
熊谷 望 |
東北大学 |
科学的根拠を持った食材を開発するために,本試験により,ブロッコリー原料中にスルフォファンばかりでなく,その配糖体が何倍も含まれていることを見出し,抽出法を実証したことは有用である。特許出願もはたし実用化のめどが立った点は評価できる。今後,実施企業と共に,動物試験,ヒトでの効果確認を含む,実用化開発に進むことが望まれる。 |
187 |
激辛薬効成分の呈味性・水溶性改善および製造技術の開発 |
中山 亨 |
東北大学 |
田村 光彦 |
科学技術振興機構 |
カプサイシン配糖体がカプサイシンと同様の生理活性を有するかどうかは申請書には記載がないので疑問が残るが、研究課題の遂行という面では、当初の計画通りの成果が上げられた点で評価できる。酵素活性が期待値まで到達しなかったが今後の研究進展が望まれる。 |
188 |
高精度な核型自動分析システムの開発 |
阿部 亨 |
東北大学 |
平泉 健 |
東北大学 |
シミュレーション画像を対象に、染色体領域抽出・同定に適した部分パターン候補を決定し、処理効率・精度・頑健性向上との提案手法の有効性の確認に至ったことについて評価できる。今後、未実施となっている実画像を用いた評価実験への適用や、特許化・企業連携についての具体的検討など、本研究成果の実用化に向けた一層の取り組みを期待する。加えて、具体的な特許化の計画も進めて頂きたい。 |
189 |
マイクロ波照射効果が高い水素貯蔵複合材料の合成 |
中森 裕子 |
東北大学 |
田村 光彦 |
科学技術振興機構 |
アモスファスホウ素とグラファイトを複合化することによる水素放出時間の短縮の成果を高く評価する。この複合化により研究が大きく前進し、実用化の可能性が大きい。学会発表の前に、その効果を早急に特許出願することが望まれる。 |
190 |
数値タービンの超並列化試験 |
山本 悟 |
東北大学 |
吉田 匡 |
東北大学 |
申請者等が開発した「数値タービン」を利用することによって蒸気タービンの湿り損失を解明し、その低減を図ることによってタービンの効率を向上させようというものでであるが、数値タービンを基にした単なる並立計算アルゴリズムの確立に過ぎず、課題解決を目指した設定になっていない。また、報告書についても、具体的なデータが全く示されていない。これらの点に留意し、研究を継続することが望まれる。 |
191 |
酸価の高い廃油をバイオディーゼル燃料原料とすべく効率的な前処理プロセスとしての陽イオン交換樹脂を触媒とした連続エステル化技術の確立 |
米本 年邦 |
東北大学 |
田附 匡 |
東北テクノアーチ |
当初の研究実施計画をほぼ計画通りに実施し、遊離脂肪酸の広範な含有率への適用性、陽イオン交換樹脂触媒の活性安定性など、エステル化法の前処理プロセスとしての有効性と実用化の見通しについて所望の成果を得ており、評価できる。今後,各種実廃油(使用時における劣化,外来物質の混入)を用いた試験を実施し,実用化に向けての課題摘出と,その対策検討を進め、さらに特許化や、実用環境下・プロセスでの実証などの取り組みを期待する。 |
192 |
スーパークリーン燃料の高収率直接製造用ナノハイブリッド触媒の開発 |
大塚 康夫 |
東北大学 |
平塚 洋一 |
東北大学 |
CO転化率・パラフィン収量について当初の目標を達成し、その優位性を明らかにしており、評価できる。今後、本研究成果の特許化や企業との具体的連携を図ると共に、重要課題として位置づけた耐久性の向上に関する研究、長鎖のモデル炭化水素化合物を用いた触媒のクラッキング活性の検討および既存の触媒との比較検討を進めるなど実用化に向けてさらなる研究成果の積み重ねが望まれる。 |
193 |
塩素含有廃棄ゴムの脱塩素・石炭代替燃料製造の事業化研究 |
吉岡 敏明 |
東北大学 |
山口 一良 |
東北ニュービジネス協議会 |
当初計画にあった水蒸気添加脱塩素処理、ビジネスモデル構築に関する研究が実施されていない。「CRの脱塩素の基礎研究自体これまでに行われてこなかった」ことは,試験研究計画提案時に分かっていたはずである。脱塩素化処理生成物の各フラクションの利用計画とその経済的妥当性に関する評価(ビジネスモデル構築)が望まれる。本研究は社会的ニーズが高いので、研究の発展を期待する。 |
194 |
新規ヒト型単クロン抗体作製法の開発 |
菅村 和夫 |
東北大学 |
熊谷 望 |
東北大学 |
NOGマウスに抗原を免疫することにより抗原特異的ヒト型抗体が産生されることは認められたが、得られた抗体の殆どはIgMクラスであり、高親和性のIgGクラスの抗体は殆ど得られなかったことから、達成度は低いと考えられる。しかしながら意義ある研究であることには変わりはなく、企業化・特許出願のためには、IgG型へのクラススイッチを誘導する技術の開発または導入という障壁を克服し、実用化へ向けた進展を期待する。 |
195 |
内視鏡レーザー手術用2次元マイクロスキャナー |
芳賀 洋一 |
東北大学 |
大野 健一 |
科学技術振興機構 |
構想、試験項目の策定、試験と着実に実行している。企業との共同で取り組んできており、実用化の可能性が非常に高い。焦点距離、スポット径、生体系のアブレーションについては目標が達成できたが、外径3mmまでの細径化は達成できなかった。実務上重要な開発であり、試行錯誤は止むを得ないと思われるので、開発の継続が望まれる。 |
196 |
細径内視鏡を用いた赤外リモート分光システム |
松浦 祐司 |
東北大学 |
吉田 匡 |
東北大学 |
広域赤外光伝送用中空光ファイバの開発に関しては所期の成果を得ている。細径内視鏡用赤外分光プローブの作製と評価は、内視鏡への組み込みまでは至らなかったのが惜しまれる。ファイバ先端に取り付ける光学素子(ATRプリズム等)の特許出願を早急に行ない、実用化へ向けて発展することを期待する。 |
197 |
アミロイドーシス患者のPET診断プローブの開発 |
工藤 幸司 |
東北大学 |
渡邉 君子 |
東北大学 |
アミロイドーシス動物モデルの作製およびオートラジオグラム撮影の両研究計画は予定通り遂行されており、目標も達成されている。平成18年度中に既にプローブに関する2件の特許を出願中であり、成果が認められる。[11C]BF-227をプローブに用いてのアミロイドーシスの検出が動物レベルで成功をおさめており、近い将来における企業化ならびに臨床応用が期待される。 |
198 |
LEDを使った歯髄診断測定装置の開発 |
井川 資英 |
東北大学 |
熊谷 望 |
東北大学 |
具体的なデータが記載されていないため詳しい成果のほどは読み取れない。統計的結論を得るに必要な症例数、実用化に必要なエビデンスの蓄積、照射用・検出用ファイバ直径の縮小化など実用化へ向けてさらなる研究が望まれる。 |
199 |
乳癌の予後診断法の開発 |
石岡 千加史 |
東北大学 |
渡邉 君子 |
東北大学 |
当初の研究計画を大きく変更せざるを得なかった点は理解できるが、結果論としては、より早い段階で変更しておれば、実用化は目前であったように思う。開発の長期戦略に立ち、基盤技術を変更した点は評価できる。15遺伝子での定量的マルチプレックスPCR法を施行し、良好な基礎データが得られたが、将来の企業化のためには当初の目的である70遺伝子を標的とした定量的マルチプレックスPCR法の確立が必要であると考えられ、そのための検討が望まれる。 |
200 |
歯槽骨再生治療のための新規骨補填材の開発 |
菅原 俊二 |
東北大学 |
熊谷 望 |
東北大学 |
リン酸オクタカルシウム(OCP)による骨補填能はマウス試験で確認されており、評価できる。実用化までには,検討すべき事項(添加剤使用の最適化,ヒトへの応用など)が多く,さらなる研究継続が望まれる。 |
201 |
環境調和型新規触媒的縮合剤の開発研究 |
高畑 廣紀 |
東北薬科大学 |
田村 光彦 |
科学技術振興機構 |
有用有機物質の触媒的合成及び縮合試薬の量的合成は未達であるが,当初計画に従って基礎データは取得され,実用化に向かっての課題も明確にされたものと判断される。研究実施計画に沿って、触媒的エステル化反応時間の短縮など成果はみられるが副生成物の生成など、企業化を考えたときにはまだ解決すべき問題が残されており、実用化へ向けた研究の継続が望まれる。 |
202 |
高エネルギーテラヘルツ波パラメトリック光源の開発 |
碇 智文 |
理化学研究所 |
大野 健一 |
科学技術振興機構 |
面放射型テラヘルツ波パラメトリック発信器の発信帯域拡大、出力強化(従来の約10倍)を達成し、重要な成果を得ている。実用化のためにクリアーすべき問題点も明らかにしている。本方式の特徴はワイドバンドで高出力CW発信させることができることであるが、発信スペクトラムを狭帯域化することが課題であり、この点が企業化できるか否かにかかっている。実用化、事業化へ向けたさらなる進展を期待する。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
230 |
金属ペーストを用いたカーボンナノチューブ生成によるパターン配線の形成 |
佐藤 健 |
新潟県工業技術総合研究所 |
坂井 修 |
にいがた産業創造機構 |
当初の計画をおおむね達成しており、今後の進展が期待される。確保すべき知的財産権の目標についても検討が望まれる。 |
231 |
高温超伝導バルクマグネットを用いた磁気クロマトグラフィーの開発 |
福井 聡 |
新潟大学 |
西脇 俊朗 |
新潟ティーエルオー |
学術的には興味深い研究であると評価されるが、実用化には高いバリアーがあると思われる。他分野への応用に関して、既存特許も睨みながら、十分な検討が必要である。 |
232 |
ムスク系大環状香料合成触媒の実用化 |
萩原 久大 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
概ね必要な結果は得られているが、申請書の実用化部分の検討がまだ行われていないため、その結果を今後示すことを期待する。 |
233 |
キラルらせんポリフェニルアセチレンゲルの開発と選択吸着沈殿法による光学分割 |
波多野 慎悟 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
独創性の高い光分割法で、計画の達成度は高い。企業化の期待も大きく、克服すべき課題を明確にして企業と共同で展開する必要がある。また、類似特許があるので、十分に検討して、早急に特許化することが望まれる。 |
234 |
薬剤徐放機能を付与したスマート・バイオメディカルマテリアルの開発 |
山内 健 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
予定通りデータを取得し、研究計画も達成している。知的財産権の確保についても検討を行っている。新規なバイオマテリアルとしての実用化の期待性が見出せるが、企業化・実用化までに他制度による展開も考慮すべきである。 |
235 |
シリカ粒子表面へのカプサイシンの固定化と新規生物忌避性複合材料の開発 |
坪川 紀夫 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
当初の目的を達成していると判断されるが、固定化カプサイシン酸の活性低下と許容範囲の報告が欲しい。知的財産の確保および企業化への活動を期待したい。
|
236 |
薄層液相からの引上げによる高配向性導電性高分子膜の作製 |
小野 恭史 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
概ね計画どおりに遂行できたと評価される。今後、製品化への意識を一層強化し、封止技術の周辺技術の検討を進めることが望まれる。 |
237 |
超高圧処理を用いたタンパク質食品のアレルギー低減化の試み |
西海 理之 |
新潟大学 |
内山 雅彦 |
にいがた産業創造機構 |
概ね計画どおりに研究がなされ、超高圧処理により、食肉、牛乳、鶏卵などの高タンパク質食品からタンパクを除去することなく、アレルギーを低減できることを確認している。実用化に当っては、多くのデータを協力企業とともに蓄積する必要がある。 |
238 |
チタニアカラムを用いたハイスループットホスホプロテオーム解析システムの開発 |
堀米 恒好 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
当初計画していた目標をクリアしたうえに、さらに研究成果が積み上げられている。企業化に必要な特許の出願も行われている。実用化され、関連分野についても貢献することが望まれる。 |
239 |
高病原性メチシリン耐性株および感受性黄色ブドウ球菌の血清学的迅速診断の実用化検討 |
山本 達男 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
免疫学的診断キットの実用化に向けた具体的な改良点についての検討が望まれる。 |
240 |
薬液回収機能を持つ吸入器の開発 |
中田 光 |
新潟大学 |
中津 普門 |
新潟大学 |
当初の計画での困難を克服し、特筆すべき成果を得ている。実用化が達成されたら医療費削減という社会的要請にも応えられ、臨床実験などの継続研究が望まれる。 |
241 |
sgRNAとtRNase ZLによる遺伝子発現抑制法の開発と応用 |
梨本 正之 |
新潟薬科大学 |
佐々木 峰子 |
新潟ティーエルオー |
sgRNAについては実用化に向けて利点があるので今後の研究の進展に期待する。 |
242 |
雨天時未処理下水による河川汚濁防止のための新規・無動力処理装置(スワール)の実用化研究 |
姫野 修司 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
実験により効果は確認されたが、当初計画されていたモデル解析等実施されていない部分が残った。今後それらについても研究が進展することを望む。 |
243 |
光電析とイオン交換吸着による有害重金属捕集技術 |
佐藤 一則 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
ほぼ計画通りに行われた。特許取得予定の部分もあり実用化への進展もある。今後の実用化のため企業との連携に期待したい。 |
244 |
映像フィードバックによる節水型消雪ポンプ・システムの開発 |
岩橋 政宏 |
長岡技術科学大学 |
目黒 正義 |
にいがた産業創造機構 |
ほぼ計画通りに研究が実施されたが、少雪のため一部データをとれない部分もあった。継続的なデータ収集によりシステムの確実性が高まる。また、知的財産についても特許化が進められており実用化が期待される。 |
245 |
十字交差柱状体の縦渦励振を利用した小型風力・水力発電装置の開発 |
高橋 勉 |
長岡技術科学大学 |
吉原 英雄 |
にいがた産業創造機構 |
特許の出願もなされており十分な成果があったと考えられる。本課題の成果が明確になるよう図表等での説明が望まれる。 |
246 |
携帯端末の超低消費電力化のための新規LCD作製技術の確立 |
木村 宗弘 |
長岡技術科学大学 |
篠ア 亮 |
長岡技術科学大学 |
計画通りに研究が実施され、期待した成果が得られた。企業化に対しては大面積化の要望が強く、関連企業と連携した展開が望まれる。 |
247 |
超高温部材・部品の稼動応力・温度モニターチップの開発 |
岡崎 正和 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
超高温モニター用のチップが開発され、当初の目標が達成された。実用化の展開に向けて具体的な研究計画が関連企業との間で遂行されることが望まれる。 |
248 |
紫外LED励起有機・無機複合蛍光体を用いた平面型白色灯の開発 |
打木 久雄 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
当初から多くの問題解決の必要性が予想されていた。今後の展開の方向性を一層明確にすることが必要である。実用化にはまだ距離があり、多くのデータの蓄積が必要である。 |
249 |
レーザービジュアルサーボによる平面座標測量システムの開発と基礎実験 |
平田 研二 |
長岡技術科学大学 |
篠ア 亮 |
長岡技術科学大学 |
当初の計画の成果は得られている。企業化にむけて、測定精度、操作性、コスト等の課題を企業との共同研究により解決することが望ましい。 |
250 |
連続繊維ロープとコンクリート巻立てを組み合わせたRC橋脚の耐震補強工法の実用化 |
下村 匠 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
研究計画に沿った実施が難しかったようだが、研究成果から、設計の指針となるデータは得られた。今後、塩害など実用化の際に問題となる課題についても明らかにし、それらについての検討が望まれる。 |
251 |
レーザー加工による超硬製微小穴あけ用抜き型の開発 |
伊藤 義郎 |
長岡技術科学大学 |
吉原 英雄 |
にいがた産業創造機構 |
本研究課題の波及効果には、関連分野における期待が大きく、今後の試作金型による試験結果に期待したい。 |
252 |
ホットスポット酸素センサの新規作製方法の開発 |
岡元 智一郎 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
開発したセンサーはシンプルであることから信頼性が高い。企業との連携が進められていること、今後の実用化への展開を期待したい。 |
253 |
結晶の格子歪みを応用した被覆用遷移金属窒化物の高硬度化 |
鈴木 常生 |
長岡技術科学大学 |
稲持 利夫 |
ながおか新産業創造センター |
性能の改善が図られ、切削工具の高寿命化が期待できる。実用化に向けては大型化が重要で、大型化にむけて企業と共同して展開する必要がある。 |
254 |
ゴム系複合材料のエネルギーロス新規プロセス制御法開発と応用 |
五十野 善信 |
長岡技術科学大学 |
福島 忠男 |
長岡技術科学大学 |
実施計画に沿った十分な研究が行われた。大きな経済効果が期待されるので早期に特許を取得し、企業との共同開発への展開を期待したい。 |
255 |
定荷重バネを用いた耐地震型安全ホームエレベータの開発研究 |
杉本 旭 |
長岡技術科学大学 |
佐々木 峰子 |
新潟ティーエルオー |
今後、モデルから実用機への具体的な課題を明確にし、研究成果が活用される方向に研究開発を進めるとともに、知的財産権の取得を期待する。 |
256 |
糖鎖によるバクテリアをトラップする紙フィルターの創作 |
古川 清 |
長岡技術科学大学 |
内山 雅彦 |
にいがた産業創造機構 |
計画はある程度達成している。実用化に向けてフィルターに結合した糖鎖と I型大腸菌の結合が可能性を含め、今後継続して研究を行い、それらを解決することを期待したい。 |
257 |
マイクロストリップアンテナを用いたスノーセンサの開発 |
田口 裕二朗 |
長岡工業高等専門学校 |
有本 匡男 |
長岡市商工部工業振興課 |
当初の計画通りに実施されている。これからの実用化に向けて、ユーザーと連携して、展開する必要がある。 |
258 |
レオロジー技術を応用した微細構造表面を持つ無反射透明樹脂膜の作成 |
永井 睦 |
長岡工業高等専門学校 |
有本 匡男 |
長岡市商工部工業振興課 |
アイディアは高く評価される。研究は計画通りに実施された。本技術の基本的な活用のもとに、実用化に向けて具体的数値目標を挙げ、展開することが期待される。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
291 |
拡散強調MR画像を用いた末梢神経麻痺早期診断の実用化 |
中村 俊康 |
慶應義塾大学 |
二見 精彦 |
慶應義塾大学 |
研究は予定通り進められており、実用化に向けて検討すべき課題が明確になった。 |
292 |
LDを用いた高精度NOx測定装置の開発 −省電力化、小型化、低コスト化に向けて− |
梶井 克純 |
首都大学東京 |
川原 正言 |
首都大学東京 |
サブppbレベルのNO2検出は確認できたが、発光デバイスの寿命が小型化実現の最大の障害となっている。安定な光源の探索と合わせ、他の大気汚染物質計測可能性の検討が望まれる。 |
293 |
打上げ用高性能小型ハイブリッドロケットエンジンの試作 |
湯浅 三郎 |
首都大学東京 |
栗田 良夫 |
首都大学東京 |
一定の成果は得られているが、実用化までには特許も含め更なる研究が必要である。 |
294 |
撥水性を有する表面微細構造の最適化による流動抵抗の低減化技術の開発と応用 |
小方 聡 |
首都大学東京 |
川原 正言 |
首都大学東京 |
当初予定を達成したとは言い難いが、今後の研究の方向性は見出された。今後の研究の進展を期待したい。 |
295 |
カルボキシメチル化ポリヒスチジンを用いた精密非線型医薬放出システムの創製 |
朝山 章一郎 |
首都大学東京 |
川原 正言 |
首都大学東京 |
カルボキシメチル化ポリヒスチジンは新たなDDSとして期待され、今後も実用化へ向け研究推進することが望まれる。今後の特許取得について、具体的な戦略が示されている点が評価できる。 |
296 |
高誘電率基板を利用した次世代通信フィルタの開発 |
石田 等 |
情報通信研究機構 |
新保 斉 |
情報通信研究機構 |
当初計画の小型化、比誘電率に関して、ほぼ成果が得られたと言える。用途と需要が期待出来るが、事業化に当たっては、特性を上げる努力と共に、更なる小型化、低価格化に向けた開発努力が望まれる。 |
297 |
新複合前処理法によるプラズマ溶射皮膜の密着強度5倍増化方策の開発 |
稲葉 次紀 |
中央大学 |
佐藤 矩正 |
中央大学 |
当初計画の密着強度に比べ、結果には大きな開きがある。しかし、仮説の正当性、処理条件の最適化で充分改善の見込みがある知見が得られたので、今後最適条件を見つけるべく、更なる研究努力が望まれる。 |
298 |
複素スペックル場の位相特異点を用いた新センシング技術 |
武田 光夫 |
電気通信大学 |
田川 毅 |
キャンパスクリエイト |
有効性の実証など、具体的な成果報告の記述が望まれる。今後、事業化に向けた展開に進むために、実験を重ね有効性を検証し、信頼性を確立する努力が期待される。 |
299 |
二波長発振注入同期ナノ秒パルスレーザーの高機能化 |
桂川 眞幸 |
電気通信大学 |
小川 俊也 |
電気通信大学 |
特許申請済みの技術の実用化研究であり、当初の計画通り終了し、企業化の可能性も見出せる。 |
300 |
画像版ドルビー方式カメラシステムの開発 |
西 一樹 |
電気通信大学 |
須藤 慎 |
キャンパスクリエイト |
当初の計画を上回る達成度であり、企業化へ可能性も見出せる。特許も新規な申請が期待できる。 |
301 |
小径管内部メンテナンス用移動ロボットの開発 |
田口 幹 |
電気通信大学 |
小川 俊也 |
電気通信大学 |
実用化を検討する上での技術課題が整理され、今後の開発に対する道筋が明確になった。 |
302 |
積分球式反射型パルスオキシメータの開発と評価 |
山田 幸生 |
電気通信大学 |
小川 俊也 |
電気通信大学 |
試験研究実施計画に記載された全ての課題について、予定通りの成果が得られたと記述してあり、一定の評価はできる。しかしながら、各課題の結論を文章で表現するだけでなく、数値データを添付してその根拠を明示すれば、更に説得力のある結論になったと思われる。 |
303 |
縫合・吻合を代替する生体接合装置の開発 |
岸田 晶夫 |
東京医科歯科大学 |
小沢 三千晴 |
東京医科歯科大学 |
接合を試みたブタ各部の組織では、1組織で成功・3組織で不成功という結果に終わっている。試験研究実施計画に記載されている、ラットの治癒過程の観察については、報告書に記載が無い。まずは接合条件の解明が望まれる。 |
304 |
魚の未利用部(あら・皮・頭・うろこ)を利用した高齢者用ゲル状食品“煮こごり”の実用化に向けて |
長尾 慶子 |
東京家政大学 |
村上 和雄 |
東京家政大学 |
実験計画は十分達成され企業化に近づいている。 |
305 |
アワビ等魚貝類流通用タグ方式の開発 |
山川 紘 |
東京海洋大学 |
池田 吉用 |
東京海洋大学 |
事前の周到な研究計画の立案が望まれる。 今後、どのような展開を行うのか。該技術の普及活動と、特許費用の回収についての検討が望まれる。 |
306 |
高耐圧スイッチングデバイス用完全光絶縁駆動回路 |
藤田 英明 |
東京工業大学 |
岩本 喜直 |
東京工業大学 |
光による駆動用電力伝送の確認や、MOSFETを用いた回路での絶縁特性や消費電力の低減は評価できる。当初計画していたIGBTの駆動実験が行われていないので、今後の検討が期待される。技術的な内容について具体的な記載がないので、実用性についての評価が不可能である。 |
307 |
高静水圧環境を利用した無欠陥超精密切削加工装置の開発 |
吉野 雅彦 |
東京工業大学 |
岩本 喜直 |
東京工業大学 |
初期の目標に対し、まずまずの成果が得られた。一方、シールの耐久性など解決すべき課題が明らかとなり、更なる研究開発努力が望まれる。 |
308 |
非ホロノミックマニピュレータの開発 |
福島 直人 |
東京工業大学 |
奥村 勝司 |
東京工業大学 |
理論と実験がかみ合ったユニークな研究であり、当初目標を達成して、実用化に向けて企業等との共同研究を検討する段階。 |
309 |
高結晶性球状ナノ構造体セラミックス微粒子の製造技術の開発 |
谷口 泉 |
東京工業大学 |
篠崎 文明 |
東京工業大学 |
リチウム2次電池の電極材料を高結晶で大量合成技術が求められている。整然とした技術成果となっており、本法による生産技術で量産化が多いに期待できる。 |
310 |
アトムエコノミカルな含硫黄高分子製造プロセスの開発 |
小西 玄一 |
東京工業大学 |
林 ゆう子 |
東京工業大学 |
所期の目的は達成できている。今後、企業との共同研究を進めて実用化へと展開することを期待する。 |
311 |
先進的不斉触媒反応に立脚した医薬合成素子の簡便供給 |
柴崎 正勝 |
東京大学 |
白石 敬仁 |
東京大学 |
抗インフルエンザ薬タミフルの合成中間体原料となる1,2−ジアミンの工業的合成法の基盤となる技術を開発し、タミフルの効率的合成法を確立した成果は十分評価できる。今後、タミフルの工業的合成に使用される技術とするべく、産学連携の方策を探求することが望まれる。 |
312 |
カイコ感染モデルを用いた新規病原性遺伝子の同定 |
垣内 力 |
東京大学 |
白石 敬仁 |
東京大学 |
当初予定していた試験研究を達成できていない。 |
313 |
遺伝子多型データから鎮痛薬の適量を算出する計算式の開発 |
池田 和隆 |
東京都医学研究機構 |
小澤 信幸 |
東京都医学研究機構 |
研究成果による知的財産権が期待でき、実用化に向けて進展した。 |
314 |
超高速応答型感圧塗料による変動圧力場解析技術の開発 |
亀田 正治 |
東京農工大学 |
島村 太郎 |
東京農工大学 |
着実に試験研究が進展しており、目標達成にむけて今後の課題を検討する段階まで進んだ。 |
315 |
ナノダイヤモンドのサイズ選別と光学機能の発現 |
荻野 賢司 |
東京農工大学 |
田中 公 |
東京農工大学 |
クロマトグラフィーによるナノレベルでのサイズ分離や酸化処理による表面黒鉛の除去により高い透明性を有するダイヤモンドフィルムが得られたことは評価できる。今後、有用性の明確化についてさらなる検討が望まれる。 |
316 |
高輝度・高耐久性有機発光材料作成プロセスの高度化と応用 |
上野 智雄 |
東京農工大学 |
保坂 真一 |
東京農工大学 |
比較した従来対象物が明示されておらず、発光強度6倍という数字達成の意味が説明不足な印象を受ける。 |
317 |
環境適合型フッ素系高分子ナノ薄膜形成技術 |
臼井 博明 |
東京農工大学 |
田中 公 |
東京農工大学 |
一定の成果が得られている。また、企業との共同研究へとステップアップしており、実用化が期待できる。 |
318 |
植物遺伝子を利用したウイルス耐性作物開発に関する研究 |
丹生谷 博 |
東京農工大学 |
大塚 久美 |
東京農工大学 |
当初計画に対し一定の成果が得られ、特許出願もなされている。野菜など、他の植物における効果の検証が待たれる。 |
319 |
短いペプチド系タグによるタンパク質の凝集防止法及び封入体形成防止法の開発 |
黒田 裕 |
東京農工大学 |
平田 美智子 |
東京農工大学 |
封入体形成防止効果が期待値ほどは得られなかったが、タグの発現量が大幅に増加するという副次効果が得られた点は評価できる。今後は、当初の計画内容を追加試験し、封入体形成防止の可能性の見極めが望まれる。 |
320 |
細胞内小器官を基盤に吸着させるためのコーティング剤の探索 |
太田 善浩 |
東京農工大学 |
平田 美智子 |
東京農工大学 |
もっとも重要な目標であった吸着材料のスクリーニングには成功している。今後事業化に向けて、コストが重要な位置を占めており、更なる研究開発努力が望まれる。 |
321 |
RNA干渉を調節する植物由来2本鎖RNA結合タンパク質の研究 |
福原 敏行 |
東京農工大学 |
大塚 久美 |
東京農工大学 |
当初の計画が予定通り実施されている。今後の計画が具体的に示され、特許取得についても具体的な戦略が示されている。 |
322 |
マイクロビーズチップを用いた極微量RNAの分離技術の開発 |
田中 剛 |
東京農工大学 |
田中 公 |
東京農工大学 |
当初計画に対し、特段の進捗、成果が得られた。また、企業化の可能性も見いだされている。今後の特許取得について、具体的な戦略が示されている点も評価できる。 |
323 |
微生物変換によるエリスロアスコルビン酸生産の技術開発 |
蓮見 惠司 |
東京農工大学 |
保坂 真一 |
東京農工大学 |
企業化への具体的な計画検討する段階まで進展した。 |
324 |
骨疾患治療薬を指向したビタミンDレセプターアンタゴニストの開発 |
長澤 和夫 |
東京農工大学 |
平田 美智子 |
東京農工大学 |
本申請は臨床的に重要な研究と考えられ、今後さらに成果が得られれば実用化の可能性が期待できる。 |
325 |
抗生物質耐性菌に対する新規抗菌物質の効率的合成法の開発 |
多田 全宏 |
東京農工大学 |
大塚 久美 |
東京農工大学 |
合成中間体の大量合成に成功したことで、今後の実用化への目処がついた意義は大きい。特許取得もなされており、企業化への取り組みも具体的に進行している。 |
326 |
生体吸収性を有する次世代型絹縫合糸の開発 |
朝倉 哲郎 |
東京農工大学 |
平田 美智子 |
東京農工大学 |
一定の成果が得られており、今後、企業との共同研究を進めることにより実用化が期待できる。 |
327 |
高精度・薄型デジタル直接駆動スピーカの開発 |
安田 彰 |
法政大学 |
中條 隆雄 |
法政大学 |
目標に掲げた課題をほぼ達成したと言える。なお、具体的な成果報告の記述が望まれる。今後、実用化に際しての問題点が明らかとなり、更に多くの試作を重ねて行くことが望まれる。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
368 |
強誘電体EL素子を用いた新規な光・電子融合型不揮発性メモリ素子の開発 |
會澤 康治 |
金沢工業大学 |
西村 五宏 |
金沢工業大学 |
解決すべき困難な課題が多く、実用化にはまだ時間が必要である。内容を変更しながら改善を進めており、知財確保に期待したい。 |
369 |
導電性衣服を用いた多点同時筋電位計測システム |
秋田 純一 |
金沢大学 |
高田 律子 |
金沢大学ティ・エル・オー |
今後さらに装置の小型化や多点測定化が出来るための改善が必要である。特許も取得しており、実用化に向けて企業との共同研究の開始を期待する。 |
370 |
低周波電磁波源リアルタイム可視化システムの開発 |
八木谷 聡 |
金沢大学 |
瀬領 浩一 |
金沢大学 |
当初の計画はほぼ達成されている。今後の計画が極めて具体的に示されており、特許出願、市場ニーズの収集と検討を行い、次への発展を期待する。 |
371 |
超小型単一指向性アレーマイクロホンの開発 |
西川 清 |
金沢大学 |
瀬領 浩一 |
金沢大学 |
当初の計画はほぼ達成され、特許も出願されている。今後実用化に向けた取り組みの進展を期待する。 |
372 |
汎用型LC/MSによる唾液中超微量物質検査試薬の開発 |
東 達也 |
金沢大学 |
奥野 信男 |
金沢大学 |
当初の試験内容はほぼ達成できており、実用化に向けた次の段階が期待される。 |
373 |
バイオマーカーなどの測定困難な生体分子測定システムの開発と応用 |
荻野 千秋 |
金沢大学 |
五十嵐 泰蔵 |
金沢大学ティ・エル・オー |
ストレスマーカーとして80HdGが期待されているので、十分な感度を得る更なる改良実験に期待する。 |
374 |
パラレルメカニズム式多自由度加工機の高剛性化および高精度化に関する研究 |
立矢 宏 |
金沢大学 |
奥野 信男 |
金沢大学 |
当初の計画は達成されている。今後市場ニーズを把握し、次のステップへの検討に期待する。 |
375 |
汎用性の高い新しい酸化試薬の開発 |
松尾 淳一 |
金沢大学 |
渡辺 良成 |
金沢大学 |
酸化試薬合成の有用性は高いので実用化を急ぐべきであるが、製品化した時の独自性、製品化の道筋をはっきりさせる事が望まれる。 |
376 |
プラズマを用いた高分子薄膜による金属表面改質技術の開発と応用 |
岩森 暁 |
金沢大学 |
瀬領 浩一 |
金沢大学 |
データの再現性がなく、不完全である。ターゲット材料の開発も含め特許取得へ向けて一層の努力が望まれる。 |
377 |
アルカリ土壌で生育する植物に対する成長促進剤の開発 |
長谷川 浩 |
金沢大学 |
平野 武嗣 |
金沢大学 |
当初の計画は達成されている。既に特許も取得しており、今後コーディネータ等の協力も得て次のステップへの進展を期待する。 |
378 |
有機溶媒中での酵素反応を利用した活性化茶カテキンの合成と応用 |
国本 浩喜 |
金沢大学 |
渡辺 良成 |
金沢大学 |
当初の計画はほぼ達成されている。今後早期の特許出願に向けての進展が期待される。 |
379 |
ピルビン酸を含有する骨関節機能強化食品への応用研究 |
米田 幸雄 |
金沢大学 |
渡辺 良成 |
金沢大学 |
当初の計画はほぼ達成されている。企業からの問い合わせもあり、知的財産権の検討を行っている。 |
380 |
食品に意匠結び目を付与する加工機の開発 |
新宅 救徳 |
金沢大学 |
平野 武嗣 |
金沢大学 |
ユニークな発想に基づく研究である。食品のみならず様々な応用が考えられる。特許の技術移転を金沢大学KUTLOが担当し、企業から強い興味が示されている。 |
381 |
高周波電磁場を用いた未踏高温度燃焼制御技術の開発と応用 |
上杉 喜彦 |
金沢大学 |
平野 武嗣 |
金沢大学 |
当初の計画はほぼ達成されている。研究としての達成度は非常に高く、実用化への展開が期待できる。 |
382 |
金属無機化細菌を併用した砒素ファイトレメディエーションの現場実験 |
牧 輝弥 |
金沢大学 |
五十嵐 泰蔵 |
金沢大学ティ・エル・オー |
細菌による砒素の無機化は進んでいるが、当初目的の植物による濃縮化のデータは無い。汚染土壌から羊歯による砒素除去は意義があり、期待される。 |
383 |
硫酸塩還元細菌のハイブリット型活用による汚泥削減と窒素除去法の開発 |
池本 良子 |
金沢大学 |
奥野 信男 |
金沢大学 |
汚泥処理の一方法、処理時間の短縮化、の確立が出来た。基礎的データを取り、システム構築へ向けた研究は企業化への基礎となりうる。 |
384 |
土壌不均一性を考慮した土壌不溶化技術の確実化手法の開発 |
川西 琢也 |
金沢大学 |
平野 武嗣 |
金沢大学 |
取得したデータから当初計画の問題点が見つかり、予想外の不均一性が判明した。研究の継続に期待したい。 |
385 |
標的蛋白の構造情報に基づいたバーチャルスクリーニングと細胞系での薬効検定による糖尿病合併症薬の開発研究 |
山本 博 |
金沢大学 |
長江 英夫 |
金沢大学 |
今回同定した物質以外に、新規の物質を開発することが特筆すべき成果に繋がりうると考えられ、今後の展開を見守りたい。シーズとして発展が期待できる。 |
386 |
男女両性に適用可能な、経口、経皮両用の発毛・育毛薬開発 |
染井 正徳 |
金沢大学 |
五十嵐 泰蔵 |
金沢大学ティ・エル・オー |
一部予想と異なる結果であるが、企業との接触を強め安全な発毛薬の開発に期待する。 |
387 |
複数α線放出アイソトープ,227Thを用いた転移性骨腫瘍治療法の開発 |
鷲山 幸信 |
金沢大学 |
長江 英夫 |
金沢大学 |
興味深いアプローチであり、知的財産権の確保には未だ至っていないが、次への足がかりが得られた。更なる実験に期待する。 |
388 |
がん悪性度の新指標の検証と骨軟部肉腫診断への応用 |
渡辺 琢夫 |
金沢大学 |
渡辺 良成 |
金沢大学 |
肺ガンと軟骨肉腫でのパターンが逆であり、更なる基礎的検討が必要な段階と思われる。新しい腫瘍診断マーカーの開発が期待される。 |
389 |
神経変性疾患遺伝子治療を目的としたレンチウイルスベクターの神経細胞感染制御因子の特定 |
寅嶋 崇 |
金沢大学 |
長江 英夫 |
金沢大学 |
既に関連特許を出願しており、アイデアは評価できる。今後継続し、研究の進展に期待する。 |
390 |
屈曲軸内回転を可能とする腹腔鏡下手術用長鉗子の製作 |
米山 猛 |
金沢大学 |
平野 武嗣 |
金沢大学 |
具体的な進歩があり、特段の進歩成果が得られ高く評価できる。 |
391 |
携帯型の非加熱深部体温計測装置の開発 |
根本 鉄 |
金沢大学 |
諸谷 克郎 |
金沢大学ティ・エル・オー |
試験項目は殆ど実施されている。温度平衡に達する応答時間が数十分であり、実用化の障害にならないか更なる努力に期待する。 |
392 |
近赤外光を利用した新規骨密度計測装置の開発 |
田中 茂雄 |
金沢大学 |
高田 律子 |
金沢大学ティ・エル・オー |
骨密度計測を近赤外光を用い小型、低コスト化を可能にした。企業との共同研究も進めており、更なる努力に期待したい。 |
393 |
スタンドアロン型ディジタルX線聴診器の開発と応用 |
真田 茂 |
金沢大学 |
長江 英夫 |
金沢大学 |
心肺機能を無浸襲・定量評価するX線動画システムの開発は世界的に注目され、実用機の早期実現が期待される。 |
394 |
病院・介護施設における見守り支援のための痰つまりモニタ・アラームシステムの開発 |
本井 幸介 |
金沢大学 |
長江 英夫 |
金沢大学 |
就寝傾向記録を主目的とし、福祉機器としての有用性とビジネスモデルを先行させながら、計測精度を高める方が企業との連携が取りやすいのではないか。 |
395 |
X線を利用した金属材料の非破壊硬さ試験方法の確立 |
鷹合 滋樹 |
石川県工業試験場 |
塚林 和雄 |
石川県産業創出支援機構 |
I線による硬度測定評価基準作りの研究で、特定条件下では半価幅と硬度の関係は相関のあることが確認された。 |
396 |
デンプン及び穀類粉末の過熱蒸気処理により特性改変した新食品素材の製造法開発 |
三輪 章志 |
石川県農業総合研究センター |
小浦場 卓 |
石川県産業創出支援機構 |
デンプンの新たな用途への利用の可能性が期待できる技術シーズで、知的財産権獲得に向け企業との連携が期待される。 |
397 |
イシルを原料とした高機能性粉末調味料の開発 |
谷口 肇 |
石川県立大学 |
小浦場 卓 |
石川県産業創出支援機構 |
イシルの脱塩処理による機能性粉末調味料・サプリメント開発の可能性がある。 |
398 |
酸化シリコン膜の省エネルギー・環境融和型低温形成法の開発 |
堀田 將 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
山本 外茂男 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
まだ解決すべき課題が多く、実用化への取り組みはまだ先のことになる。 |
399 |
糖鎖ミミックペプチドを用いた病原体特異的な薬剤の創製 |
三浦 佳子 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
山本 外茂男 |
北陸先端科学技術大学院大学 |
合成は計画通り成功しているが、早い段階で抗菌活性を調べ、合成の方向性を決めることが望まれる。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
455 |
微小共振器型近赤外発光素子の開発 |
石川 由加里 |
ファインセラミックスセンター |
武藤 郷史 |
名古屋市工業技術振興協会 |
目論んだ動作確認に至らなかったが今後の課題が明確になった。成果を基に企業化の検討が望まれる。 |
456 |
過熱水蒸気を利用したガラスフイルタの開発 |
北岡 諭 |
ファインセラミックスセンター |
安田 匡一郎 |
中部科学技術センター |
概ね研究実施計画に沿った成果を上げた。企業化には、本法によって作製された材料の多孔質構造の特徴を明確にすることが不可欠となる。多孔質ガラス作製工程に長時間が必要であることを含めて、直ちに実用技術となることは困難である。 |
457 |
歯周病の進行予測および予防対策3次元ビジュアル化技術の開発 |
福井 壽男 |
愛知学院大学 |
武藤 郷史 |
名古屋市工業技術振興協会 |
ニーズに基づいた研究であり、今後、企業が参加するようなので、企業化の可能性は高いと判断する。予防のため、患者・ハイリスク者への指導の材料であり、それほどの精度は必要がなく、早期の実用化が望まれる。 |
458 |
編地の3次元モデリングおよび変形予測手法の研究 |
太田 幸一 |
愛知県産業技術研究所 |
上原 政美 |
愛知県産業技術研究所 |
当初計画に対して十分な成果が得られた。成果の学術的価値、ならびに企業での実用性から考えて、今後も進めるべき研究と考えられる。 |
459 |
耐衝撃性及び成形性に優れた植物由来プラスチックの開発 |
福田 徳生 |
愛知県産業技術研究所 |
深谷 英世 |
愛知県産業技術研究所 |
ポリ乳酸樹脂の耐衝撃性と成形性を改善して、自動車部品などに製品化する開発であり、大変実践的な内容の実験がなされている。掲げた目標は達成されているが、製品化にはまだ解決すべき課題も多いように見受けられ、今後の継続的研究が期待される。 |
460 |
ボツリヌス菌発育抑制物質による食中毒防止技術の開発 |
安田 庄子 |
愛知県産業技術研究所 |
近藤 正夫 |
愛知県産業技術研究所 |
次のステップに進む足がかりとなる予定していたデータが取得されている。しかし、どのようにして実際の食品製造に応用するのか明確でない。 |
461 |
水稲長穂化遺伝子の作用解明に向けた完全置換系統の作出 |
加藤 恭宏 |
愛知県農業総合試験場 |
野口 正樹 |
東海地域生物系先端技術研究会 |
当初の計画目標は達成されたとは言えないが、長穂化遺伝子の作用力を検討する材料の作出が実現されている。 |
462 |
骨粗鬆症の改善作用を有する新規大豆たんぱく質の開発と応用 |
中村 伸 |
京都大学 |
瀬野 義隆 |
科学技術交流財団 |
骨密度低下の抑制作用を示す有効成分として、そのエビデンスを得た点が評価される。ただし、サルの匹数が少なく、もっと基礎研究が必要であり、評価したいサルとマウスの違いをきちんと明瞭に示すことが求められる。 |
463 |
氷結晶のクラスレート化制御による細胞組織保存技術の開発と応用 |
根本 哲也 |
国立長寿医療センター |
鈴木 勝也 |
中京大学 |
再生医療なのか食品なのか真のニーズを明確にし、研究要件を決めた上で計画を立案することが望まれる。 |
464 |
血管機能の改善を基盤とした新しい生活習慣病予防食品の開発 |
松下 健二 |
国立長寿医療センター |
嵯峨 芳文 |
岐阜県産業経済振興センター |
血管機能改善、血栓抑制効果がある成分が同定され、健康食品への道が拓けた。しかし、さらにin vitro のみならず、動物実験によるin vivo での検討を必要とする。 |
465 |
DDSを意識した磁性ナノ粒子の外部誘導法とイメージング技術の展開 |
松浦 弘幸 |
国立長寿医療センター |
鈴木 勝也 |
中京大学 |
当初の目的を実験と結果とも達成している。技術的な高さと独創性があるので、他と差別化できる応用への発展も十分期待できると思われる。今後、動物での実証など継続的な開発努力が望まれる。 |
466 |
紫外線発光ZnOナノ粒子の新規合成法に関する研究 |
堀内 達郎 |
産業技術総合研究所 |
亀山 哲也 |
産業技術総合研究所 |
ZnO微細粒子合成段階で混入する有機成分を除去する方法のうち、紫外線による光分解を最も重点的に検討しているが、単なる光分解では完全分解は困難で、過酸化水素や鉄イオンなどの酸化助剤の添加も検討すべきである。 |
467 |
球状窒化アルミニウム微小粒子の開発 |
大橋 優喜 |
産業技術総合研究所 |
小田 喜一 |
産業技術総合研究所 |
封止材エポキシ樹脂の熱伝導率が8.5W/mKは特筆に値するが、1800℃の超高温を要するプロセスの企業化は困難と思われ、低温化の開発が必要となる。今後の展開が期待される。 |
468 |
新規発根促進剤の有用樹木の苗木生産への応用に関する研究 |
片山 正人 |
産業技術総合研究所 |
亀山 哲也 |
産業技術総合研究所 |
研究計画と追加項目を実施し、良い成果が得られている。今後の研究による実用化が期待できる。 |
469 |
セロミクスを指向したプラズモン共鳴ナノ粒子合成における超音波応用 |
砥綿 篤哉 |
産業技術総合研究所 |
小田 喜一 |
産業技術総合研究所 |
粒子作製については十分な成果が得られているが、バイオ分野との交流が少ないようなので、いち早く共同研究体制を整えて応用へのポテンシャルを示して欲しい。 |
470 |
反応性プラズマを利用した生体活性ナノ複合皮膜の開発と応用 |
稲垣 雅彦 |
産業技術総合研究所 |
小田 喜一 |
産業技術総合研究所 |
耐腐食性に関する成果、TEMを用いた解析の成果など具体的な記述が望まれる。反応性プラズマ溶射表面加工インプラントの骨への植え込み実験は実施されており、堅実に最低限の目的は達成されている。従来のインプラントとの優位性の判断が現時点では難しい。耐久性の検証など実用化に向けて必要な解析がまだ多く残っており、今後の進捗を見守りたい。 |
471 |
Cre-lox系を用いた高速遺伝子増幅系による大量タンパク質生産 |
堀内 嵩 |
自然科学研究機構 |
上山 宏輝 |
科学技術振興機構 |
到達目標には達していないと判断される。ポテンシャルはきわめて高い課題と判断されるが、タンパク質の大量生産に関しては既に確立されていることもあり、今後の企業化について総括的な判断が望まれる。 |
472 |
ユニバーサル核酸を利用するDNAプローブの開発 |
片岡 正典 |
自然科学研究機構 |
瀬野 義隆 |
科学技術交流財団 |
開発は極めて順調とまではいかないが、大変ユニークな人工核酸であり、うまくいけば応用範囲は非常に広い。企業との共同研究体制による開発の加速が望まれる。 |
473 |
サイクル制御を用いた高性能PFC電力変換装置の開発 |
松井 景樹 |
中部大学 |
安田 匡一郎 |
中部科学技術センター |
当初の試験項目は予定どおり終了したが、特許等の出願はしない方向である。 |
474 |
実プラズマプロセス装置に適用できる電子密度モニタリング法の開発 |
中村 圭二 |
中部大学 |
安田 匡一郎 |
中部科学技術センター |
センサヘッドに関しては有力な技術資産が生まれつつあるが、さらに実用化には共鳴周波数の高速計測技術の確立も不可欠だと思われる。製品の企業化のためには、計測システム全体の視点も入れて研究を進めて欲しい。 |
475 |
金属超薄膜の成膜技術開発 |
多賀 康訓 |
中部大学 |
木本 博 |
中部大学 |
開発中の透明超薄膜は、様々なデバイスへ利用可能な重要な研究成果である。今後どのように応用展開されるのか、大いに期待される。 |
476 |
新規キノンプロファイル法の開発と応用 |
大門 裕之 |
豊橋技術科学大学 |
冨田 充 |
豊橋技術科学大学 |
従来のキノンプロファイル法に超臨界二酸化炭素抽出法および超高圧液体クロマトグラフィーを適用し、その目的を概ね達成している。従来法よりメリットのある技術であり、更に研究を継続していけば企業化への可能性は高いと考えられる。 |
477 |
面近接光を利用した生理活性物質放出量の測定デバイスの開発 |
吉田 祥子 |
豊橋技術科学大学 |
村田 勝英 |
豊橋技術科学大学 |
生理活性物質を可視化してリアルタイムで計測できるシステムが構築できる有用な技術で成果を上げており、企業化の可能性は高いと考えられる。 |
478 |
先進複合材と鋼材の接着界面の光ファィバーセンシング |
山田 聖志 |
豊橋技術科学大学 |
青木 尚夫 |
アオキテック技術事務所 |
実用化を目指して着実に進展していると思われる。現実の構造物に敷設するための技術開発を行うことが、企業化には不可欠である。FBGセンサーそのものは既知の技術であり、敷設技術等に関連した知的財産確保がなされる必要がある。 |
479 |
水素結合を利用する高選択性アニオン認識試薬の開発と応用 |
加藤 亮 |
豊橋技術科学大学 |
村田 勝英 |
豊橋技術科学大学 |
合成した試薬の溶解性が期待通りでなかったという問題があって、予定した方向での成果は少ないが、それを克服する試みが成されているので、今後の成果が期待される。 |
480 |
廃棄物由来材料による微量水銀化合物蒸気の高効率吸収剤の開発 |
成瀬 一郎 |
豊橋技術科学大学 |
加藤 博之 |
中部科学技術センター |
当初の試験項目を予定通り実施できた。今回、水銀の酸化反応機構の研究とCa系廃棄物によるHg捕捉の基礎実験が行われたが、今後は今回得られた知見を基に基礎実験を行い、捕捉剤としてのアイディアを考案することになると考える。現在の技術で何が問題なのか、どこにニーズがあるのかについても明確にすべきである。 |
481 |
全光化社会に向けた高度光増幅システムの開発 |
前田 佳伸 |
豊田工業大学 |
安田 匡一郎 |
中部科学技術センター |
共同開発も予定されており、実証の裏付けを取りながら実用化、事業化へ展開することが望まれる。 |
482 |
高度規則化高分子共重合体を利用した磁気多値記録材料の自己組織的創製 |
岡本 茂 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
予定の結果が得られなかったが、原因が分かっているため解決できる見通しである。得られた成果を基に、共同研究を通して企業化を検討すべきである。 |
483 |
反射抑圧放射素子を用いたミリ波マイクロストリップアレーアンテナの高精度指向性制御設計技術 |
榊原 久二男 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
当初予定の半分程度の試験しか行われなかったが、その範囲で特許出願準備中であり、知財の確保はできると考えられる。 |
484 |
適応変調を用いたパケット伝送方法 |
岩波 保則 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
十分な成果が得られており、共同研究による実用化が期待される。 |
485 |
モータ駆動用省エネルギー・高密度電力変換機の開発 |
竹下 隆晴 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
新提案の3ステップ方式には十分な企業化へのポテンシャルはあるが、まだ技術の完成度、知的所有権が不十分であるので、継続して研究を進めるべきである。 |
486 |
マトリックスコンバータ技術を応用した薄型蛍光灯安定器 |
小坂 卓 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
特筆すべき成果が認められ、より高い目標への発展の可能性、企業化に向けての対策が具体的に示され実用化が期待される。 |
487 |
ナノインプリント技術による産業用カーボンナノチューブ光輝度光源の開発 |
林 靖彦 |
名古屋工業大学 |
瀬野 義隆 |
科学技術交流財団 |
データを十分に取得できなかったが、その中でも特許化の予定はある。今後も試験の継続が望まれる。 |
488 |
遠心力鋳造法による光触媒機能Al-TiO2傾斜機能材料の創製 |
渡辺 義見 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
着実に研究課題は進行しているが、実用化への展開には更なる研究の継続が必要である。最も重要な機能性能である光触媒効果の性能試験が未達である。メチレンブルーの脱色試験など簡便法によっても大凡の性能は評価できるのではないか。 |
489 |
安価で高性能なガラス薄膜水素センサーの開発 |
野上 正行 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
低温でのセンサ機能発現に3分以上が必要である他、40%程度の湿気を要し、これらの問題解決が求められる。知的財産フォローがされていない。 |
490 |
ナノ細孔表面を利用した高効率白色蛍光体の開発と応用 |
早川 知克 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
白色発光素子は競合として白色LEDや有機EL、無機EL等があり、性能とコストの点で有利性が得られるのか。現状の輝度935は低いのではないか。一方で、発光効率・赤色部分が少ない等の問題を解決出来ると思われるので、今後の進展が期待される。 |
491 |
高軟化点樹脂の無溶媒乳化プロセスの開発 |
吉野 明広 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
高軟化点樹脂の無溶媒乳化というチャレンジングな課題であるので、短期間で大きな進展は望めないが、着実な進展があると判断される。研究としては、より一般性がある基盤確立にもう少し努力を注入すべきではないかと思われる。 |
492 |
機能性バイオフィルムの設計・制御技術によるグリーストラップのクリーン化 |
堀 克敏 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
予想以上の成果を挙げ、特許を出願し、事業化へ具体的に動いている。実際にどの程度の応用が見込めるかにもよるが、今後に大いに期待が持てる。サポートを継続すべき成功例といえる。 |
493 |
細菌膜傷害性抗菌物質の開発 |
山村 初雄 |
名古屋工業大学 |
岩間 紀男 |
名古屋工業大学 |
何個の候補物質を合成しスクリーニングしたのか、抗菌性に関して具体的にMICはどの程度のものが得られたのかなど、具体的な結果報告の記載が望まれる。高い目標設定であったが、MRSAやVREへの抗菌性が得られた事は大きい。特許に関しても新たなステージへの移行へと具体的に動いており、今後の進捗を期待する。 |
494 |
磁気プロトニクス原理による歯根膜活性化と歯周病予防技術の開発 |
毛利 佳年雄 |
名古屋産業科学研究所 |
瀬野 義隆 |
科学技術交流財団 |
一部目標未達成もあるものの、当初の試験項目を予定通り終了した。ユニークな研究ではあるが、臨床研究として、事業化に備え現状の臨床歯科医師集団で問題ないかどうか明確にする必要があると考える。 |
495 |
体積膨張性モノマーの開発と高性能接着剤への応用 |
福田 博行 |
名古屋市工業研究所 |
瀬野 義隆 |
科学技術交流財団 |
膨潤性ポリマーの合成は、接着強度、封止効果材料としてその実現が望まれおり、有望なモノマーを分子設計して合成し、重合性と重合時の膨張性を調べるという、実験を着実に実施しており、今後大いに期待される。 |
496 |
アルツハイマー病の血液検査による診断法の開発 |
三浦 裕 |
名古屋市立大学 |
吉田 勝 |
名古屋産業科学研究所 |
本研究における最も重要な二つのポイントであるアルツハイマー進行経過観察のためのモデルマウスの実験がほとんど行われていないこと、ならびに実用に耐える抗体が作製できていない点で、計画が順調に達成されたとは言いがたい。また、患者血清を用いた試験においても、思わしい結果とは言えない。この蛋白質の学術的意義はともかくとして、検査法としての実用性に関して再検討が望まれる。 |
497 |
ノーマリオフ型高電流GaN HEMTの開発 |
水谷 孝 |
名古屋大学 |
押谷 克己 |
名古屋大学 |
研究成果は着実に得られ、実用化研究の足がかりができた。今後共同研究の推進により企業化への努力が望まれる。 |
498 |
急峻温度勾配法による高品質SiCバルク結晶の高速溶液成長 |
宇治原 徹 |
名古屋大学 |
押谷 克己 |
名古屋大学 |
研究成果に基づき企業と共同研究を開始でき、特許出願の可能性もあるので、充分目標を達成したと考えられる。 |
499 |
高効率・高出力THz発信器の開発とその応用 |
前澤 宏一 |
富山大学 |
押谷 克己 |
名古屋大学 |
当初の試験項目で問題が発生し、目標未達であるが今後の課題が明らかになった。企業化の可能性、及び特許出願の検討が望まれる。 |
500 |
次世代超薄層積層型セラミック電子部品製造プロセスの開発 |
坂本 渉 |
名古屋大学 |
大森 茂嘉 |
名古屋産業科学研究所 |
ほぼ予定していた成果が得られ、次に進むステップが得られた。 |
501 |
フレキシブル・大容量光スイッチの開発 |
佐藤 健一 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
当初の予定通りの性能が取得でき、目標を達成した。 |
502 |
生体分子マーカーへの利用を目指した新規低毒性量子ドットの開発 |
鳥本 司 |
名古屋大学 |
押谷 克己 |
名古屋大学 |
新たに見出した2-メルカプトエタンスルホン酸での修飾で、親水性表面を持つナノ粒子の作製に成功しており、今後の実用化計画の確かな道筋も得ている。また他の分野応用への展開がも期待できる。 |
503 |
テラヘルツ電磁波に基づく高速高機能イメージングシステムの開発 |
藤巻 朗 |
名古屋大学 |
安田 匡一郎 |
中部科学技術センター |
当初計画における検出器としてADCとSTJの接続に成果を上げている。また汎用的な検出器使用では技術開発要素が明瞭になり、システム今後の技術開発方向性が明らかになった。今後の研究に期待したい。 |
504 |
高出力テラヘルツ波光源の開発および高感度イメージングシステムの構築に関する研究開発 |
川瀬 晃道 |
名古屋大学 |
長谷川 健 |
名古屋産業科学研究所 |
テラヘルツ波による分光システムの試料の適用制限を励起光源の面から解決の見通しを得ている。この成果をもとに更に実用化へ向けた研究を進めて欲しい。 |
505 |
生体由来の含硫黄分子分析とガン検出に関する医療応用 |
八木 伸也 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
体内「腐敗ガス」成分ガス中のCS2分子に関し、試作バイオセンサーでガン患者と健常者の差異を検出し重要なデータを得ている。サンプル数が少ないが、技術の確立の見通しを得ており、少なくとも検出システムは妥当なものであると思われる。息の長い研究開発かと思われる。 |
506 |
近赤外レーザー分光法を用いた水蒸気の可視化技術開発 |
北川 邦行 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
水蒸気のみならず、有機溶媒の可視化が可能となる技術であり、非常に企業化の可能性が高く、今後の研究に期待したい。 |
507 |
高分解能・高速CO2 濃度・速度同時計測システムの開発と応用 |
酒井 康彦 |
名古屋大学 |
押谷 克己 |
名古屋大学 |
CO2の流速と濃度の同時測定用センサー開発、小型化では成果を得ている。ただ小型化では微細加工が重要で、今後、マイクロソルダリングなどの微細加工に高い技術を有する企業との産学連携によって実用化を進めて欲しい。 |
508 |
単独付着および長さ調整した2層ナノチューブ高性能AFM探針の開発 |
菅井 俊樹 |
名古屋大学 |
長谷川 健 |
名古屋産業科学研究所 |
ナノチューブのAFM針への単独付着の点で必ずしも十分達成されていないが、必要技術要素の把握はされており、今後の技術として重要なもので、特許取得とともに、企業との共同研究等を通して進めて欲しい。 |
509 |
金属沿面マイクロ波プラズマによるマイクロ金型内面へのDLC成膜法の開発 |
上坂 裕之 |
名古屋大学 |
長谷川 健 |
名古屋産業科学研究所 |
企業のニーズを捉えることにより、研究の方向を定め、シーズ技術を実用化に結びつける試みが効果的になされている。知財権の確保を確実に進めながら、研究を進めてゆくことを期待している。 |
510 |
自動バランサと不連続ばね特性を併用した洗濯機の制振 |
劉 軍 |
名古屋大学 |
小澤 理夫 |
名古屋産業科学研究所 |
ほぼ当初の計画を達成している。理論モデルと実験的な確認研究との両面から今後研究を進めれば、制振装置の設置位置等の問題が解決され、実用化への可能性は十分あると考えられる。 |
511 |
自己伝播発泡する革新的ポーラス金属プリカーサの開発 |
小橋 眞 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
実用化の可能性の高い研究課題であるので、知的財産権の確保にも努力を惜しまない方がよい。Ni-Al系を除いて、ほぼ当初の計画を達成されている。Ni-Al系が未達なのは基礎的な要素技術を十分把握していないからと思われる。 |
512 |
ブラウンミラライト型カルシウムフェライト膜の酸素透過性能評価 |
鈴木 憲司 |
名古屋大学 |
押谷 克己 |
名古屋大学 |
当初、計画した研究計画は詳細に検討されており、基礎データはまとまっている。しかし、知的財産権確保の見通しがはっきりせず、新規、有力な発見とは言えない。他の2点はポイントを充分クリアーしている。 |
513 |
ペプチド、ナイロン、アラミド類の低環境負荷製造法の開発 |
石原 一彰 |
名古屋大学 |
大森 茂嘉 |
名古屋産業科学研究所 |
計画通りの実験が実施され、ほぼ期待した成果が得られている。エステル縮合にも同じ触媒が適用可能との記載がある点は今後期待される。有機溶媒を使用しない有機合成という、革新的な環境低負荷型技術である。 |
514 |
Grignard試薬の触媒的活性化によるアルコール・アミン大量製造法の実用化 |
波多野 学 |
名古屋大学 |
大森 茂嘉 |
名古屋産業科学研究所 |
計画通りのスケールアップ実験が成功しており、実用化に向けた考察も成されており、今後の進展が期待される。 |
515 |
固体レーザ用有機/無機ハイブリッド型発光材料の開発 |
笹井 亮 |
名古屋大学 |
押谷 克己 |
名古屋大学 |
高ハードルのユニークなテーマであり、目標達成は十分とは言えない。モジュール化に不可欠な透明厚膜を作製し、固体レーザー用材料としての評価を行うことが望まれる。 |
516 |
高耐磨耗性ダイヤモンド状炭素膜コーティング |
大竹 尚登 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
全て計画通りに進行し、当初の目標を十分にとクリアしたと評価される。半分以下に摩擦係数が減少したことは実用的であり、特許の取得と実用化が期待できる。 |
517 |
植物病原菌からの活性酸素生成エリシターの探索と植物免疫誘導剤への応用 |
川北 一人 |
名古屋大学 |
伊藤 靖浩 |
名古屋大学 |
TBCのプライミング効果の可能性が示され、また他種のエリシター成分の検索が行われており、今後の展開に期待する。しかし、基礎研究の面が強い点が懸念される。 |
518 |
植物時計遺伝子PCL1による光周性の人為的制御法の開発 |
小内 清 |
名古屋大学 |
武野 彰 |
名古屋大学 |
試験はほぼ予定通りに実施されている。インパクトの強い提案であり、今後の研究の進展が期待される。 |
519 |
トランスグルタミナーゼの最小基質設計と蛋白質固相化への利用 |
人見 清隆 |
名古屋大学 |
犬飼 忠彦 |
ビセイケン |
提案は大変興味深いが、目標の到達(特に固定化への利用)には至らなかった。今後更なる工夫を重ねて固定化への応用に取り組むことを期待する。 |
520 |
モノクローナル抗体のハイスループット取得法の開発 |
中野 秀雄 |
名古屋大学 |
武野 彰 |
名古屋大学 |
到達目標には達しておらず、まだ検討すべきことが多く残っているが、応用範囲の広い基盤的技術となる可能性がある。 |
521 |
細胞自動連続液体培養・モニタリング・サンプリングシステムの開発 |
石浦 正寛 |
名古屋大学 |
武野 彰 |
名古屋大学 |
計画通り実行され、連続培養が出来るようになり、企業化の見通しが見いだせたと評価できる。実用化の目途について具体的に示されておらず、今後の具体的進展が望まれる。 |
522 |
葉緑体発光細胞の製品化に向けた改良 |
岡本 和久 |
名古屋大学 |
武野 彰 |
名古屋大学 |
細胞株を選ぶことで、当初の目的に到達したとしたが、光る葉緑体の応用範囲は考える以上に広いかもしれない。遺伝子の工夫によって汎用性のある光る葉緑体の開発に取り組むべきかと思われる。 |
523 |
超音波を用いたコンパクトな排水処理装置の開発 |
安田 啓司 |
名古屋大学 |
加藤 博之 |
中部科学技術センター |
当初の研究計画はいずれも検討されており、達成されている。超音波処理による有機塩素系の廃水処理は興味深いが、従来の1.7倍程度の反応効率向上では実用化は困難と予想され、他の処理技術を補助する技術として超音波を利用することも今後考えられる。 |
524 |
汚染土壌の新規低環境負荷型浄化技術の開発 |
藤澤 敏治 |
名古屋大学 |
押谷 克己 |
名古屋大学 |
当初の研究計画は、概ね達成されている。都市ゴミ焼却炉中の重金属の選択的除去は緊急の課題であり、ここで試験研究されたアイディアは好ましいが、残念ながら基準値をクリアする除去率とはなっていない。HClガスの発生は燃焼炉を確実に傷めるため、今までの処理方法に比べて、コスト試算によるメリットがあるかどうかがポイントと考えられる。 |
525 |
高吸水性ゲルを利用した高度脱水装置の開発 |
入谷 英司 |
名古屋大学 |
小澤 理夫 |
名古屋産業科学研究所 |
高吸水性ゲルによるスラッジからの脱水装置開発は大変興味深く、十分、実用化の可能性がある技術である。給水ゲルからの水の吐き出し、機能の再生ができないという点に関する根本的な問題の解決が必要であると考えられる。 |
526 |
金属屑のアップグレードリサイクル技術の開発と応用 |
金武 直幸 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
研究課題である廃棄金属チップに圧縮ねじり加工を加えて、元の金属と同等以上の純度の金属柱が回収できる技術は見事である。是非とも工業所有権を確保してほしい。産業廃棄物の再利用の場合につきまとう、原料の品質と安定供給の問題も今後検討が必要と考えられる。 |
527 |
超微量添加による難燃化技術 |
石川 朝之 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
テーマも面白く、難燃材料の一つの指針を得たということで結果も評価できるが、今後は実用化のターゲットを絞り込み、製品化の問題、従来品との差別化点を明らかにするための研究が期待される。 |
528 |
無穿孔型表面圧力測定法 |
梅村 章 |
名古屋大学 |
近藤 良治 |
名古屋大学 |
当初計画を越える特段の進歩があったわけではないが、そもそも優れたアイデアに基づいている技術を精力的かつ堅実に解析し、その実用性の可能性をより確かなものとしている。独創性、技術力、解析能力ともに非常に優れた研究と思われる。大変有力な知的財産になる可能性が高く、今後の更なる開発努力が期待される。 |
529 |
高密着性を有する鍍金膜の開発とその耐摩耗性被膜への応用 |
宇佐美 初彦 |
名城大学 |
PERNOT CYRIL |
名城大学 |
当初の研究計画は概ね達成されている。メッキ膜下地処理は従来化学薬品処理によっていたが、この方法は物理的手法を用いる点が特徴である。有害・有毒薬品処理を必要としない環境対応技術として期待できる。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
553 |
レーザーアブレーション加工における電圧印加効果に関する試験研究 |
山田 正良 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
電圧の印加によってドロスの抑制が実証できたことは実用上の成果と考えられる。これを足がかりに、レーザアブレーション加工の実用化に向けてさらなる取組みが行われることが期待される。 |
554 |
並列デジタルホログラフィによる瞬時3次元カラー画像計測法 |
粟辻 安浩 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
試験研究実施計画に記載の、本計測法のシミュレーション評価・有効性の確認は、概ね達成されたものと評価できる。しかしながら、分解能・精度については、報告されていない。本計測法の、既存の3次元計測技術に対する具体的優位性、実用化を目指す上での問題点等を明確にすることが望まれる。 |
555 |
非接触マッピング式SiC基板抵抗率検査装置の実用化試験研究 |
福澤 理行 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
低抵抗値ウェーハの測定を可能にしたこと、検査時間を30分以内で実現するなど当初の目標が達成されており十分に実用化が期待される。今後は装置を普及させ、ウェーハメーカや研究者による利用を促進することが期待される。また、知財について出願の検討が望まれる。 |
556 |
レーザー誘起衝撃波による生体高分子・微粒子分析 |
一ノ瀬 暢之 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
アルブミンを使った試験により基本原理の一部は検証できたと判断できる。今後は、より広範な生体分子に対する可能性を検討し、実用化のための課題を明確にすることが望まれる。 |
557 |
高速応答かつ大きな複屈折変調が可能な新規電気光学材料の開発とその応用 |
町田 真二郎 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
今回の結果からは、永久双極子を持つ棒状高分子を溶液に溶かしただけでは電気光学特性を発現させることは困難と考えられる。チャレンジャブルな課題であるが、実用化のためにはアイデアの面で今一段の工夫が望まれる。 |
558 |
調湿特性を有する自己硬化型ゼオライト硬化体の開発 |
塩野 剛司 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
メカノケミカル処理により、ピュアなゼオライトバルク体を作製し、その吸湿特性が確認されたことは評価される。実用的なテーマであるが、製品化までには多くの技術的課題が予想され、今後のさらなる研究が望まれる。また、現時点で特許の出願を検討することが望まれる。 |
559 |
導電性高分子ナノファイバーを用いたデバイス開発 |
小滝 雅也 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
電気的特性の繊維の太さ依存性を測定するという観点からは不十分な点があるが、芯鞘型の方法により100nmの導電性繊維の作製を可能としたことは評価される。今後さらに細い高分子ナノファイバーの作製が期待される。 |
560 |
in situシリカ充てんグリーンナノコンポジットの実用化物性試験 |
池田 裕子 |
京都工芸繊維大学 |
内田 逸郎 |
科学技術振興機構 |
開発した天然ゴム架橋体の物性評価試験では、ほぼ目標どおりの優れた物性を示し、達成率では十分な成果が得られている。今後、工業的応用に向けて、長時間耐久性、大量製造法、製造コスト、配合剤の選定等、既存の天然ゴム材料に比し優位性を見出すための課題を抽出した研究開発が望まれる。 |
561 |
界面制御型オールグリーンコンポジットの開発・応用 |
濱田 泰以 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
竹繊維とセラック樹脂の接着メカニズを明らかにし、界面特性を制御できる可能性を示した点は評価できる。今後は、広範な母材を対象とする、あるいは母材を限定して加工条件を最適化するなど、研究ターゲットを明らかにして、早期の実用化が望まれる。 |
562 |
天然由来物質を用いた人体に安全なヘアカラーリング法 |
安永 秀計 |
京都工芸繊維大学 |
行場 吉成 |
京都工芸繊維大学 |
試験研究実施計画に記載の課題については、急性/慢性毒性試験を除き、概ね達成されたものと評価できる。「天然由来物質を用いたヘアカラーリング法は、人体に安全」という代表研究者の主張の実証も含め、実用化に向けた更なる取組みが期待される。 |
563 |
高輝度化脱劣化有機EL材料分子の設計と評価システムの構築 |
坪井 泰住 |
京都産業大学 |
物部 剛 |
京都産業大学 |
原理に立ち返っての姿勢は評価される。実用化のためには多くの実験による探索が必要と思われるが、一つの指針を与えるという点で価値がある。特許の出願検討が望まれる。 |
564 |
鉛を含まない新規楽焼色釉薬の開発 |
横山 直範 |
京都市産業技術研究所 |
伊藤 省二 |
科学技術振興機構 |
緑系釉薬が実用レベルに達しており、楽焼業界への技術移転のための共同研究に進んだ実績は高く評価できる。今後は、飴系釉薬の早期確立をはかるとともに、他の陶磁器への展開を期待する。 |
565 |
In-situ繊維強化複合材料の開発 |
仙波 健 |
京都市産業技術研究所 |
河島 俊一郎 |
科学技術振興機構 |
パイプ材、発泡材、ガスバリア材として満足すべき成果が得られており評価できる。今後、発泡体について企業と共同研究することが予定されており、実用化が期待される。 |
566 |
新CVD技術による酸化物単結晶薄膜成長装置の開発 |
藤田 静雄 |
京都大学 |
大浦 俊彦 |
京都高度技術研究所 |
難しい課題と思われるが、その中にあって装置を商品化までもっていった努力は評価される。しかし、p型や単結晶化については、マイクロドメインの消滅などもっと基礎的な研究が必要と思われる。 |
567 |
ディジタル機器の低ノイズ設計用半導体集積回路EMCマクロモデル:LECCS |
和田 修己 |
京都大学 |
河島 俊一郎 |
科学技術振興機構 |
LECCSモデルの有効範囲の拡大と標準モデルの抽出について検討しているが、実用化のためには、明確な結論が必要とされる。ニーズの高い課題であり、特に、EMCのメンバーである企業との連携に関する課題見通しを立てることが望まれる。 |
568 |
屋内電力線マルチキャリア通信における雑音統計量の推定とその応用 |
梅原 大祐 |
京都大学 |
河島 俊一郎 |
科学技術振興機構 |
当初想定していた雑音モデルが予想と異なったことから、十分な検討が行われなかったことは残念である。しかし、雑音のモデル化などの成果も得られており、今後の進展が期待される。また、特許の取得が望まれる。 |
569 |
ロボット用レーダ画像化技術の実用化に向けた研究 |
阪本 卓也 |
京都大学 |
河島 俊一郎 |
科学技術振興機構 |
屋外の自然環境の中で一定のデータが得られたことは評価できる。実用化を検討するためには、画像化技術の工学的な完成イメージを明確にするなど、もう少し基礎研究が必要と思われる。 |
570 |
高機能ハイブリッド固体蓄冷媒を利用した低消費電力冷却システムの開発 |
中村 武恒 |
京都大学 |
増田 亜由美 |
京都大学 |
固体窒素ー固体ネオンハイブリッド蓄冷媒の原理実証ができたこと、及び結果を特許に反映したことは評価される。しかし、未だ基礎的段階であり、今後実用化に当たっては、計画どおりに共同研究の遂行が望まれる。 |
571 |
分離機能を傾斜させたHPLC用中空型マイクロカラムの開発 |
田畑 修 |
京都大学 |
伊藤 省二 |
科学技術振興機構 |
DNAを用いて微粒子を固定することはできたが、当初計画した傾斜性の中空カラムを検討する段階には至っていない。さらに研究を深め、MEMSの基盤技術として育成することが望まれる。 |
572 |
細胞表面タンパク質の特異的蛍光ラベル化剤の開発 |
松崎 勝巳 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
毒性が低く、低濃度で細胞膜表面をラベルできるプローブの見通しが得られた点、特許の出願準備など実用化に向けた積極的姿勢は高く評価できる。今後は、具体的な応用例を示すことが望まれる。 |
573 |
垂直検出櫛形電極を用いた静電容量型3軸加速度センサ |
土屋 智由 |
京都大学 |
中川 雅之 |
京都大学 |
単純な構造の3軸加速度センサを既存のプロセスを使って製作し、特許出願したことは、スムースな技術移転ができるものと高く評価できる。今後は動的な条件下での適用性を評価し、実用化への精度を高めることが望まれる。 |
574 |
地震後の早期復旧を目的とするPCa造耐震建築物の開発研究 |
河野 進 |
京都大学 |
笹田 滋 |
科学技術振興機構 |
得られた成果の特許出願も行っており、試験研究実施計画に記載された課題は、概ね達成されたものと評価できる。今後は、設計・施工の指針を確立し、実用化に向けた更なる展開が期待される。 |
575 |
薄膜表皮効果を利用した複合ナノ銅配線形成技術の開発 |
着本 享 |
京都大学 |
大浦 俊彦 |
京都高度技術研究所 |
試験研究実施計画に記載の課題については、概ね達成されたものと評価できる。配線材料としての可能性は確認できたが、高圧リフローなど、配線形成技術の確立は今後の課題である。企業との共同研究も含め、実用化に向けた更なる取組みが期待される。 |
576 |
酸素増感−真空紫外微細加工によるボトムアップ金属微細配線 |
杉村 博之 |
京都大学 |
伊藤 省二 |
科学技術振興機構 |
プラスチック基板上にNiを選択的コートする原理的な検証はできたが、微細パターンを形成するには至っていない。今後は、フォトマスクの技術課題の解決や、加工精度を高め、より広い分野の基盤技術として育成することが望まれる。 |
577 |
ソルボサーマル法による高性能可視光応答型光触媒材料の開発 |
岩本 伸司 |
京都大学 |
増田 亜由美 |
京都大学 |
ソルボサーマル法を用いて異種原子を修飾した酸化チタンが、可視光領域で高い触媒活性を示すことが実証されており、実用化が期待される。今後、企業との共同研究により、信頼性など実用化に当たっての課題の明確化が望まれる。 |
578 |
鉛フリーガラス封着材の開発と実用化 |
徳田 陽明 |
京都大学 |
河島 俊一郎 |
科学技術振興機構 |
耐水性が改善されることが確認されたことは評価できる。知財についての姿勢もよい。Pbフリーの低融点ガラスとして期待されるが、実用化のためにさらなる耐水性の改善が望まれる。 |
579 |
遷移金属触媒を用いたフルオレン含有パイ共役系化合物の高効率合成 |
三木 康嗣 |
京都大学 |
内田 逸郎 |
科学技術振興機構 |
目的としたパイ共役系トリエノン合成と反応物精製の効率向上に成功し、一応の成果は達成されている。今回得られなかった合成化合物の機能発現を達成するため、蛍光発光性化合物開発の更なる進展、さらに、ターゲット分子の絞り込みなどが望まれる。 |
580 |
ドナー・アクセプター型シロールの効率的合成法開発 |
大村 智通 |
京都大学 |
是成 幸子 |
京都大学 |
目的の化合物の合成には至っていないが、独自に見出した反応の応用例としての新展開により新規な化合物合成に成功しており、成果として評価される。今後、目標化合物の新規合成法の開発と共に、電子材料等への機能発現ユニットとしての構造探索・設計に注力することが望まれる。 |
581 |
4置換炭素を持つ含窒素複素環ライブラリーの構築と販売 |
川端 猛夫 |
京都大学 |
内田 逸郎 |
科学技術振興機構 |
4置換炭素含有環状アミノ酸の工業的製法に適した反応技術や、新規にenanntiodivergent合成の開発に成功した研究成果は十分評価される。今後、化合物ライブラリーを構築し、市販対象物を探索して、公的研究支援事業への申請も含め、企業との共同研究開発など、一層の進展が望まれる。 |
582 |
自動合成の実現に向けた共役芳香族オリゴマーの反復固相合成法の開発 |
杉野目 道紀 |
京都大学 |
是成 幸子 |
京都大学 |
共役芳香族オリゴマーの自動合成法の基盤となる固相合成法の技術開発に成功しており、成果は十分評価される。今後、自動合成装置開発に向けた反復自動合成の実地試行、並びに機能性材料として実用化の対象となる合成素子の探索などが望まれる。 |
583 |
ニトリルを出発原料とする新化学プロセスの開発 |
中尾 佳亮 |
京都大学 |
是成 幸子 |
京都大学 |
独自に開発したカルボシアノ化反応を発展させ、メチルシアノ化反応や位置選択的な反応の開発に成功して、一定の成果は得られている。今後、産業上有用な化合物合成を実用化するため、合成ターゲット探索が望まれる。 |
584 |
安全安心なES細胞培養系のための低分子ジアミドゲル化剤の開発と応用 |
富岡 清 |
京都大学 |
内田 逸郎 |
科学技術振興機構 |
独自のデザインによる低分子ゲル化剤の開発は、効率的な本試験研究でその可能性の一端を実証する結果を得ている。今後、実施計画で執行しなかった項目を実行し、目標とするES細胞培養系への応用が現実となる可能性を示すことが望まれる。 |
585 |
金属種を含有する新規有機・無機ハイブリッド材料の開発と応用 |
和田 健司 |
京都大学 |
河島 俊一郎 |
科学技術振興機構 |
TiやZrを含有するシルセスキオキサンやパラジウムのナノ粒子との複合体など興味深い有機-無機ハイブリッド材料を作製したことは評価される。今後、実用化のためには、触媒または光学材料など用途を限定した開発が望まれる。 |
586 |
イオン液体を用いるNi代替--スペキュラム合金皮膜の高速製膜法の開発 |
邑瀬 邦明 |
京都大学 |
伊藤 省二 |
科学技術振興機構 |
樹脂上に合金を形成することはできなかったが、約6倍の高速成膜速度を得るなど基本的情報が得られたことは評価できる。今後は、イオン液体が持つ潜在能力の実用化に向けたさらなる研究が望まれる。 |
587 |
金属ナノ粒子の付着特性を活かした抗菌加工法の開発 |
小山 宗孝 |
京都大学 |
大浦 俊彦 |
京都高度技術研究所 |
試験研究実施計画に記載の課題について、白金ナノ粒子の有効性の確認・塗布方法については、概ね達成されたものと評価できるが、銀粒子の有効性の確認・塗布条件の最適化については実施されていない。共同研究企業とともに、実用化に向けた更なる取組みが望まれる。 |
588 |
ナノインプリント技術と超臨界二酸化炭素技術を融合した透明導電性基材の創製 |
大嶋 正裕 |
京都大学 |
笹田 滋 |
科学技術振興機構 |
試験研究実施計画に記載の課題のうち、ナノインプリント技術については概ね達成されたものと評価できるが、チャンネル谷間のメッキについては一部未達成の結果となった。他の手法との差別化を含め、手法の知財化、実用化に向けた更なる取組みが望まれる。 |
589 |
生活習慣病の予防のための持続性・徐放性カテキンの開発 |
吉川 正明 |
京都大学 |
藤森 賢也 |
京都大学 |
計画されていた試験項目をほぼ遂行しているので、進捗は評価される。機能性食品開発のためには、知財権の確保、共同研究企業の探索を視野に入れながら、更なるメカニズム解明の進展、ヒトでの効果の検討が望まれる。 |
590 |
未利用資源ポリリン酸依存型酵素の開発と脱ATP型物質生産系への応用 |
河井 重幸 |
京都大学 |
藤森 賢也 |
京都大学 |
実施計画の手法から変更した試験研究で、所期の新規ポリリン酸依存性キナーゼ活性の検出が自然界から得られていない。今後、NADPの生産・商品化に成功した技術力を駆使し、新たな方法論構築に進展することが望まれる。 |
591 |
樹状細胞を用いた有効かつ実用的な新規癌免疫療法の開発 |
門脇 則光 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
実施計画の1項目「DCを誘導するための基本的培養条件の選択」での検討試験では、予定実験を全て完了したので、達成度は高く評価できる。今後、この試験で得た知見を基に、計画の第2項目の臨床試験で、DC療法の安全性・有効性を検討し、細胞医薬の進歩に貢献することが望まれる。 |
592 |
好冷微生物を利用したタンパク質低温生産システムの開発 |
栗原 達夫 |
京都大学 |
永井 一弘 |
京都大学 |
実施計画に掲げていた試験項目は、ほぼ全て予定通り遂行しており、目標とした成果もほぼ満たしている。今後、知財権確保を必要とする生産効率の向上への進展が望まれる。 |
593 |
マウスを仮親としたラット個体作出の試み |
篠原 隆司 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
独自の研究の一里塚としての成果を得た試験研究で、高く評価される。今後、この技術をさらに発展させ、動物の遺伝子改変技術を経て、知財権確保と共に、創薬促進技術としての展開や新たな実験動物市場の開拓が望まれる。 |
594 |
遺伝子発現量・細胞選択性が制御可能な中枢神経系への遺伝子導入法の開発 |
渡辺 大 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
脳に多く存在する投射型神経細胞に選択的な遺伝子発現誘導を可能にする技術を進展させた成果は、評価される。今後、動物を用いたウイルスベクターの脳への投与実験で、遺伝子発現制御の効果を得て、知財権取得と共に、臨床医学への応用の可能性を開くことが期待される。 |
595 |
内部ひずみ状態制御による次世代超伝導線材の強磁場マグネット応用における電磁機械特性の最適化 |
菅野 未知央 |
京都大学 |
増田 亜由美 |
京都大学 |
超伝導線材に歪みを与えることにより特性改善ができる可能性を示したことは評価できる。実用化に当たっては企業との共同研究などにより、さらに課題を明確にすることが望まれる。 |
596 |
抗ウイルス活性ペプチドの融合タンパク質を用いた調整法の開発と応用 |
藤井 信孝 |
京都大学 |
杉本 聡子 |
京都大学 |
本試験研究で、モデルペプチドを用いて、目的の活性ペプチドを切り出し抽出する方法論を見出した成果は評価される。今後、発現蛋白質を用いて方法論の最適化、そして共同研究企業との連携により、活性ペプチドの高効率大量生産法の確立が期待される。 |
597 |
チオレドキシン(遺伝子組み換え)による加齢黄斑変性症治療薬の開発 |
中村 肇 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
実施計画項目の実験では、目標とした結果を得ており、成果として評価される。医薬品として実用化を目指すのであれば、産学連携のための知財権の獲得への方策を練ることが望まれる。 |
598 |
薬剤性腎障害モニタリングのための新規バイオアッセイ法開発への応用 |
乾 賢一 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
白金系抗がん剤の腎毒性規定因子としてのトランスポーターの同定に成功し、目標とする研究成果が達成されている。今後、臨床上で応用される毒性予測の評価法の確立を目指した展開・実用化が期待される。 |
599 |
大規模情報可視化を利用した薬物代謝相互作用予測システムの開発 |
山下 富義 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
化合物情報の整理と可視化技術において、計画通り研究を遂行しており、予測システムの構築に一定の進展が見られる。今後実用に耐えるシステム開発を目標に、総合的視点の下、情報技術者との協力などを含め、研究戦略の進化が望まれる。 |
600 |
腫瘍増殖局所の特性と新規DDSを応用したがん治療におけるsiRNA投与法の最適化に関する研究 |
前川 平 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
複数の疾患モデルの作製に成功し、その1疾患モデルの肝転移腫瘍マウスを用いて、新規DDS応用によるsiRNA療法の有効性を示す実験に成功しており、成果は高く評価される。今後臨床研究への応用を目指した展開が期待される。 |
601 |
生体内生理活性分子の迅速な定量にむけた蛍光センシングチップの開発 |
森井 孝 |
京都大学 |
内田 逸郎 |
科学技術振興機構 |
生体内小分子に対するリセプター、バイオセンサーを開発しており、所期の目標は達成している。今後、涙中の生理活性分子の検出定量に成功し、分子診断技術開発に進展することが期待される。 |
602 |
人工コラーゲンを担体としたヒトBMP2発現アデノウィルスベクターによる骨誘導に関する研究 |
大久保 康則 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
試験研究実施計画に記載の課題のうち、ラット下腿筋肉内埋入においては目標を達成したと評価できるが、ウサギ歯周病モデルについては未達成の結果となった。ヒトでの臨床試験を見据えて、安全性の確認等、実用化に向けた更なる取組みが期待される。 |
603 |
マイクロバブル法を用いたヒトBMP2発現ベクターによる骨誘導に関する研究 |
別所 和久 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
実施計画の培養細胞を用いた実験は予定通り遂行したが、動物実験系にまで進めるまで至っていない。構想は画期的であるので、技術的方法論をさらに探求し、動物実験での効果、安全性の確認へと進展することが望まれる。 |
604 |
転写因子発現量調節による膵外分泌組織の内分泌細胞化の試み |
川口 義弥 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
膵外分泌組織の内分泌細胞化に成功していないが、関連実験の中で重要な新知見を得ている。所期の目的達成のために企画している新しい技術戦略で、知財権獲得に至るような研究の進展が望まれる。 |
605 |
癌指向性を有するハイブリッド型アミノ酸デンドリマーの癌化学治療への応用 |
川上 茂 |
京都大学 |
樋口 修司 |
京都大学 |
試験研究実施計画に記載の3課題のうち、抗腫瘍効果を除き目標を達成したと評価できる。特許も出願準備中であり、共同研究企業の探索も含め、実用化に向けた更なる取組みが期待される。 |
606 |
インパルス法を用いたノイズ解析装置の開発 |
井尻 和夫 |
京都府中小企業技術センター |
河島 俊一郎 |
科学技術振興機構 |
目標どおりに簡易にノイズ評価のできる装置を開発しているので、早期の実用化が期待される。今後はさらなる高周波化やマニュアルの整備が望まれる。 |
607 |
角膜疾患治療剤の開発と応用 |
高松 哲郎 |
京都府立医科大学 |
藤田 聡美 |
関西ティー・エル・オー |
ヒトに近い増殖能を持つサルの角膜内皮細胞を用いてsiRNAによる創傷治癒を示唆する有効性を実証した成果は十分評価される。今後、既得の特許知的財産を基に、臨床開発するパートナー企業を探索し、実用化に向けた取り組みが望まれる。 |
608 |
プロテアーゼ阻害に基づくSARS治療薬の開発 |
赤路 健一 |
京都府立医科大学 |
渡邊 能行 |
京都府立医科大学 |
自己消化抵抗性SARSウイルスプロテアーゼ開発を、ほぼ達成した成果は評価される。今後は、酵素活性評価系の精密化と、阻害剤の構造探索に注力し、知財権確保に至る創薬研究に発展することが望まれる。 |
609 |
メラニン生合成阻害活性化合物の開発と美白剤としての応用 |
太田 俊作 |
京都薬科大学 |
内田 逸郎 |
科学技術振興機構 |
活性の高い天然物、及び類似構造を持つ天然物の高効率な新規全合成を達成したのは、評価される。今後は、実施計画にあった阻害活性試験と構造最適化に注力し、美白剤としての実用化の可能性を追求することが望まれる。 |
610 |
レーザ励起弾性波を用いた固体中クラックの非破壊分布測定法の開発 |
松川 真美 |
同志社大学 |
厳樫 邦弘 |
同志社大学 |
熱弾性効果を用いて固体中のクラックを検出する原理的検証はできた。今後は、空間分解能や指向性を定量的に把握し、微小欠陥検出など、既存技術を上回る非破壊計測技術として育成することが望まれる。 |
611 |
生物ソナーシステムからバイオミメティックスへ−次世代音響計測技術の開発− |
飛龍 志津子 |
同志社大学 |
蔵野 慎介 |
同志社大学 |
コウモリのソナーシステム解明に関する新たな知見を得るなど基礎研究面での成果が認められる。今後は、実用化に向けた具体的な技術課題を明確にすることが望まれる。 |
612 |
タンパク質立体構造予測のためのMDとGAのハイブリッドアルゴリズムの開発 |
三木 光範 |
同志社大学 |
永田 和彦 |
同志社大学 |
試験研究実施計画に記載の課題については、概ね目標を達成したと評価できる。得られた成果を論文/学会に発表し、広く先進ユーザー研究者との連携を取りつつ、実用化に向けた更なる取組みが期待される。 |
613 |
低圧駆動型空気圧アクチュエータを用いたソフトハンドリング装置の開発 |
辻内 伸好 |
同志社大学 |
蔵野 慎介 |
同志社大学 |
報告書には、装置開発の多様な努力/成果が記述されているが、試験研究実施計画に記載されている課題(空気圧アクチュエータの小形化/高出力化、寿命評価)がどの程度達成されたかについては、記述されていない。計画と整合の取れた報告が望まれる。 |
614 |
バイオディーゼル油製造用グリーンサスティナブル触媒の開発 |
日高 重助 |
同志社大学 |
中尾 敦信 |
同志社大学 |
触媒の粒子構造の解明など基礎データを積み上げ、特許出願準備ができた。実用化の際に最大の課題となると思われる触媒の長寿命化に向けて一層の技術開発が望まれる。 |
615 |
ヒト角膜再生治療における細胞増殖因子の極微量投与法の試験研究 |
高野 頌 |
同志社大学 |
永田 和彦 |
同志社大学 |
試験研究実施計画に記載された課題について、十分所期の目標が達成されていると評価できる。得られた成果の特許出願も準備中であり、今後の臨床応用へ向けた展開が期待される。 |
616 |
個人性や生活環境に適応可能な補聴器フィッティングシステムの開発 |
大崎 美穂 |
同志社大学 |
永田 和彦 |
同志社大学 |
試験研究実施計画に記載の課題は、一部を除き達成されたと評価できる。本研究で得られた成果の特許出願を行い、共同研究企業とともに、実用化に向けた更なる取組みが期待される。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
628 |
抗アミロイドβ薬の非細胞系・高感度スクリーニング法の開発 |
稲垣 千代子 |
関西医科大学 |
大野 安男 |
科学技術振興機構 |
ペプチド製剤には有効性が示されたが、低分子化合物に対してまで応用できるか今後の研究の発展を期待したい。また企業化への取り組みや知的財産権の取得についても検討されることが望ましい。 |
629 |
乳酸菌ワクチンによるぶどう膜炎治療のためのラットによる可能性試験 |
木本 高志 |
関西医科大学 |
大野 安男 |
科学技術振興機構 |
実験的ぶどう膜炎のモデルは完成しているが、乳酸菌ワクチンの有用性の検討は今後の評価が必要である。 |
630 |
SXF Ver.3.0対応CADデータ同一性判別コンポーネント |
田中 成典 |
関西大学 |
田中 久仁雄 |
関西大学 |
当初計画に対し、図面標題欄フィーチャの同一性判断や信頼性の実現など、企業化する上に必須となるステップをクリアした成果が得られている。また標的となる製品も明らかであり、企業化計画も具体性があり評価できる。 |
631 |
ポリペプチド繊維を利用した革新的圧電アクテュエーターの開発 |
田實 佳郎 |
関西大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
ナノ構造制御用素子の完成までには至らなかったが、世界的に最大の圧電性を持つポリペプチド繊維の作成に成功している。知財権の確保も期待でき、企業化の可能性が見出せている。 |
632 |
盲導犬ロボットの開発 |
小阪 学 |
近畿大学 |
松本 守 |
近畿大学 |
当初の計画通り研究が行われた。しかし、得られた成果として挙げられている論文や特許は2年前のものであり、本研究の成果に関連した企業化や特許取得に関しては全く何も示されていない点が残念である。 |
633 |
葦を原料とする備長炭を代替する高硬度炭の開発 |
井田 民男 |
近畿大学 |
阿部 敏郎 |
科学技術振興機構 |
今後の計画が具体的に示され、アクションもとられつつある。高硬度を指標にしているが、燃料用途としての要件を捉えてもらいたい。 |
634 |
高強度・高骨伝導能を有する新規人工骨材料の開発 |
岩崎 光伸 |
近畿大学 |
松本 守 |
近畿大学 |
生体親和性・強度ともに高い材料開発に見事成功している。今後、動物実験を重ね、臨床試験にまで実用化を進めてもらいたい。 |
635 |
細胞移植治療に用いる間葉系幹細胞分離システムの開発 |
馬原 淳 |
国立循環器病センター |
大野 安男 |
科学技術振興機構 |
現段階では間葉系幹細胞分離システムの基礎が確立したばかりであり、今後間葉系幹細胞分離システムの実現に向けた努力が必要と思われる。 |
636 |
発光分子プローブの量子収率測定装置の開発 |
近江谷 克裕 |
産業技術総合研究所 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
当初計画に対し、一定の進捗、成果が得られた。実用化には更にデータ蓄積が必要である。企業化の可能性も示唆され、知的財産確保も検討されている。 |
637 |
質量分析法を利用したタンパク質リン酸化酵素のアッセイ法の確立とその応用 |
茂里 康 |
産業技術総合研究所 |
小黒 啓介 |
産業技術総合研究所 |
APTA-MALDI法のチロシンキナーゼの応用の検討は、未着手のため今後の検討が必要である。 |
638 |
新規尿路上皮癌診断マーカー尿中カルレティキュリン測定系の開発 |
吉貴 達寛 |
滋賀医科大学 |
大野 安男 |
科学技術振興機構 |
抗体作製に時間を要したものの、アッセイに耐えるものが得られた点で評価できる。知的財産権の獲得が望まれる。 |
639 |
シリコン結晶面上への単分散高分子表面構築による有機−無機複合体の創成 |
下村 修 |
大阪工業大学 |
松谷 貴臣 |
大阪電気通信大学 |
研究計画のコンビナトリアル合成の検討にはいたっていないが、目的としていた汎用モノマーに対しての基本的技術の確立に成功している。 |
640 |
脳と身体の機能向上訓練器具およびプログラムの開発と応用 |
大槻 伸吾 |
大阪産業大学 |
真弓 和昭 |
大阪産業大学 |
当初予定されていた実験は進められているが、実用化には取得したデータを基に更なる検討・展開が必要である。 |
641 |
路面バリアの踏破性に優れた車椅子の補助装置の開発と応用 |
金山 幸雄 |
大阪産業大学 |
真弓 和昭 |
大阪産業大学 |
実験計画の4項目のうち1項目が検討されなかったが、おおむね当初の目的は達したと考えられる。企業化、知的財産権の可能性も期待できる。 |
642 |
ペプチド結合発光金属錯体を用いた細胞内物質移動可視化プローブの開発 |
舘 祥光 |
大阪市立大学 |
三刀 基郷 |
大阪市立大学 |
当初の目的化合物が合成され、その機能が確認されている。企業化、権利化へ向けた問題点、見通し、方向性は示されている。 |
643 |
小型高感度蛍光X線分析計をマイクロ化学チップの検出部とするシステムの構築 |
辻 幸一 |
大阪市立大学 |
三刀 基郷 |
大阪市立大学 |
具体的な機器で着実に進展させている。新規の特許取得が望まれる。 |
644 |
DNAアプタマーを用いた簡便かつ迅速な抗体精製技術の確立 |
立花 亮 |
大阪市立大学 |
渡辺 敏郎 |
大阪市立大学 |
得られた複数のアプタマーに対して、IgGへの結合力の評価を行うことが今後の課題である。 |
645 |
線虫を用いた生理機能物質探査のための新規試験法の実用化研究 |
西川 禎一 |
大阪市立大学 |
渡辺 敏郎 |
大阪市立大学 |
当初計画に対し、特段の進捗、成果が得られた。また、今後の進展により企業化の可能性が示唆されている。 |
646 |
ナノレベルの生体アパタイト薄膜を被覆したインプラントの開発 |
樋口 裕一 |
大阪歯科大学 |
阿部 敏郎 |
科学技術振興機構 |
当初予定の研究成果が得られている。既存製品に対する優位性があることから、問題点等の克服により企業化が期待される。知的財産権の確保について十分な検討が望まれる。 |
647 |
優れた骨再生能と操作性を有するインジェクタブル人工骨の開発 |
橋本 典也 |
大阪歯科大学 |
阿部 敏郎 |
科学技術振興機構 |
イヌを用いた埋植試験等、長期にわたる効果を、安全性も含めて行い、前臨床試験の最終評価を進めてもらいたい。 |
648 |
長距離光情報流通ネットワーク用電流注入型高効率固体光増幅器の開発 |
藤原 康文 |
大阪大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
当初の計画通り研究が行われ、学術的には大きな研究成果が得られている。企業化、特許取得についても十分検討されている。 |
649 |
高輝度発光型有機FET の開発と有機レーザーへの応用 |
夛田 博一 |
大阪大学 |
藤原 昌平 |
大阪大学 |
有機半導体/ゲート絶縁体海面の構造制御についてはある程度目標は達成できているが、レーザー発振に関しては、さらなる検討が必要である。研究成果の記述は具体性にやや欠ける。 |
650 |
室温成長Si酸化膜を利用した低耐熱デバイスの開発 |
寺井 慶和 |
大阪大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
当初の計画通り研究が行われ、大きな研究成果が得られている。しかし、企業化の可能性および特許取得の可能性についての記述が少ないのが残念である。 |
651 |
プリンタブルな高速受光素子 |
大森 裕 |
大阪大学 |
多田 英昭 |
大阪大学 |
当初計画をほぼ達成している。知財権の取得とその後の企業化についての記述が望まれる。 |
652 |
新規強相関電子酸化物の探索と高効率電界制御型磁気メモリ素子への応用 |
田中 秀和 |
大阪大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
当初の計画通りに研究が行われたが、企業化の可能性、知財の検討が不十分である。 |
653 |
単一視点と均一解像度を持つ全方位視覚センサの開発 |
長原 一 |
大阪大学 |
中村 邦夫 |
大阪大学 |
全方位センサーの設計・試作、評価に至る当初計画を達成するだけでなく、新たな課題抽出と解決策を提示している。また特許戦略も具体的な進展が認められる。 |
654 |
希土類錯体の発光を用いた全立体角で観察可能な三次元物体表示装置の開発 |
久武 信太郎 |
大阪大学 |
藤原 昌平 |
大阪大学 |
実機レベルでの検証に成功しており評価できる。企業化に必要な課題抽出と対策も検討され、基本特許の取得も既になされている。 |
655 |
球面型振動アクチュエータの研究 |
平田 勝弘 |
大阪大学 |
多田 英昭 |
大阪大学 |
多数の研究成果が得られている。また、平成19年度から企業との共同研究が本格的に開始され、実用化の期待も大きい。特許取得に関する検討も十分に行われている。 |
656 |
SNS(Social Networking Service)における友人発見システムの開発 |
土方 嘉徳 |
大阪大学 |
中村 邦夫 |
大阪大学 |
一部変更は行われているが基本的には当初の計画通り研究が行われている。実現されれば一定の企業化の可能性はあるものと判断できるが、知的財産の確保を積極的に進めることが望まれる。 |
657 |
無線・無電極共振ニッケル免疫センサの開発と生体分子反応のモニタリング |
荻 博次 |
大阪大学 |
藤原 昌平 |
大阪大学 |
期待された成果は十分には得られていないが、次のステップにつながる足がかりが示されている。今後の進展を期待する。 |
658 |
フェムト秒レーザ光造形法による立体構造上へのパターニング手法の開発 |
西山 宏昭 |
大阪大学 |
谷口 邦彦 |
文部科学省 |
当初の計画に加えて、実際のマイクロレンズ上へのパターン形成に成功しており、成果が認められる。スループット、コスト等のクリアすべき課題はあるが、実用レベルへの早期達成が期待できる。特許出願についても具体的な内容が示されている。 |
659 |
自己組織化法による3次元構造強誘電体光機能デバイスの開発 |
小川 久仁 |
大阪大学 |
藤原 昌平 |
大阪大学 |
3次元フォトニック結晶膜の形成には成功したが、当初計画の電気・光学特性の評価や光デバイスの検討は未着手である。実用化の高い新規性あるプロセスであると認められ、特許出願についても具体的な内容が示されている。 |
660 |
分極反転技術を利用した小型高性能光周波数シフタの開発と応用 |
村田 博司 |
大阪大学 |
藤原 昌平 |
大阪大学 |
当初の研究実施計画に示された光周波数シフタモジュールの作製には至っていないが、ガスセルの光吸収スペクトルの計測には成功しており、ほぼ計画通りの成果が得られている。独創性が高い技術であり、実用化した場合の波及効果が期待できる。基本特許は既に出願がなされている。 |
661 |
固体アブレーションプラズマ加速器の材料加工への応用 |
田原 弘一 |
大阪大学 |
中村 邦夫 |
大阪大学 |
当初計画の方式からは変更があったものの目標とする片減り抑制、成膜実験には成功しており、ほぼ計画は達成されたものと判断できる。企業化についてはさらなる可能性の追求と検討が必要と考えられる。 |
662 |
配列微小磁性ドットによる磁性論理演算回路の創製 |
遠藤 泰 |
大阪大学 |
多田 英昭 |
大阪大学 |
当初計画の達成に加えて、磁性論理演算回路の試作と動作確認に成功しており、特筆すべき成果が認められる。独創性の高い技術であり、企業化の可能性と波及効果が期待できる。基本特許の出願はなされており、今後の取得計画の具体性も高く期待できる。 |
663 |
逆Faraday効果を利用した磁性体超高速ダイナミクスの観測 |
今田 真 |
大阪大学 |
藤原 昌平 |
大阪大学 |
技術的にハードルの高い当初計画の達成に加えて、今後の課題が明確化されたことは特筆すべきである。逆ファラデー効果による磁気記録が実証されれば、企業化の可能性は高いと思われる。今後の特許取得計画では具体性な検討がなされている。 |
664 |
超小型渦流ポンプの開発 |
堀口 祐憲 |
大阪大学 |
中村 邦夫 |
大阪大学 |
ほぼ当初計画通りの成果が得られている。磁気駆動システム側の課題をどのような体制で行うかなど、実用化までに想定される諸問題の整理が望まれる。 |
665 |
テラビット級磁気記憶素子へ向けた磁性微粒子の創製と磁化の熱安定化 |
白土 裕 |
大阪大学 |
多田 英昭 |
大阪大学 |
計画通りに研究は遂行されており、成果をあげている。企業化の展望を明確に示すことが望まれる。 |
666 |
水素液化をめざした希土類窒化物による磁気冷凍材料の実用化 |
山本 孝夫 |
大阪大学 |
谷口 邦彦 |
文部科学省 |
希土類窒化物の新規性はあるものの、世界的な希土類元素の争奪戦の中、競争力の観点から現実問題として大幅なシェア拡大が可能かどうか疑問が残る。今後の研究の展開を期待したい。 |
667 |
固体酸・塩基触媒を用いるone-pot反応系の開発 |
水垣 共雄 |
大阪大学 |
沼本 紀良 |
大阪大学 |
当初計画に対し、進捗、成果が得られた。試験段階であり、企業化に関しては、更なる検討が必要と認められる。今後の進展を待ちたい。 |
668 |
組み合わせコンセプトに基づく解離型超強ルイス酸性還元剤の開発 |
馬場 章夫 |
大阪大学 |
隅田 剣生 |
大阪大学 |
当初計画通り、期待された成果が出ているが、企業化・特許申請には更なるデータの蓄積が必要である。企業化への具体的な展望は明示することが望ましい。 |
669 |
環境触媒の開発:工業化を目指した複素環材料の超効率合成 |
芝田 育也 |
大阪大学 |
隅田 剣生 |
大阪大学 |
インジウムという希少金属を用いているものの、技術的優位性が認められる。実用化には更なるデータの蓄積が必要であるが、そのための今後の展開方法が示されている。 |
670 |
二重活性化能を有する不斉有機分子触媒の開発と応用 |
松井 嘉津也 |
大阪大学 |
千田 一貴 |
大阪大学 |
近年の希少金属元素の不足に対し、有機触媒を設定している点、将来的に重要な視点である。但し、本成果をすでに論文、学会発表されているようなので、特許性を持つかがやや懸念される。 |
671 |
電子輸送性を有する新規共役オリゴマーの開発とエレクトロニクス応用 |
安蘇 芳雄 |
大阪大学 |
清水 裕一 |
大阪大学 |
興味深い研究であるが、いかに工業的観点に立って製造するかについて、明確な優位性と方向性を示すことが望まれる。 |
672 |
ネットワーク構造を有する新規制振材料の開発 |
宇山 浩 |
大阪大学 |
多田 英昭 |
大阪大学 |
新規性・独創性の要としている制振機能の評価は、本研究の遂行において重要である。そのための評価手法の確立が急がれる。また研究成果にかかる特許出願のプランについても検討されたい。 |
673 |
結晶領域の包接複合化を利用した新規機能性高分子材料の開発 |
金子 文俊 |
大阪大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
設定された項目についてはいずれもポジティブな結果が得られている。論文投稿や特許出願などの準備もなされているようであるが、実用化に向けての見通しについて明確に記述が望まれる。 |
674 |
光折出法を利用するナノ金属触媒固定化メソポーラス薄膜の創製 |
山下 弘巳 |
大阪大学 |
多田 英昭 |
大阪大学 |
進展がみられるが、5〜7年かかるとの展望の根拠が見えず、もっと速い展開を期待したい。 |
675 |
透磁率傾斜化によるUWB用広帯域薄型電波吸収体の開発 |
伊東 正浩 |
大阪大学 |
多田 英昭 |
大阪大学 |
厚さの目標には至っていないが、新たな現象も見出されている。実用化への今後の展開が大いに期待される。 |
676 |
タグ配列を持つアレル特異的PCRプライマーによる実用的SNP検出 |
中谷 和彦 |
大阪大学 |
千田 一貴 |
大阪大学 |
当初計画に対し、特筆すべき成果が認められ、企業化への可能性も見いだされている。知的財産権に関する報告がないのが残念である。 |
677 |
オンサイトDNA検診を目指した超高感度マイクロデバイスの開発 |
野地 博行 |
大阪大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
システム全体の企業化には解決すべき課題が多いが、今後の展開の足がかりとなる成果を得られている。今後の進展を期待したい。 |
678 |
グルコース提示型培養面の汎用性ならびに品質評価試験 |
紀ノ岡 正博 |
大阪大学 |
沼本 紀良 |
大阪大学 |
予定していた試験が実施され、評価すべきデータが得られている。次に進むステップの足がかりが得られており、実用化に向けて解決を要する問題点も明確である。 |
679 |
フローセル方式によるレーザー超粉砕有機ナノ粒子製造装置の試作 |
朝日 剛 |
大阪大学 |
赤塚 武昭 |
大津市役所 |
ほぼ当初の計画通りの成果が認められる。原料微結晶の付着、生成粒子の凝集等のクリアすべき課題はあるが、実用レベルへの達成が期待できる。基本特許の出願に加え、新たな特許出願の準備がなされていることは評価できる。 |
680 |
省エネ型金属ガラス薄膜プロセスによる低級素材の表面高機能化技術 |
近藤 勝義 |
大阪大学 |
多田 英昭 |
大阪大学 |
まだ基礎的段階ではあるが、具体的な共同開発企業が存在し、実用化が期待できる。 |
681 |
新しいリチウムイオン伝導性固体の開発と応用 |
今中 信人 |
大阪大学 |
坂本 隆 |
科学技術振興機構 |
実用材料に向けた一定の進展が見られるが、目的は明確なので、ブレークスルーとなるシーズが望まれる。 |
682 |
新規脳内薬物送達物質の機能評価 |
近藤 昌夫 |
大阪大学 |
大野 安男 |
科学技術振興機構 |
当初の試験項目で、問題が発生したことによりデータを取得できなかったが、原因が明らかにされており解決の糸口が見いだされている。今後の展開を期待したい。 |
683 |
甲状腺乳頭癌の新しい診断マーカーの測定法の開発 |
中田 幸子 |
大阪大学 |
多田 英昭 |
大阪大学 |
当初計画に対し、一定の進捗、成果が得られ、企業化の可能性も示唆されている。権利化に関しては、さらにデータ集積が必要と認められる。今後の進展を期待する。 |
684 |
蛍光強度変化機能を有した長寿命蛍光機能性ランタノイド金属錯体 |
菊地 和也 |
大阪大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
当初の研究計画に対し、特筆すべき成果が認められる。特許の出願も予定されており、実用化へ向けて大きく進展している。 |
685 |
新骨質評価システムの開発 |
中野 貴由 |
大阪大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
当初計画は、その大部分が達成されている。現状では、権利化されていないが、取得へ向けた具体的戦略が示されている。また企業化への見通しも示されている。 |
686 |
新規な高性能化複合材を用いる高分子電解質膜の作成技術と評価 |
浅尾 勝哉 |
大阪府立産業技術総合研究所 |
大野 安男 |
科学技術振興機構 |
ポリイミド微粒子の合成についてはほぼ確立できているが、当初の目標レベルは達成していない。今後の展開を期待したい。 |
687 |
豆腐粕の簡易保存のための糖と酵母の表面散布装置の開発 |
藤谷 泰裕 |
大阪府立食とみどりの総合技術センター |
日野 和裕 |
大阪府立食とみどりの総合技術センター |
着実な進展がみられるが、実用化には更なる検討が必要である。 |
688 |
カーボンナノチューブナノ白色光源の開発と応用 |
秋田 成司 |
大阪府立大学 |
柴山 耕三郎 |
大阪府立大学 |
研究内容が斬新であり、実用性も高く企業化が期待できる。特許取得のための方向も検討されており、評価できる。 |
689 |
新規なMEMS作製プロセスによる携帯用低電圧駆動微小リレーの作製 |
川田 博昭 |
大阪府立大学 |
阿部 敏郎 |
科学技術振興機構 |
研究の成果、今後の方向性が極めて詳細に記述されている。特許申請も予定され、今後の進展が期待できる。 |
690 |
電子の空間分布を利用した新規強誘電材料の創製 |
森 茂生 |
大阪府立大学 |
稲池 稔弘 |
大阪府立大学 |
基礎研究に近い研究課題であるが、学術的に大きな成果が得られ、研究成果の特許出願も行われている。今後は、企業化の可能性を示すための実用研究が必要になると思われる。 |
691 |
スタッカブルWDM光トランシーバによる光IPネットワークシステムの開発 |
勝山 豊 |
大阪府立大学 |
巴月 康彦 |
大阪府立大学 |
クリアすべき課題が明確化されており、実用レベルへの達成が期待できる。基本特許の出願に加え、新たな特許出願の準備がなされていることも評価しうる。本研究による研究成果を踏まえて、他制度による発展が期待される。 |
692 |
環境騒音下における音響データを用いた知的官能検査装置 |
大松 繁 |
大阪府立大学 |
阿部 敏郎 |
科学技術振興機構 |
当初計画していた音響検査装置の開発が達成されているとは言い難く、今後の見通しを明確に示すことが望まれる。特許申請に関しては、十分に具体的な検討がなされている。 |
693 |
ハッシュを用いた高速画像認識法とその自動索引付けへの応用 |
黄瀬 浩一 |
大阪府立大学 |
阿部 敏郎 |
科学技術振興機構 |
ほぼ当初の計画通りの成果が得られている。クリアすべき課題が明確化されており、実用レベルへの達成が期待できる。また、当特許申請に関しては、既に出願がなされており、特許戦略もしっかりしている。 |
694 |
絶縁体表面構造解析装置(低速原子散乱装置)の実用化
|
梅澤 憲司 |
大阪府立大学 |
阿部 敏郎 |
科学技術振興機構 |
当初の計画に対する成果の具体性があいまいであるものの、ほぼ計画通りの成果が得られたものと推察する。当特許申請に関しては、既に複数の出願がなされており評価できる。 |
695 |
液体中の情報を保持した生体分子のイオン化手法の開発 |
岩本 賢一 |
大阪府立大学 |
阿部 敏郎 |
科学技術振興機構 |
当初の実験計画の基礎的検討の段階にとどまっている。今後の展開を期待したい。 |
696 |
超臨界水のミリ秒紫外可視マイクロフロー吸光分光計の開発 |
川村 邦男 |
大阪府立大学 |
稲池 稔弘 |
大阪府立大学 |
着実な成果が見られ、今後の研究の進展を期待したい。 |
697 |
偏光保存フォトン検出による無侵襲血糖値センサーの開発 |
堀中 博道 |
大阪府立大学 |
西村 紀之 |
大阪府立大学 |
血液採取を必要としない非侵襲血糖値センサーの早期実現が待たれている。採血による血糖値との相関も含め、試作機の評価が終了すれば、実用化研究は企業との共同で行うのも一法と考えられる。 |
698 |
波長2-3μm帯高性能赤外半導体レーザの開発 |
河村 裕一 |
大阪府立大学 |
柴山 耕三郎 |
大阪府立大学 |
当初計画を達成できていない点もあるが、ほぼ計画通りに研究は進められており、企業化の可能性については今後の研究の進展に期待したい。特許出願についても具体的な内容が示されている。 |
699 |
環境負荷低減型の高強度Ni基およびCo基金属間化合物圧延箔の開発と応用 |
金野 泰幸 |
大阪府立大学 |
巴月 康彦 |
大阪府立大学 |
当初の計画通りの成果が得られている。材料性能の向上が見られ新たな材料機能も見いだされ、企業化の可能性も充分と判断できる。知的財産の確保に関しても、十分検討されている。 |
700 |
デジタルカメラを用いたサブピクセル画像処理による非接触残留応力評価法の開発 |
柴原 正和 |
大阪府立大学 |
武井 廣見 |
科学技術振興機構 |
当初の研究実施計画が達成されていない部分があるものの主要な部分に関しては大方達成されている。実現されれば一定の企業化の可能性はあるものと判断できる。知的財産の確保を積極的に進めることが望まれる。 |
701 |
トリキナンおよび関連化合物の簡便合成法の開発 |
水野 一彦 |
大阪府立大学 |
稲池 稔弘 |
大阪府立大学 |
現時点でベンゾトリキナンの実用性に関する方向性がやや見えにくい。さらなる研究の進展を期待したい。 |
702 |
新規な超臨界凍結造粒法を用いた機能性吸入製剤の開発と喘息治療への応用 |
綿野 哲 |
大阪府立大学 |
巴月 康彦 |
大阪府立大学 |
新規性が高く、実用化への十分な方向性も確保されている。知的財産権の獲得についても検討されたい。 |
703 |
局所環境制御による緑化樹木苗の発根促進技術の開発 |
渋谷 俊夫 |
大阪府立大学 |
下田 忠久 |
大阪府立大学 |
発根促進効果の基礎知見獲得に進歩がうかがえる。知的財産の確保を進めることが望ましい。 |
704 |
絹ペプチドを用いた抗アトピー効果を有する新食品素材の開発 |
竹中 重雄 |
大阪府立大学 |
西村 紀之 |
大阪府立大学 |
実用化にはまだかなりの解決すべき課題があるようである。想定される諸問題を整理と克服が望まれる。今後の展開を期待したい。 |
705 |
イヌES細胞生産のための卵子における体外成熟能活性化培養法の確立 |
稲葉 俊夫 |
大阪府立大学 |
阿部 敏郎 |
科学技術振興機構 |
イヌES細胞の体外成熟能活性化培養法への基礎は確立されており、今後実用化へむけて期待される。 |
706 |
アルギン酸のゾル・ゲル変換能を利用した細胞シート化技術の開発 |
原 正之 |
大阪府立大学 |
西村 紀之 |
大阪府立大学 |
支持膜は大量製造の培養皿にも対応できるとよい。特殊培養皿の製造を請け負う企業を探すのが実用化への課題となることが懸念される。 |
707 |
がん病巣に抗がん剤を送り込む超高感度型温度応答性リポソームの開発 |
河野 健司 |
大阪府立大学 |
稲池 稔弘 |
大阪府立大学 |
温度応答性ポリマーの新規性が高く、将来性も十分ある。新たなDDS製剤として期待される。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
743 |
ポストプロリン加水分解酵素の開発と応用 |
畑中 唯史 |
岡山県生物科学総合研究所 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
成果として放線菌由来ゼラチン分解酵素遺伝子を単離し、Kibilysinがポストプロリン分解活性をもつことを示したが、当初計画では酵素の応用も目指すものであったことから、成果としては不十分と言わざるを得ない。 |
744 |
パノラマ写真を用いた仮想3D空間の生成と応用に関する研究開発 |
横田 一正 |
岡山県立大学 |
湯浅 光行 |
岡山県立大学 |
目標実現への可能性を示すことができた事は評価できる。 今後は、応用分野を定めた上での性能検証、特許化が望まれる。 |
745 |
電子誘電性を実用化した超高速で微細な強誘電体材料の開発 |
池田 直 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
概ね計画通りに推進された。 大きな可能性を秘めたテーマであり、今後の研究成果に期待したい。 |
746 |
高磁場回転磁束条件での磁気特性測定装置の開発 |
高橋 則雄 |
岡山大学 |
東 英男 |
岡山大学 |
目標値2.0Tに対して1.85Tまでの測定を可能としており、着実な進捗がうかがえる。 装置メーカも関心を持っており、事業化が期待できる。 |
747 |
大気汚染物質の反応過程モニターのための時間分解分光装置の開発 |
川口 建太郎 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
一部未達事項はあるが、時間分解スペクトル等、全般的には装置の改善ができた。 すでに海外研究者への供給もされており、事業化の可能性はある。 |
748 |
半導体製造エッチング剤中の処理化学薬品濃度と微量金属不純物濃度の可搬型同時測定装置開発 |
本水 昌二 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
目標値を十分に達成した装置とデータ処理ソフトの開発に成功した。 実用化も十分に可能と考えられる。 |
749 |
EBポリッシングによる金型の新しい表面改質法の開発 |
岡田 晃 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
所期の目標としていたデータの取得ができ、次段階への足がかりができた。 早期の特許化が望まれる。 |
750 |
キャビテーションを利用した脱気装置の実用化 |
鷲尾 誠一 |
岡山大学 |
東 英男 |
岡山大学 |
脱気絞りの試作(スリット絞り、二重円筒隙間絞り)が失敗に終わったことは残念であるが、多くの企業でニーズのあるテーマであり、今後の研究成果に期待したい。 |
751 |
室温付近の温度領域で機能する高効率窒素吸着剤の開発とガス吸着能の高機能化 |
黒田 泰重 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
当初の計画はほぼ達成出来ている。特許出願もされ、企業との共同研究も準備もすすめておられる。特異的な現象の発見であり、今後多方面への展開が期待される。 |
752 |
二酸化炭素固定による炭酸エステル合成のためのナノハイブリッド触媒の創成 |
酒井 貴志 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
当初予定した多孔性セラミック担体や置換基効果の有効性などの予測は外れたが、単純なシリカゲル担持触媒により目標を達成している点は特記出来る。実用レベルへの今後の検討が期待できるだけに、早急に特許化が必要である。 |
753 |
単一の形状を持つ新規フラーレン材料の作製 |
高口 豊 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
マテリアル開発として魅力的な課題であり、ほぼ予定の成果が得られたと思われる。残念ながら、報告書には研究手法、結果の具体的記載がなされていないため、評価が低くなった。 |
754 |
汎用性と環境調和性に優れた次世代型光学分割カラムの開発 |
依馬 正 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
研究は、計画に従って実行されたが、時間的な問題から予定されていたことすべては検討できていない。しかし、企業との共同研究の予定もあり、今後の展開期待する。 |
755 |
複合めっきによるグラファイト微粒子/金属コンポジット燃料電池構成材料の作成 |
林 秀考 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
報告書には結果の定量的な記述が無く、どのような進展が見られたかが明確でない。新しい素材であり、燃料電池材料への展開の可能性は推察できるので、今後の進展を期待する。 |
756 |
miRNA発現量解析のためのペプチド核酸アレイの開発 |
大槻 高史 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
所期のデータはほぼ取得できており、また企業化につながりやすいテーマでもある点では、次のステップへの発展が期待されるが、あるPNAがあるmiRNAによく結合するということで、特許化・企業化できるのであろうか。 |
757 |
ポリスチレン特異的ペプチドタグ連結ストレプトアビジンを利用したhigh-throughput ELISAの創製 |
中西 一弘 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
ストレプトアビジンとビオチンの特異的親和力を利用した微量分析法はポピュラーであるが故にその改良について競争が激しい。本件はほぼ計画通りに実施され当初の研究成果は得られたと判断されるが、研究の進展による速やかな特許申請を期待する。 |
758 |
高感度特異性ペプチドライブラリー・スクリーニング法と細胞内導入法の新技術融合による創薬・汎用性分子標的法の開発 |
近藤 英作 |
岡山大学 |
中路 修平 |
岡山医学振興会メディカルテクノおかやま |
研究材料であるスクリーニング用標的蛋白の発現効率が極端に低かったため、当初計画の変更を余儀なくされて研究が遅れ、具体的な成果を得るに至っていないのは残念である。 |
759 |
高齢者の口腔ケアを目指した抗菌性簡易歯質コーティング材の開発 |
吉田 靖弘 |
岡山大学 |
中路 修平 |
岡山医学振興会メディカルテクノおかやま |
抗菌物質の担体として注目していたリン酸化プルランに細胞増殖を見出したことは興味深い。今後安全性等の検討が必要であるが、企業化ならびに知的財産権確保の期待が極めて高い。 |
760 |
可逆性不死化ヒト肝細胞の作成とその医薬品開発への応用 |
小林 直哉 |
岡山大学 |
中路 修平 |
岡山医学振興会メディカルテクノおかやま |
必ずしも期待した成果は得られていないが、当初の計画は遂行されている。今後予定されている共同研究で薬物代謝活性や誘導能を高めることができれば、特許出願の可能性が出てくる。今後の展開が期待される。 |
761 |
ポリアルギニンを用いたp53ペプチド導入法による新しい膀胱癌治療薬の開発研究 |
井上 雅 |
岡山大学 |
中路 修平 |
岡山医学振興会メディカルテクノおかやま |
抗腫瘍性ペプチドを5種類作成し、in vitroで一部の効果を確認しているが、vivoでの評価も欲しいところである。知的財産権の確保に向けて前向きな配慮が望まれる。 |
762 |
軟骨特異的集積ペプチドを用いた関節変性疾患治療薬の開発 |
大橋 俊孝 |
岡山大学 |
中路 修平 |
岡山医学振興会メディカルテクノおかやま |
本研究により特許が申請されており知的財産権は保護されたが、研究計画に対し報告書で開示された研究成果が乏しく、評価しにくい。 |
763 |
変異能力を有する培養細胞を用いた効率的ヒト型抗体作製技術の開発 |
金山 直樹 |
岡山大学 |
中路 修平 |
岡山医学振興会メディカルテクノおかやま |
予定していた計画のかなりの部分が実行されている。研究テーマとして非常に重要であり、実用化までには多くのステップを経る必要があるが、抗体医薬の製品化に応用されることが期待される。 |
764 |
蘇生開始と同時に脳冷却を可能にする咽頭冷却装置の開発とその脳保護効果 |
武田 吉正 |
岡山大学 |
中路 修平 |
岡山医学振興会メディカルテクノおかやま |
大型動物での知見が得られなかったのは残念であるが、企業のバックアップもあり、実用化への展開を期待する。咽頭の冷却のみでどこまで効果があるかの確認と、知財確保を急がれたい。 |
765 |
標的分子の絶対量の定量化による癌悪性度の分子診断法の開発 |
小阪 淳 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
当初の目的とした医療分野での利用は、現段階では難しいが、農林水産物等の品質評価への応用については期待できる。 |
766 |
熱ストレス蛋白60を用いた新規の動脈硬化診断方法の開発 |
綾田 潔 |
岡山大学 |
中路 修平 |
岡山医学振興会メディカルテクノおかやま |
ほぼ予定通り終了し、特許も出願されており、得られた結果の一部は企業化の可能性が示されている。しかし、汎用化のためにはさらなる検討が必要と考えられる |
767 |
合成チタン酸カルシウム糊材による歯質充填法の開発 |
玉村 亮 |
岡山大学 |
中路 修平 |
岡山医学振興会メディカルテクノおかやま |
新しい根充材として期待できる新生体材料の開発に関する研究であり、実用化の兆しがうかがえる。しかし、具体的実験データの提示が少なく、実用化に必要な課題等が見えなかった。 |
768 |
空気圧アクチュエータを用いた足関節歩行支援靴の開発 |
高岩 昌弘 |
岡山大学 |
東 英男 |
岡山大学 |
試作に関してはほぼ当初の計画通りに行われているが、期待された効果は得られなかった。アイデは優れているが、問題は構成部品の軽量化・高信頼化であり、企業の視点からの検討も望まれる。 |
769 |
経粘膜 Drug Delivery System を応用した骨吸収作用を有する義歯安定剤の開発 |
原 哲也 |
岡山大学 |
梶谷 浩一 |
岡山大学 |
研究のスタート段階から上手く行っていない。周到な研究計画立案を望む。 |
770 |
シクロデキストリン包接を利用した新規DDS製剤の開発 |
石原 浩二 |
岡山理科大学 |
佐野 公一郎 |
岡山県立大学 |
シクロデキストリンの医薬品への応用は古くから検討されている。本研究で難溶性抗がん剤パクリタキセルについてCD包接による水溶化効果が認められたが、DM-b-CDは既知のものであり、知的財産権確保は期待できるのであろうか。 |
771 |
カテーテル型スーパーオキサイドセンサの開発 |
辻岡 克彦 |
川崎医科大学 |
中路 修平 |
岡山医学振興会メディカルテクノおかやま |
計画の基本となるSOD固定化法に十分な成果が得られていない。実用化のためにはコア部分の技術の早急な確立が望まれる。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
772 |
省エネ型・高効率内燃機関用噴射ノズルの実用化研究 |
玉木 伸茂 |
近畿大学 |
山崎 均 |
くれ産業振興センター |
当初計画した実施項目が予定通り実施できており、今後は実機寸法での確認試験が望まれる。 |
773 |
ナノ化MA形状記憶合金粉末利用による医療用形状記憶素子開発 |
京極 秀樹 |
近畿大学 |
清水 達磨 |
くれ産業振興センター |
提案書で広範囲の課題を挙げ、それを着実に実行したことは高く評価できる。 形状記憶合金の作成にも成功し、その特性も優れている。 |
774 |
マイクロバブルオゾンを用いた水耕培養液の殺菌・洗浄システムの開発 |
猪谷 冨雄 |
県立広島大学 |
武岡 明夫 |
県立広島大学 |
研究代表者の途中交代によって十分な研究実施期間が取れず、当初の目標とした実験が十分に実施できなかったことは残念である。 今後の研究成果に期待したい。 |
775 |
リウマチ治療を目指した炎症性サイトカインTNF−αを除去する抗体酵素の活性評価 |
岡村 好子 |
県立広島大学 |
内田 幸男 |
ひろしま産業振興機構 |
研究開始後にin vivo評価用実験動物が入手できないことが分かったことを別としても、それ以前の基礎的検討も不十分な結果となった感は否めない。 |
776 |
味噌中のがん抑制・放射線防御に効果を示す成分の解明 |
塩野 忠彦 |
広島県立食品工業技術センター |
山下 民治 |
くれ産業振興センター |
熟成期間とラディカル消去活性の関係など、ある程度の成果は得られたが、課題であるガン抑制・放射線防御に有効な成分の解明がなされていない。 |
777 |
衝撃緩和と快適な作業性を可能とする鋏の人間工学的開発 |
古川 昇 |
広島県立東部工業技術センター |
清水 達磨 |
くれ産業振興センター |
研究は当初の計画通りに実施され、実用化の見通しも明確に示されている。 知財の確保も出来ており、企業化が大いに期待できる。 |
778 |
数値流体力学解析に基づいた画期的な新型水耕栽培施設の開発 |
越智 資泰 |
広島県立農業技術センター |
清水 達磨 |
くれ産業振興センター |
研究依託期間の関係で夏季のデータ検討が出来なかったことは残念であるが、資材コストの低減という側面から農業環境の改善に大きく貢献できる技術であり、企業化が期待される。 |
779 |
バイオミメティック分子認識素子を用いるリン酸イオン計測用センサー |
釘宮 章光 |
広島市産業振興センター |
高橋 滋 |
広島市産業振興センター |
当初計画に対する成果が定量的に示されていないので、評価しにくい点がある。選択制、感度など先行技術を超えることを目指し、早期に特許化が望まれる。 |
780 |
映像コンテンツに対する感性情報インデクスの自動付与 |
吉高 淳夫 |
広島大学 |
繁村 龍彦 |
くれ産業振興センター |
計画の一部が達成できなかったことは残念であるが、映像の持つ感性的な情報を検索・ダイジェスト作成に利用する技術は今後重要になると思われ、今後の研究成果に期待したい。 |
781 |
低解像度用スクリーニングシステムの開発と応用 |
中野 浩嗣 |
広島大学 |
伊藤 勇喜 |
広島大学 |
織物への印刷を対象に高品位なスクリーニング処理を可能としたことは評価できる。 対象を絞り込んだ、早期の実用化が望まれる。 |
782 |
電離放射線被曝生体線量計のヒトでの実用化研究 |
達家 雅明 |
広島大学 |
三宅 哲雄 |
ひろしま産業振興機構広島県産業科学技術研究所 |
研究は十分に実施されたが、ヒト白血球でのバイドジメトリーの可能性が見出せなかったことは残念である。 今後の研究成果に期待したい。 |
783 |
マイクロチップ電気泳動法による遺伝子解析システムの開発 |
廣川 健 |
広島大学 |
三浦 毅 |
広島大学 |
当初の目標値は達成できなかったが、優れた成果が得られており、今後の展開が期待される。 |
784 |
物体表面の単画像座標計測装置の開発 |
藤井 堅 |
広島大学 |
世良 俊邦 |
ひろしま産業振興機構 |
当初計画からの方式変更もあったが、形状誤差の測定精度、光学系の設定誤差と測定精度の関係については、具体的なデータでの報告が望まれる。 方式変更の優位性、問題点等についても詳細な検討が望まれる。 |
785 |
水素イオンの絶対量計測を可能にするイオンクロマトグラフィーによる水質モニターの開発 |
田中 一彦 |
広島大学 |
伊藤 勇喜 |
広島大学 |
当初の目的はほぼ達成できており、原理的な部分は解決済と考えられる。 今後は、実用性の向上(樹脂性能向上)についての研究展開に期待したい。 |
786 |
紫外赤外SFG分光法の開発と核酸塩基膜への応用 |
石橋 孝章 |
広島大学 |
小田 英司 |
広島大学 |
一部計画が実行できていない部分もあるが、新規な知見が得られている。 今後は、企業化の方向性の検討が必要と考える。 |
787 |
レーザー光による歯車駆動システムの超高精度・遠隔異常診断技術の開発 |
田中 英一郎 |
広島大学 |
伊藤 勇喜 |
広島大学 |
予定していたデータの取得ができ、次段階への足がかりを得ることができた。 損傷のセンシングが実機環境(歯車箱内)でも実施可能なことが実証され、実用化が期待できる。 |
788 |
低圧含浸法による高品位金属基複合材料の最適プロセス設計 |
佐々木 元 |
広島大学 |
三浦 毅 |
広島大学 |
凝固を考慮した含浸失シミュレーションなどいくつかの重要な項目において未達成部分が残っているが、工業的重要性は十分認められ、長期的には実用化が期待できる。 |
789 |
福祉・医療分野への応用を目指した金属板の局部加熱インクリメンタルフォーミングの技術開発 |
吉田 総仁 |
広島大学 |
松井 亨景 |
広島大学 |
難成形金属の強成形および複雑成形を可能にする新技術の実用化に大きく貢献する研究で計画に則った成果を出したことは高く評価できる。 今後の企業化への期待度は高い。 |
790 |
鉄触媒の新機能に基づく安全で安価な複素環の合成法 |
高木 謙 |
広島大学 |
小田 英司 |
広島大学 |
有用な複素環化合物の新合成法として鉄触媒による分子内環化反応に顕著な成果が得られている。知的財産権の確保についても十分に検討されており、今後の発展が期待できる。 |
791 |
感温性高分子ゲルを用いた環境ホルモン除去ユニットの開発 |
迫原 修治 |
広島大学 |
三浦 毅 |
広島大学 |
計画に従って実行され、ほぼ目標もクリアされた。今後の課題と研究計画も明確にされており、期待できるが、実用化のためには知的財産権確保の検討が望まれる。 |
792 |
超臨界歪み速度下成形による超高性能高分子材料開発 |
彦坂 正道 |
広島大学 |
松井 亨景 |
広島大学 |
当初設定した目標をほぼ達成できたが、実用化に向け、連続伸長結晶化装置の早期開発が必要である。 |
793 |
高機能生体分子s-アデノシルメチオニンを高蓄積する酵母株の構築と利用 |
宮川 都吉 |
広島大学 |
三浦 毅 |
広島大学 |
醸造用酵母に食薬として利用可能な変異を導入し、高いレベルのS-アデノシルメチオニン(SAM)を蓄積させることに成功している。計画されていた培養条件の最適化は未達であるが、今後その検討を含め、SAMの精製・抽出・安定化などの技術検討による実用化を期待したい。 |
794 |
IR/MAR遺伝子増幅法を用いた、組み替え蛋白質生産技術の研究開発 |
清水 典明 |
広島大学 |
伊藤 勇喜 |
広島大学 |
研究は計画通り遂行された。蛋白質発現量が低目だったことは課題として残ったが、今後の計画が極めて具体的に示されており、特筆すべき点として多いに評価できる。 |
795 |
高流速対応型の新規リン酸アフィニティークロマトグラフィーカラムの開発 |
木下 恵美子 |
広島大学 |
米山 喜一郎 |
広島大学 |
当初の計画が具体的に示されており、期待した成果が得られている。企業との共同研究が開始されており、また知的財産権確保の計画・方針も示されており、企業化の期待度は高い。 |
796 |
膜蛋白質を含む細胞由来リポソーム調整法の開発と応用 |
坂口 剛正 |
広島大学 |
米山 喜一郎 |
広島大学 |
計画項目と実施内容に矛盾がある。研究申請書に記した実験計画内容は忠実に実行するべきである。 |
797 |
水生植物のアレロパシーを活用した水環境改善システムの開発 |
中井 智司 |
広島大学 |
小田 英司 |
広島大学 |
予定していたデータは定性的にはほぼ得られたが、台風による実験装置の転覆で藻類の増殖抑制効果が定量的に得られなかったことは残念である。この経験を実機の設計に生かして欲しい。 |
798 |
局所リン酸代謝調節に基づく骨改造の包括的コントロール法の確立 |
吉子 裕二 |
広島大学 |
伊藤 勇喜 |
広島大学 |
ある程度の成果はあったが、完全には計画が実施されなかった。優れた研究と思うが、基礎的な段階と考える。 |
799 |
肝移植により誘導される拒絶反応抑制抗体の創薬応用 |
河本 正次 |
広島大学 |
三浦 毅 |
広島大学 |
免疫抑制モノクローナル抗体の作成が成功している点が大きいと思われる。今後の発展が期待される。 |
800 |
改変型ルシフェラーゼによるレジオネラ高感度迅速検査技術の開発 |
麻見 安雄 |
広島大学 |
伊藤 勇喜 |
広島大学 |
計画内容をほぼ実行している。ただ加熱前処理の必要性や、蛍光強度の弱さの問題が生じており、今後の課題克服に期待したい。 |
801 |
再生医療を普及させる細胞/担体移植体のカプセル化 |
西村 正宏 |
広島大学 |
三宅 哲雄 |
ひろしま産業振興機構広島県産業科学技術研究所 |
計画に従って実施し、具体的な成果が得られた。カプセルの分解時間の制御などの課題はあるが、将来性が期待される。 |
802 |
生殖を制御する新規脳ホルモンによる生殖機能障害の新しい治療法の開発 |
筒 井 和 義 |
早稲田大学 |
松井 亨景 |
広島大学 |
GnIHを発見した申請者が、GnIH発現制御機構を解析したものであり、将来の発展が期待できる有意義な研究である。 |
803 |
磁気標識した骨髄間葉系幹細胞と関節内埋め込み型磁性体を使用した関節軟骨の修復 |
越智 光夫 |
広島大学 |
米山 喜一郎 |
広島大学 |
磁力を用いた細胞誘導システムは魅力のある技術であるが、体内で用いるための安全性の確立が必要である。今後に期待したい。 |
804 |
スパークナノスプレー・1ショットメタボロームチップの開発 |
長谷川 朝美 |
広島大学 |
米山 喜一郎 |
広島大学 |
新しいナノチップ開発のための基礎検討を行い、重要な知見を得ている。実用化のためには企業との共同研究が必要と思われる。出願済みの特許の範囲の検討であり、今回の試験による知的財産権確保は無い。 |
805 |
新しいセラミックス製造法「高速遠心成形法」による歯科用コーピングの製造技術の確立 |
鈴木 裕之 |
広島大学 |
三浦 毅 |
広島大学 |
当初の実験計画は脱脂・焼結工程の前まで終了した。実用化のためには当該工程における成形体の崩壊という課題の克服とともに、医療現場の方々とのより密接な研究協力が必要である。 |
806 |
マイクロミストを含む安定流体膜装置の開発 |
梅田 眞三郎 |
福山大学 |
世良 俊邦 |
ひろしま産業振興機構 |
短期間に多くの実験を行い,実用化に供する成果が得られている。 エアーシャッターや粉塵除去装置など社会的ニーズ応える製品の開発が期待できる。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
855 |
高分子表面制御による高耐久性工業材料の開発 |
鶴田 望 |
高知県工業技術センター |
津嶋 貴弘 |
高知県工業技術センター |
当初の研究計画通りの成果は得られたと認められるが、事業化の可能性検討が望まれる。本研究の成果に基づく知的財産権確保が望まれる。 |
856 |
自動車内装材用3次元転写UVハードコートシステムの開発 |
篠原 速都 |
高知県工業技術センター |
津嶋 貴弘 |
高知県工業技術センター |
当初の研究計画通りの成果が得られたと認められ、事業化に向けた技術課題、その解決のための取り組み方法などが示されており、高い事業化の可能性も見出されている。知的財産権確保が望まれる。 |
857 |
点欠陥自己組織化現象を利用した新しい微細構造形成法の開発 |
谷脇 雅文 |
高知工科大学 |
都築 俊夫 |
高知工科大学 |
当初の研究計画に近い成果が得られたと認められ、将来性のある研究(最終目標は興味深い)であると思うが、具体的事業化の可能性検討が望まれる。また、既出願基本特許の成立を期しているものの、本研究の成果を反映した知的財産権確保が望まれる。 |
858 |
フィードバック機構を有する高精度漢字認識ソフトウェアの開発 |
木村 義政 |
高知工科大学 |
都築 俊夫 |
高知工科大学 |
当初の研究計画通りの成果が得られたと認められ、高い事業化の可能性も見出されている。本研究の成果を反映した知的財産権確保が望まれる。 |
859 |
信号繰り返し周期・発光波長可変 高品質短光パルス発生装置の開発 |
野中 弘二 |
高知工科大学 |
都築 俊夫 |
高知工科大学 |
当初の研究計画を上まわる成果が得られたと認められ、高い事業化の可能性も見出されている。また、事業化に必要な、「短光パルス発生装置」に関する特許等の出願も行われている。 |
860 |
ウェアラブル機器のための液晶を使ったソフトアクチュエータの開発 |
三枝 嘉孝 |
高知工科大学 |
都築 俊夫 |
高知工科大学 |
将来性が期待される研究ではあるが、当初の研究計画を下まわる研究成果であり、事業化の可能性を検討することも望まれる。また、本研究の成果による知的財産権確保が望まれる。 |
861 |
液晶の力学特性の評価とマイクロモータの開発 |
蝶野 成臣 |
高知工科大学 |
都築 俊夫 |
高知工科大学 |
当初の研究計画は達成されていないが、高い事業化の可能性は見出されている。しかし、基本特許は成立しているものの、本研究の成果による知的財産権の確保についての検討が不十分であり、さらなる検討が望まれる。 |
862 |
壁面スリップ流れを積極的に利用した新しく簡便な軸受構造 |
竹内 彰敏 |
高知工科大学 |
都築 俊夫 |
高知工科大学 |
当初の研究計画通りの成果が得られたと認められ、事業化の見通しも明らかになっている。また、本研究の成果に基づく知的財産権確保が望まれる。 |
863 |
小形推進機付津波避難シェルタの開発 |
横川 明 |
高知工科大学 |
松崎 武彦 |
高知県産業振興センター |
当初の研究計画を上まわる成果が得られたと認められ、企業との共同開発であり、また、プロトタイプの製作も計画されており、高い事業化の可能性も見出されている。また、事業化に必要な、「家屋付設式津波避難用シェルター」に関する特許等の出願も行われている。 |
864 |
海洋深層水ミネラルを利用する難燃性及び不燃性木材の製造法 |
西原 騏一郎 |
高知工科大学 |
松崎 武彦 |
高知県産業振興センター |
木材に難燃性を付与する素材に関しては成果を得ているが、当初の研究計画を大きく下まわる研究成果であり、事業化の可能性検討も望まれる。知的財産確保、事業化に向けて基礎的部分の補強が必要であると思われる。本試験等に再チャレンジして頂き、今後の発展に期待したい。 |
865 |
近赤外光による経皮的リンパ観察の高感度化 |
木村 正廣 |
高知工科大学 |
都築 俊夫 |
高知工科大学 |
計画の一部変更があるが、当初の研究計画通りの成果は得られたと認められるが、事業化の可能性検討が望まれる。また、基本特許は出願されているものの、本研究の成果を反映した知的財産権確保が望まれる。 |
866 |
水中レーザー加工動的挙動の解明と半導体デバイス製造技術への応用 |
池上 浩 |
高知工業高等専門学校 |
井上 大介 |
高知県産業振興センター |
当初の研究計画を上まわる成果が得られたと認められ、事業化の可能性も見出されている。また、基本特許は成立しているが、さらに本研究の成果を反映した知的財産権確保が望まれる。 |
867 |
高齢者向けの非接触睡眠モニタリング手法の研究 |
豊永 昌彦 |
高知大学 |
清岡 隆二 |
高知大学 |
当初の研究計画通りの成果は得られたと認められるが、事業化の可能性検討が望まれる。なお、「睡眠判定手法及び分析装置」に関する知的財産権確保については、作成中である。 |
868 |
樹木による緑化技術確立に向けた在来木本種の催芽に関する研究 |
市栄 智明 |
高知大学 |
石塚 悟史 |
高知大学 |
催芽条件に関する研究については十分な成果が得られるなど当初の研究計画を上まわる成果が得られたと認められ、事業化の見通しも明らかになっている。本研究の成果を反映した知的財産権確保が望まれる。 |
869 |
環境調和型合成技術の確立による有用医薬資源の開発 |
小槻 日吉三 |
高知大学 |
清岡 隆二 |
高知大学 |
プロリン触媒不斉アルドール反応を基軸とする種々の合成・プロセスの開発など特筆すべき研究成果が得られたと認められ、事業化の可能性も見出されている。また、事業化に必要な、特許等の出願も行われている。 |
870 |
発光ダイオードを用いた太陽光エネルギー導入による内湾底質のヘドロ分解促進と浄化 |
深見 公雄 |
高知大学 |
島崎 たどる |
高知大学 |
当初の研究計画通りの成果が得られたと認められ、事業化の可能性も見出されている。本研究成果に基づいた知的財産権確保が望まれる。 |
871 |
海洋深層水を利用した微細藻類Dunaliella salinaの高生産技術の開発とその機能性の解明 |
受田 浩之 |
高知大学 |
島崎 たどる |
高知大学 |
当初の研究計画の達成度は不十分であるが、事業化の可能性は見出されている。また、ピロリ菌の増殖抑制への新規化合物の関与が認められれば、と言う前提付きではあるが知的財産権確保についても検討が行われている。 |
872 |
野生酵母による発酵力と香気性を高めた新しい製パン法の開発 |
永田 信治 |
高知大学 |
石塚 悟史 |
高知大学 |
当初の研究計画通りの成果が得られたと認められ、事業化の見通しも明らかになっている。また、知的財産権確保については、生きた酵母を使用するために外部へ漏出の可能性が高いことから、培養方法、製パン工程、レシピ等の技術をノウハウとして移転する可能性についての検討が行われている。 |
873 |
ファージφMR11保有DNA組換え酵素及びその認識配列を利用する新規部位特異的DNA組換えシステム |
今井 章介 |
高知大学 |
石塚 悟史 |
高知大学 |
当初の研究計画通りの成果は得られたと認められるが、事業化の可能性検討が望まれる。また、知的財産権確保が望まれる。 |
874 |
ヒノキ特性を利用した排気ガス浄化装置の開発 |
藤原 新二 |
高知大学 |
松崎 武彦 |
高知県産業振興センター |
当初の研究計画通りの成果は得られたと認められるが、類似技術が既に確立されている現状を踏まえ、事業化の可能性を検討することが望まれる。知的財産権確保が望まれる。 |
875 |
海洋深層水の生理活性因子の解明 |
笹栗 志朗 |
高知大学 |
島崎 たどる |
高知大学 |
当初の研究計画の達成や、事業化の可能性検討に課題が残る。また、知的財産権確保の検討が望まれる。長期的観点から、研究進捗を見守り、今後の発展を期待したい。 |
876 |
個人のHLA型に合わせた免疫標的治療の開発 |
宇高 恵子 |
高知大学 |
石塚 悟史 |
高知大学 |
特筆すべき研究成果が得られたと認められ、高い事業化の可能性も見出されている。また、事業化に必要な、「癌の治療剤」に関する特許等の出願も行われている。 |
877 |
海洋深層水による統合医療を目指した胃内寄生病原細菌(ヘリコバクター・ピロリ)の新規除菌療法の確立 |
竹内 啓晃 |
高知大学 |
清岡 隆二 |
高知大学 |
予定された動物実験が遂行できていないなど当初の研究計画は達成されていないが、事業化の可能性は見出されている。また、基本特許は国際出願済みであるが、本研究の成果に基づく知的財産権確保が望まれる。 |
878 |
局所進行癌の新しい過酸化水素増感放射線治療における剤形・投与法の確立 |
小川 恭弘 |
高知大学 |
清岡 隆二 |
高知大学 |
特筆すべき研究成果が得られたと認められ、事業化の見通しも明らかになっている。また、事業化に必要な、「放射線又は抗ガン化学療法剤」に関する特許等の出願も行われ、また国際特許の出願も視野に入れている。 |
879 |
糖集積化金ナノ粒子を利用したナノバイオ診断薬の研究開発 |
渡辺 茂 |
高知大学 |
石塚 悟史 |
高知大学 |
当初の研究計画の達成度は不十分であるが、事業化の可能性は見出されている。また、基本特許は出願済みであるものの、本研究の成果物である「診断キット」に関する知的財産権確保が望まれる。 |
880 |
認知科学的手法による高齢ドライバーの運転能力評価プログラムの開発 |
上村 直人 |
高知大学 |
石塚 悟史 |
高知大学 |
当初の研究計画通りの成果が得られたと認められ、事業化の可能性も見出されている。「インターネット上での運転能力診断システム」に関する知的財産権確保が望まれる。 |
881 |
電圧印加による新たな生体材料凍結法の開発 |
前田 博教 |
高知大学 |
清岡 隆二 |
高知大学 |
当初の研究計画通りの成果が得られたと認められ、事業化の可能性も見出されている。基本特許は出願済みであるが、新たな知的財産権確保のための継続研究が望まれる。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
882 |
省エネルギー・静音設計の高発熱密度CPU冷却器の開発 |
井上 利明 |
久留米工業大学 |
井上 正 |
科学技術振興機構 |
「高密度CPUの冷却器の開発」のテーマとしては、実験の積み上げだけで、目標として掲げた技術に対する成果と、残された課題の整理が不足している。今後、これらの点を考慮した取組みを期待したい。 |
883 |
多因子癌特異的増殖制御型アデノウイルスの試薬、医薬化を目指した研究 |
小財 健一郎 |
鹿児島大学 |
池田 敬史 |
久留米リサーチパーク |
研究期間に対して目標設定数が多く、全てをクリア出来ていないため未達であるが、その成果は評価できる。 企業化及び知的財産確保の期待度等いずれも優れており、今後の発展が大いに期待される。 |
884 |
マイコプラズマ肺炎ワクチン開発の可能性試験 |
桑野 剛一 |
久留米大学 |
池田 敬史 |
久留米リサーチパーク |
炎症誘導に関連する抗原の一端が捉えられた成果はあるが、ワクチンとして作用する抗原と免疫法には更なる工夫が必要である。基礎的な検討が続くが、実用化の芽を見出していただきたい。 |
885 |
水中懸濁物質の挙動を解析するための粒子状トレーサ物質の開発と応用 |
小野 孝 |
九州環境管理協会 |
松岡 信明 |
九州環境管理協会 |
重要かつ貴重な研究テーマである。トレーサー調査の基本的なフローができ実用化へ向けた足掛かりができた。トレーサ粒子の作製法は特許の出願が望まれる。 |
886 |
衛星帯電抑制を狙ったマイクロエッチングによる電子エミッタアレイの試作評価試験 |
岩田 稔 |
九州工業大学 |
田中 洋征 |
九州工業大学 |
研究は、目標へ向けて研究計画どおりに行われ、十分な研究成果が得られている。企業化への道は長いと思われるが、研究成果に基づく知財権取得も考えられており、引き続き着実に研究を進めることを期待する。 |
887 |
超並列定電流ダイオ−ドを用いたロバスト直流電源の開発 |
豊田 和弘 |
九州工業大学 |
田中 洋征 |
九州工業大学 |
装置の開発はなされているが、当初の2つの課題であるノイズと突入電流が解決したことを裏付けるデータが示されていないのは残念である。今後は知財権取得へ向けた具体的な戦略を立てられることを期待する。 |
888 |
ナノ材料電気特性非接触評価装置の商品化開発 |
孫 勇 |
九州工業大学 |
田中 洋征 |
九州工業大学 |
新しい知見がある。早急な特許の出願が望まれる。事業化担当企業との連携が必要である。 |
889 |
反発式硬さ試験を利用した簡便な表面状態試験法 |
松田 健次 |
九州工業大学 |
田中 洋征 |
九州工業大学 |
ユニークな試験法と思われる。事業化担当企業との連携が必要である。特許出願が望まれる。 |
890 |
衛星帯電GUI解析ツールの3次元プラズマプロセス計算への応用 |
趙 孟佑 |
九州工業大学 |
田中 洋征 |
九州工業大学 |
人工衛星用の解析ソフトウェアを地上のプラズマプロセスに応用できる可能性が検証できた。今後のビジネス展開に向けた顧客企業との共同研究が望まれる。 |
891 |
ディフューザ型バルブレスマクロポンプの実用化研究 |
宮崎 康次 |
九州工業大学 |
大八木 衆司 |
九州工業大学 |
理論に裏付けされた設計指針に基づいて試作し、実験研究により特性予測が可能なことが認められた。特許出願、展示会による公表も計画され、満足な成果と判断される。今後、実用化という観点からの技術開発を期待する。 |
892 |
固体潤滑膜の密着性を強化し長寿命化する新規処理法の開発 |
兼田 骰G |
九州工業大学 |
田中 洋征 |
九州工業大学 |
固体潤滑膜のオゾン処理により、既存技術に比べて長寿命化を目指した技樹開発を、期初予定の方法よもり効果が高いと予想した方法を追加して評価し、目標よりやや低い結果となったが、長寿命が実現できる成果が得られている。目標未達の原因予測も行われ、また、知的所有権確保も行っており、今後の展開に期待したい。 |
893 |
鉄筋コンクリート構造物の新原理非破壊検査方法の開発 |
小森 望充 |
九州工業大学 |
大矢 伸宏 |
九州工業大学 |
異形鉄筋内部の着磁可能性や着磁電源に対する知見が得られたことは評価するが、「鉄筋の深さの腐食状態を評価できる」という点において、既存の方法との十分な比較分析が必要。現在はまだ二次元的基礎研究の段階であり,計測が困難な現場での実証が求められる。 |
894 |
赤外分光プローブの合成と非破壊生体分子計測への応用 |
竹中 繁織 |
九州工業大学 |
池田 敬史 |
久留米リサーチパーク |
原理的、科学的にはユニークな研究である。用途を明確化した実用化研究が必要と思われる。既存の技術との優位性比較が大事である。 |
895 |
人工センサー蛋白質を用いたヘム測定法の開発 |
坂本 寛 |
九州工業大学 |
大矢 伸宏 |
九州工業大学 |
ヘム結合性の高い変異体作製の見通しと、その効果を予測する方法論が弱い。今後の展開のためにも、結果の分析を望みたい。知財確保のスケジュールも具体化していただきたい。 |
896 |
半導体並列ポアによるタンパク質解析デバイスの設計と試作 |
本岡 輝昭 |
九州大学 |
宮原 耕史 |
九州大学 |
ナノポアデバイスの原理実験の途上である。集積化ナノポア形成技法の特許出願が望ましい。申請時の事前調査が不充分であり当初計画が甘かったと思われる。今後のフォロー等担当コーディネーターの見解が欲しい。 |
897 |
DLCコーティングにより高強度化した溶液噴射微細管の作製 |
角田 直人 |
九州大学 |
古川 勝彦 |
九州大学 |
DLCコーティングのノーハウを蓄積したが課題も見えてきた。応用分野を調査して用途を明確化した研究が必要と思われる。 |
898 |
パラジウムナノ粒子の誘電泳動集積と水素ガスセンサへの応用 |
末廣 純也 |
九州大学 |
古川 勝彦 |
九州大学 |
センサの構造は変更したが目標とする水素ガスセンサを開発し性能を確認した。新しい研究である。早急に特許出願をして、センサメーカー企業との実用化研究が望まれる。 |
899 |
超音波の共振効果を利用したナノ導派管水素センサ |
加藤 喜峰 |
九州大学 |
古川 勝彦 |
九州大学 |
ナノ導波管より簡単な構造の水素センサの開発に繋がった。早急に特許出願し、実用化に向けたセンサーメーカーやユーザー企業との共同研究を期待したい。 |
900 |
マルチポイント表面プラズモン共鳴センサの高性能化と実用化に関する研究 |
今任 稔彦 |
九州大学 |
古川 勝彦 |
九州大学 |
マルチポイントSPRセンサに関し、実用化に結びつく成果を得ている。早急な特許の出願が望まれる。 |
901 |
ペン描画法を利用したファイバートップ導波型マイクロフィルムレーザー |
興 雄司 |
九州大学 |
池田 敬史 |
久留米リサーチパーク |
光ファイバーの先端コア上に有機色素レーザー導波路を構築するペン描画方法を開発した。応用分野の研究者や事業化担当企業との共同研究が望ましい。 |
902 |
水中マイクロプラズマによるカーボンナノ材料の水溶化とその応用 |
今坂 公宣 |
九州大学 |
古川 勝彦 |
九州大学 |
実用化に向けた課題が見えてきた。特許は出願された。事業化担当企業との共同研究が望まれる。 |
903 |
制振機構と低駆動音機能を有する大型映画撮影用カメラの開発 |
脇山 真治 |
九州大学 |
坪内 寛 |
九州大学 |
ビスタカメラの撮影画像を向上させるために、カメラに生じる機械振動,ならびにその振動による騒音を低減させる技術開発で、考えられる方策を実施している。両者の課題に対しては、まだ改善すべき課題が残っており、実用化に対しては機械振動や駆動騒音を専門にしている技術者と協力した研究を望みたい。 |
904 |
磁気的免疫検査のための高性能磁気ナノマーカーの開発 |
榎本 尚也 |
九州大学 |
小川 雅司 |
福岡県産業・科学技術振興財団 |
申請時からさほど研究が進んでいるとは思えない。また、報告書に掲載されている図に対応した記述が本文中にないなど研究成果の記述が明確ではなく、その成果を適切に評価することが難しい。 |
905 |
バインダーレス電解酸化改質による高容量無機系キャパシタ材の開発 |
尹 聖昊 |
九州大学 |
坪内 寛 |
九州大学 |
本研究期間に目標とした重量当たりでは実用化レベルのエネルギー密度を達成したことは十分に評価できる。本材料は導電性が高いことが重要であり、これがキャパシター特性に反映されならばハイレートで高い容量を示す可能性がある。 |
906 |
セラミックハニカムを用いた高密度実装酸化物熱電発電モジュールの開発 |
大瀧 倫卓 |
九州大学 |
古川 勝彦 |
九州大学 |
当初の目標は達成されていないと判断される。今後もモチベーションを維持して継続、発展されることを期待する。 |
907 |
高誘電率・低損失特性を有する新規ガラスセラミックス材料の開発 |
藤野 茂 |
九州大学 |
古川 勝彦 |
九州大学 |
誘電率性能はほぼ目標を達成しているが損失係数に改良が必要であり、現時点では未だ実用化の目処は立っていない。実用化を目指すには早期に企業との共同研究に移行することを期待する。 |
908 |
高機能ルテニウム触媒の実用的合成法の確立 |
永島 英夫 |
九州大学 |
神山 勝久 |
福岡県産業・科学技術振興財団 |
当初より目的が明確な研究であり、ほぼ目的通りの研究結果が得られている。実用化を目指すには、今後、触媒の販路や利用法の拡大を図ることが重要である。 |
909 |
PLD法により生成されるナノ微結晶ダイヤモンド薄膜の極小切削部品への適用 |
吉武 剛 |
九州大学 |
原 賢治 |
産学連携機構九州 |
企業化の可能性はあると思われるが、それに至るには更なるもう一段の成果が必要とされる。 |
910 |
α-グルコシダーゼ阻害性評価キットの開発と廃棄ブドウ皮由来の血糖上昇抑制成分の解明 |
松井 利郎 |
九州大学 |
深見 克哉 |
九州大学 |
当初の計画に対して十分なデータが得られている。新規の測定系として汎用性が高く、実試料での検討が加味されれば、キット化が期待できる結果である。 担当コーディネータと連携し、是非、実用化を推進していただきたい。 |
911 |
部位特異的核酸酵素ハイブリッド化技術の開発 |
神谷 典穂 |
九州大学 |
深見 克哉 |
九州大学 |
当初の目標である連結法の確立及び特許出願がなされており、実用化に向かった成果として評価できる。 今後、用途も含めた検出法について問題点をクリアすれば実用化が期待できる。 |
912 |
対向衝突を用いるカスケード型食品廃棄物再利用システムの開発 |
近藤 哲男 |
九州大学 |
深見 克哉 |
九州大学 |
食品廃棄物を「健康食品や食品に再利用する」までは検討できなかったが、その他の3項目については不十分さは残るが、実施されている。今後については、追加の特許出願が考えられ、また企業との連携も視野に入っており、実用化までの展開を期待したい。 |
913 |
アレルゲンとなるダニ・カビの高感度マイクロアレイ検出技術の開発 |
堤 祐司 |
九州大学 |
平田 徳宏 |
九州大学 |
アレルゲンの網羅的検出方法の開発は世間から熱望されており、研究計画の通り確実に研究が進展したことは、高く評価できる。今後は、DNA抽出方法の簡易化、迅速化、精度向上などを図ると共に、検出感度向上のためにどうしても高価なスキャナーを使用するマイクロアレイ方式の低コスト化について検討されることを期待する。 |
914 |
アルツハイマー病の神経細胞死を抑制する薬剤の開発 |
大八木 保政 |
九州大学 |
平田 徳宏 |
九州大学 |
当研究の評価には3XTgマウスを用いたデータが必須である。供給先の感染事故という不可抗力の理由ではあるが、申請に際して当該マウスの準備が必要ではなかったか。また、H2O2のみのアポトーシス誘導の評価となったが、3XTgマウス実験に代え、経路解析、アミロイド蓄積との関連の解明方法の検討が必要ではなかったか。今後早急に解析を進め、申請時の目的を達成していただきたい。 |
915 |
トロンビン受容体拮抗薬を用いた新規クモ膜下出血後脳血管攣縮予防・治療薬の開発 |
平野 勝也 |
九州大学 |
平田 徳宏 |
九州大学 |
研究は順調に進んでいて評価できる。実験に用いたトロンビン受容体拮抗剤の物質特許は企業にあるだろうから、本方法の知財確保の方法に工夫を望みたい。拮抗剤の投与は直接脳内に行われたが、予防的には経口投与が考えられるのか、投与方法の検討も進めていただきたい。 |
916 |
新規マラリア治療法の開発 |
牟田 耕一郎 |
九州大学 |
平田 徳宏 |
九州大学 |
当初の実施計画のほとんどが未達であり、目標は達成されていない。研究計画で中核をなす発現抑制の実験結果についての記載が全くなく、研究実施内容ならびに結果について評価できない。 |
917 |
膝関節手術総合訓練システムの開発 |
三浦 裕正 |
九州大学 |
山本 英樹 |
九州大学 |
計画は新たな項目でも成果が出ており、評価できる。企業との共同研究、実用化展開にも結びついており、今後の応用展開を期待したい。 |
918 |
末梢性血気案疾患の治療に向けた新規遺伝子治療法の開発ーナノバブルと超音波衝撃を利用したイオンチャネル遺伝子導入法ー |
寺本 憲功 |
九州大学 |
山本 英樹 |
九州大学 |
特定の組織を標的とする遺伝子治療方法としてのアイデアは良いがまだ基礎研究段階であり、実用化までには時間を要する。担当コーディネータと連携し、実用化を念頭に研究推進を続けられることを期待する。 |
919 |
幹細胞プロセッシング技術を応用した脂肪組織の再生医療の開発と応用 |
松田 秀一 |
九州大学 |
坂本 剛 |
九州大学 |
動物実験委員会の許可に時間を要したことにより、試験項目を完遂できていない。研究開発の目的は大変意義深いだけに残念である。今後の研究実施にあたっては、十全な準備をもって望んでいただきたい。 |
920 |
ミトコンドリアに基づく効率的なES細胞分化誘導法の確立から再生医療への応用 |
野村 政壽 |
九州大学 |
平田 徳宏 |
九州大学 |
ES細胞を各胚葉分化させることに成功しており、今後の展開次第では大きなシーズにつながると期待される。しかし、分化状態とSPR信号との対応関係についてはさらに分析機械研究を進められ、ミトコンドリアの分化への寄与等の解明を進めていただきたい。 |
921 |
V溝加工光ファイバプローブを用いた微小深穴内径測定器の開発 |
村上 洋 |
福岡県工業技術センター |
斎藤 宏昭 |
福岡県工業技術センター |
サブミリ以下の深穴内径を、光ファイバプローブの利用により計測する技術を、ファイバ内の光線追跡シミュレーションなどを用いるなどによって、開発できたことは、成果の一区切りと考えられる。今後は、課題とした測定速度向上、プローブの耐久性確保などの技術開発により実用化することを期待したい。 |
922 |
ナノファイバーを用いた新規バイオリアクターの開発 |
山口 哲 |
福岡県工業技術センター |
鍛治 茂樹 |
福岡県工業技術センター |
ナノサイズのファイバーを細胞培養担体とした新規バイオリアクターを試作し、既存のバイオリアクタを上回る高性能、高機能が実験室レベルでは達成されている。今後実用化に向け、特許による権利保護と、残る技術課題への取組みを期待する。 |
923 |
非破壊検査ロボット用移動型ナノクラック検出超音波センサの開発 |
村山 理一 |
福岡工業大学 |
宮崎 賢 |
福岡工業大学 |
多くの要素技術のうち、評価システムはノーハウの蓄積ができた。余寿命の評価など実用化までには課題が多いと思われる。事業化担当企業との連携が必要である。 |
924 |
カンジダ由来物質の神経細胞および白血病細胞の分化誘導に関する研究 |
上西 秀則 |
福岡歯科大学 |
石橋 慶憲 |
福岡歯科大学 |
実用化につながる成果が認められる。類似の化合物の先行技術調査を行った上で、早急に知的財産権を確保することが望まれる。 経口投与や脳内移行性について検証することを推奨する。 |
925 |
ハイブリッドセラミックスと歯科用FRPを用いた新しい磁性アタッチメントコーピングシステムの開発 |
清水 博史 |
福岡歯科大学 |
石橋 慶憲 |
福岡歯科大学 |
当初の計画通りにほぼ試験項目は実施され、新たに生じた課題に対する対策も考慮されており、実用化に近いレベルに達している。引き続きの検討継続というよりは、企業化に向けた具体的なアクションや、知的財産権の確保について整理をされ、実用化課題として提案をいただきたい。 |
926 |
活性型CoQ-10の非還元的活性化送達を可能にする新規機能性皮膚外用剤 |
高田 二郎 |
福岡大学 |
坂本 弘明 |
福岡大学 |
活性型CoQ-10の新規機能性皮膚外用剤としての有用性を実証できたということで、ライセンス契約といった実用化への展開が大いに期待できる。 実用化にあたっては、その安全性についても留意いただきたい。 |
927 |
遺伝子組換え乳酸菌を用いた大腸に対するドラッグデリバリーシステムの開発 |
鹿志毛 信広 |
福岡大学 |
坂本 弘明 |
福岡大学 |
目標未達。シーズのアイデアは学問的にも臨床的にも魅力があるので、今後の研究進展に期待したい。 |
928 |
次世代型廃プラスチックの油化技術及び装置の開発 |
藤元 薫 |
北九州市立大学 |
北井 三正 |
北九州産業学術推進機構 |
高品位油を高効率で回収するプロセス及び小型連続油化装置において目標とした時間相当の連続処理の技術開発が、研究計画通りに進展している。今後企業などとの連携による長時間運転安定性等の課題抽出の対応に期待したい。 |
929 |
プラズマ異常放電検出用高感度プローブの開発 |
八坂 三夫 |
有明工業高等専門学校 |
安部 英一 |
産業技術総合研究所 |
研究期間が短く、目標を全て達成することは出来なかったが、今後の地道な研究の継続を期待する。 |
No |
研究課題名 |
研究者 |
コーディネータ |
評価コメント |
氏 名 |
所 属 |
氏 名 |
所 属 |
970 |
片麻痺者用歩行支援システムに関する研究開発 |
布施 泰史 |
宮崎県工業技術センター |
黒木 幸英 |
宮崎県工業技術センター |
当初の研究目標は達成されている。成果が製品になるまでには多少時間がかかることが予想されるが、是非とも継続して開発して欲しい。また、特許取得には至らなかったが、いろいろな部分でアイディアをだし、特許取得に向かって努力して欲しい。 |
971 |
希土類をドープした新規高強度発光ガラス薄膜の試作と光学パラメータの研究 |
前田 幸治 |
宮崎大学 |
武藤 弘之 |
宮崎大学 |
研究は計画通りに実施されているが、実用化を目指した薄膜作成には多くの課題が残されている。選択性スパッタリング問題が解決され、今後における新たな展開を望みたい。 |
972 |
真空紫外CVD法を用いた撮像素子用マイクロレンズ作製技術の開発 |
亀山 晃弘 |
宮崎大学 |
武藤 弘之 |
宮崎大学 |
企業化への目標は明確にされているが、今回CVD法で作成した膜の特性を早急に評価し、本技術の優位性を確認し実際にCMOS上で評価して欲しい。 |
973 |
プリント基板上のセグメント化伝送方式設計の高速化 |
吉原 郁夫 |
宮崎大学 |
平井 澄夫 |
科学技術振興機構 |
研究開発は未だ初期段階と思われる。非常に興味ある研究と思われるため課題を明確にし、解決策をとって企業化への展開を期待したい。 |
974 |
レーザー光を用いた新しい薄膜生成法の開発 |
甲藤 正人 |
宮崎大学 |
石川 正樹 |
宮崎大学 |
計画に多少の遅れはあるものの、水溶液ターゲットの作成に成功し実用化研究の方向性は示されている。継続して研究を進めて欲しい。 |
975 |
高繰り返しパルス真空紫外レーザーの開発 |
窪寺 昌一 |
宮崎大学 |
武藤 弘之 |
宮崎大学 |
真空紫外レーザーの新しい発振法の開発であり、学術的にも新規性がある。半導体加工、医療治療など多くの用途が期待されるため、実用化に対する課題を明確にして早急に進めて欲しい。 |
976 |
真空紫外光によるポリイミド樹脂の表面改質技術の開発 |
横谷 篤至 |
宮崎大学 |
武藤 弘之 |
宮崎大学 |
きめ細かい基礎実験により良好な結果が得られている。企業との共同研究も実施予定であり、実用化に近い課題であり高く評価できる。 |
977 |
無農薬栽培のための除草ロボットの開発 |
日吉 健二 |
宮崎大学 |
小林 太一 |
みやざきTLO |
研究計画の実施項目について、半分程度の達成であり、目標未達といえる。その原因は検出センサーの選定を、野外の外光の照度を考慮せずに、実験室内で決定したためである。野外光度や不整地を考慮して再検討を行い、課題が解決することを期待する。 |
978 |
土壌に還元できる新たな植栽ブロックの開発 |
中園 健文 |
宮崎大学 |
小林 太一 |
みやざきTLO |
特許申請に向けた研究が遂行されていない。同様のブロックは多数実用化されており、新規に市場を獲得する為には、優勢を明確にしておく必要性がある。 |
979 |
ウニ殻の抗酸化成分供給源としての高度利用 |
幡手 英雄 |
宮崎大学 |
石川 正樹 |
宮崎大学 |
研究計画にしたがって遂行されている。実用化のためには、大量調整する方法を開発し、回収率を上げる必要性がある。 |
980 |
制がん効果を有する機能性脂肪酸ナノエマルジョンの作製 |
山崎 正夫 |
宮崎大学 |
今井 常世 |
宮崎県産業支援財団 |
研究計画が未到達である。特許申請に必要なデータも得られておらず、企業化の可能性が現時点では見い出せていない。 |
981 |
酸化ストレスプロテオーム解析用蛍光標識キットの実用化 |
榊原 陽一 |
宮崎大学 |
今井 常世 |
宮崎県産業支援財団 |
定量法の感度も良好で、マススペクトルを用いた酸化障害を受けるタンパク質の同定まで行っており、研究計画に掲げられた各研究項目はほぼ実行できている。研究内容は非常に優れているので、今後も実用化を目指して研究を進めて欲しい。 |
982 |
細胞応答を利用した食品中の抗酸化物質評価法の開発とその実用化 |
西山 和夫 |
宮崎大学 |
今井 常世 |
宮崎県産業支援財団 |
抗酸化物質の活性を簡便に高精度で測定できるレポーターアッセイを確立したことは評価できるが、実用化にはさらなるデータの蓄積が必要であり、具体的プランやアクションを明確にして、開発に取り組んで欲しい。 |
983 |
焼酎粕を主原料とする生分解性マルチの開発 |
西脇 亜也 |
宮崎大学 |
石川 正樹 |
宮崎大学 |
南九州地域における大きな課題である焼酎粕を原料である芋の生産に利用するアイデアは面白く、有効性が確認されたことは高く評価できる。今後は特許申請等コーディネータとともに実用化に向けて進めて欲しい。 |
984 |
分子シャペロン誘導剤による骨粗鬆症治療法の開発 |
今泉 和則 |
宮崎大学 |
石川 正樹 |
宮崎大学 |
当初予定されていた計画の内、骨粗鬆症モデル動物の有用性については検討されたが、他の項目については十分に検討されなかったことは非常に残念である。今後の研究成果に期待したい。 |
985 |
アドレノメデュリンの抗炎症作用を利用した医薬品の開発 |
北村 和雄 |
宮崎大学 |
石川 正樹 |
宮崎大学 |
当初の計画通り、アドレノメデュリンの抗炎症作用を確認することができ、次のステップに進む足がかりとなる結果が得られている。将来的な企業化への可能性が見出されているため、他制度への発展的展開が期待される。 |
986 |
急性腎不全治療薬の探索研究 |
池田 正浩 |
宮崎大学 |
平井 澄夫 |
科学技術振興機構 |
対象薬物の作用メカニズム解明の計画は実施できなかったが、急性腎不全治療の治療効果を確認することができ、ある程度目標は達成されたと思われる。この成果を他制度に結びつけて、大きく前進して欲しい。 |
987 |
ルシフェラーゼ融合p53とHisタグp53蛋白質を組み合わせた超高感度p53ーDual ELISA法の開発とがん診断への応用 |
西片 一朗 |
宮崎大学 |
石川 正樹 |
宮崎大学 |
課題や問題点が明確になり、試験事業としては評価できる。データの蓄積と技術的課題の解決のために、今後も研究を継続して欲しい。 |
988 |
尿失禁手術補助器具の開発 |
野瀬 清孝 |
宮崎大学 |
石川 正樹 |
宮崎大学 |
補助器具の試作・改良は予定通り完了したが、研究期間内に臨床応用が行われなかったことは残念である。しかし、最終製品像が明確であるため、実用化に向けた研究を継続して進めて欲しい。 |
989 |
バキュロウイルスを用いた難治性白血病ATL治療法の開発 |
中畑 新吾 |
宮崎大学 |
石川 正樹 |
宮崎大学 |
バキュロウイルスを用いた新規ベクターの開発は行われたが、このベクターが遺伝子治療に使用されるようになるには、解決すべき多くの課題がある。また、本研究の最終目標である新規ATL治療法の開発が計画通りに実施されなかったのは残念である。 |
990 |
マンゴー果実からの認知症予防効果を持つ有効成分の単離と同定 |
木葉 敬子 |
九州保健福祉大学 |
松波 由紀美 |
科学技術振興機構 |
マンゴー果実からの認知症予防効果を持つ有効成分を突き止め、認知症の予防または改善を目的として補助食品や加工品の製品化を目指すために特許出願がなされていることは高く評価したい。早急な実用化を目指して欲しい。 |
991 |
金属酸化物担持型炭複合多孔質セラミックスの開発 |
國府 俊則 |
都城工業高等専門学校 |
高橋 保雄 |
宮崎県産業支援財団 |
研究計画はほぼ実施されている。しかし、機能性のテストがなされておらず、今後、機能性テストをセラミック生成にフィードバックすることに期待したい。 |
992 |
微生物による焼酎製造廃液からの水素生産・廃液処理の次世代プロセス開発 |
濱田 英介 |
都城工業高等専門学校 |
米良 博 |
宮崎県産業支援財団 |
使用予定の有望株が活性低下を起したため、達成目標には程遠い研究結果となったのは残念である。しかしながら南九州地域における課題に対する新しい観点からの挑戦であり、現時点での水素発生効率は劣るものの、改善して実用化レベルにまで持っていって欲しい。 |
993 |
イオン性液体中での光触媒反応を利用した廃水浄化処理技術の開発 |
松宮 正彦 |
ファインセラミックスセンター材料技術研究所 |
轟木 博 |
みやざきTLO |
計画では機能性金属(希土類)を用いることになっているが、従来の酸化チタンで実験されており、また、分解過程を明らかにする計画が単なる反応率の追跡に終わっている。研究範囲での特許出願は予定されていること、また、研究テーマとしては着目すべき内容であり、今後の進展に期待したい。 |