神奈川県

平成12年度〜平成16年度
連携拠点機関
(財)神奈川高度技術支援財団
(現(財)神奈川科学技術アカデミー)

代表 廣田 穣

前田 敏弘

宮川 政義

陳 善中
活動方針 神奈川県の科学技術に関する基本的な方向性を示す「神奈川県科学技術政策大綱」に 基づき、神奈川県に蓄積された豊富な科学技術資源を活かし、研究成果の 実用化を目指した活動を推進しました。
育成試験の成果

反応画像形成(RDP)法による光導波路およびFPD材料の開発
研究シーズ/ 友井 正男、大山 俊幸(横浜国立大学)
実施機関/ 横浜国立大学ほか2・3の企業
通常のエンジニアリングプラスチックスに感光剤を混ぜただけで感光性を与えることが可能なRDP法を応用して、光導波路などのフォトニクス材料、FPD用ブラックマトリクスを製造する技術を開発し、光導波路などの製品化に成功した。この基本となるRDP法の特許はよこはまTLOからライセンシングされています。
市販ポリエーテルイミドを用いたRDPによる微細パターン形成
市販ポリエーテルイミドを用いたRDPによる微細パターン形成

超高比表面積材料を用いた低濃度測定用アンモニアガスセンサ
研究シーズ/ 白鳥 世明(慶應義塾大学)
実施機関/ (株)SNT
慶應義塾大学で開発したウェットプロセス交互積層法で製造された超高比表面積材料を用いて、多孔性薄膜アンモニアガスセンサを商品化しました。このセンサは高感度であり、低濃度のアンモニアの検知に適しているので、要介護者の環境モニタへの応用を試験中です。
アンモニアガスセンサのプロトタイプ
アンモニアガスセンサのプロトタイプ
電気浸透流ポンプ内蔵バイオチップ
研究シーズ/ 中里 賢一(北里大学)
実施機関/ 株式会社神和
ガラスチップ内に微細なチャンネルやタンクを形成し、チャンネル内に電気浸透流による微量液送、強制混合、分離バルブ、加熱冷却反応、検出センサなどの機能を電気回路とともに内蔵したバイオチップを開発しました。パソコンによるモニタリングや自動コントロールで、タンパク質の分離などが行えます。
ポリアニリンを用いる活性酸素発生装置の開発
研究シーズ/ 齋藤 潔(桐蔭横浜大学)、森田 健一((有)オキシド)
実施機関/ 桐蔭横浜大学、(有)オキシド
電子移動触媒であるポリアニリンを用い、活性酸素を発生させることにより大気の消臭や殺菌、廃水・用水の有機物分解や殺菌をすることが可能となりました。基本特許所有者でありライセンスを事業目的とする(有)オキシドと大学が連携し、民間企業数社と装置開発を行っています。

リアルタイム4次元(XYZt)立体動画像観察システムの開発
研究シーズ/ 石田 英之(東海大学)
実施機関/ イメージワークス(株)
細胞レベルの研究における正確で詳細な解析のために、TVカメラの画像高速取り込み及び対物レンズ深さ方向の移動を正確に制御する外部同期制御装置を使用し、リアルタイムで3次元画像を表示できるソフトを開発して、4次元(XYZt)の動画像が観察できる共焦点顕微鏡システムを完成させました。

マイクロATCシステム及びマイクロマシンニングセンタの開発
研究シーズ/ 北原 時雄(湘南工科大学)
実施機関/ (株)ナノ
平成15年度育成試験で慶應義塾大学三井公之教授と共に開発したマイクロ加工工具を主軸にワンタッチで着脱する機構をベースに、平成16年度育成試験においてマイクロATCの開発を行い、(株)ナノにてマイクロマシニングセンタを製品化しました。  
ミニチュア拡散スクラバー
研究シーズ/ 田中 茂(慶應義塾大学)
実施機関/ (株)ガステック
大気中の微量ガスを高倍率で濃縮捕集できる、極めてコンパクトなガス捕集管であるミニチュア拡散スクラバーを開発しました。小型エアポンプや発光ダイオード簡易比色計と組み合わせたホルムアルデヒド測定機器を商品化しました。引き続き大気中の各種有害ガスの測定装置を商品化していく予定です。
呼気複合センシングによる歯周病判定装置の開発
研究シーズ/ 小泉 淳一(横浜国立大学)
実施機関/ 株式会社センス・イット・スマート

半導体ガスセンサを用いて、歯周病の進行とともに発生する臭気物質の測定及び測定値の統計工学的処理により、歯科医のカルテデータと矛盾のない評価が可能となりました。早期診断や進行度の定期的確認を簡便に行える安価な「歯周病判定装置」の販売を予定しています。

 
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