課題一覧(技術領域)

太陽電池および太陽エネルギー利用システム(運営総括:小長井誠)

低炭素化社会を目指し、2030年頃までに、一般の電力の一部を代替する革新的な技術開発が求められていることから、従来型の太陽電池と比較して格段に高いエネルギー変換効率を有する太陽電池や、新素材の採用や大面積製造技術に基づいた大幅な低コスト化が可能な太陽電池、及び太陽エネルギー利用システムの開発等を対象とします。
太陽熱利用に関しても、従来型とは異なる革新的な技術となる可能性を秘めた課題を対象とします。

平成26年度採択

尾坂 格 (理化学研究所 創発物性科学研究センター 上級研究員)

高効率ポリマー系太陽電池の開発

半導体ポリマーを用いた太陽電池は、いわば塗って作れる“プラスチック”太陽電池であり、低コストで低環境負荷な技術として期待されています。本研究では、電子構造と配列構造を極限まで制御することで、従来にない高性能な半導体ポリマーを創出し、“プラスチック”太陽電池では未達のエネルギー変換効率15%を目指します。

成果プレス発表(2015年9月24日)

平成25年度採択

野崎 眞次 (電気通信大学 大学院情報理工学研究科 教授)

高効率太陽光発電用レクテナの開発

アンテナで受信した高周波信号をダイオードにより整流し、電力とするアンテナとダイオードの組み合わせは、レクテナとして知られていますが、ダイオードが応答できる周波数は最高でも5THz程度です。本研究では、周波数が150THz~1000THzと幅広い太陽光スペクトルに対応する超高周波整流器と広帯域アンテナからなるレクテナ素子を太陽電池に代わる高効率太陽光発電用デバイスとして開発し、商品化を目指します。

研究室HP

宮坂 力 (桐蔭横浜大学 大学院工学研究科 教授)

有機無機ハイブリッド高効率太陽電池の開発

有機金属ハロゲン化物のペロブスカイト結晶に代表される有機無機ハイブリッド材料を光発電に用い、発電層と電荷輸送層を平易な溶液塗布で成膜できるハイブリッド構造の太陽電池を創製します。太陽光スペクトルの高い集光能力と1Vを超える出力電圧を特長とする太陽電池を実現し、エネルギー変換効率を17%以上20%まで高めながら、電池作製の工程時間を従来の有機系太陽電池の1/10に短縮して低コスト生産につなげます。

研究室HP

元廣 友美 (名古屋大学 グリーンモビリティ連携研究センター 教授)

太陽光励起レーザー・単色型太陽電池結合発電

直径5cm放物面鏡による小型太陽光励起レーザーを開発し、太陽光追尾による安定な発振に成功しました。2次元に配列し大面積・大出力化も可能です。太陽光をまず単色レーザー光に変換し、その単色光に特化した太陽電池で効率よく電気に変換します。レーザーの伝送性と小スポット性を活かす特殊な太陽電池を管理環境下に隔離・保持して、難設置地域における長寿命・高効率な太陽光発電の実現を目指します。

平成24年度採択

嘉治 寿彦 (東京農工大学 大学院工学研究科 准教授)

有機薄膜太陽電池の結晶性理想構造の共蒸発分子誘起結晶化法による実現と高効率化

ペンキの原料などを精製した有機半導体は、結晶にすると高い電荷移動度と理想的な半導体特性を示す潜在能力があります。この潜在能力を、複雑な構造が必要な有機薄膜太陽電池で制限なく発揮させることで単結晶シリコン太陽電池に匹敵する高効率を目指します。この目標に必要なnm~μmスケールの結晶性の入れ子構造の作製技術を、私たちが開発した真空蒸着時に液体分子を導入する共蒸発分子誘起結晶化法を活用して確立します。

平成23年度採択

宇佐美 徳隆 (名古屋大学 大学院工学研究科 教授)

光とキャリアを完全利用するナノ構造体・結晶シリコン融合太陽電池

本研究では、ナノフォトニック結晶と量子ドット積層構造を結晶シリコン太陽電池に融合した革新的な「ナノ構造体・結晶シリコン融合太陽電池」の創出を目指します。①ナノ構造体と光の強い相互作用による光吸収の増大、②量子ドットによる吸収可能波長領域の拡大、③電子と正孔を分離して輸送することで再結合を抑制という特徴をいかし、ナノ構造体を利用して太陽電池の飛躍的な高効率化が可能であることを実証します。

成果プレス発表(2013年9月26日)

尾﨑 雅則 (大阪大学 大学院工学研究科 教授)

液晶科学に基づく革新的塗布型有機太陽電池の開発

軽量・フレキシブルで、しかも印刷法によって大気圧下で作製できる有機薄膜太陽電池の高効率化のために不可欠な、ナノスケールの三次元構造であるバルクヘテロ構造を、液晶科学で培われた方法論に基づき実現します。それにより、液晶の自己組織性や相溶性、相分離性を活用して、構造やサイズが精緻に設計・制御されたナノ相分離構造を実現し、塗布型高効率有機薄膜太陽電池実現の道を開きます。

研究室HP

久米 徹二 (岐阜大学 工学部 准教授)

IV族元素による環境調和型Si系クラスレート太陽電池の開発

温暖化ガス排出量の大幅削減に向けて、太陽電池には高い効率の他に耐久性と環境にやさしい材料の使用が求められます。環境にやさしいIV族元素(シリコンやゲルマニウム)で構成される新しい材料「半導体クラスレート材料」を創生し、この材料が潜在的に持っている利点「高い光吸収能率」を生かした次世代太陽電池を実現することが本課題の目的です。

中塚 理 (名古屋大学 大学院工学研究科 准教授)

多層セル型太陽電池用IV族多元系混晶の結晶成長と界面構造制御

炭素や錫を含むIV族系材料からなる多元混晶を用いて、結晶の格子定数とエネルギーバンド構造の独立制御を実現し、太陽光スペクトルに最適な吸収帯幅、遷移構造を持つ新しい多元混晶・多層セル構造の設計とその形成技術を開発します。また、混晶を用いた結晶ひずみ制御技術の活用によって、結晶欠陥や界面欠陥の制御技術も合わせて開発し、従来のシリコン系太陽電池を凌駕する新しい世代の超高変換効率太陽電池の実現を目指します。

湯上 浩雄 (東北大学 大学院工学研究科 教授)

高温フォトニクスによる高度太陽エネルギー利用

本研究開発では、高温フォトニクス技術を用いて、高温で安定な高性能太陽光選択吸収材料を低コストでの大面積に作製する技術、及び高温物体からの熱ふく射光を、高融点金属表面に形成した周期的微細構造により、光電変換セルの感度波長領域に整合する準単色光に変換する技術の創出を目的として研究開発を行い、高効率なソーラー熱光起電力発電や太陽熱発電システムの構築を目指します。

研究室HP

平成22年度採択

福住 俊一 (名城大学 大学院理工学研究科 特任教授)

人工光合成複合システムの構築

天然の光合成系では、太陽エネルギーにより水を酸化して電子を取り出し、その還元力を用いてCO2固定を行っています。これを人工的に再現するためには、①光捕集、②電荷分離、③水の還元触媒、④水の酸化触媒、⑤CO2還元触媒をすべて組み合わせて複合化する必要があります。本研究では、メソポーラスシリカなどの透明な材料に①-⑤の役割を担う触媒分子、ナノ粒子を全て複合化した人工光合成系を構築します。

研究室HP
成果プレス発表(2012年3月1日)
成果プレス発表(2012年4月24日)

山田 明 (東京工業大学 大学院理工学研究科 教授)

非真空プロセスによる未来型化合物薄膜太陽電池の高性能化技術開発

本研究では、希少金属を使用せず資源的な制約を受けない未来型化合物薄膜太陽電池を開発します。このためCu2ZnSn(S,Se)4 薄膜を、原料となる微粉末あるいはナノ粒子を印刷、焼結することにより真空を用いないプロセスで作製する方法を開発します。これにより、高性能と低コストを両立させた太陽電池を開発し、持続可能社会構築への貢献を図ります。

研究室HP

吉川 明彦 (千葉大学 スマートグリーンイノベーション研究拠点 特任教授)

マジック超構造による窒化物太陽電池スマートイノベーション

窒化物半導体の独創的スマートイノベーションにより、変換効率50 %のタンデム太陽電池実現の基盤技術を開拓します。重要戦略は、窒化物半導体物性の特徴と太陽光スペクトルの最適マッチングで、超薄膜1分子層技術を基盤とした短周期超格子・マジック超構造擬似混晶(SMART)により、変換波長域の長波長側への拡大と接合漏れ電流の飛躍的低減を両立し、SMART構造による光・熱増感も加味し、高効率化を図ります。

吉田 博 (大阪大学 大学院基礎工学研究科 教授)

超高効率エネルギー変換スピノーダル・ナノテクノロジー

超低コスト化と超高効率エネルギー変換をめざして、スピノーダル・ナノ分解が誘起する自己組織化ナノ超構造の創製法、自己修復法、新物質創成法、環境調和元素代替法、高機能化などの多階層連結シミュレーションとデザインを行います。自己組織化や次元性の制御により、普遍的な新原理、 新理論の提案と実証を行い、スピノーダル・ナノテクノロジーという独創的な新奇技術をデザイン主導で実証、普及させ、人類の遠い未来に貢献します。

採択時プレス発表(2011年2月10日)

超伝導システム(運営総括:大崎博之)

超伝導は直流電気抵抗がゼロであることに大きな特長があり、それを適用した機器における大幅な低損失化、そしてその結果として低炭素化の実現に大きなポテンシャルを有しています。これらを活かして、電力分野ではこれまで超伝導発電機、超伝導電力ケーブル、超伝導エネルギー貯蔵装置などの研究開発が進められ、超伝導技術は従来の技術体系を大きく変える次世代システム技術として極めて有望です。また、輸送機器、産業機器、情報機器など電気エネルギーを利用する分野への超伝導技術の適用も重要です。例えば、高効率エネルギー変換機器としての超伝導モータに大きな技術的可能性があるほか、先端的な各種要素技術と組み合わせることによってエネルギー利用効率を大きく高めることが可能です。
超伝導システム領域では、温室効果ガスの排出削減に大きく寄与する超伝導技術のシステム応用のために、超伝導の特長を活用した高性能機器技術、超伝導技術と他の技術との組み合わせによる新しい概念の技術、および革新的低炭素化につながる可能性のある新たな超伝導材料技術を対象とします。

平成26年度採択

岩熊 成卓 (九州大学 大学院システム情報科学研究院 教授)

REBCO全超伝導回転機の開発

REBCO超伝導テープ線材を用いて全超伝導回転機の研究開発を行います。REBCO超伝導線材の低交流損失化と大電流導体化を図る独自技術を用いて、低損失・大電流仕様の超伝導電機子を開発します。回転界磁子には巻線型を採用し、全超伝導機ゆえに界磁子、電機子ともに同一のケーシングに格納することができるため、ギャップを縮小し、高出力密度・高効率の同期機として構成し、省エネを介して低炭素社会の実現を目指します。

平成25年度採択

西嶋 茂宏 (大阪大学 大学院工学研究科 教授)

磁気分離法による発電所ボイラー給水中の酸化鉄除去

火力発電所のボイラー給水系では酸化鉄(マグネタイト等)がスケールとなり圧力損失の増加、ボイラーの熱交換能力の低下を生じさせ発電効率を低下させています。本研究ではスケールが発生しやすいボイラー近辺の高温部に設置する新規の超伝導マグネットを含む高温・高圧用の超伝導磁気分離システムを開発し、ボイラー給水系へのスケール付着を防止することで、火力発電所の発電効率を向上させ発生するCO2を削減します。

長谷川 真也 (東海大学 工学部 講師)

カルノー効率の60%に達する廃熱回生熱音響システム

工場や車両では熱エネルギの65%以上が廃熱として捨てられています。本研究では機械ピストンの代わりに音波を用いることで可動部品を持たず、高効率、メンテナンスフリー、低コストという特徴を有する「熱音響機関」を用いた低温廃熱回収技術を開発します。独自に開発した非平衡熱力学を用いた性能解析手法を用いると同時に、複数の分野にまたがる研究者が連携することで、カルノー効率の60%に達する廃熱回生システムを実現します。

研究室HP

平成24年度採択

中村 武恒 (京都大学 大学院工学研究科 准教授)

低炭素社会を支える輸送機器用超伝導回転機システム

本提案では、京都大学・アイシン精機を中心とする産学グループが先駆的研究を展開している高温超伝導誘導同期回転機システムを基盤として、その既存機に対する圧倒的な高機能性を究極化し、これからの低炭素社会を支える電気駆動式輸送機器を研究開発します。具体的には、前述の回転機システムによって脱レアアース、可変速に対する高効率化、および直接駆動可能な輸送機器を実現し、その革新的低炭素化を明確にします。

研究室HP

平成23年度採択

土井 俊哉 (京都大学 大学院エネルギー科学研究科 教授)

低コスト高温超伝導線材

砂漠地帯に太陽電池を大量に設置して発電すれば全世界の必要エネルギーを十分に賄って余りある電力が得られることは良く知られていますが,その電力を従来の銅線で世界各地に送ると膨大な電力が無駄になります。そこで本研究では,地球規模の巨大配電網の構築を可能にするため,ロス無しで電力を送れる高性能な高温超伝導線材をレアアースや貴金属を使用せずに超低コストで作製することを目指します。

藤巻 朗 (名古屋大学 大学院工学研究科 教授)

低エネルギー情報ネットワーク用光・磁気・超伝導融合システム

低炭素社会の構築には、データセンターなどの情報ネットワーク施設の低消費エネルギー化は不可欠です。本研究では、新しい単一磁束量子回路を採用し、マイクロプロセッサや高速メモリを開発します。また、磁性体を利用した新しい大容量メモリを開発します。さらに、超伝導単一光子検出器を利用した光入力技術も取り入れ、データセンターの核となる信号処理システムの低消費エネルギー化を目指します。

研究室HP

平成22年度採択

濱島 高太郎 ((株)前川製作所 技術研究所 技術顧問)

新エネルギー構築のための液体水素冷却MgB2超伝導線を用いた電力変換システム

環境に優しい水素と電力を協調したエネルギー基盤構築の一つとして、水素と超電導電力貯蔵装置で構成した再生可能エネルギーを有効利用できる先進超電導電力変換システムを提案し、その原理実証を行います。このシステムの超電導コイルには液体水素冷却のMgB2超電導線材を使用します。そのために液体水素冷却システムの技術開発や低コストで高性能なMgB2超電導線材の開発も行ってCO2を削減します。

松本 要 (九州工業大学 大学院工学研究院 教授)

原子レベル制御による120K級超伝導線材の開発

本研究では、原子レベルからのキャリア制御・ナノ構造制御・ピン止め制御、等々という新しいコンセプトに基づいて、銅酸化物超伝導体(Hg系、Bi系、RE123系等々、RE=希土類)の臨界温度、不可逆磁場、および臨界電流密度を同時に向上させる新規技術を開拓します。この技術を用いて、現状の銅酸化物超伝導線材の特性を超えて、より高温・高磁場中において使用可能な120K級超伝導線材を実現することを目指します。

研究室HP

蓄電デバイス(運営総括:逢坂哲彌)

低炭素化及び環境問題が後押しになり、電気自動車さらには電力スマートグリッド化が世の中の高い要望を受けて進展していますが、そのキーデバイスとなる蓄電デバイスは、さらなる高性能化が求められています。本技術領域では、単なる蓄電デバイスのエネルギー密度、出力、寿命、応答速度、安全性、低コスト化、などの各開発項目をターゲットにするだけでなく、五年後に向けてこのキーデバイスのブレークスルーをどのように目指すかを提案・設計し、さらに十年後に、より優れた蓄電デバイスが提案できるような研究開発を推進します。また次世代型蓄電デバイスを実現するための新材料の開発、そのための材料設計に関する学問的・基礎的な課題も対象とします。さらに現状のリチウムイオン電池、燃料電池、キャパシタの関連デバイスとの改良も当然ながら、それらを超える蓄電系及び新しいシステムの提案・考案、新材料探究とそのメカニズム解析等を含む、意欲的な研究開発を対象とします。

平成26年度採択

松尾 吉晃 (兵庫県立大学 大学院工学研究科 准教授)

高入出力・高容量なリチウムイオン電池用炭素負極材の開発

高容量で急速充放電性の高いグラフェンと、低コストで副反応が少ない黒鉛の特長を併せ持つ、革新的でオリジナルのグラフェンライクグラファイト(GLG)というリチウムイオン電池負極用炭素材料を開発に向け、GLGの構造・反応解析、特性改善、低コスト化に取り組みます。GLGを用いたリチウムイオン電池はEVやPHEVの航続距離を伸ばしつつ充電時間を短縮し、その普及を促進して社会の低炭素化に貢献します。

平成25年度採択

宇根本 篤 (東北大学 原子分子材料科学高等研究機構 講師)

錯体水素化物系高速イオン伝導体の全固体蓄電デバイスへの実装

酸化物系、硫化物系に次ぐ第3の固体電解質群として近年、注目されている錯体水素化物系高速イオン伝導体を全固体型蓄電デバイスへ実装します。電極活物質の適用範囲やその組み合わせ、電極層の組成や微細構造制御を通じてデバイス特性との因果関係を基礎学術的に解明し、従来のリチウムイオン二次電池を凌ぐ高エネルギー密度化達成のための設計指針を開拓します。

研究室HP
成果プレス発表(2014年8月26日)
成果プレス発表(2014年10月15日)

末永 智一 (東北大学 原子分子材料科学高等研究機構 教授)

界面イオン伝導顕微鏡を用いたリチウムインサーションのin-situ観察と高エネルギー密度LIBの開発

電池材料表面でのイオン伝導経路を高精度でその場観察・評価を行う手法技術を創出し、リチウムイオン2次電池(LIB)の高エネルギー化を目指します。界面イオン伝導顕微鏡を用いてイオン伝導経路を支配する複合因子を特定します。その知見を電池設計にフィードバックし、新規計測技術が実デバイス設計に貢献できることを証明しながら、高性能蓄電池の開発を行います。

研究室HP
成果プレス発表(2014年11月17日)

平成24年度採択

盛満 正嗣 (同志社大学 理工学部 教授)

水素/空気二次電池の開発

アルカリ性水溶液を電解質として、「水」の電気分解とともに電力を貯蔵し、「水」の生成と同時に蓄えた電気エネルギーを放出する水素/空気二次電池を開発します。「水」を唯一の反応物質とすることで、蓄電するエネルギー規模に左右されない安全かつ安心な蓄電デバイスでありながら、同時にリチウムイオン二次電池を超える高いエネルギー密度を発揮する革新的な二次電池の開発を目指します。

研究室HP

山田 裕貴 (東京大学 大学院工学系研究科 助教)

メタルフリー空気電池の創製

新概念二次電池である“リチウムイオン空気電池”を開発します。当該二次電池概念は、正極として過酸化リチウムを含む多孔体、負極として黒鉛を用いたメタルフリー空気電池であり、高エネルギー密度、高い安全性、低コストを全て備えています。本研究では、実現可否の鍵となる電解液の革新というアプローチにより、リチウムイオン空気電池の安定な繰り返し充電・放電反応を実現します。

研究室HP

平成23年度採択

市坪 哲 (京都大学 大学院工学研究科 准教授)

高エネルギー密度を有する革新的マグネシウム蓄電池の開発

本研究では、安全・安心・安価で,高エネルギー密度を有する新しい蓄電池デバイスとして、現状では未開発領域である二価イオンをキャリアとする二次電池「マグネシウム電池」の基礎研究および開発を行います。本研究では、リチウムイオン電池の正極における遷移金属の価数変動を利用する機構を、マグネシウム酸化物系に適用することにより、新たな二次電池「マグネシウム電池」のための正極材料開発を初めに重点的に行い、その後、弗化物などのマグネシウムコンバージョン正極に展開して高エネルギー密度化を図り、飛躍的なエネルギー密度の向上を狙うとともに、安全で大型な蓄電池の開発を目指します。

研究室HP

入山 恭寿 (名古屋大学 大学院工学研究科 教授)

“その場形成”概念に基づく高出入力型全固体電池の創成

バルク性能を有する酸化物系全固体リチウム二次電池の高出入力化に向けて、“その場形成”という新概念に基づいて革新的な界面抵抗の低減を実現します。電極活物質粒子間での固体電解質の“その場形成”、電極/固体電解質界面のイオン移動抵抗を低減する遷移相の“その場形成”、固体電解質からの電極活物質の“その場形成”等、材料が“その場形成”される物質創成反応を固固界面での高強度で低抵抗な接合形成の駆動力に活かします。これにより、酸化物系のバルク型全固体リチウム二次電池内部のイオン移動抵抗を飛躍的に低減する技術を開発します。

研究室HP

内田 裕之 (山梨大学 クリーンエネルギー研究センター 教授)

高効率水素製造水蒸気電解/燃料電池可逆作動デバイスの開発

太陽光、風力等の再生可能エネルギーから得た大規模電力を、水素ガスを媒体として高効率かつ低コストに蓄電して平準化できる高温水蒸気電解水素製造/固体酸化物燃料電池可逆作動デバイスの開発を目指します。金属ナノ粒子を高分散した混合導電体やその微細構造制御により、可逆作動デバイスの心臓部分となる新しい高効率・高耐久性電極を開発します。

研究室HP

加藤 一実 (産業技術総合研究所 先進製造プロセス研究部門 首席研究員)

単結晶ナノキューブのボトムアップによる高性能小型デバイス開発

誘電体セラミックスの単結晶ナノキューブ化技術、単結晶ナノキューブの配置・配列・接合・界面制御技術を開発し、単結晶ナノキューブが2~3次元にボトムアップした高性能セラミックス小型部材を製造するための基盤技術を確立します。これにより、高出力・高エネルギー密度の新スーパーキャパシタを開発します。

研究室HP

唐 捷 (物質・材料研究機構 先端材料プロセスユニット グループリーダー)

グラフェンの特異性とナノ積層による300Wh/kgキャパシター

出力密度が大きく、急速充放電可能であるが、大容量を必要とする電気自動車等への応用が限られるキャパシターのエネルギー密度を現在の30倍と飛躍的に増大させます。この開発ポイントは、①比表面積が大きく、導電性のよいグラフェンを電極のベースとする、②グラフェン表面に多量の電解液イオンを吸着させるナノポアを導入する、③グラフェンを積層させ、また、グラフェン間を電解液イオンサイズに制御します。このことにより、多量の電解液イオンが吸着可能となり、エネルギー密度が飛躍的に増大させることができます。

萩原 理加 (京都大学 大学院エネルギー科学研究科 教授)

中低温イオン液体を用いた非リチウム革新二次電池の開発

リチウム資源の偏在性、有機電解液の可燃性、金属負極のデンドライド成長や合金負極の微粉化などの諸問題を、100℃前後の温度域でアルカリ金属析出が可能なイオン液体を用いることで解決し、大型化・大量生産が真に狙える革新的ナトリウム二次電池を開発します。

研究室HP

平成22年度採択

石原 達己 (九州大学 大学院工学研究院 教授)

高酸素イオン伝導体ナノ薄膜を用いる革新的金属―空気2次電池

従来に無く200℃でも十分な酸素イオン伝導を示す材料を、酸素イオン伝導体のナノイオニクス効果を利用して創出するとともに、これを応用した、従来全く提案されていない新しい金属ー空気電池の電解質へ展開します。開発した酸素イオン伝導体を電解質として、Feまたは Liなどの金属を直接酸化または水素/水蒸気を媒体に酸化する新しい充放電機構に基づく高容量、高エネルギー密度を示す革新的二次電池を創出します。

研究室HP
採択時プレス発表(2011年2月10日)
成果プレス発表(2013年10月1日)

尾崎 純一 (群馬大学 大学院理工学府 教授)

燃料電池カソード触媒機能を有するカーボンアロイの開発と評価

本研究は、水素エネルギー社会実現に不可欠な燃料電池における、現行の白金カソード触媒を代替するカーボンアロイ材料の開発を行うことで、「カーボン材料による低炭素社会-水素社会-」の実現を目指すものです。開発する材料は、炭素をはじめとするユビキタス元素より構成され、資源的な懸念はありません。特に、燃料電池触媒機能の発現そして劣化メカニズムの解明から単セル発電による実用的評価までの検討を文科省整備事業で導入した測定装置をも駆使して行います。

研究室HP
文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)受賞(2012年4月)

杉本 渉 (信州大学 先鋭領域融合研究群 環境・エネルギー材料科学研究所 教授)

次世代ハイブリッドキャパシタに関する研究

現行蓄電デバイスの性能、さらにはリチウムイオン二次電池の限界ラインを超える新構造の次世代ハイブリッドキャパシタを開発します。大容量酸化物系キャパシタ正極と電池負極を効果的に融合させ、従来にない小型、軽量、大容量かつ急速充放電可能な長寿命ハイブリッド蓄電デバイスを創出します。新構造の蓄電システムは次世代エコカー、スマートグリッド、ポータブル電子機器等への搭載が期待でき、低炭素社会の構築に貢献します。

研究室HP
成果プレス発表(2012年11月5日)

田中 裕久 (ダイハツ工業(株) 開発部 エグゼクティブテクニカルエキスパート)

液体燃料を蓄電媒体とする白金フリー燃料電池自動車

新規アニオン交換膜を用いた貴金属フリー燃料電池技術を開発します。放射線グラフト重合技術の利用により、従来成し得なかった高イオン伝導性と低燃料透過性を両立させ、燃料電池の高性能、高耐久性化を図ります。この技術を核として究極の電気自動車である燃料電池車を完成し、エネルギー密度の高い液体燃料を蓄電媒体とする新しい脱炭素社会システムを構築します。2050年には二酸化炭素を排出する自動車は地球上から存在しなくなります。

耐熱材料・鉄鋼リサイクル高性能材料(運営総括:花田修治)

低炭素化社会の実現へ向けて、エネルギーを高効率で利用する技術・システムの重要性が高まっています。そこで、発電用蒸気・ガスタービン、航空機用ジェットエンジン等への高性能耐熱材料の搭載による温室効果ガス排出量の大幅な削減を目指し、飛躍的に高温強度に優れた新たな耐熱材料の創成、革新的な耐熱コーティング技術の開発、耐熱材料の高性能化(低コスト・長寿命化等)を目指す課題を対象とします。
また、リサイクルにかかるエネルギー消費量の大幅削減を目指す、リサイクル材・劣質素材を原料とした高比強度・高性能材の製造技術の確立や合金元素を減らしながら高強度等の高性能化を実現する組織制御技術の創成も対象とします。
さらに、輸送機器の軽量化によるエネルギー消費の大幅な削減を可能とする材料の軽量化・高強度化のための革新的な金属・セラミックス材料設計・製造技術開発や、膨大な廃熱を有効に電気エネルギーに変換するための熱電変換材料の高効率化を目指す課題も対象とします。

平成26年度採択

三浦 誠司 (北海道大学 大学院工学研究院 教授)

耐火金属基BCC高濃度固溶体をベースとした超耐熱材料創成

CO2ガス排出量の削減を目的として、LNG火力発電のさらなる高効率化のために、耐火金属基合金の開発を目指します。①強度増加、②靭性改善、③耐酸化性向上、のために、「化合物による強化」、「組織制御による靭性改善」を活かしながら、幾つものBCC金属を混合して新たな物質群「耐火金属基BCC高濃度固溶体」を基礎とし、組み合わせられる化合物を明らかにして、耐熱合金の基礎を確立します。

平成25年度採択

原田 広史 (物質・材料研究機構 環境エネルギー材料部門 特命研究員)

単結晶超合金タービン翼の直接完全リサイクル法の開発

ガスタービンは、高効率発電・航空機エンジン等に広く使用され、熱効率向上が強く要求されています。本研究では、大きな熱効率向上効果を有する次世代単結晶超合金タービン翼材の直接完全リサイクル法を確立することにより、高コストが普及の妨げとなっている次世代単結晶超合金タービン翼材のライフタイムコストを1/4にまで大幅に引き下げ、各種ガスタービンへの普及を大幅に促進さることを目的としています。これにより、化石燃料消費を削減し、低炭素社会の実現に現実的に寄与して行きます。

研究室HP
文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)受賞(2014年4月)

吉見 享祐 (東北大学 大学院工学研究科 教授)

MoSiB基超高温材料の先進的デザインと鋳造プロセスの確立

1500℃以上の超高温域で、ジェットエンジンやガスタービンの高圧タービンブレードを無冷却で作動可能とする、モリブデンをベースとした次世代の超高温材料を、先進的なアイディアでデザインし提案します。さらに、新しい超高温材料の実用化に向けて、実験室レベルを超えた、高圧タービンブレードに適用可能な大型サイズの試料を提供可能とする、超高温鋳造技術の検討を推進します。

研究室HP

平成24年度採択

鎌土 重晴 (長岡技術科学大学 工学部 教授)

超軽量高性能汎用型マグネシウム合金の創製

輸送機器の軽量化を一層促進し、交通輸送分野でのCO2削減に大きく貢献するために、資源的に豊富な元素のみから構成される金属材料中最も軽量な新マグネシウム合金を設計します。それらのプロセス-特性-ナノ・ミクロ組織の関係を組織形成シミュレーション・ナノ解析の融合により解明し、その成果から合金組成・プロセス条件を最適化し、幅広い用途に応用可能な低コストの熱処理型高強度展伸用マグネシウム合金を開発します。

中尾 航 (横浜国立大学 大学院工学研究院 准教授)

自己治癒機能を有する革新的セラミックスタービン材料の開発

大量CO2排出源となることが予想される航空機用ジェットエンジンの高効率化は、人類の持続的発展に必要不可欠な技術課題です。タービン静動翼のセラミック化は大幅な燃費向上を通じて、我が国の総CO2排出量半分相当を全世界で削減することを可能にします。本研究では、人骨のように繊維強化性と自己治癒性を有し、割れが入っても壊れない革新的な超高信頼性セラミックスを創生し、タービン静動翼のセラミック化を実現します。

研究室HP

平成23年度採択

香川 豊 (東京大学 先端科学技術研究センター 教授)

輻射熱反射コーティングによる革新的遮熱技術

次世代航空機用ガスタービンエンジンの軽量高温部材であるSiC繊維強化SiCマトリックス複合材料を最小の排熱ロスで使用するために、高温熱源からの輻射熱を高効率で反射し、かつ、高温水蒸気雰囲気で安定な耐熱コーティング技術を開発します。高温下の伝熱で支配的な熱輻射によるエネルギー(=電磁波)を効率よく反射する波長オーダーの最適積層構造を設計し、それを新たに開発する耐環境性酸化物系セラミックスによって実現します。

中島 英治 (九州大学 大学院総合理工学研究院 教授)

窒素を有効利用した次世代超耐熱フェライト鋼の創製

低炭素高効率エネルギー変換を可能とする700℃超級火力発電プラントの実現に向けて、10万時間目標強度100MPaを有する新規フェライト系耐熱鋼の創製を目指します。そのため、熱的安定性の高い窒化物を強化相の主体とした合金設計を行います。有効な窒化物の探索とその理想的な分散技術の確立、窒化物の特性を最も引き出せる母相組織の検討、耐熱材料として必要な高温における力学特性の評価などを行い、新規耐熱鋼を開発します。

平成22年度採択

乾 晴行 (京都大学 大学院工学研究科 教授)

界面機能化に基づくMoSi2基Brittle/Brittle複相単結晶超耐熱材料の開発

高融点、高温強度に優れた遷移金属シリサイドを組み合わせたBrittle/Brittle複相材料という全く新規な概念のもと、異相界面の原子構造、元素分配、界面元素偏析の制御からラビリンス組織やラメラー組織の熱安定性の向上、高強度化、高靭性化を図り、Ni基超合金などDuctile相を含む旧来合金では達成できない燃焼温度1800℃級ガスタービンでの使用に耐えるMoSi2基超耐熱高温材料の開発を行います。

研究室HP

宇田 哲也 (京都大学 大学院工学研究科 教授)

軽量・超耐食性社会のためのチタンの新連続製造プロセス

腐食による国内の年間損失は4兆円に及ぶと報告されるなど、相当なエネルギーが消費されています。チタンは耐食性に優れており、半永久的な寿命を持つ構造物の建設でその威力を発揮します。また、その軽量性を生かしてエネルギー効率の高い輸送機器の製造にも大きなポテンシャルを有しています。そこで、チタン製造プロセスの低コスト化を実現し、低炭素社会への貢献を目指します。

研究室HP
日本学術振興会賞受賞(2013年12月)

竹山 雅夫 (東京工業大学 大学院理工学研究科 教授)

革新的800℃級火力発電プラント用超耐熱鋼の設計原理

火力発電プラント材料としてのオーステナイト系耐熱鋼の許容温度を、Fe基では前例のない800℃まで高める材料設計指導原理を強度及び耐水蒸気酸化の両面から構築します。金属間化合物を用いて母材の高強度化を行い、その組織制御法を明らかにします。水蒸気酸化については、母材/酸化物界面に着目し、酸化機構、酸化物の成長挙動を明らかにします。そして、両者の知見から800℃級発電プラントの設計に資するモデル鋼を提案します。

中西 和樹 (京都大学 大学院理学研究科 准教授)

有機無機ハイブリッドエアロゲルを基材とする多用途断熱材の開発

地球上で熱伝導率が最も低い固体であるエアロゲルは、従来の断熱材を大きく上回る断熱性能をもちますが、機械的強度の欠如が実用材料への展開を阻んできました。そこで、自ら開発した、機械強度・耐久性に優れ、超臨界乾燥が不要の新規有機-無機ハイブリッドエアロゲル(PMSQエアロゲル)に基づく、超高性能断熱材料を開発し、民生部門における化石燃料の使用削減を推進し、持続的発展が可能な低炭素社会に貢献します。

研究室HP
成果プレス発表(2013年1月11日)

バイオテクノロジー(運営総括:近藤昭彦)

バイオテクノロジー領域で大きく展開している、ゲノム、バイオインフォマティクス、オミックス、システム生物学、合成生物学、分子育種などの先端的な研究手法を駆使・発展させて、生物(植物、微生物、昆虫、その他)や生体分子群を利用し、低炭素化に向けた、革新的なCO2固定や、エネルギー・次世代燃料・物質生産等を実現することを目指す研究を展開しています。
具体的には、バイオテクノロジーを活用した研究・技術開発として、例えば、過酷な環境でも生育可能な植物等の開発や極めて高い耐久性・効率性を持つ光合成システムの構築により、バイオマスの飛躍的な増産につなげる研究、CO2から直接エネルギーや物質生産を行う技術基盤を確立する研究、微生物等を利用してバイオマスから高効率なエネルギー生産、革新的な素材や物質生産(バイオリファイナリー、新規ケミカル合成プロセスなどを含む)を行うための先端的研究・技術開発など、幅広い領域の研究を対象とします。

平成26年度採択

富永 基樹 (早稲田大学 教育・総合科学学術院 専任講師)

原形質流動の人工制御:植物バイオマス増産の基盤技術としての確立

あらゆる植物の細胞内では,原形質流動と呼ばれる細胞内輸送がみられます。シロイヌナズナで原形質流動を発生しているミオシンモーターを人工的に高速化したところ,植物の大型化が明らかとなりました。本研究開発では,ミオシンの更なる高速化によりシステムとしての完成を進めると共に,資源植物として有望視されているイネでの検証実験を行い,様々な植物バイオマス増産に適応可能な普遍的基盤技術としての確立を目指します。

研究室HP

堀 克敏 (名古屋大学 大学院工学研究科 教授)

気相微生物反応を用いる革新的バイオプロセスによるメタン/メタノール変換

不純物を含む低品位メタンを、微生物を用いて、燃料及びハブ化学物質として重要なメタノールに変換する高速気相バイオプロセスを開発します。排水処理場や埋立地から放散するメタンと、天然ガス使用量の1/9に及ぶメタンを産出可能な有機廃棄物をターゲットとします。メタノール高生産株を代謝工学により作出、接着蛋白質を利用する独自技術で高密度に固定化し、ばっ気も撹拌も不要な気相プロセスを構築します。

研究室HP

平成25年度採択

小山内 崇 (明治大学 農学部 専任講師)

転写と時計の改変によるラン藻炭素源供給の量的緩和とコハク酸生産

コハク酸は、プラスチックなどの化学製品の原料となることが知られています。コハク酸は石油から合成されていますが、環境・資源の問題から生物由来の生産が求められています。本研究では、光合成細菌であるラン藻を用いてコハク酸生産を行います。ラン藻を用いることにより、光エネルギーと大気中の二酸化炭素を直接利用できます。本計画では、最新の代謝解析技術を駆使して、効率的にコハク酸を生産する技術の開発を行います。

成果プレス発表(2015年4月8日)

成果プレス発表(2015年8月27日)

成果プレス発表(2015年9月24日)

持田 恵一 (理化学研究所 環境資源科学研究センター チームリーダー)

人工ヘテローシス技術による植物バイオマスの多次元増産

雑種形成による異種ゲノムの融合とゲノムの倍数化は、植物ではしばしば形態的・生理的強勢を示す「雑種」を生みだします。本研究では、計算生物学とゲノム研究を融合したアプローチにより強勢現象の基本原理を掴むこと、そして植物を強勢状態にする技術を「人工ヘテローシス技術」として実用化することを目指します。この技術により植物のバイオマス生産性を向上し、二酸化炭素の排出量を抑えた資源・エネルギー開発に貢献します。

平成24年度採択

島 純 (龍谷大学 農学部 教授)

未利用バイオマスを活用したバイオリピッドプラットフォームの構築

本研究では、微生物の生産するバイオリピッドの生産及び変換技術の高度化をはかり、バイオマス利用技術と化学工業の連結に取り組みます。代謝プロファイルを有効活用したバイオリピッドの高生産系の確立及び化成品原料として利用可能な水酸化脂肪酸などのモノマーへの生物変換系の構築を行います(バイオリピッドプラットフォーム)。本研究により、化成品製造の石油依存から脱却し、温室効果ガスの大幅な排出削減を目指します。

成果プレス発表(2015年3月30日)

能年 義輝 (岡山大学 大学院環境生命科学研究科 准教授)

種々の作物に持続的な耐病性を付与する技術の創成

農産物の病害被害は甚大な為、植物の耐病性向上はバイオマス増産に有効です。本研究ではまず、1.植物の免疫応答を活性化する環状ペプチド剤を独自手法で探索します。そして、2.そのペプチド剤を植物に作らせることで耐病性を付与する革新技術を創出します。これは薬剤耐性菌が出ない、環境負荷が低い、対象病害が広い、種々の作物に適用可能という利点を備えており、農薬や伝統的育種を補完する新たな植物保護手法となります。

研究室HP

平成23年度採択

梅津 光央 (東北大学 大学院工学研究科 教授)

固相基質分解酵素のナノバイオ設計:COバイパス炭素循環

利用された有機物は、バイオマス・化石燃料由来に係らず、水に溶解しくい固相物として社会に蓄積され、燃焼処理によって二酸化炭素へ循環しています。本研究では、この固相有機物を分解できる酵素をナノ材表面に3次元的に組織化することによって活性を飛躍的に向上させ、固相有機物から有用有機分子を低エネルギーかつ環境低負荷に生産するバイオプロセスを開発し、二酸化炭素をバイパスする炭素循環システムの構築に貢献します。

菓子野 康浩 (兵庫県立大学 大学院生命理学研究科 准教授)

珪藻のフィジオロミクスに基づく褐色のエネルギー革命

珪藻は地球上の光合成の25%を担い、脂質、DHA/EPA、シリカ等の有用物質も産生します。本研究では、弱光適応光合成生物である珪藻独特の光捕集システムを遺伝子工学的に縮小して増殖と環境応答能力を向上させ、また、脂質合成機構を解明して脂質生産能を飛躍的に高めます。そして、明るい野外光下で海水を用いたバイオリアクターによる、大気中炭酸ガスの迅速な固定とバイオ燃料・有用物質生産の基盤を構築します。

松下 一信 (山口大学 農学部 教授(特命))

発酵微生物のゲノム育種およびゲノム工学的「耐熱化」

食品や醸造、抗生物質や抗体医薬など、微生物を利用するバイオ産業は、「冷却」を含めた多大のエネルギー消費によって、発酵微生物による安定な生産性を確保しています。温暖化・エネルギー危機を迎え、40℃前後で発酵可能な「耐熱化」発酵微生物の開発は、省電力化・安定生産化を通じて、「低炭素化」へ大きく貢献します。私達は、適応や交配によるゲノム育種とゲノム改変を通して耐熱化発酵微生物の取得をめざしています。

研究室HP

光田 展隆 (産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 主任研究員)

ゼロから創製する新しい木質の開発

二酸化炭素の排出量を減らすために、食糧にならない植物の木質を原料とした第二世代バイオエタノールの生産拡大が求められています。本課題は、重要遺伝子の変異により木質を作ることのできない植物に、さまざまな遺伝子を追加発現させていくことにより、通常の木質にくらべてより低コストで多くのバイオエタノールを生産できる新しい木質を形成する植物を開発しようとするものです。

成果プレス発表(2016年1月28日)

森川 正章 (北海道大学 大学院地球環境科学研究院 教授)

根圏微生物共生系を活用した高次植生バイオプロセスの開発

本研究課題では、水生植物を対象とした「根圏微生物共生系の開拓とその合理的な設計」および「高機能で高効率な植生ユニットの開発」により、微生物変換とバイオマス増産を同時に可能とする低炭素化コベネフィット型の植生バイオプロセスの基盤構築を目指します。当初5年間で、まずコベネフィット型水浄化システムを構築します。

研究室HP

平成22年度採択

小笠原 直毅 (奈良先端科学技術大学院大学 学長)

汎用的高効率バイオプロセス細胞の創製

化学プロセスによる諸有用ケミカル素材の工業的生産を、バイオプロセスによる生産へ転換するために、革新的な「汎用的高効率バイオプロセス細胞」を創出します。具体的には、現在、諸有用分子の工業的合成等に用いられている枯草菌について、その増殖メカニズムの制御により細胞を素材生産期に導き、維持し、同時に、代謝フラックスの制御によって多様な産物を効率的に生産できる汎用性を備えたバイオプロセス技術を開発します。

金子 達雄 (北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス研究科 准教授)

微生物バイオマスを用いたスーパーエンジニアリングプラスチックの創出

スーパーエンジニアリングプラスチック(スーパーエンプラ)原料として理想的な構造を持つ4-アミノ桂皮酸類を大量生産する微生物の育種・生産システムを確立し、金属代替材料に匹敵する性能のバイオスーパーエンプラを開発します。さらに二酸化炭素を材料系に長期カーボンストックするための生分解リサイクル法を開発し、カーボンニュートラルをゲームチェンジングする「カーボンマイナス材料」という新概念の創出を行います。

研究室HP
成果プレス発表(2012年5月9日)
成果プレス発表(2013年8月26日)
成果プレス発表(2014年2月14日)
JST News7月号(2014年7月1日)

木下 俊則 (名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所 教授)

気孔開度制御による植物の光合成活性と生産量の促進

植物の表皮に存在する気孔は、植物固有の代謝反応である光合成に必要な二酸化炭素の唯一の取り入れ口で、気孔を介した二酸化炭素取り込みの際に生じる気孔抵抗は、光合成の主要な律速段階の一つとして知られています。本研究では、気孔開・閉の分子機構の解明を進めるとともに、気孔開度を人為的に制御した植物体の作出に取り組み、植物の光合成活性(二酸化炭素吸収能)や生産量の向上を目指します。

研究室HP
成果プレス発表(2013年12月24日)

坂 志朗 (京都大学 大学院エネルギー科学研究科 教授)

酢酸発酵によるリグノセルロースからの高効率エタノール生産

低炭素社会の構築に向けて、本課題では酢酸発酵を用いた新規なエタノール生産プロセスについて研究を行います。本プロセスでは、リグノセルロースの加圧熱水による無触媒での加水分解、得られた分解生成物の酢酸発酵および水素化分解による酢酸からのエタノール生産よりなり、酵母を用いる従来法に比べてはるかに高効率にエタノールを製造することが可能になります。

研究室HP

西澤 直子 (石川県立大学 生物資源環境学部 教授)

不良土壌におけるバイオマス生産拡大を目指す分子育種

現在不毛の地となっている不良土壌においても、画期的に高いバイオマス生産性を上げることができれば、二酸化炭素の削減に貢献します。本研究開発では、石灰質アルカリ土壌における鉄欠乏に耐性の植物を分子育種し、不良土壌におけるバイオマス生産を拡大することによって、二酸化炭素の削減に寄与することを目的とします。また、これを可能にするために、植物の鉄欠乏耐性戦略の新たな基礎原理を明らかにすることも目指します。

研究室HP
日本学士院賞受賞(2014年3月)

野村 暢彦 (筑波大学 大学院生命環境科学研究科 教授)

グリーンエネルギー生産技術の高度化に向けた革新的バイオフィルム制御法の開発

新規イメージング技術とマイクロデバイス技術の融合による微生物バイオフィルムのハイスループット解析技術を開発します。それにより、微生物のコミュニケーションに着目した新しいバイオフィルム制御技術を確立します。この技術を微生物燃料電池などのグリーンエネルギー生産技術の高度化や、そのほかのバイオフィルムが関与する幅広い分野に導入することで、低炭素化社会の実現に貢献します。

革新的省・創エネルギー化学プロセス(運営総括:辰巳敬)

化学プロセスに伴って大量のエネルギーが消費され、二酸化炭素が放出されています。低炭素社会を実現する上で、化学プロセスの省エネルギー・省資源化は大きな課題です。これまでも化学プロセスの省資源・省エネルギー化についてはたゆみなく研究が続けられてきましたが、本分野では既存プロセスに比べて大幅な二酸化炭素放出の低減が見込めるなど、低炭素社会構築への道筋を充分に考察された課題について、これまでの考え方とは全く異なった革新的プロセスにつながる研究を対象とします。

平成26年度採択

星野 友 (九州大学 大学院工学研究院 准教授)

相転移型ナノゲルのpKa制御によるCO2分離膜・プロセスの開発

本研究では、高速にCO2のみを透過する膜を開発し、省エネルギーのCO2分離プロセスを実現することを目指します。本研究により実現される膜は、燃焼後排ガスからCO2を分離するプロセスや燃料ガスの精製プロセスの省エネルギー・小型化を実現します。

研究室HP

平成25年度採択

小俣 光司 (島根大学 大学院総合理工学研究科 教授)

内部凝縮型反応システムによるメタノール製造プロセスの高効率化

新規な内部凝縮型反応器システムを開発して、メタノール合成プロセスのワンパス転化率を向上させることによりプロセス効率を向上させて炭酸ガスの削減を目指します。 さらに本システムを炭酸ガスの直接水素化によるメタノール合成反応に適用し、 炭酸ガスを削減します。

福岡 淳 (北海道大学 触媒化学研究センター 教授)

炭素系触媒によるリグノセルロース分解

炭素系触媒を用いてバイオマス中のリグノセルロースを分解し、二酸化炭素排出削減に寄与する化学品合成プロセスを開発します。触媒としては安価な炭素材料を用い、バイオマス中のセルロース・ヘミセルロースから有用な五炭糖・六炭糖を合成します。また、リグニンは触媒原料あるいは燃料として活用し、リグノセルロースを全利用します。触媒の構造・活性相関についても検討し、新触媒の設計・合成にフィードバックさせます。

研究室HP
GSC賞文部科学大臣賞受賞(2015年6月)

松本 祐司 (東北大学 大学院工学研究科 教授)

高品質SiC単結晶薄膜の革新的低温・高速成長技術の創製

本研究では、フラックスと呼ばれる結晶成長の触媒と、気相原料供給を用いた常圧液相エピタキシー法を開発し、多形を制御した4H-SiC単結晶薄膜を低温で高速成長できる技術を確立します。よって、SiC単結晶薄膜が既存のSiを代替することにより、低損失の電力変換機器の提供とスマートグリッドによるエネルギー高効率利用の実現を加速化します。

平成24年度採択

堤 敦司 (東京大学 生産技術研究所 特任教授)

エクセルギー再生反応・分離システムの開発

新しいエネルギー利用原理であるエクセルギー再生の概念に基づいて、従来のように燃焼・加熱させ最終的には低レベルの熱を廃棄するのではなく、プロセス内で熱を循環利用することでエネルギー消費を大幅に削減することができる自己熱再生技術を適用し、省エネルギーで、かつ、新しい非平衡反応システムの創生を目的とします。
これにより、革新的化学プロセスを開発し、エクセルギー再生型化学プロセスの設計手法を確立します。

研究室HP

徳永 信 (九州大学 大学院理学研究院 教授)

水の分離コスト削減を目指したエステルの不可逆型加水分解およびアルケンの直接的変換

本課題では、現行石油化学プロセスの改良による省エネルギー化を目指します。特に、アルケンに酸素官能基を導入して第一級アルコールを合成するプロセスの部分的改良あるいは根本的合成プロセスの改良を目指します。さらに第一級アルコールの合成法として、石油化学にとどまらず、高級アルコールの省エネルギー合成も目指します。

研究室HP

原 亨和 (東京工業大学 フロンティア研究機構 教授)

多機能不均一系触媒の開発

本研究開発は脱水、異性化、酸化、還元等のいくつかのステップからなる反応を選択的に促進する革新的不均一系触媒を創出し、糖変換を含め、実用化が困難な反応を高効率に進める低炭素化プロセスを構築することを目的としています。本研究開発のねらいは化学資源の持続的生産、二酸化炭素の有用資源化でエネルギー収支と経済性を満足すると同時に国際競争力のある低炭素化プロセスを実現することです。

研究室HP
日本化学会第31回学術賞受賞(2014年1月)

増田 隆夫 (北海道大学 大学院工学研究院 教授)

天然多環芳香族からの単環芳香族の単離・製造技術開発

天然の多環重縮合体であるリグニンを低分子化し、分子量の異なる低分子化芳香環化合物を分画生成する方法を開発します。極低分子分画物からは触媒反応によりリグニンの基本構造であるフェノール類を合成します。低分子分画物は天然ポリマーとして樹脂添加材への活用を行います。この様に、石油などの化石資源から製造される機能性物質を、再生可能資源であるリグニンから製造することで二酸化炭素の削減に貢献します。

研究室HP

山吹 一大 (山口大学 大学院理工学研究科 助教)

包接化合物を利用した高機能性多価カチオン電池の革新的技術の創出

環分子を軸分子から成る包接化合物を架橋点に有する新規ネットワークポリマーをポリマーゲル電解質に用いて多価カチオン電池の開発を行います。本ネットワークポリマーは非常に柔軟性に富んだ架橋点によって構築されているため、少ない電解液量でも高いイオン輸送効率を発揮できると考えられます。本プロジェクトでは多価カチオンにマグネシウムイオンを用いリチウムイオン二次電池より安全で高性能な二次電池の開発を目指します。

山本 義治 (岐阜大学 応用生物科学部 教授)

植物バイオマス生産高度化のための合成プロモーター作出

光合成を利用したバイオマス生産の高度化のためには大胆かつ多様な植物分子育種を進める必要があります。これまではゲノム情報をもとにして有用遺伝子の同定が集中的に行われてきましたが、今後はそれらを「どのように働かせるか」を工夫していく必要があります。本課題では「合成プロモーター」というアプローチにより、課題研究者の技術力を駆使して様々な遺伝子の働かせ方をDNA配列に組み込みユニット化していきます。

研究室HP

平成23年度採択

高橋 憲司 (金沢大学 理工研究域 教授)

イオン液体とラジカルを利用したリグノセルロースリファイナリー

イオン液体という新規な物質を用いてバイオマスを処理することにより,酵素が容易にセルロースを糖化して,酵母によりエタノール発酵できる技術を開発します。非食糧である木材などのリグノセルロースをバイオマスとして用います。また,木材中のリグニンは低分子化して,樹脂などの原料に用いれるように変換します。これらにより,バイオマスから各種エネルギー製品や化学製品を生み出す事の出来る技術を構築します。

研究室HP

平成22年度採択

岩本 正和 (中央大学 研究開発機構 機構教授)

バイオマスリファイナリーの全触媒化

現在研究中のバイオマスリファイナリープロセスは、リグノセルロース原料を分離・糖化・発酵する旧来型のプロセス概念から脱却できていません。本研究では、リグノセルロースそのものを直接触媒処理し、水中へ全可溶化する技術、得られた新プラットフォーム化合物を液相接触水素化等によって選択的に有用化合物へ転換する技術等を開拓し、バイオマスリファイナリー全体を統合的に触媒プロセス化することを目指します。

宝田 恭之 (群馬大学 大学院理工学府 教授)

バイオマス超低温接触ガス化プロセスの開発

本研究開発では、高機能かつ安価な触媒および脱塩・脱硫プロセスの開発、ガス化炉の最適運転条件の検討等により、高効率なバイオマス低温ガス化プロセスならびにシステムを構築し、様々なバイオマスにおいて、熱自立可能且つ高い冷ガス効率を達成し得る、400 ℃での超低温ガス化技術の創出を目指します。これにより、再生可能エネルギー利用の高効率化と普及を促進し、温室効果ガスの大幅な削減に繋げます。

革新的省・創エネルギーシステム・デバイス(運営総括:谷口研二)

低炭素化社会の実現に向けた技術的なブレークスルーを生み出すために、物理的な原理に基づく先進的技術の研究開発を実施しています。新概念の創出に関わる基礎的な研究から、技術シーズを展開して社会への応用を目指す技術開発まで、様々な段階にある研究開発課題に取り組んでいますが、いずれも省・創エネルギー技術としての成果の社会還元を視野に入れながら実施しています。具体的には、革新的なエネルギー創出システム・デバイスや、既存のシステムを極低エネルギーで実現する画期的な技術など、温室効果ガス排出の大幅削減へ向けた効果が十分期待できる研究開発を対象とします。

平成26年度採択

川南 剛 (神戸大学 大学院工学研究科 准教授)

階層構造磁気蓄熱再生器を持つ磁気ヒートポンプの開発

磁気ヒートポンプは,フロン系ガス冷媒を用いない低環境負荷・省エネルギー型の革新的グリーンヒートポンプ技術です.本研究開発課題では,磁気ヒートポンプの高性能・高効率化および多用途への実用化を目指し,ブレークスルー技術として,①階層構造を有する蓄熱再生器の構造設計と開発,②Mn系磁気熱量効果材料の高精度加工法の確立,③kW級磁気ヒートポンプの開発,に関する研究を推し進めます.

研究室HP

平成24年度採択

川上 徹 (東北大学 大学院工学研究科 産学官連携研究員)

空間結像アイリス面型・超低消費電力ディスプレイ

既存の画像ディスプレイは表面からあらゆる方向に光を放出していますが、私たちは、無駄な光を省いて観察者の両目近くだけに光を集めることにより、約1/10~1/100の低消費電力化を実現する技術を提案しています。本課題ではこの独自の技術を応用して、フロントガラスを用いても明るく綺麗な自動車用のヘッドアップディスプレイ(HUD)や、使用者の視野だけに画像情報が届く個人用ディスプレイの開発を目指しています。

鹿園 直毅 (東京大学 生産技術研究所 教授)

熱源の温度変化に対応したトリラテラルサイクル蒸気機関の開発

トリラテラルサイクルとは,排ガスや地熱等,熱源が温度変化する場合に最も有効にエネルギーを利用できる熱機関です.ただし,膨張機内で気液二相流が断熱膨張するため,その現象解明と高度な設計技術が必要となります.また熱源と温度差の小さい熱交換を実現するため,大幅な伝熱促進が求められます.本課題では,トリラテラルサイクル利用技術の基礎検討と試作機の評価を通じて,本サイクルの有効性を実証します.

藤 正督 (名古屋工業大学 大学院工学研究科 教授)

ナノ中空粒子を用いた高効率高輝度照明の開発

空洞とシェルから成る中空粒子は、ナノサイズ化することでさまざまな特性を発現します。私たちの研究チームでは、ナノ中空粒子を利用して、高い光透過性材料を作製できることを発見しました。本課題では、この特異な光学特性に注目して作製したナノ中空粒子を用い、現行LED照明の輝度を従来より約20%向上、新規ナノ蛍光体を組み合わせることによりさらに約20%向上させることを目指しています。

研究室HP
文部科学大臣表彰 科学技術賞(科学技術振興部門)受賞(2013年4月)

森 勇介 (大阪大学 大学院工学研究科 教授)

省エネデバイス用8インチ超大口径GaNウエハ

GaN系窒化物半導体は、優れた光・電子特性を有しているものの、結晶育成技術が未完成なため、青色発光デバイスとして実用化されるにとどまっています。本研究では、Naフラックス法を用いて、微小種結晶から「完全(無転位・無歪)GaN結晶」を育成し、結晶合体法により2インチ自立GaN結晶育成にも成功しました。また、合体界面においても縦型電子デバイスが正常に動作することも確認しています。今後、Siと同等の品質を有する8インチ超GaN結晶・ウエハの低コスト作製技術の開発を目指します。

研究室HP

平成22年度採択

野田 優 (早稲田大学 先進理工学部 教授)

超省資源ナノチューブフレキシブルエレクトロニクス

フレキシブルエレクトロニクスは、太陽電池・電子ペーパー・有機EL照明等の創エネルギー・省資源・省エネルギーデバイスを、安価に大規模に実現すると期待されます。本研究では、これらデバイスに共通して重要なフレキシブル電極・配線を、無機と有機の利点を合わせもつカーボンナノチューブにより開発します。既存概念を覆す省資源・高速製造技術により、各種デバイスの大規模普及を支え、温室効果ガスの排出削減に繋げます。

研究室HP

課題一覧(革新技術領域)

将来の低炭素社会に貢献しうる革新的技術(ゲームチェンジングテクノロジー)を採択し、研究開発を推進します。

平成27年度採択

野田 武司 (物質・材料研究機構 太陽光発電材料ユニット グループリーダ)

シリコン-ペロブスカイト2端子タンデム太陽電池の高効率化の研究開発

結晶シリコン太陽電池をボトムセル、ペロブスカイト太陽電池をトップセルとする2端子タンデム型太陽電池の高効率化の研究開発を行います。そのために、単結晶シリコン太陽電池とペロブスカイト太陽電池との接合層での光・電気的なロスを最小限とする設計、長波長光に対する高い透過特性と高い開放電圧を有するペロブスカイト太陽電池の開発に取り組み、単接合シリコンを超える効率の実現を目指します。

研究室HP 1
研究室HP 2

町田 洋 (名古屋大学 大学院工学研究科 助教)

相分離型省エネルギーCO2吸収剤の開発

温室効果ガスであるCO2の大気への排出削減技術として、大規模排出源からCO2を分離貯留する技術が実効性の高い技術として注目されています。ここで、排出源からのCO2の分離エネルギーが大きいことが課題のひとつでしたが、研究者の提案する相分離型CO2吸収剤はCO2吸収時に相分離を引き起こし、CO2濃縮相を形成することで従来よりも大幅な省エネ化が可能となります。

研究室HP

高木 優 (埼玉大学 大学院理工学研究科 教授)

人為的アポミクシス誘導技術の開発による植物育種革命

アポミクシスは受精を介さずに種子を形成する現象であり、母親のクローン種子を得ることができます。本研究においては、独自の転写因子研究基盤を活かして、モデル植物において人為的にアポミクシスを誘導する技術を開発し、それをイネやダイズ、トウモロコシなどを含めた多様な作物に適用することで、地球規模での作物生産性の増大とそれに伴う二酸化炭素削減をめざします。

平山 秀樹 (国立研究開発法人理化学研究所 平山量子光素子研究室 主任研究員)

水銀ランプ殺菌灯の代替となる縦型高効率・深紫外LEDの開発

高い殺菌効果を有する深紫外線は、直接表面殺菌、浄水、空気浄化、医療や院内感染防止、食品の衛生管理など幅広い利用が期待されております。しかし現在用いられている水銀ランプ殺菌灯は環境負荷が大きく今後の生産が大幅に制限されます。本研究では、深紫外LEDの効率を飛躍的に向上させ、水銀ランプ殺菌灯の代替えとなる高効率紫外光源を実現します。深紫外LEDの電力ロスの大幅な低減により低炭素社会実現に寄与します。

研究室HP

課題一覧(特別重点技術領域)

次世代蓄電池(運営総括:魚崎浩平)

従来の蓄電池の性能を凌駕する革新的な次世代蓄電池の創製を目指して、これまでに蓄積された蓄電池研究の成果を集約し、異分野からの様々な知見を取り入れ、最終的な実用化に向けた基礎・基盤研究を加速するためのプロジェクト研究を推進します。具体的には、次世代蓄電池の候補となる「全固体電池」、「金属空気電池」、「リチウム-硫黄系電池」、「多価イオン電池」など、現行のリチウムイオン蓄電池の延長線上にはない新しい蓄電池の研究開発を行います。各々の電池について、活物質・電解質・セパレータなどの個別材料や要素技術の開発、メカニズムの解明にとどまらず、蓄電池として最大のパフォーマンスが発揮できるよう、電池総合システム最適化研究を中心に、チームリーダーのリーダーシップのもと、チームが一体となって研究を推進します。

平成25年度採択

全固体電池チーム

辰巳砂 昌弘(大阪府立大学 大学院工学研究科 教授)

低炭素社会実現に資する次世代蓄電池の開発を目的として、本研究課題では全固体リチウム二次電池の実用化に向けた基礎研究を行います。硫化物系および酸化物系無機固体電解質に適した界面構築、材料プロセス、電池設計などの要素技術を、「硫化物型全固体電池」および「酸化物型全固体電池」の2つのサブチームに分けて開発します。最終的には、酸化物系固体電解質を主として用いる、究極の全固体電池の実用化を展望できる基盤技術を創出します。

研究室HP

【硫化物型】
電池総合技術・システム最適化グループ
サブチームリーダー:辰巳砂 昌弘(大阪府立大学)
活物質グループ
グループリーダー:林 晃敏(大阪府立大学)
電解質グループ
グループリーダー:菅野 了次(東京工業大学)
電極複合体プロセスグループ
グループリーダー:松田 厚範(豊橋技術科学大学)
界面構造解析グループ
グループリーダー:森 茂生(大阪府立大学)
【酸化物型】
電池総合技術・システム最適化グループ
サブチームリーダー:高田 和典(物質・材料研究機構)
活物質グループ
グループリーダー:中村 龍哉(兵庫県立大学)
電解質グループ
グループリーダー:稲熊 宜之(学習院大学)
解析・評価グループ
グループリーダー:大野 隆央(物質・材料研究機構)

金属-空気電池チーム

久保 佳実(物質・材料研究機構 ナノ材料科学環境拠点 空気電池特別推進チーム長)

低炭素社会を実現するためには、電気自動車を普及させ、太陽光発電などの自然エネルギー利用を促進することがきわめて重要です。しかし、そのためには蓄電池のエネルギー密度を大幅に向上させ、かつ価格を抜本的に低減することが求められます。「リチウム空気二次電池」は、理論エネルギー密度が既存電池の数倍以上になる「究極の電池」であるとともに、大幅なコストダウンも期待できます。本研究では、リチウム空気二次電池について電極反応からセル化までの幅広い基盤技術を開発し、上記応用に向けた基本性能(エネルギー密度、パワー密度、サイクル特性)の実証を目指します。

空気電池統合化グループ
負極および電解質グループ
基礎・基盤グループ
グループリーダー:久保 佳実(物質・材料研究機構)
正極および電解質グループ
グループリーダー:周 豪慎(産業技術総合研究所)
水系開発グループ
グループリーダー:今西 誠之(三重大学)

その他電池(中長期型)チーム

渡邉 正義(横浜国立大学 大学院工学研究院 教授)

次世代高性能蓄電池として、負極にシリコン、電解質にイオン液体、正極に硫黄を用いたリチウム硫黄電池を開発します。シリコン負極および硫黄正極は、これまでの蓄電池の正負極と比べると10倍程度という極めて高い蓄電能力を持ちますが、様々な問題のために利用することが出来ませんでした。本プロジェクトでは、正負極のナノ構造の最適化によって充放電に伴う体積変化や絶縁性の問題を、またイオン液体の不揮発性・難燃性・異常溶解性を利用し、硫黄正極の致命的欠点であった活物質溶出の問題を解決します。さらに実使用に近い条件下での詳細な電池試験を行うことにより、高エネルギー密度・低環境負荷・低価格・資源制約のない安全な蓄電池の実現を図ります。

研究室HP

電解質および硫黄正極グループ
グループリーダー:渡邉 正義(横浜国立大学)
Si負極グループ
グループリーダー:門間 聰之(早稲田大学)
硫黄正極およびSi系負極用カーボン材料グループ
グループリーダー:石川 正司(関西大学)
電池総合技術・システム最適化グループ
グループリーダー:逢坂 哲彌(早稲田大学)

その他電池(長期型)チーム

金村 聖志(首都大学東京 大学院都市環境科学研究科 教授)

より大きな電気エネルギーを蓄えることができる電池を作製するために、現在実用化されている電池や過去に研究された電池に関する知識を基礎としながらも、既存概念にとらわれることなく、電池を自由な発想で研究します。例えば、電解質を液体から固体にするなど新しい材料化学の技術を取り入れ、今までは無理とされてきた多価カチオン移動を利用した新しい原理に基づく電池の作製を目指します。また、作動温度領域も低温から300℃の範囲で新電池の開発に挑戦します。材料研究から電池研究に進むことができるチームを構成し、この研究を通して10年後の電池のあるべき姿をいろいろな切り口で明らかにし、目的に適合した電池の姿を明確にします。最終的には、電池製造を含めて実社会に貢献できる成果を目指します。

全電池組み立てグループ
実電池作製のためのプロセス・構造化グループ
新原理電池グループ
グループリーダー:金村 聖志(首都大学東京)
新規金属系負極の開発グループ
グループリーダー:江頭 港(日本大学)
新規高安全性電解質探索グループ
グループリーダー:松本 一(産業技術総合研究所)
新規正極活物質探索グループ
グループリーダー:本間 格(東北大学)

ホワイトバイオテクノロジー

バイオマスを原料に化成品等を製造するホワイトバイオテクノロジーは、石油製品を代替するクリーンで持続可能な化成品等製造技術です。本領域は、下流のターゲットの化成品を基点として上流のバイオマス増産まで遡り、「原料化」「合成」「プロダクト」各段階が一つのチームとして一体となって出口から見た研究開発を推進します。

平成27年度採択

● チーム型(4課題)

新井 隆 (株式会社ダイセル 研究開発本部 先端材料企画部 部長)

微生物変換と触媒技術を融合した基幹化合物の原料転換

これまで石油を原料として製造されている化成品を、未利用の廃グリセリンから製造する技術開発を行います。グリセリンをまずバイオ技術によって、汎用的な中間原料であるエリスリトールへと変換します。続いてさまざまな高価な原料を作り分けることができる触媒反応によって、ジオールなどの工業原料を生産します。それぞれの技術の得意な部分を最大限引き出して融合し、一貫工業プロセスを構築することで、技術課題を克服します。

研究室HP

岩田 忠久 (東京大学 大学院農学生命科学研究科 教授)

革新的合成法による高性能な高分子多糖類バイオプラスチックの創製と高機能部材化

多様な構成糖と結合を有する高分子多糖類と酵素触媒重合により新たに合成する非天然型高分子多糖類を原料として、各々の特徴的な分子構造を活かしたまま、新たに開発する革新的な化学合成法により、高性能な高分子多糖類バイオプラスチックを創製します。さらに、環境に優しい大量合成法の開発、樹脂改質や複合化により、付加価値の高い環境調和型の新製品を創出することで、活気のある持続可能な社会の構築に貢献します。

研究室HP

中島 清隆 (北海道大学 触媒科学研究所 准教授)

非可食バイオマスからカルボン酸およびアルコール類の高効率合成

食料と競合しないセルロースなどの植物資源を,有用プラスチックの原料となるカルボン酸およびアルコール類へと変換できる触媒反応プロセスを開発します.すべての反応経路を固体触媒によって高度に制御することにより,投入エネルギーの大幅削減と有害廃棄物の排出抑制を図り,環境負荷の極めて少ない次世代の環境調和反応プロセスを構築します。

研究室HP

大田 ゆかり (国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC) 海洋生命理工学研究開発センター 主任技術研究員)

海洋微生物酵素群によるリグニン分解高度化と人工漆材料への展開

リグニンは地上最大の再生可能な芳香族化合物資源ですが工業利用はほとんど進んでいません。本課題では、1. 非可食バイオマスを環境調和型手法で前処理、 2. 前処理リグニン画分を海洋微生物酵素群で分解し、フェニルプロパノン骨格を持つ芳香族モノマーを選択的に製造、3.芳香族モノマーを化学触媒で「スーパー漆材料」等へ機能展開、の3つの工程を統合した革新的リグニン高付加価値化技術の開発を行います。

● 要素技術型(5課題)

松本 謙一郎 (北海道大学 工学研究院 准教授)

糖質バイオマスからグリコール酸ポリマーを合成する微生物プロセスの開発

再生可能な糖質バイオマスを原料として石油を使用せずにプラスチックを微生物合成します。微生物の細胞内に人工的なポリマー合成システムを構築することで、これまでにない新しいポリマーを作れるようにします。得られたポリマーは人体に入っても毒性が出ない性質を示すことが予想され、その性質を生かした用途開発を行います。

池田 裕子 (京都工芸繊維大学 分子化学系 教授)

加硫の技術革新による天然ゴムの新展開

環境適合性高性能ゴム材料創生の鍵となる加硫の基礎技術を構築します。新規反応中間体“亜鉛複核錯体”の加硫における役割を解明し、加硫の化学を深化させてゴム材料科学の新展開を図ります。そして、天然ゴムの生物多様性とバイオセキュリティーの観点から、非ヘベア天然ゴムの加硫制御に役立つ技術の確立を目指します。成果は、二酸化炭素削減、より安全な交通化社会の構築、世界経済の平和的発展につながります。

研究室HP

園木 和典 (弘前大学 農学生命科学部 准教授)

糖質に依存しないムコン酸のバイオ生産

本研究では、非可食バイオマスの糖化プロセスにおいて発酵阻害物として除去されるリグニン由来フェノール類から、ポリアミドやポリエステルなど幅広いポリマーの合成に利用できるムコン酸を生産する技術の開発に取り組みます。リグニン由来フェノール類を利用して増殖し、ムコン酸を生産する微生物株の開発は、既存のバイオ生産と異なり糖質に依存しないので、非可食バイオマスを無駄なく利用でき、低炭素社会の実現に貢献します。

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研究室HP

羽部 浩 (国立研究開発法人 産業技術総合研究所 機能化学研究部門 バイオケミカルグループ 研究グループ長)

バイオマスプラスチックを使いこなすための高機能バイオ界面活性剤の開発

バイオマスプラスチックの用途範囲をさらに拡大するには、高機能化を支えるプラスチック添加剤の開発が重要です。本課題では、植物由来の機能性添加剤として、微生物が産生する「バイオ界面活性剤(BS)」に着目し、BSの新たな生産及び利用技術の開発を行います。賦存量の多い木質系バイオマスからBSを量産するとともに、素材の高度な分散、相溶化を可能とするなど、従来にない材料高度化技術が期待されます。

研究室HP

中島 敏明 (国立大学法人 筑波大学 生命環境系 教授)

バイオ燃料廃棄物系バイオマスからポリマー原料への微生物転換

本研究では、バイオディーゼル燃料の生産において副生する廃棄物系バイオマスであるグリセロールから、微生物を用いて、ポリマー原料である1,3-プロパンジオールを生産する上での技術的ボトルネックを解消することを目的としています。同時に本プロセスの経済的・社会的インパクトを加味したコスト試算を行い、実用化にむけた目標を見定めつつ研究を進めます。

研究室HP

● 特定技術型(3課題)

北岡 卓也 (九州大学 大学院農学研究院 環境農学部門 教授)

ナノセルロースが分子キラリティを支配する界面不斉反応の創発

持続的で環境に優しいモノづくりの鍵を握る触媒反応は、低炭素社会の実現に必須の先端技術です。本研究では、有限希少な貴金属を全く使用しない有機分子触媒を、樹木セルロースナノファイバーと組み合わせることで、「反応効率の飛躍的な向上」と「分子キラリティの制御」を同時に達成します。触媒ではなく天然多糖のナノ界面が合成物質の光学異性体構造を決定する新概念の不斉合成法を開発し、環境共生化学の新戦略を樹立します。

研究室HP

大嶋 正裕 (京都大学 工学研究科 教授)

セルロースナノファイバーを用いた高機能性プラスチック極限軽量断熱発泡部材の開発

高分子部材の機械的強度補強機能に加えて、酸化防止機能、(結晶・気泡)核生成機能、触媒機能などの機能が複合的に発現できるような多機能性樹脂添加剤としてセルロースナノファイバーを活用できるように化学修飾・分散技術(変性技術)を創案し、その多機能性を活かして、高断熱性を有し、空隙率を90%以上に、空隙径を数μmからnmオーダ領域にまで微細化させ極限まで軽量化したCNF含有ナノコンポジット発泡部材を環境にやさしい手法により創製する高分子射出成形技術の創出を目指す。

研究室HP

西野 孝 (神戸大学 工学研究科 教授)

バイオマス由来のセルロースナノファイバーを用いた“しなやか”な高分子複合材料の創出

従来,セルロースナノファイバーは剛直性・軽量性を活かして強固な構造材料への展開が志向されてきました。それに対して、本研究では、やわらかく、伸びやすく、かつ高強度な“しなやか”なセルロースナノファイバー材料を開拓し、新たな用途展開を目的として、パラダイムシフトを目指します。この“しなやか”な材料は、ゴム製品の代替として多くの生活必需品や医療・工業用品への応用が期待されます。

エネルギーキャリア(運営総括:秋鹿研一)

2014年にSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)「エネルギーキャリア」が開始しました。
2013年から研究開発を実施していたALCA特別重点技術領域「エネルギーキャリア」は終了しました。
技術領域

革新技術領域
特別重点技術領域