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理事長挨拶

「未来創成型イノベーションを先導」国立研究開発法人科学技術振興機構 理事長 M口 道成

JSTは、イノベーションのナビゲーターとして、 わが国の科学技術の発展を牽引し、広く世界を先導する組織です。この責任の重さを自覚するとともに、大学や産業界の方々とさらに協働を深め、全力で職責を果たしてまいります。

いま私たちは第4次産業革命ともいうべき大きな変革期、すなわち、情報通信技術の加速度的な進展を背景に、社会構造や産業構造の大転換期にあります。世界の潮流を的確にとらえるとともに未来を予測し、機敏に、柔軟かつ大胆に取り組んでまいります。

未来社会を創成する革新的イノベーションの実現

この大転換期においてどのような社会を構築していくのかを、私たちはさまざまな側面から考えなくてはなりません。例えば、少子高齢化の進展一つをとっても、社会のあり方やニーズに大きな影響を与えます。このような社会的な事象もとらえながら、近未来をエビデンスに基づき予測し、世界を先導する革新的なイノベーションを創出してまいります。

  • 超スマート社会実現に向けた科学技術の振興(IoT、ビッグデータ、AIなど)に重点化
  • 人文社会系研究と理工系研究の共創を促進
  • データを駆使して科学技術を社会に生かす基盤の整備とデータのオープン化を推進

研究開発人材の育成によるわが国の科学技術基盤の強化

科学技術を支えるのは「人」であり、人材育成は常に最重要課題です。多様な専門人材が求められる状況を踏まえ、JSTの全事業に、世界に通用する人材育成の観点を取り入れ、わが国の研究開発人材の質と量を格段に引き上げたいと考えています。さらに、将来を見据えて、青少年の育成にも力を注ぎたいと思います。

  • 新しい科学技術専門人材(データサイエンティスト、PMやURAといった研究マネジメント人材など)の重点的育成
  • 文理両領域に俯瞰的視点を持った人材の育成
  • 若手、女性人材の育成・活躍促進

イノベーション創出エコシステムの構築

イノベーションが効率的に創出され社会全体に展開していく、あるいは科学技術の成果がスムーズに社会の豊かさにつながっていくエコシステムを構築していく必要があります。産学官をつなぐJSTの個性的な特徴を生かし、日本型イノベーション創出エコシステムの追求を先導してまいります。

  • 人や組織を相互につなぐネットワーキング機能を最大限に生かして産学官のオープンなイノベーション創造プラットフォームを構築
  • 目利き力を発揮しトップサイエンスを組織・事業を越えてトップイノベーションにつなぐ

最後に

JSTの取り組みは、社会からの理解・信頼・支持を得ることが大前提です。1999年ブダペスト宣言で述べられた「社会における科学と社会のための科学」という言葉を改めて思い起こし、国民と研究者の間の対話をさらに促進するとともに、透明性と説明責任を徹底してまいります。

皆様方のご理解とご協力を、よろしくお願い申し上げます。

平成27年10月1日
国立研究開発法人 科学技術振興機構
理事長 濵口道成