研究開発成果
※研究者の所属・肩書および参画企業等記載は課題採択または記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。
機能材料
製品化/起業
IoT社会を支えるミリ波センシング用ノイズ対策部材の開発
キーワード :  ミリ波吸収体、ノイズ対策、ミリ波レーダー、イプシロン酸化鉄
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) シーズ育成タイプ
研究開発課題名 IoT社会を支えるミリ波センシング用ノイズ対策部材の開発(開発期間:平成30年10月~令和3年9月)
プロジェクトリーダー所属機関 DOWAエレクトロニクス株式会社 研究者 大越 慎一(東京大学)

高性能ミリ波吸収材料であるイプシロン酸化鉄をシーズ材料として市場調査を行い、スマートセンシング用ノイズ対策部材、産業用ミリ波レーダー用ノイズ対策部材、自動運転インフラ用ノイズ対策部材として、各用途向けの要求仕様に対して、イプシロン酸化鉄を使用したミリ波吸収部材を開発し検証した結果、いずれの用途においてもイプシロン酸化鉄が有効であることが明らかになった。併せて、低コストなイプシロン酸化鉄の開発も実施し、ミリ波吸収性能は同等で大幅なコストダウンとなる新規サンプルの開発に成功した。連携企業とも協力し、フレキシブルシート等、様々な形態のミリ波吸収体を開発しており、種々のミリ波デバイスへの搭載が期待される。

成果説明画像

期待されるインパクト(効果、意義、市場規模、売り上げ予測)

ミリ波を用いる無線通信や車載レーダーなどの普及が進むなか、ノイズ対策は重要課題である。本事業でその有用性が明らかになったように、本ノイズ対策部材は種々のミリ波デバイスへのミリ波ノイズ対策部材としての搭載が期待される。

開発者の声

ミリ波が着目される前の2004年から、DOWAエレクトロニクスと東京大学はともにミリ波を吸収するイプシロン酸化鉄の開発に取り組んできた。
ミリ波デバイスを安定に動作させるノイズ抑制部材として、社会に貢献できるタイミングが来たと感じている。


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