20周年記念誌

記念誌のデジタルブックを作成しました。

 2016年に刊行された『JST20周年記念誌』のデジタルブックを作成しました。JSTをより深くご理解いただくための、検索機能やリンク機能も充実しています。ぜひ、ご活用ください。

記念誌ダイジェスト

特別寄稿-JSTへの期待

 科学・医療分野で毎年のようにノーベル賞受賞者を排出している日本ですが、その陰に、早くからその研究の価値を認め、支援し続けてきたJSTと、研究者の方々との強い結びつきがあったことは必ずしもよく知られていません。ノーベル賞を受賞された研究者の方々に、JSTが果たした役割や、提言を含めこれからのJSTへの期待をお寄せいただきました。


第1部 展望編

第1章 社会の変化と共に広がったJSTの役割~黒子役機能集団からイノベーション駆動機関に~

 20年前に設立されたJSTは、国の科学技術政策を具現化する研究費配分機関として、急速な発展を要請されただけでなく、日本の科学技術全体の底上げを図るという他の研究開発法人にはない役割を課されました。歴代理事長が、それぞれ就任当時のJSTを取り巻く状況を振り返り、社会の要請、期待に対してどのように応えたか、十分に応えられなかったことは何か、を率直に語っています。

第2章 不易流行~エビデンスに基づく戦略を立て、未来共創型イノベーションを先導する組織に~

 現在、JST理事長である濵口道成が日本の科学技術の現状に対する危機感を示した上で、今後のJSTが目指す具体的なプランについて詳しく説明しています。研究者・大学、政府、産業界の三者を結ぶ日本で唯一の組織であるJSTが、これまでの歴史、実績を生かす「不易」と時代に即応した「流行」をともに重視し、イノベーションを先導するネットワーク型研究開発法人としていかに変革すべきかを力強く語ります。


第2部 歴史編

第1章 科学技術イノベーションの創出
第1節 戦略的な研究開発の推進

 戦略的な基礎研究を支える競争的資金制度を実施する事業は、新技術開発事業団の時代から続く独創性を何よりも重視する精神が今も引き継がれ、数多くの科学的成果を挙げています。

第2節 研究開発戦略の立案

 独立行政法人化を機に設立されたシンクタンク、研究開発戦略センター、中国総合研究交流センター、低炭素社会戦略センターは、日本の科学技術政策や研究開発戦略にさまざまな提言を行っています。

第3節 社会実装を想定した研究開発の展開

 研究成果の社会実装を促す取り組みは、JSTの前進である新技術開発事業団時代から重要な役割の一つです。大学等の知財の活用や企業との共同研究、復興支援やオープンイノベーション推進などの活動を紹介します。


第2章 グローバルな研究活動を促進する

 国際共同研究を支援してきたJST独自の活動が、温暖化対策など地球規模の課題に協力して取り組もうという国際的な要請に対応し、人材育成なども含むさらに多様で規模の大きな国際研究交流促進事業に発展してきた様子を紹介します。


第3章 科学技術と社会をつなぎ、人材を育成する

 科学技術の理解増進と人材育成は、JST設立と同時に新たに課された事業として始まりました。それまでの科学館とは全く異なるコンセプトで設計・建設された日本科学未来館をはじめ、スーパーサイエンスハイスクールなど科学技術と社会をつなぐ活動や、次世代の人材育成に対するさまざまな取り組みを紹介します。


第4章 イノベーション創出に向けた情報基盤

 日本科学技術情報センター(JICST)時代から60年以上にわたって取り組んできた科学技術情報の基盤整備事業は、戦後しばらくの間、外国文献に触れるのも困難だった日本の研究機関や産業界を短期間で国際競争力を持つまでに押し上げるのに大きな貢献をしました。多くのデータベースを構築し、さらに独自に分析して、情報に付加価値を加えるさまざまな取り組みを紹介します。


第3部 資料編

 年度別事業予算、主な終了事業一覧、主な受託事業一覧など、JSTの20年の歩みがデータで分かるようグラフや表にまとめています。また、JST20周年記念事業として、2015年から5回にわたって開催した公開対談やシンポジウムの様子も詳しく紹介しています。

記念誌に収録しきれなかった実績や情報を、下記コーナーでご覧ください。

写真で見る20年 JSTの20年間の出来事を抜粋した写真です。

年表でたどる20年



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