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概要

JST20周年記念誌JapanWay0203

第1部│展望編特許、受賞、実施料など成果に関プンサイエンス、オープンイノわるデータまでを取り込んだファベーションの推進にも対応した事ンディング・マネージメント・デー業展開を図ってきた。現在は、保タベース(FMDB)を構築する活有するデータベースの分析で、イ動である。研究開発情報を一元管ノベーションに貢献する知見の積理し、政策立案や、機関の評価・極的発信といったビッグデータ時分析、共同研究・開発のために役代にふさわしい活動を展開して立てることを狙っている。いる。JSTの基礎研究推進事業に採択一方、日本の科学技術におけるされた研究者による研究成果報告情報分野の立ち遅れについては、書に加え、論文発表時に記載され沖村も「理事長としてできなかっる謝辞や著者所属情報などを取りたことといえば情報。インフラと込んだFMDBから、研究費獲得して整備しなければならない情報前後の研究論文数の推移や、共著基盤については、関係者と議論を者数の変化など研究の動向が追跡し直すべきだった」と話し、中村できる。将来、著者IDを共通のも、情報事業の立ち遅れを「私のキーとして内外のデータベースと在任中で反省すべきことの一つ」ネットワーク化すると、有望な若と述べる。1990年代以降、日本手研究者の発掘の手掛かりとなるの大学で電気、電子、情報学科は情報を容易に入手できるようにな志望者が少ない不人気学科であり、ると期待されている。大学の情報分野の研究者、学生たこのようにJSTの情報部門は、ちの数と、企業が求める数が全く「バイオサイエンスデータベース合わないという現実となって降りセンター」の活動をはじめさまざ掛かってきている。前述のトムソまなデータベースの充実、積極的ン・ロイターによる高被引用論文公開、ネットワーク化など、オー数比較でも、情報分野の遅れは明2012年、科学の甲子園優勝校とノーベル化学賞受賞の根岸英一先生(右端)。左端は中村道治理事長白である。大学のランキングに加え、研究分野ごとの国別比較も公表しているが、コンピューター科学分野の日本の順位は16位。化学、免疫学、材料科学が5位にランクされているのと比べても、情報分野の弱さが目立つ。「10年後、20年後にどういう研究分野が発展する可能性が高いか。日本が主導権を取れそうなものは何かを見抜き、すぐさま手を打っておくことが必要だった」と中村が振り返る。こういった歴代の理事長の反省を踏まえ、JSTは、ビッグデータ、人工知能、データ駆動型研究など第4次産業革命の根幹となるICT分野への研究支援強化の方針を打ち出し、新たな取り組みを開始した。■イノベーション駆動機関として高まる期待文部科学省の科学技術・学術政策研究所が毎年実施している調査に「科学技術の状況に係わる総合的意識調査」がある。「定点調査」とも呼ばれ、大学・公的研究機関の長や教員・研究者と、産業界の有識者や研究開発とイノベーションの橋渡し役などを担っている人たち約1,500人に毎年同じ質問をして、回答をもらうことにより、日本の科学技術の動向を浮き彫りにすることが狙いである。2016(平成28)年に公表された結果の調査時期は、ちょうど第4期科学技術基本計画(2011~2015年度)と重なる。限られたリソース(研究開発資源)の選択と集中による重要課題の解決が重視38