ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

JST20周年記念誌JapanWay0203

発刊のごあいさつ科学技術振興機構(JST)は、2016(平成28)年10月をもって、設立20周年を迎えました。設立以来、一貫して当機構をご指導、ご支援いただきました文部科学省をはじめとする政府機関、産業界、学会、および研究機関の関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。また、今日までJSTの発展のために営々と努力してこられた諸先輩や当機構役職員の皆さまに、心から敬意を表します。当機構は、日本科学技術情報センター(JICST)と新技術事業団(JRDC)という二つの組織が母体となって設立されました。両組織は、科学技術振興のための基盤整備を総合的かつ効率的に行うとともに、「科学技術基本法」に位置づけられた施策を強力に推進することを目指して、1996年10月に統合し、科学技術振興事業団(JST)が設立されました。さらに、2003年10月には、独立行政法人科学技術振興機構(JST)となり、2015年4月には、現在の国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)となりました。JSTは創設以来、世界が認める成果を挙げてきたといえます。ロイター社が発表した「Top25グローバル・イノベーター:国立研究機関」でも国内外の研究機関の中で第3位に選出されました。しかしながら、わが国を取り巻く環境は急速に変化しており、今後、JSTもさまざまな課題に直面することが予想されます。来るべき厳しい状況を克服するためには、科学技術イノベーションが必要であることはいうまでもありません。そして、今その手を打つことが求められています。JSTは、世界トップレベルの研究開発を行うネットワーク型研究所として、未来共創イノベーションを先導します。私たちJSTはイノベーションのナビゲーターとしてわが国の科学技術の発展を牽引し、広く世界を先導する組織として、世界の科学技術の潮流を的確に捉えながら、近未来をエビデンスに基づき予測し、人類社会に希望をもたらすイノベーションを生み出していく責務を担っています。こうした責務を全うするため、本年4月「濵口プラン」をまとめました。このプランに沿って国内外の大学・研究機関・産業界等との緊密なパートナーシップを深め、国民の生活や社会の持続的な発展に貢献するため、新たな飛躍に向けた改革を断行します。また、改革を通じて、さらに柔軟で効率的な組織運営に努力したいと存じます。今後は、既存の枠組みにとらわれず、多様な社会、国民の要請に対応し、業務に幅広く取り組み、長く経験を蓄積してきた当機構の力を生かし、他機関と密接な協力の下に社会貢献を積極的に行ってまいります。本書の刊行に際し、JSTが推進してまいりました科学技術の振興の歩みを振り返ることで、関係各位の当機構へのご理解を深めていただくご縁となり、加えて役職員をはじめ関係者にとって次世代への取り組みの道しるべとなれば幸いと存じます。同時に本書を刊行することができましたことは、ひとえに文部科学省、内閣府、関係学会、関係団体等をはじめ関係者の皆さまのご高配とご協力によるものであり、改めて心より感謝申し上げます。JSTは設立20周年という節目の年を迎え、役職員一丸となって、JSTに寄せられる内外の期待に応えていく決意です。略儀ながら、改めて皆様の一層のご支援・ご協力を、心からお願い申し上げます。末筆ながら、皆さまのご健勝とご発展をお祈りいたします。2016(平成28)年10月吉日国立研究開発法人科学技術振興機構理事長濵口道成2