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概要

JST20周年記念誌JapanWay0203

特別寄稿──JSTへの期待2014年ノーベル物理学賞中村修二JSTでお世話になったのは、ERATOプロジェクトが最初で最後でした。私が2000年に米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校に移り、研究資金を確保することが困難な時期にERATOプロジェクトに採用されたことは、天からの恵みでした。米国で研究をやっていける基礎になりました。ここでの研究成果を基に米国で5つのベンチャーが育ちました。また、特許も多数出願しました。しかし、これら成立した強力な特許については、様々な課題が残りました。JSTが、将来、より一層強力で柔軟な研究支援体制を確立し、研究を先導する独立した組織となれば理想です。1954年生まれ。カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授。徳島大学卒業後、日亜化学工業株式会社入社。在籍中に青色LEDの開発に成功、製品化に貢献。2014年に高効率青色発光ダイオードの発明で名城大学赤﨑勇氏、名古屋大学天野浩氏とともにノーベル物理学賞受賞。2001年度から2006年度JST ERATO中村不均一結晶プロジェクト総括責任者。12